第5回の様子は↓をクリックするとご覧になれます。
https://arukuno.seesaa.net/article/201310article_6.html
演奏中は撮影禁止なので、文章が主体のレポートです。
会場で頂いたプログラムです。
裏には出演者他が印刷されています。
やや見にくいので、書き起こし、前回までの知識も加えて説明します。
神戸ネクストジャズ・コンペティションは、芸術文化の祭典「神戸ビエンナーレ」の協賛事業に相応しい、次世代の担い手となる若手ミュージシャンの登竜門として、また、ジャズ文化の更なる発展と振興のために、日本でのジャズ発祥の地、神戸で開催されるものです。
当初、毎年開催されていました。
第4回から「神戸ビエンナーレ」に合わせ、2年に1度の開催となり、今年で第6回を迎えます。
会場は神戸文化ホール。
収容904名の中ホールで、午後4時からの開演です。
入場料は500円。
提出された音源で、1次審査を通過した29歳までの若手ミュージシャンが登場し、グランプリを目指して演奏します。
その最終審査に私達観客が同席し、当日、審査結果まで知る事になります。
第1次審査を通過した16名は↓
ギター:木村 ユウマ、清水 青樹(はるき)
アルトサックス:萬 淳樹(よろずじゅんき)、石井 陽太(ひなた)
テナーサックス:勝部 彰太、古山 晶子、弓場 一誠(ゆばいっせい)、
曽我部 泰紀
ドラムス:中野 圭人(けいと)
ピアノ:小林 理紗、蓼沼(たでぬま)ゆき、宮地 潤、市川 空(そら)、
藤川 幸恵(さちえ)、中島 悠佑、千葉 岳洋(たけひろ)
(体調不良でピアノの中島悠佑さんが不参加となりました。)
以上、プロとアマチュアを含む個人が審査を受けます。
伴奏するリズムセクションは一級のプロ奏者で、主催者側が用意しています。
その伴奏者は↓
ピアノ:祖田 修
ベース:時安 吉宏
ドラムス:佐藤 英宜(ひでのり)
審査員は↓
宗清 洋(審査員長・ジャズトロンボニスト)
古谷 充(ジャズサキソフォニスト)
日下 雄介(日本学校ジャズ教育協会理事長)
宮崎 隆睦(サキソフォニスト・元T-SQUARE)
祖田 修(ジャズピアニスト)
予定していた(プログラムにある)ジャズピアニスト北野タダオさんが体調不良で欠席となりました。
後半ピアノ奏者が登場後、伴奏を終えた祖田 修さんは審査員席へ。
表彰は↓
グランプリ1名(賞金5万円)
ニューオリンズ フレンチ・クォーター・フェスティバル出演権
(平成28年4月中旬予定)
準グランプリ2名(賞金3万円)
司会:クリストファー・マイケル・ノット
(FM・CO・CO・LO World Jazz Warehouseで日本語の上手なDJ)
主催:公益財団法人と神戸市民文化振興財団
後援:神戸市、神戸市教育委員会、ジャズやねん関西、WAY OUT WEST、ジャズライフ、ブラストライブ、(株)エー・ティー・エヌ、「ジャズの街神戸」推進協議会
今回ピアノとドラムスが登場しますが、その場合は上記伴奏者と交代します。
伴奏の組み入れをどうするかは自由で、ソロ、(今回は無かった→)デュオ、トリオ、カルテットから選択できます。
奏者に配慮した自由度のあるコンペティションだと思います。
勿論、伴奏者の出来栄えは審査の対象外です。
審査を受ける奏者がどのように伴奏者とセッションをしているか、
ソロ、ソロバトル、やり取り等の出来栄えが審査の対象になります。
そもそもバックに呼応しての演奏なのかどうかは、とても重要な事です。
ソロ演奏の場合、全てが準備できるので徹底的にチェックされるでしょうね。
奏法や習熟度等は一次審査(音源審査)で合格となっている訳です。
その上で、一流のプロとどう渡り合うのかを、一級の審査員が精査します。
巧い!+サムシングが必要です。
何を表現しようとしているのか、
観客に感動を与える演奏であるか、
今は理解されなくても、将来性やオリジナリティーがあるか、
大げさに言えば次のJazz界を担える器であるか、
これらが審査されます。
大勢の観客と審査員を前にして、ぶっつけ本番でこれらが進行していきます。
緊張の極みで実力が発揮できるか?
