篠山自然の会の例会です。
以前、この両生類の観察に参加したのは3年前、
「カスミサンショウウオの生息観察(2012.02.25)」でした↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201202article_7.html
カスミサンショウウオの生態については其方で述べているので、興味のある方はご覧ください。
カスミサンショウウオについて、簡単に云うと。
絶滅危惧II類に属し、絶滅度合の上位からCR、EN、UVとある中のUVに分類されます。
絶滅とまではいかないが個体数が減少傾向にあり、絶滅の危険が増大している種です。
産卵場所である水田の減少と捕食するアメリカザリガニの増加が原因で個体数を減らしています。
日本の中部地方から九州まで広く分布しており、全長は9~13cm。
今回新たに知ったのは、寿命が3年程度しかないという事。
このカスミサンショウウオが、観察で見られることはめったにないらしく、3体も見つかったのはラッキーな事です、と案内するスタッフが3年前に仰っていた。
今年はどうなりますか。
13:00集合なので、午前中は篠山商店街をブラブラし、店に入って食事の後、集合場所に向かう事にした。
3年前と同じですが・・。
会からの案内には防寒具の用意を、とありましたが、
春みたいな気候で、皮ジャンの私は浮いていた^^;
植物博士さんが運転する車に、モクさんとアルクノが乗り込み、篠山に到着。
まずは奈良の春日大社から分霊された春日神社にお参り。
草を食むメス鹿とそれを見守るオス鹿のカップル。
この鹿について。
殆どの県で農作物を荒らし、住民に危害を加える害獣として猪と同様駆除しています。
鹿は春日大社の神使で、奈良公園には1200頭もいるそうです。
マスコットにも採用し保護している奈良県ですが、増え過ぎる有害鳥獣として捕獲している県が多いです。希少植物を絶滅に追いやっているのも、何でも食べる鹿が原因という事らしいです。
ネット情報から。
鹿が稲などを食い荒らす「鹿害」に悩む滋賀県で、捕獲後の有効利用のためカレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」が2010年に提供を始めた「鹿カレー」が人気を呼び、定番商品に成長した。農作物の被害を減らし、野生鳥獣肉(ジビエ)料理にも活用できる一石二鳥の試みとして注目されている。
篠山市でも害獣となっていて、鹿が入って来ないようにネットを張り巡らしてる。
との情報を得ています^^)
門の左に座るのは右大臣の菅原道真で、
右に座るのは、ご年配の左大臣^^)
格子にカメラのレンズを突っ込んで撮影した。
インテリアを主として扱うお店は紹介していなかったと思うので、入ってみる。
まずは外からガラス越しに造花です。
店内に入って、
紅梅白梅を持つ雛人形。
モクさんがお買い上げのシルバーラビット。
次に定番、焼き栗の試食^^)
お礼として、ブログで大々的に宣伝する事とした^^)
篠山観光協会の推奨店とあるので、行き交う人にも勧めました。
黒大豆茶のサービスもあります。
ちょっと早めの昼食です(11:08)。
出来上がるまで漬物を頂く。
店内を眺めてみると、昨年の色紙が新たに追加されています。
大阪から近いので、
毎日放送の「せやねん!」や関西テレビの「よーいどん!」などTV番組の名前が入ったものです。
これも定番、しし肉うどん(11:16)。
入店して8分で食べられる手際の良さ。
七味不要の出汁は最後まで飲むべし。
ピリリとした山椒が、気持ちを引き締めてくれます。
お代は消費税アップの関係で1100円となっていた。
酒豪の食物博士さんは丹波焼の徳利をお買い上げ。
(立杭焼ともいう)丹波焼は. 瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯の一つに数えられ、その 発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。
私は竹を含む木工細工の風鈴を欲したが、
アイデアとして眺めるだけとした。
次は馴染みとなった「元禄」と名が付く骨董屋。
岡晴夫さんの懐かしい曲を聴かせて頂く。
ゼンマイが緩んで、最後の方は低音の魅力に変わっていた。
次に針研ぎの実演。
シャシャっと擦るだけで、今度は高音の魅力に戻っていた。
次に陶器類を販売しているお店。
穴が開いているのはお香を焚く為でしょうか。
