瓢箪崩山☆☆にリベンジ(2014.12.15・月)

京都滋賀50山はこれで二十六座目となり、後半に突入しています。
昨年6月に開始し、1年半を経て残り半分となりました。
今迄に登った50山は、右サイドにあるブログテーマ「京都滋賀50山」をクリックすると一覧が出てきます。

京都滋賀シリーズ・瓢箪崩山(ひょうたんくずれやま)は9月13日に実施したが、暴れる鹿に行く手を阻まれ、中止となりました。
地元の方から、夏から秋にかけては鹿・マムシ・スズメバチ・ヤマヒルに遭遇したり被害に会ったりすると教えられました。
なので、そのリベンジは12月に実施する事にしていた。
そして、この山歩きが本年最後となります。


コースは所要3時間で、6.7km。
京都駅・京都バス17系統大原行に乗車~
戸寺(とでら)下車~井出~寒谷峠~瓢箪崩山~飛騨池~叡山電鉄・岩倉駅
と歩きます。
このコース、戸寺から南西方向にある岩倉に向かって、
鉛筆を初めて持った幼児が描いたようなラインになっている。
クネクネ曲がって捩れてはいるが、ほぼ一本道のような感じです。

戸寺は等高線200m辺りにあるので、山頂532.4mとは330m程の標高差。
さほど危険な処も無かったので、初心者向けですね。
瓢箪崩山は大原の里10名山にも選ばれています。
山名は崩れ行く山という事ではなく、
瓢箪を寝かせた形をしているという意味です。

京都新聞社発行のガイドブック「京都滋賀日帰り山歩50選」(以下ガイド)によると難易度は山×3で、中程度となっている。
私達メンバーには比較的簡単だったので☆☆としています。
道標が無い所もあったが、迷う事も無く、ほぼ指定のコースに沿って歩く事ができた。
所用時間はやや緩い感じだが、距離はそんなもんだと思います。

9月の様子は↓でご覧になれますので。
https://arukuno.seesaa.net/article/201409article_3.html
このルートの事、大原女が歩いていた事や
古道としての役割も書いています。
代替コースとして、
大原周辺を散策し、寂光院近くの建礼門院御陵を訪れ、三千院迄歩いた。
建礼門院については歴史的背景も記しています。

なので、毎度の長い前置きや歴史的背景はそちら任せにし、
本編に突入します!
(文字数は何時もより少なく、読みやすいです^^)


何時もの5名が、京都駅の京都バス大原行・17系統乗場に集合し、
9:25発のバスに乗車する。
大原行は1時間に3本あるので便利です。
このバス、
京都の中心部をユックリ走って山へ向うので乗車時間が長い。
半分にしたい場合は、
(阪急・河原町→徒歩)京阪・祇園四条→出町柳バス停で乗車すると良い。
更に叡山電鉄・修学院~宝ヶ池の前を過ぎると、高度を上げていきます。

戸寺で下車したのは1時間後(560円)。
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バス停前の志野店内にトイレがあるので拝借し、
5分後にスタート(10:30)。

バス道を少し戻ると下る道がある。
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突き当りを右に行くと、前方に橋が見えます。
この元井出橋から滋賀方面を眺めると、
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雪が降っているようです。
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橋を渡って右です。
直ぐの絵看板に従って左へ。
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行くと突き当りで、そこが井出。
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更に左へ進むと棚田が見えてくる。
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これが「井出の棚田」。
地元の田口家が代々耕してきたもので、
平成の耕地改良で20枚だったものを7枚に整理しました。
総面積は約50アールで、水が良いので美味しい米ができるという。

そのまま進むと、
集落の端っこに山の情報や鹿の通報ではお世話になったお家があります。
前回より少し早い時間帯で、もう寒いので外には出ていません。
「行ってきます」と言って、向かうと、その進む方向に山道がある。
獣除け扉を開けて、
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山に入る(10:43)。
鹿と遭遇したのはどの辺りだったかと、
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探しながら進みます。

10分程行くと、ありました。
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多分これだと思います(10:54)。
支柱は外れたままで、ネットもグチャグチャ。

鹿は仕留められてコース料理へ向かったのか、
絡まったネットを外され山へ返ったのか、
そこが知りたい。
12月13日に篠山で食べたのは、別の鹿です^^)

そこでネットは終わり。
行くと、倒木や切り倒された木が沢山連なっています。
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荒れた道が続き、
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小川を何度も行ったり来たり、
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そうしているうちに流水は途絶える。
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右に、山に向かう分岐が現れるが、
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行かないようにします。
地形図を見ても解るが、この谷筋をひたすら登るようになっている。
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頭上が明るくなってくると、
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100mほどの急坂です。
ここはロープも無いので、下りたくないですね(11:34)。
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寒谷峠で小休止後、山頂へアタック。
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岩の道は直ぐに終わり、
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急坂のピークを越えた先に、山頂があった(11:52)。
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三等三角点です。
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コースタイムは休憩を含まないが、ここまで1時間25分となっている。
10時半にスタートして小休止を加えたが、それでも3分短い。
なので、上出来という事になる。
肝心の眺めは、雪でイマイチ。
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ぼんやりあるのが比叡山。
来年の初登りは比叡山にしているが、雪の量が問題です。
豪雪だと中止になるので、そこそこでお願いします
麓の集落は大原です。

カップ麺ができ上がる3分でアンパンを食べたが、
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皆さんからはお菓子やミカンも頂く。

ここも雪がチラチラ・・、
天ぷら蕎麦で温まったが、
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寒いので早々に下る(12:16)。
下ると、岩場の横にバイパス。
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こっちの方が安全です。
直ぐ寒谷峠です(12:28)。
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岩倉への道も九十九折の急坂下り。
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落葉の下には小石もあって、
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ズルズル滑る。
尻餅やお手付きさんが発生しました。