そもそも、緊張など蹴とばすほどの大物か?
も審査の対象になる訳で、とても恐ろしいコンペティションです。
前置きはこれにて終了し、
以下本題になります。
15:30開場して、
中ホールにある芸術作品です。
エントリーNo.氏名 曲名 演奏楽器をプログラムから転記します。
その下に
①私の感じた演奏の様子やその印象(素人ですが)
②審査員名(姓のみで敬称略):講評のポイント
③演奏後、奏者によるコメントなどあれば記載
会場で書き留めたA4の片面9枚のメモを参考にし、記憶に残っているものも書き加えていきます。
1 木村 ユウマ Cotton Tail ギター
① electric guitarで軽快な感じの演奏。
スティック捌きが○で、踊る感じのファンキー曲。
ベースソロが入り、バックの演奏も聞いている雰囲気で進む。
バックとのコラボが良く、後半ノリノリになっていく。
② 古谷:ファンクは通常音量が大きいが下げている?
テーマを弾いている時の音が小さい。
音量でダイナミックさを表現して欲しい。
③ こんなに箱(会場)が大きい所でやるのは初めてで緊張した。
2 清水 青樹 Days of Wine and Roses ギター(ソロ)
① イントロからグワンとかギャンの音が大きくて歪む。
曲調に合わせての美しさが欲しい。
終始俯いたままで、その表情が見えない。
自己陶酔していて、観客としてはその意図がよく分からない。
② 宗清:テンポは良いがもう一工夫欲しい。
大きく三つに分かれているが、ボリュームのバランスが大事。
チューニングが問題で、音色を柔らかく、テーマを丁寧に演奏すべき。
③ 緊張した。パートのバランスをもう少し詰めれば良かった。
ソロにしたのは音源がソロだったのでその流れで。
3 萬 淳樹 I’ve Never Been In Love Before アルトサックス
① ソフトに始まり、テーマのあとくだけていく感じ。
のせていく方向が分かる予定通りの演奏だが、心地よい。
一気に山へ向かい、山上で遊び、緩やかに下って行く感じ。
展開にアップダウンの変化があればと思う。
② 宮崎:メロディーに装飾音が入るとメロディーが弱くなる。
ソロやモチーフの展開、バックとのコミュニ―ションが不足気味。
早いフレーズの中に自分の持ち分が欲しい。
③ 司会者から:高校生の頃から知っている。成長したと言う実感がある。
4 石井 陽太 Gold Fish アルトサックス
① 今回の最年少で中学2年生の登場、との紹介に驚く。
しかも演奏するのは自身のオリジナル曲。
全体として、バックの音に合わせて雰囲気作りをしていた。
音域がやや狭く、中低音が主体だが曲調とも言える。
体の大きさを飛び出す演奏です。
ピアノとのやり取りや、ベースやドラムスの演奏を自らが盛り上げるような事もしていて、天才かも知れない。
② 日下:この年代でJazzなんて考えもしなかった。
宮崎さんはその頃から素晴しいプレイヤーで同じ明石の出身。
その再来とも言える。
バップ奏法はバッチリで、ピアノとのユニゾンが良い。
八分音符の連続だったのであとひと工夫が欲しい。
③ 楽しかった。ピアノではジャズとクラシックをやっている。
(将来ピアニストとして登場する可能性あり!)
