竹細工・福禄寿(2014.04.11)で一旦中断していていた竹細工でしたが、
竹の杖を作る(2015.03.05)で再開しました。
その後、ぐい呑みを二つ作ったが、今回の作品でまた一区切りとなります。
「竹の杖を作る」は難易度が☆で、その後順に上げてきました。
今回がアルクノの限界で、☆☆☆☆となります。
「杖を作る」から始めて頂くと、誰でも到達できる水準だと思います。
細工がし易い、手で握れる大きさにしました。
ただ、彫刻刀の扱いを間違うと怪我をする危険があるので要注意です。
過去ログは、右にあるテーマ「竹細工」をクリックすると、その一覧がでてきます。
以下でその制作過程を説明します。
表面が少し焦げているのは、ガスコンロで炙って油抜きをしたからです。
長過ぎるので両端を普通の鋸でカットした。
その後、節の部分をキワ刀(印刀・切り出し)で削り落とします。
鋸で切断時、皮の一部が剥がれていますが、気にすることは無いです。
全て、削り落としますので。
取りあえず、使う彫刻刀は上の写真にある3本で、丸曲げとキワ刀2本です。
制作時に力を入れて保持するので、
掌に傷をつけないよう両端の面取りを最初にしておきます。
上が右キワ刀で、単にキワ刀と言う。
下は左キワ刀ですが、サウスポータイプとしてだけでなく、
使い分けると有用性を発揮します。
言葉で説明するのが難しいが、
手前から奥に向かって削る時は右キワ刀を用いる。
握って持ち、手前に小刻みに削る時は左キワ刀が便利です。
左利きの方はその逆になります。
固い部分を削る事が多い私は、左キワ刀の方を頻繁に使う。
軸の色がそれを証明しています。
削った節の部分です。
次に皮を剥いでいきます。
ここでは、左キワ刀を使っています。
次に右キワ刀で凸凹表面を平らに削ります。
その後、(左に先端が写っている)丸曲げで窪んだ部分の皮を削り落とす。
次にウェスト形成の為、両側から左キワ刀で窪みを作る。
ザラザラ面はスチール鑢で、ある程度滑らかにします。
面で削れるカンナヤスリが便利です。
胸を形作っていきます。
12mmの丸曲げに加えて9mmを追加。
三角刀(角度:60度)も。
三角刀はアンダーバストのライン付けに必要で、
これがフォルム形成の元になります。
こんな感じ。
それを滑らかにする為、再度カンナヤスリを使用。
仕上げは、彫刻刀を使います。
鑢やサンドペーパーは、その小さな凸凹を表面に残すので仕上げにはなりません。
大体の形ができましたが、まだ凸凹があります。
更に数日をかけ、彫刻刀でスベスベに仕上げます。
若い女性の肌を思い浮かべると、作業が進みます^^)
最後にへそを彫り、その周囲を窪んだ形にして完成です。
ややSexyですが、この程度なら市の教育委員会もOK牧場でしょうか。
上からと、
下から。
持った感じはこうなる。
最後に記念撮影です。
この作品はもう手元にありません。
何時もお世話になっている、植物博士さんに手渡しました。
酒豪の彼なので、焼酎ストレートで、ぐいっと呑んでいるはず。
以前に完成していましたが、
ここんとこ、立て込んでいて、発表するタイミングが遅れました。
次回の竹細工や手作りは、何時になるか分かりません。
アイデアが欲し~~い!
じっくり構えて、その時を待ちます。
この記事へのコメント
凡稔
青竹を見ただけで、この竹をどういう風に形作っていけばいいのかひらめいてしまうのでしょう!!