消費税8%など笑い飛ばしましょうと、5%のままで計算しています^^)
次は「おかめ」「ひょっとこ」の2個セットで買ってください、ですね。
穴が開いているのでストラップに使えそうです。
集合場所の駐車場に到着したが、地面がドロドロ(12:45)。
斜面にいる人は、鹿避けのネットを張り巡らせる為、下草を刈るなどの作業をしています。
地元の人に交じって神戸大学の学生も手伝っているそうで、農業を守る為に頑張ってくれています。
篠山自然の会も鹿は害獣の立場です。
本日の参加者はNaさんのお孫さん2名の特別参加を得て9名となっていた。
私はカメラマン兼観察者として参加。
保護の為、場所の特定はしないようにして話を進めます。
まず、この様な泥田に降りて、
観察します。
浅くて何もいなかったので、水がたまっている所から泥を掬い上げます。
こういう所に落ちると這い上がれないので、留まったままになるそうでが、何もいなかった。
稲刈りが終わると水を引いて乾燥してしまうが、
両生類の生育環境を提供する為、この様に水を張って貰っています。
地元に協力者がいるという事です。
少年も、じっと田を見る。
残念ながら、何もいない。
少女も探索開始。
田圃には何もいなかったが、側溝から小魚発見。
昆虫のヤゴも。
先ほどより少し大きい魚。
大きく育て、鮒寿司にしましょう。
その準備は出来ています。
これは蛙の卵で、
卵から出てくる頃になるとボヨヨンと広がります。
掬ってみると、こんなにも、
オタマジャクシが。
これだと特定はできないが、ニホンアカガエル又はヤマアカガエルです。
お兄ちゃんは真剣ですが、
妹ちゃんは茶目っ気ありデス。
跳躍力のあるカエルだとこの側溝も飛び越えそうですが、
カスミサンショウウオの場合は無理です。
それを捕食するザリガニは見つけたが、
カスミサンショウウオは霞と消え^^;
山を見上げる。
諦めかけて戻る途中、案内の先生が、水溜りで発見。
これがカスミサンショウウオです。
クローズアップで。
水田でその卵嚢も発見。
メス1匹がこれだけの卵を産むそうです。
これは産みたての卵嚢ですが、以下のように変化します↓
http://www1.cncm.ne.jp/~itoyama/tamago.html
8日程度で卵嚢から幼生が出てくるとある。
一匹だけでしたが、本命のカスミサンショウウオが観察できて良かった。
少年少女も喜んでいました。
集合場所に戻り、
地元の方から濃厚甘酒を頂きました。
休憩中、
地元の方がカエルを捕まえて、少年にプレゼント。
今日は頑張ったので、私からはハートの眼鏡をプレゼント。
ニホンアカガエルでした。
本日、守るべき日本の自然を学んだので、カエルは畑に放します。
ここで集合写真を撮影し、お開きとなりました

最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
行き当たりばったり
すばらしい観察です。やってみたいです。
アルクノ
これから又六甲に出かけます。
このカスミサンショウウオは、小さくて泥の中に居るのでなかなか見つけられません。
まず卵を見つけてその親を探す、が手順のようですが、今回何とか見つけられました。
と言っても、案内の先生が発見したのですが^^;
ザリガニはなかなか駆除できないので、田圃に水を溜める運動をしています。
是非お近くの田圃で観察してみて下さい。
色んな生き物が居ると思いますよ
凡稔
カスミサンショウウオは見つけにくそうですね。でもたくさんの卵まで発見して良かったですね。田圃の畦もコンクリートで固められてきたりすると、小動物にとっては棲みにくい環境になるわけですね。人間との共存がうまくいくように生物の棲息環境を守ってやることがたいせつですよね。
冬季でも田圃に水をはって小動物が生きていられるようにしているとのこと、地域の人が協力してくれているわけですね。
てくてく
貴重なカスミサンショウウオや卵が見つかって良かったです。
アカガエルくん、冬眠中ではないんてすか???
元気に、飛んでますねえ。
篠山の町は、色々なお店が軒を連ねていて、楽しそうです。シシ肉うどんうまそうは・・・アッ観察前か。失礼しました。
消費税アップでも、価格据え置き。粋ですねぇ
節約の努力せずに、すぐ、税率あげればいいや・・・って、政治家の方々とはえらい違い。応援します。
貴重な、サンショウウオの写真、有難うございました。
てくてく
KURI
お漬物、しし肉うどん、甘酒、どれも美味しそうですねー!
