京都大文字の送り火で有名な大文字山は、簡単に登れる山として京都滋賀の方に親しまれています。
音羽山をファミリーハイクの拠点とするなら↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201502article_3.html
この大文字山は、銀閣寺往復であればファミリーハイクの登竜門と言ってもいいような気がする。
大した関門ではないが、これを糸口として色んな山に登るのもいいのでは?
と思います。
土曜日という事もあり、
銀閣寺からのトレイルでは、
元気な小学生グループと抜きつ抜かれつを展開した。
山頂では、家族連れ+老若男女で賑わっていて、人気の程が分かります。
ガイドブック「京都滋賀 日帰り山歩50選」(以下ガイド)では山のマークが二つ並ぶ初級者向けとして紹介され、
コースは銀閣寺~大文字山~山科となっている。
距離は6.5kmで所要2時間40分。
これではあまりにも短いので、阪急・河原町駅~銀閣寺を追加して歩く事にした。
私達は下山道で厳しい道を歩いた事、距離が長くなった事で☆☆☆としている。
コースは↓
阪急・河原町駅(9:00)~八坂神社(9:11)~丸山公園(9:15)~知恩院~ミヤコホテル前~蹴上インクライン(9:40)~永観堂~哲学の道~銀閣寺(10:40)~大文字火床(11:21休憩)~大文字山頂(11:57―昼食―12:34)~三井寺・山科(藤尾)分岐(13:00)~四ノ宮・藤尾分岐を四ノ宮方面へ(13:35)~鉄塔の道?~一燈園(いっとうえん14:28)~琵琶湖疎水出合(14:36)~ラクト山科4F・風月で打ち上げ(15:10-)~JR山科駅(16:10)
結局6時間コースとなり、2万7千歩の14キロ。
私達には標準タイプとなりました。
ガイドでは山科毘沙門堂の方へ下る様になっています。
下山ルートがガイドと異なるのは、イケイケドンドンと歩いたからです^^)
山頂から三井寺方面へ向かう道は、
アップダウンのある尾根道で整備されていた。
四ノ宮へ下る分岐以降は、鉄塔建設用の道でした。
急坂で滑り易く、整備もされていません。
これがあるので、中級者向けの☆☆☆になりました。
一燈園からそのまま下ると京阪四宮駅だが、近いので山科まで歩いた。
前置きは以上で終了。
前回都合で不参加だったNさんが来てくれ、
植物博士さんも続けて参加だったので、6名となる。
神戸からの4名が河原町で下車すると、Sugarさんがお出迎え(9:00)。
Sugarさんをナビゲーターとし、Nさんが待つ蹴上へ向かう。
四条大橋を渡り、四条通りを直進すると八坂神社の門です(9:11)。
お参りして、出ると丸山公園。
行くと京名物「いもぼう」を扱う和風レストランがあった。
知恩院を右に見て、進むと、八重桜が頑張って咲いていた。
神宮通りを折れて行くと、粟田神社の出口がある。
そこに、
京都トレイル・東山29の標識です。
都ホテル前を過ぎて(9:33)、
行くと蹴上で、Nさんが待っていた。
信号渡って左へ行くと、
蹴上インクラインです(9:40)。
京都トレイル以来だが、久し振りにここを歩く事にした。
琵琶湖疏水は琵琶湖の水を京都に引く為に作られた運河で、明治23年の完成から今年で125周年を迎える。この疏水は京都と大津間の船の輸送を用途の一つとしていたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、台車に船を乗せて上下させるインクラインで運行していた。
蹴上インクラインは蹴上船溜りと現在の琵琶湖疏水記念館前の南禅寺船溜りを結ぶ延長640メートル、敷地幅22メートル、勾配15分の1の路線です。
当初水車動力を利用して運転用の巻き上げ機を回転させ、ワイヤーに括り付けた船を引き揚げていたが、蹴上水力発電所の完成により電力に切り替えた。
通過時間は10分から15分だったという。
近代文化遺産に指定されています。
線路終点から階段を上がる。
落差36mの疎水が、
一気に流れ落ちた所が、