5 勝部 彰太 Peace テナーサックス
① 仙台からの参加で、ビバップの曲。
スローでむせぶような演奏。ソフトでムードジャズの雰囲気。
自己陶酔型でバックとのコラボが見られない。長身で甘いマスクは女性受けしそう。
ラストのソロに持ち味が出ていた。
② 古谷:安定している心地良いバラードです。
3コーラス目、アドリブの調性が変わっているのに前のキーが残ってい
る。フレージングに追われている感じがする。
③ (今回ゲストで登場する第5回のグランプリ)加納新吾さんの演奏を聴き、このコンテストがある事を知って応募した。
6 古山 晶子 Conception テナーサックス
① 美しい方です。ミディアムテンポで軽快な演奏。
ロングトーンでは乱れ無し。
その後やや苦しい表情が見られ、アドリブの時にバックと合わない。
テクニックは素晴らしいので、コンボで更なる練習が必要では?
バックとのコラボが欲しいと思った。
② 宗清:ワイルドな感じで、テーマをもう少し丁寧に(後は褒め言葉^^)
古谷:巧い。基本が出来ている。アドリブの景色に変化が欲しい。
(奏者が宮崎さんの講評を希望して・・)
宮崎:テーマにスピード感を与えるタンニングがもう少し欲しい。
アドリブでは今伝えたい事を観客に分かって貰えるように。
持てる技術をどう活かすかに注力して欲しい。
(美しい人には講評が多くなる^^)
③ (講評に納得し)これからの演奏に活かします。
7 弓場 一誠 Four テナーサックス
① マイルスの曲で、良く聴きました。
出だしが良く、独自の楽しい展開が良い。体を揺すってノリまくりは良いが、オメメ瞑りっ放しはどうか。フレーズが分かり易く、音色が一定している。
② 宮崎:テーマの9~10小節目、スピード感が止まる感じ。
モチーフの展開は良いが、高音域の盛り上がる所で音が割れる。
口の形が影響しているのか。音も小さくなるので改善して欲しい。
③ 今は緊張していて何も考えられない(音大の3年生)。
8 曽我部 泰紀 This I Dig of You テナーサックス
① 中学生から始めて、今は大学生とのアナウンス。
ハンクモーグリーの曲で、流れるような奏法に楽しさが溢れている。
バックの音を良く聴いていて、お手本的だが軽快な演奏。
② 日下:スピード感が素晴らしい・・(褒めまくり)。
宮崎:ブルージーなフレーズでは説得力が出せるように。
借りてきたフレーズではいけない。
③ 自分が出来る事をやり切った感じがする。
ここで前半が終了し、15分の休憩。
休憩後、席に戻る時の写真
9 中野 圭人 Billy Boy ドラムス
① 2年前の第5回に続き、2回目の登場。冒頭のURLをクリックするとその様子が分かります。今回もピアニストとベーシストとのアイコンタクトを取りながら、楽しい演奏を披露していた。前回のマレット(フェルトを巻いたスティック)は無かったがブラッシングが見事でした。ソロが2回あったが、フリーの叩きを更に長くしても良かったのでは?
② 古谷:(2年前と同じコメンターで)今回も素晴らしい。
ハイハットワークと音の粒が良い。
コーラスで、トリオのサウンドが見えない。
オープン(ソロ)の時メロディラインが見えるようなソロであって欲しい。
仕掛けられる楽器なのでその特質を活かして欲しい。
③ 2年前サポートメンバーとしてニューオリンズのフレンチ・クォーター・フェスティバルに行ったが、とても良い経験になった。
10 小林 理紗 Motion ピアノ(ソロ)
① これ以降ピアノが6人続く。
小柄な奏者ですがスケールの大きな演奏です。
私が思うジャズフィーリングが無く、他の楽器とのセッションは難しい。
テンポがコロコロ変わり、雨が降ったり、止んだり、晴れたりの情景が浮かぶ。
② 宗清:クラシックからフュージョンにサルサと、幅の広さを感じる。
考えさせられる演奏です。
リズミカルな所はジャズで、クラシカルなサウンドも含んでいる。
今後、オリジナリティーのあるものを作っていって欲しい。
③ 色んなジャンルに取り組んでいるが、更に進めたい。
11 蓼沼 ゆき Georgia on My Mind ピアノ
① 馴染の曲をフィーリング溢れる音の流れで演奏していた。聴いていて落ち着きます。手に多少迷いがあるが終始楽しく、強弱がはっきりしていて盛り上げ方が上手。
アドリブに斬新な試みと意外性があったが、それを納得させるような演奏でした。
② 宮崎:ベース(基本)が綺麗で素晴しい。
四拍目に突っ込む癖があるようです。
ブルージーなところでトレモロを延々と続けるのはどうか?