アルクノ
竹細工は実用性を考えて作っていたので、飾りになるような物もいいなと思いました。
実際どうなるかは未定ですが。
カスミサンショウウオの生育環境としては継続して水を張っていないとだめなので、農家にお願いするしかないようです。
卵から何匹か成長し、山からこの産卵場所に帰ってくればいいんですけどね。
仰るように、人が棲息する環境を作ってあげる事ができるので、希望はありますね。
深い溝があるとダメなので、蓋をするとか行政もその点を考えて欲しいと思いました。
アルクノ
カスミサンショウウオとその卵、諦めかけていたところで見つかりました
今回は暖かい気候でしたが、3年前は寒くて手袋着用でした。
カスミサンショウウオは寒い時期に動き回って産卵するので、暑い季節は苦手だそうです。
夏はどうしているのかと思います。
蛙は全て冬眠しているのかと思っていましたが、
アカガエル類やヒキガエル類は、他のカエルが冬眠している1月から3月頃に繁殖 行動を行うとありました。
なので、元気でした
夏になると、へたばっているのかも
シシ肉うどんは是非お召し上がりください。
山盛りの漬物は無料です
税率5%のままで商品を販売し続ける意気込みは、確かに凄いです。
10%になった時、どうするのか、また確認しに行きます
アルクノ
親子でそのような遊びは勉強でもありますね。
都会育ちの私は、小学生の頃は夏休みに田舎に行って、従兄とガサゴソしていました。
お孫さんができたら、是非篠山に来て自然を満喫して欲しいです。
それと、京都・滋賀50山は残っていると思いますよ
篠山の、お漬物、しし肉うどん、甘酒、更にKURI(栗)も美味しいです
yoppy702
カスミサンショウウオも篠山自然の会に、とっても協力的なコ達です。(^^)
成体のクローズアップを更に大きくして見ましたが、その卵は、更に、興味がありました。
とても長い嚢ですね。
生んでる所が気になるし、身体の中に、どのように納まってるのかも気になります。
まぁ…気になるというより、不思議の世界です。(^^ゞ
URLの所もチェックしましたが、成長していく過程がスゴイ…神秘ですね。
そして生まれた時はお魚!?
これが、手足が出来て成体になるんですものね!
人類の故郷を感じました。(^^ゞ
この会が、これだけで終らずに、いつもの、篠山ブラリ歩き。
焼き栗は大きく宣伝ですね。(^^)
「宝楽」というのがお店の名前ですか?
篠山に行った時には、立寄ってみたいと思います。
「アルクノさんのブログを見ました。」と言えば、オマケがあるとか?(^^ゞ
そして一度は食べたい、しし肉うどん。
いつ見ても美味しそうです。
鹿の事は、小さい頃から奈良で見てるし、バンビという強いキャラがあるので、害獣としてのイメージが湧かなかったのですが、数年前に尾瀬で、鹿の害について知った時は驚き、その後、各地での被害を知り、その上、山ビルを運んで来る事もあり、大きくイメージが変わりました。
でも、出会ったら、やっぱり、可愛いと思ってしまうでしょうね。
六甲でイノシシを見ても、可愛いと思ってしまう位やから。(^^ゞ
でも、どちらも食べて美味しいお肉ですね。(^^)
アルクノ
3体の観察は3年前でしたが、その時先生はラッキーと言っていたような^^)
今年は1つの個体だけでしたが、綺麗な卵嚢が見つかったのは良かったです。
小さなカスミサンショウウオがこんな卵嚢をどうやって体内に、と思いますよね。
最初は細くて硬めのゲル状だったものが、水を含んでボヨヨンと膨らむそうです。
泥が混じっている田圃なのに、水だけ吸収するのも不思議な仕組みです。
蛙の産卵も同じ仕組みで、その卵嚢は両手でやっと掬える大きさになります。
受精してから人になるまでの写真を小学校の授業で見ましたが、衝撃的でした。
魚のような尻尾もある状態からの写真でしたから。
このコメントを書きながら調べてみると、動画がありました↓
http://commonpost.info/?p=108383
是非ご覧ください。
感動すると思います。
元を辿れば全てDNAなので、生物皆兄弟の感じがします。
美味しい焼き栗は「宝楽」が屋号なのかどうか確認しませんでしたが、本通りの中程にあるので直ぐ分かると思いまよ。
「アルクノのブログを見ました。」と言えば、
オマケを付ける様にと言っておけばよかった^^)
しし肉うどんの肉は固めですが味わい深し、デス。
近年鹿のイメージは、変わってしまいました。
現在、奈良でも困っているそうです。
保護した事で1200頭に増え、それが山伝いに移動して、他の県にも~と言う感じです。
鹿はDeerで、鹿が食べる高さをDeer lineと言い、その高さで殆どの植物が無くなり、次には農作物を食い荒らすという事になります。
昔は鹿を食べていたのに、牛と豚に変わったので増えたそうです。
美味しい「鹿カレー」を広めていきましょう
ケン
気持ち良い一日を過ごされた事でしょう。
植物博士様の行動も、知りたいです。
アルクノ
そうすれば植物博士さんの行動も見れます。
掬ってはいましたが、素人ではなかなか見つける事ができなくて、難しいです。
私も撮影班しかできませんでした。
今回は、前半の土産物買いでモクさん同様大奮闘。
車の後ろに色々入れて、満杯になりました
小枝
親バカから(うちの娘、結構コレ系好きでしたので)、
持ち帰り庭に用意した桶に
藻などを入れて孵化するのを
待っていたのは良いのですが…
これが何とサンショウウオの卵と判明!!