琵琶湖疏水記念館前の船留。
この和船は3月28日から5月6日までの土日休日、試験的に運行しているもので、8人乗り屋根付きモーターボート。
大津~山科~蹴上と運行されている。
申し込みは締め切られ、応募総数1万9033人で、倍率は16.5倍だったという。
その先、細く流れる疎水を野村美術館とある方へ行くと、
東山中学高等学校がある。
警備員が居たので聞くと、この先は行けないそうで、左折です。
地図があったので、経路を描きこんでみた。
紅葉で有名な永観堂(禅林寺)を過ぎ、
哲学の道に入る。
石楠花が咲いていたので、カメラに収めた。
天ヶ岳に向かうシャクナゲ尾根では悔しい思いをしたので、
ここでその鬱憤を晴らす。
レンタサイクルを利用する青年やご婦人の、
中国語やドイツ語がササッと通り過ぎていきます。
道沿いに色んな店が並んでいるが、注目したのはこれ。
購入しなかったが、首に巻いている汗拭き用に使えそうです。
次回ここを歩いた時の楽しみとします^^)
橋の欄干に「銀閣寺・大文字山登山口→」とあり、右折する(10:25)。
トイレ休憩の間、植物博士さんはお土産とアルコール燃料を仕入れる。
細い門前通りを上り、左に行くと銀閣寺。
銀閣寺を右に見て直ぐ、右へカーブする。
行者の森と彫られた岩を過ぎて、自販機のある登山口。
その先で小学生がスタート体勢に入っていた。
小さな子供を連れた親子連れもいたが、長い登りになると、
元気な小学生に追い抜かれる。
引率の先生に聞くと、山頂手前の火床で昼食を済ませ、下山するとの事でした。
千人塚の横に広場があり、小学生達はそこで休憩。
ここを上ると、頭上を走るリフトからの防護柵がある。
階段の先にも防護柵があるが、
ゆっくり登る、ご年配グループを追い抜く。
上がると大文字火床です(11:21)。
ここから京都市内が一望できます。
歩いて来た都ホテルをズームしてみた。
暫らく休憩していたが、小学生グループは上がってこなかった。
私達は更に階段を上がる。
これが冒頭にある写真です。
階段上がると、山頂までは楽な道。
100人ほどが寛いでいて日差しも強く(11:57)、
木陰で食事にした。
植物博士さんは仕入れたロング缶とカップ酒で食事が長く、
一足先に山頂の展望所へ。
食事を終えたハイカーが下山したので、空いてきた。
もとは一帯の山塊を「如意ヶ嶽」と呼んでいたが、現在では火床があるここ西側の前峰(465.4m)を「大文字山」と呼び、最高点である主峰(472m)を「如意ヶ嶽」と呼ぶそうです。
植物博士さんの食事が終わり、右足集合写真。
後ろが空いて来たので、ハイカーに撮って頂いた。
直ぐ山科方面へ下山する。
2分行くと、「A14」に分岐。
今思うと、ここは右だと思うが、Sugarさんの助言で左へ行く。
下ると林道があり、これを跨いで直進する。
すると池谷薬草園と標識があり、東へ向かっている事になる。
暫らくは林道に沿って、
尾根道が続く。
行くとこのような分岐。
直進すると如意ヶ嶽へ行けそう。
この左方向に何やら建物がひっくり返っていた。
藤尾・山科とある右へ向かう。
行くと倒木が重なる酷い光景。
道にも倒木があり、潜って行くと更なる分岐(13:00)。
藤尾神社に行くべきか、山科に行くべきか~。
丁度熟年ハイカーがやってきたので尋ねる。
山科へ行くには、戻って京都トレイルの標識がある方へ行かないと、と仰る。
ここに書かれているルートは歩いた事が無いそうです^^;
しかし、書かれた文字を見ると山科が一番はっきりしている。
登っている感じだが、尾根道だと説得して、山科方面へ向かう。
勿論、参加者全員が経験の無い道です。
少し登った後、下りになり倒木も整理されていた。
その先、尾根と別れて急坂を下る様になる。
最後の分岐はこれです。
四ノ宮は、京阪電車だと山科の一つ東なのでここを下る。
送電線鉄塔建設の為に付けられた道で、一般用では無かった。
直ぐ鉄塔があり、急坂が続く。
行くと展望が開けた(13:49)。
南東方向に音羽山があり、麓には琵琶湖疎水が流れ、京阪電車も走っている。