制作過程と道具の使い方がよく分かりましたよ。
とにかく楽しい芸術的な価値を持つぐい呑みが出来ましたね。ひとりでにやりとしながら一杯やっているのでしょうか。
アルクノ
これは先にイメージがあって、それが出来そうな竹を選んでいます。
竹の厚みとか断面の形です。
凡稔さんなら出来ると思いますので、是非挑戦してみて下さい
そうですね、今度植物博士さんに会った時、どんな顔して呑んでいるのか聞いてみます
私もニヤリとしながら呑んでみたいので、もう一つ作ってもいいですね
てくてく
越前竹人形も、はだしで逃げ出しますよ。
手間も道具もプロ並みですね。ひと区切りなんて、仰らずに・・・次なる傑作、楽しみにしてます。
てくてく
アルクノ
越前竹人形でこの手の物はないので、
挑戦してみました^^)
でも、誰でもできますよ。
彫刻刀は1本2千円程度で購入できますし、時間はたっぷりあるサンデー毎日なので、OK牧場デス。
次のアイデアを捻り出すのに時間がかかりそうなので、何時になるか分かりませんが、それまでお待ちください
yoppy702
実に、セクシーです。
以前の「セクシーバンブージョッキー」よりも、エロス度がアップしてます。(^^)
でも、いやらしくないエロスです。
これなら、教育委員会はOKどころか、拍手喝采ではないでしょうか。(^^)
これで、アルコール類も飲めるんですよねぇ…
これに注いで…
口を持っていく所に悩みます。(^^ゞ
というか、これで飲むと、ドキドキして、早く酔いがまわってきそうです。
(ウブなもんで。(^^ゞ)
竹が、これだけ柔らかいフォルムを出せるのにも驚いてます。
タイトルに「女体」と書かれたように、「女体」から溢れ出る柔らかさと眩しさが一杯の作品やと思いました。
アルクノさんの竹細工の素晴らしさは、何度も拝見させて頂き、そのアイデア、技術も見せて頂いてますが、今回も、完全マニュアルですね。
アルクノさんと同じ位の基本技術がないと、こんな風には作れませんが、こういう事に興味をお持ちの方なら、フムフム、ナルホド…とトライされるでしょうね。
作業前の竹を見ていると、この完成品を想像できないですね。
いつもながら、不思議マジックを見ているようです。
アルクノ
セクシーバンブージョッキの時は太い竹を使ったので、直径に対して削る厚みがさほどなく、Sexy度が低かったです^^)
女性の体形に近づける為には竹を細くしないと、と思いました。
教育委員会の方には、ハハハと、「笑って~♪許して~♪」でお願いしたいです。
これでアルコールを頂くと、酔いが早く回る可能性がありますね。
今度、植物博士さんに聞いてみます。
「量が増えて困るわ~」と言うかも^^)
技術力よりも、根気が大事かと思います。
あせると失敗するかも知れません。
竹は、窪んでいる方向へ削るのは大丈夫ですが、その逆向きに刃を入れると簡単に繊維が剥がれてしまいます。
その点が注意すべき点です。
仕上げは、女性の肌を思い浮かべて・・、
じっくり進めるのがポイントです
竹の杖を作る時点でこの作品を思い浮かべ、難易度を段階的に上げてきました。
この女性の形をした竹を見て、
「竹の杖を作る、からやってみよう!」
と思われる方が出てくるのを期待しています。
不思議マジックだなんて、褒め過ぎです。
私も「こんなん、できた~♪」、
の繰り返しでやってきたので、
大した事は無いですよ。
行き当たりばったり
なんとまぁ、タケの中ではなくて、外側にお宝があったのですね。じっくり、しかも丁寧に仕事をされてることがわかります。
これで飲むお酒、まずいはずがありません。
飲むほどにアルコ-ル分を吸って色が変わってくるかも--。
使用後のグラスも、見てみたいです
アルクノ
以前、上半身のセクシーバンブージョッキを作っていたので、足を付けるにはどうしたらいいかと構想を練っていました
アルクノの持てる技術を投入してみましたが、まだまだ修行が足りません。
文末にあるように、この作品は植物博士さんの元へ嫁入りしちゃいました。
可愛がられて、
艶やかな肌色に変わっていくのでは、
と想像しています
とわ
わ~、凄い!
お肌スベスベのぐい呑みが出来上がりましたね!
バストのあたりは丁寧に力も入ったことと(笑)
おへそまで・・細かいですね!
それにしても青々とした竹からこんなに綺麗に仕上がるんですね。作れないけどプレゼントされたらとっても嬉しいですね
アルクノ
この記事には女性のコメントが入らないのかと思っていました^^;
とわさんのコメントはとても励みになります。
ハイ、バストの辺りに神経と力をを注ぎました
植物博士さんの所へ、涙の別れです^^)
でも、可愛がってもらっているようで、安心しています。
女性向けの作品も考えましたが、教育委員会から差し止めの指令が来ています(ウソデス)。