大騒ぎしたっけなぁ~と(笑)
「蛙とサンショウウオの区別、つかないなんて!」
幼い娘の苦言に頭ポリポリ
面目ねー(;´д`)と言い続けていた夫でした。
アルクノ
蛙の卵と思ってお持ち帰りして、育てると、
サンショウウオだった^^;
幼生の時はオタマと同じですから、分からないでしょうね。
その後の変化に驚かれたのでは?
卵嚢の形が違うと言っても、
習ったのは、蛙と同じ紐状態になった写真しか覚えていませんし^^;
アベサンショウウオにオオダイガハラサンショウウオやベッコウサンショウウオ等採取禁止の種もあるそうで、要注意です。
このカスミサンショウウオの場合、冷蔵庫で育てないといけないそうで、大変です。
もう二度と無いとは思いますが^^;
元の場所に返すのが最良の策と判明しました。
優
かわいらしいサンショウウオですこと。
笹山のような自然環境がとても貴重なものだとしみじみ思います。カエルのたまごもこんなにたくさん^^。ヤゴもたくさんいるのでしょうね。学校帰りに道草をしてカエルのたまごを捕って帰った時代がほんと懐かしいです。
アルクノ
私も3年前にサンショウウオの観察と聞いて、水族館で見た物を思い浮かべました。
このカスミサンショウウオは何時も泥の中に居るので目は退化し、光しか感じないそうです。
暑い夏は苦手で、地中で暮らしていると聞きました。
必至に生きている可愛い生き物です。
カエルは跳躍力があるので、逞しく生きていけるんでしょうね。
卵も沢山あって、絶滅の心配はしなくていいみたいです^^)
小さな魚や虫もたくさんいて、ホント自然が一杯です。
私は都会育ちで、今回の少年が羨ましいですが、両親の田舎に帰った時は従兄と自然の中で遊んでいました。
優さんもいい思い出をお持ちです。
とわ
自然の会、いろんな事に参加されてるんですね。
鹿の駆除は・・動物好きな私としてはなんとも悲しいことですが作物を荒らすのは困りますものね。鹿に限らず、動物と人間と共に暮らせるような環境を望みますね。しし肉、先に可哀相って思ってしまうんですがん~、美味しいんでしょうね(^^;
両生類、爬虫類はとんとダメで画像にドキドキしました(笑)カスミサンショウウオのたまご、大きいですね~。
1匹だけでも見つかって良かったですね!
子供達も喜んだでしょう
アルクノ
この篠山自然の会は、2011年の11月から参加していて、これで19件の記事になります。
山や野原での植物観察が多いですが、化石発掘体験や水鳥の観察も実施しました。
色んな所へ行くので楽しみに一つになっています。
可愛い鹿をなんで駆除するの?
と言うお気持ち、痛いほどわかります。
ネットを張り巡らし、人が暮らしている所へ入って来ないようにしています。
それでも、ネットを壊して入って来るので、住民が困っています。
増え過ぎないように去勢は出来ないの?
と提案していますが・・。
篠山と言えばしし肉で、昼に集合の時は毎回このしし肉うどんです^^)
豚肉よりずっと硬く、歯が丈夫でないと食べられません^^;
両生類や爬虫類を見るとドキドキする、とわさんなのですね。
両目を隠して、指の間から見た方がいいかも知れません♪。
でっかいオオサンショウウオは苦手ですが、このカスミサンショウウオは可愛いですよ。
卵嚢の中に数百匹の卵がありますが、殆どが食べられたり死んだりしてしまいます。
何とか命を繋いでいって欲しいです。
子供達はこのカスミサンショウウオに不思議ちゃんのおメメでした♪