写真左方向に大津と琵琶湖がある。
また、この山の稜線が、滋賀県と京都府の境界となっている。
でも、まだまだ高低差がありますね。
道が在るのか無いのか分からん所もあったが、行くと鉄塔がある。
これが最後の鉄塔です。
ここからが最大斜度で、木を掴み滑りながらゆっくり下ると、
一燈園の建物の前(14:28)。
一燈園(いっとうえん)とは、西田天香によって明治末期に設立された懺悔奉仕団体で、京都市山科区のここが本部。正式名称は一般財団法人懺悔奉仕光泉林で、現在の代表者は、創立者の孫である西田多戈止だそうです。
墓地の横にある六地蔵を過ぎると、右に琵琶湖疎水です。
そこを過ぎるとテーブルにスタッフと思しき人が座っている。
試験的に運行している観光船の事も説明してくれたが、乗船申し込みは終了したと言っていた。
正式運航をどうするかはまだ決まっていないそうです。
琵琶湖疎水についての「みち案内」と「水の路」、2部のパンフレットを頂く。
ガイドにある毘沙門堂へは向かわず、
南へ下ってJRを潜り、京阪の踏み切り跨いで、山科へ~。
ラクト山科4Fにある風月です(15:10)。
2月の音羽山の時と同じ生ビールセットにした。
厳しい所を下ったが、全員無事だったので、私は中ジョッキを追加!
植物博士さんは特大ジョッキを追加^-^)
大まかな計画では、風月3時、山科駅4時としていたので、
結果的にはOK牧場となった!
ただ山道は、牧場みたいになだらかじゃなかった^^;
人気のある山だけに、色んな道が用意されている大文字山です。
侮ってはいけないと思います。
冒頭でファミリーハイクの登竜門としたが、
私達には越えなければならない関所の山となりました。
長文記事を最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
凡稔
「低山でも侮ってはいけない」・・これ本当ですね。私も鳳来寺山で実感しましたよ。
アルクノ
大文字山を甘く見ていた私達に関所を用意してくれた気がしています。
ホント、侮ってはいけませんね。
実力は無いとしても、気構えだけは備えておく必要があります。
実力のある凡稔さんが仰るので重みがあります。
この様に京都の名所巡りをしながら大文字へ行けるので、もし来られた時は是非参考にして欲しいと思います。
鳳来寺山の二つの記事は変化と見所満載で、とても良かったです。
てくてく
登山口に行くまでも良いですねぇ。
八坂さん・インクライン・哲学の道などなどね有名観光地をひとなめ。
東山の峰々、京都に面した西側は、コース整備されてますが、東側は山も荒れ気味だし、道も入組んで、ヤッパ里山ですね。
観光・登山・迷路歩き??おっかれ様でした。
てくてく
アルクノ
大文字山から京都瓶盆地が丸見え^^なので、皆さん登るのでしょうね。
Sugarさんのおかげで、京都観光+ハイキングとなりました。
東側はあまり知らないので、今回勉強材料を提供してくれました。
迷路探究で楽しめそうな山ですね。
また何時か、機会があれば探求したいと思います
yoppy702
大文字山は簡単に登れますけど、歩いていると、所々となる分岐や広場があり迷い易いですね。
今回は、ガイドブックを大幅にアレンジ。
メロディのアドリブじゃなく、コードのアドリブなので、バップですね。(^^)
疎水が気持ち良さそう。
桜の季節でしたら、大変な人出やったでしょうね。
変わって、シャクナゲの登場で、ますます春らしさの演出です。
さすが人気の山。
沢山の登山者ですね。
小学生でも…いや、小学生って、結構、スタスタと登っていきますから、この表現は失礼ですね。ボクよりも、かえって健脚ですもん。(^^ゞ
大文字の火床、思い出します。
ボクは、その手前とここで、京都市内を一望しました。
ロウソク(灯台やった。(^^ゞ)もよく見えました。
ボクは、火床から銀閣寺方面へ下りたので、アルクノさんとは逆ですが、火床からは階段等の急降下があったのですが、登って来る時は、そこを通られました?