③ 持てる物は出し切れた。古いスタイルが好きです。
12 宮地 潤 I’ve Never Been In Love Before ピアノ
① エントリー№3の萬さんがアルトサックスで演奏したものと同じ曲です。
ここまでのピアノでは良かった部類です。安心して聴けるノリの良さが光っていて、ジャズフィーリングを大事にしている。ドラムスとの掛け合いも良かった。
② 祖田:ジャズらしさがある。
問題はアドリブで、発展性を考えるとジャズ以外の音も取り入れては。
左手の使い方に変化を持たせ、何処でオクターブ奏法を入れるかです。
③ 難点を指摘されたので、今後に活かしたい。
13 市川 空 Violet Moonglow ピアノ(ソロ)
① 高校生ソロによるオリジナル曲。東京からの参加です。
以下をクリックすると演奏スタイルが分かる。
http://jazzmovie.blog133.fc2.com/blog-entry-28.html
アートテイタムに似た、活力を与えるような演奏でした。
② 古谷:古いスタイルだが素晴しい。
メロディーラインが強く光るようにして欲しい。
祖田:テイタムスタイルをうまく表現しているが、
タッチが問題なんですわ~。
色んな音を混ぜ、きらりと光る物が欲しい。
③ 急所を指摘されました。テイタムが好きで傾倒している。
14 藤川 幸恵 Plerude to a kiss ピアノ
① エリントンの演奏で↓この雰囲気が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=gvcGlrNBMP4
重厚でスローだが、ドラマチックに仕立てていた。
ダイナミックに盛り上げ、静かに終わる。
素晴しいが、技量とテクニックを披露しなければならないコンテストなので、
ハイスピード曲に対応できるのか、その点がこれでは分からない。
② 宗清:いや~素晴しい。音が丁寧で爽やか。
フレージングが素晴らしい(ベタ褒め)。
(奏者が祖田さんにお願いします、と)
祖田:沢山のモノを盛り込んでいるが、自由に演奏した時にどうなるか。
不自然さが少しある。効率的なフォルテの音を取り入れては?
③ (納得した様子で)ありがとうございます。
15 島悠 佑
体調不良の為不参加
16 千葉 岳洋 Body and Soul ピアノ
① これはBody and Soulで調べても同じような演奏が出てこない。
美しいバラードです。ソロから始まり~アドリブソロが長くて、持ち味を出している。
セッションになるとハイテクニックを使って指先がコロコロ動き、キラキラ光る音が出て来る。
ベースとドラムスも乗りまくりで、プロを引き込んでいた。
そっくりではないがオスカーピーターソンを思い浮かべる。
② 祖田:意欲的でタッチが優れている。
編曲的要素も入っていた。ドラムをけしかけもっと発展させてほしい。
更に音を磨くことが重要(祖田さんにしてはべた褒め^^)。
③ 掴みかけているが、更に精進したい。関東をメインに活動している。
コンペティションは終了し、ゲストの演奏。
今回のゲストは↓
第5回グランプリ、加納 新吾(ピアノ)
同準グランプリ、當村 邦明(テナーサックス)
同準グランプリ、千北 祐輔(ベース)
以上3名が登場し、佐藤 英宜(ドラムス)がサポートします。
プロとしての活動が増えたのでしょうか、円熟味のある演奏でした。
特に加納さんはスタイルから風格と自信に溢れ、3人共落ち着いた演奏でした。
2年前は第1回と第2回のグランプリ及び準グランプリの受賞者のゲスト演奏がありました。
その方達に追いつけ追い越せで頑張って欲しいです。
総評:宗清 洋
参加者のレベルが上がって、お客さんも増えました。
オリジナル曲もあって、内容が濃くなってきています。
楽器を良くマスターしており、実力伯仲で審査に時間を取りました。
関東や仙台からの参加もあり、この大会も全国レベルになってきた感がある。
表彰