下りで、厳しい箇所を取り入れるなんて、さすがアルクノさん。(^^)
でも、今回は余裕の中ジョッキー追加。
植物博士さは、特大ですか!
以前に、アルコールがお強いと言われてましたがサスガです。
お疲れ様でした。(^^)
行き当たりばったり
先週、息子から大文字に行ってきたとTELがあったのですが、こうしてトレイル談を読むと、楽しさいっぱいではあるものの、どうしてどうして、星3つの難しい山にも変身するのですね。
みんなの知恵がこんな楽しいトレイルを作ったのでしょう
アルクノ
2011年京都トレイルの最初は、伏見稲荷から蹴上~大文字山~銀閣寺でした。
トレイルを詳細に書かれている方の記事からコピペです↓
地下鉄「蹴上」駅〈1分← →1分〉ねじりマンポNo.30-2 〈15分← →20分〉日向大神宮No.33-1〈20分← →20分〉思案処(思案ヶ辻)No.39〈30分← →30分〉若王子墓地分岐No.42〈30分← →35分〉 大文字山分岐(四つ辻)No.45〈60分← →35分〉浪切不動No.47-2〈45分← →25分〉銀閣寺道No.51)(No.は標識番号)
yoppyさんもこの京都トレイルを歩いたのだと思います。
今回は「コードのアドリブなので、バップ」
ナイスコメントです。
このハイキングを曲に例えるなら、
「山科」とはっきり書かれた方、四ノ宮方面の分岐をクリアファイルで括りつけた方、この二人のコンサートマスターによって私達の編曲が無事に終了しました。
エピローグが疎水の流れだったこともプロローグと繋がり、落ち着きのある曲になりました。
桜の最盛期は銀閣寺周辺とか疎水辺りが凄いでしょうね。
大文字では立って食事でしょうか^^)
小学生はスピード違反で登ってます。先生としては最後尾との調整の為、休憩を長く取ってるみたいです。
火床で小さな蝋燭のような灯台^^)も確認できました。
火床への急階段は
「ゆっくり登る、ご年配グループを追い抜く。」の所で、
防護柵の上にも階段が続いています。
yoppyさんと同じく京都トレイルでこれを下りました。
鉄塔の道は、yoppyさんのトレーニング用にお勧めです。
今回酒豪と言うプレイヤーが加わり一気にビッグバンドの雰囲気になりました
アルクノ
息子さんが大文字に登られましたか。
若いグループがデート感覚で登っています。
山科に向かうのは少数派で、銀閣寺や蹴上からであれば、紹介している様に小学生でも登れます。
大津や四ノ宮に山科からのハイカーもいるので、このように入り乱れています^^)
走るより、歩く方がいいですよ。
是非登ってみて下さい
KURI
アルクノ
四ノ宮ルートは確かに登り専用でした
最後は鎖かロープが欲しい所です。
京都滋賀50山で鍛えられてきたので、何とか下る事ができました。
藤尾ルートは表示で分かりましたが、途中から毘沙門堂へ下るルートもあったんですか。
今度道標の設置をお願いします