準グランプリ:エントリー№8 曽我部 泰紀(そがべやすき) テナーサックス
2年後は大学を卒業して、社会人になるのでしょうか。
次回以降、ゲストとして登場して欲しいです。
準グランプリ:エントリー№9 中野 圭人(なかのけいと) ドラムス
再チャレンジして良かったですね。
呼ばれて笑顔で登場し、賞状を貰って賞金を貰い忘れ、
呼び戻されるハプニングも。
やや天然系ですね^^)
特別賞:エントリー№4 石井 陽太(いしいひなた) アルトサックス
祖田さんが賞状を手渡したが、最年少で頑張った、という理由では無く、
準グランプリとたったの1点差!の実力があっての特別賞!
だと明かしていた。
グランプリ:エントリー№16 千葉 岳洋(ちばたけひろ) ピアノ
「ジャズでこの様な賞を頂くのは初めてで、驚いています。」
とのコメントでしたが、その言葉に驚きます。
今回もピアノ、テナー、ドラムスとバランスよく受賞者が揃いました。
第5回準グランプリのベース奏者、千北さんが入ればコンボが組めますね。
特別賞の石井さんは学業との両立が大変でしょうが、今後の更なる成長を期待します。
惜しくも賞を獲得できなかった方達へ↓
審査員も人間なので、
講評には褒め言葉も出てきますが、それは聞き流した方がいいでしょうね。
改善すべき点を指摘された場合は素直に受け入れ、その後の練習や演奏活動に取り入れていって欲しいです。
前回、選外となったドラムスの中野圭人さんが、今回準グランプリを獲得できたのはとても嬉しい事でした。
年齢制限内であれば、リベンジも可能です。
チャンスは一度キリでは無いので再度挑戦するのも良いのでは?
と思います。
芸術関係全てに繋がるかも知れませんが、
「ジャズの演奏と、人としての成長はリンクしている。」
と思っています。
成長した姿を披露して頂くと、観客としても嬉しくなります。
第4回、第5回、第6回とこの演奏会に接し、そのように感じています。
2年後の第7回にも優秀なJazz Playerが登場してくれることを願っています。
では、第7回でまたお会いしましょう

長文記事を最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
yoppy702
演奏者の方は、「楽しむ」よりも「緊張感」の方が超先行して大変な場ですが、③のコメを見ると「緊張感」よりも、「楽しむ」が勝ってた方もいらっしゃるようですね。
この場に出場されている方は、「巧い!」は普通で、「サムシング」の勝負。
アルクノさんの仰る通り!(^^)
この競技会の目的、視点、そして、栄冠を勝ち取れるのは、どんな演奏者なのか…
前置きがあるのと無いのでは、この記事を読んだ後の感想が全く違ってきます。
ホンマ、アルクノさんの前置きは素晴らしいです。(^^)
この大会は、ジャムセッション的な感じでしょうから、「巧い!+サムシング」をお持ちの方は、水を得た魚になるかもしれませんが、そうで無い方は、網に掛かった魚状態(?)かもしれません。(^^)
どうなるかは、日頃の個人の活動経験。
ジャズに限らず一流ミャージシャンは、武者修行ですもんね。
ジャズは、その場の雰囲気だけで演奏が変化するし、時には、自分が、普段使わないフレーズまで飛び出してきたり…
③を読んでいると、「自分の世界」を飛び出せてないような方もいらっしゃいますけど、その方達にとっても、この大会は、とても良い経験です。
2番目は、ソロで曲からして、ケニーバレルのギターソロアルバムを想像してしまいましたが、かなりかけ離れてるようですね。(^^ゞ
11番目は、曲だけで期待してしまいました。(^^ゞ
審査員評の「ブルージーなところでトレモロを…」というのは、ちょっと?なのですが…
恐らく、11番の方の演奏に対してだけやとは思いますが。
そして、16番の方。
アルクノさんが、ピーターソンを思い浮かべるとおっしゃったので、「この人スゴイんや!」と思ったら、グランプリ!
やっぱり、アルクノさんって、陰の審査員です。(^^)
アルクノ
この記事を書きながら、
演奏者でなくて良かった^^)
それだけ、奏者の緊張は如何ほどのものかと思います。
でも「緊張した」を口にすると、その程度?と思われちゃいますね。
プロとしてある程度の場数を踏んでいるか、アマチュアなら数多くの演奏会の経験が無いと無理だと思います。
演奏後「楽しかった」だなんて、大物ですね。
審査員も、どんなサムシングがあるのか、それを見極めているようです。
本音だけ言うと落ち込むかもしれないし、ノビシロはあるでしょうから、これからの事も考えて褒めているのだと思います。
前置きには、今後の挑戦者に心構えを伝えたい思いを書きました。
恐ろしさが際立ってしまいましたね^^;
網にかかった奏者は、その網を食いちぎるテクニックを磨いて欲しいです。
自分はまだまだだ、と思うだけでも収穫ありです。
ナニクソと頑張って欲しい。
>「普段使わないフレーズまで飛び出してきたり・・」
これを、審査員は期待しています。
厳しいようですが、宮崎さんの言われるように「借りてきたフレーズではいけない」と思います。
その点でいえば、石井 陽太さんの方が格上だと思います。
2番目の方はロック的ジャズを目指していたのかも知れません。
まだ煮詰まっていませんでした。
11番目は単純なフレーズの繰り返しが長く続いたので、その指摘です。
内容は素晴らしかったです。
グランプリの方は抜きん出ていました。
ラストに持ってきたのも、音源審査でトップだったのではと思います。
陰の審査員だなんて・・
Jazz愛好家として、貢献したい気持ちはありますが^^;
ケン
次回は、私も聞きに行きたいです。
アルクノ
そのハイキングレポートは、順番待ちで発表が遅れています
次回は2年後の10月下旬になると思います。
是非ご一緒したいですね。
ただ私は演奏中メモ&メモなので・・。
終ってからにしたいですね。
はるる
ずっと続いているんですね。
アルクノ
半世紀も続いているので、大体の事は分ります。
気軽に楽しめる物もあるので、リラックスしたい時にいいですよ
てくてく
評論と云うよりは、審査員ですね。
スイング・ジャーナル社が健在だったら、お呼びがかかりそうな・・・
若い人達が、伸びて行くように、いつまでも、応援されますように・・・
てくてく
アルクノ
そのお言葉、Jazzを良く知るてくてく様なので恐縮します。
実際は、その場の雰囲気を知って欲しいだけなんです。
こんなコンペティションなのかと、チャレンジャーへの手引きになればいいですね。
審査員はもっと深い所で見極めているので凄いです。
昔々^^、スイング・ジャーナル誌を毎月購読していました。
それを読んでいたので、審査員の気持ちが多少は分かるかも
神戸市民ジャズ応援団(そんなの無い^^;)の一員として、これからもこれらのコンペティションや演奏会をレポートして、多くの皆さんにお知らせしたいです
みっちゃん
アルクノさん、これだけお詳しいと審査員も顔負けですね!
大いに楽しんで居られて感心しました。
アルクノ
こんな事を一杯書いて、審査員はどう思っているのか
「審査員と観客に、こんな風に批評される。」と、これからの参加者が気にしてくれるくれるといいなと思っています。
私はたいしたことないですが、神戸のジャズ愛好家は相当に耳が肥えています。
そのはしくれとして、大いに楽しんできました。