何処がルートか不明瞭な所もあるが、
防護ネットが見えてくると麓は近い。
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最後に急坂を下ると林道に出て、
ホッとして見上げる(12:49)。
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堰堤を過ぎ、左からの林道の合流地点に奇妙な木がある。
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コブが鳥の頭のようで、嘴まで^^)
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林道に降りて15分の所でした。

そこから4分で、聖護院門跡長谷廟所(13:08)。
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ガイドには養魚池の先にある、となっていて逆です。
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新しい感じなので、移築したのかも。

池の手前に、熊出没注意の表示が幾つもあります。
昨年12月12日に飛騨池(養魚池とは書いていない)の近く、柿の木に爪痕と糞があったそうです。柿の実があるうちは要注意なんだとか。
今年10月10日にも目撃されたとあるので、単独行動は危険。

で、これがガイドには養魚池と書かれている飛騨池で、
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灌漑用みたいです(13:14)。
その近くに朗詠谷の石碑があるが、
みすぼらしくて被写体としては取り上げなかった。

舗装路を行くと右に畑で、左に住宅です。
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畑の傍に立っていた人に駅への道を聞くと、
このままズ~ッと行けばいいそうです^^;
熊が狙ったものなのか、
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柿の木がありました。

住宅だらけとなり、歩く老夫婦に尋ねると、
「右に行くと広いバス道があるが、その方が分かり易い。」という事でした。
昔、瓢箪崩山にも登っていたそうです。

バス道を南下すると大きな交差点に差し掛かる。
道路向うの角に、「メガネ井上」があります。
そのまま信号渡って直ぐ、叡山電鉄・岩倉駅(13:48)。
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スタートして3時間18分が経過しているが、
昼食休憩を省くと2時間半程度しか歩いていません。
1万4千歩のショートコースでした。
線路を渡らず、そのままホームに上がれば出町柳方面です。
改札無用の無人駅で、券売機は駅のホームにある^^;
2両編成の可愛い電車はバスと同じように整理券を取って、乗車します。

2時過ぎに終点出町柳駅で、開いていた居酒屋に入ります。
まずは生ビールで
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この1年間色々トラブルはあったが、
今回も遭難せず、
大した事故にも合わず、
無事歩き終える事ができました。

歓談している内におでん2皿がやってきた。
味が浸みた大根が特に美味しかったです。
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来年からまた頑張って歩きましょう
お開きです。
私の分は日頃のお礼という事で、女性4名が払ってくれました。

来年も、
日程調整と計画策定、
最寄駅からの乗車時刻に乗り換え連絡、
集合写真撮影にその配付と、
頑張ります


正月は風邪で寝込まないように気を付け、
栄養は取り過ぎたりしないようにして下さい。
私は呑み過ぎないようにします(出来るか?^^)。


年末までにあと一つレポートが登場しますが、
山歩き部門はこれでひとまず終了です。


長文記事を最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント

  • yoppy702

    言通りの12月のリベンジですね。
    公約を守らない政治家さんには、「爪の垢を…」です。(^^ゞ

    やはり、鹿が暴れていた所が、どうなっているのか…気になりました。
    当然でしょうが、居なくて、ホッとしました。
    それに、この時期、マムシも山ビルもお休みなので、安心して歩けます。(^^)
    これで、大きな年内の取りこぼしがクリアー出来ます。

    荒れた感じの道で、アララ…と思いましたが、さほど問題箇所というのはなさそうですね。
    そして、スタートから1時間20分程で、山頂。
    ガッツポーズが出たんではないでしょうか?(^^)
    彼方が初登り予定の比叡山ですか。
    いかにも吹雪いてるっていう感じで寒そう…

    下山は、クネクネの急坂ですか。
    この時期、落葉で滑りやすいからイヤですねぇ。
    樹林の中は、カットが変わっても、同じ様な雰囲気が続くんですね。
    一二山歩会としてはショートコースでしたが、大きな意味のある一座ですね。
    それに、寒波が押し寄せてる時期なので、これ位が良かったかも。(^^ゞ
    出町柳での打ち上げは、いつもより感慨があったのではないでしょうか?
    この一年の色んな思いが、ビールの泡の一つ一つになっているようです。
    でも…1ヶ月程すれば、50座クリアーに向けての新年初登山でしょうか?
    来年も、素適な山歩きが出来るように!
    ボクは、先々週の終わりから風邪になり、12日の忘年会、13日の事始めに行ったために、又、調子が悪くなって…六甲に行く予定が大幅に狂ってしまってます。
    体調が悪い時は、お家で、じっとした方が良いですね。(^^ゞ
    2014年12月18日 07:10
  • アルクノ

    yoppyさんフルコメントありがとうございます。
    雨予報で中止になるので、次の計画が決まっている場合は更にその次となるので、12月になりました。
    これが今回の場合は、地元の方の注意事項も取り入れた形になって効果的でした。
    時間については、寒いのでササッと登れましたが気温が高いとこうは行きません。
    気温が高いと色んな動物が現れるので^^)今回が標準でしょうか。

    鹿遭遇現場を発見できてホッとしました。
    そこが防護ネットの端っこでした。もう少し上であれば良かったのに鹿にとっては災難ですね。

    道は写真のように荒れている箇所があるけど、大体は踏み跡が付いているので迷わずに行けます。
    山頂では比叡山をバックに写真も撮りましたが、皆さん疲れた様子も無く笑顔でした。
    今日も自宅周辺が小雪ですが、比叡山は程々にして欲しいです。
    瓢箪崩山は高度が低いので大丈夫と思っていましたが、寒波が来ていて実際はどうなのか不安で、全員アイゼンを持参しました。

    出町柳での打ち上げは、気分だけミニ忘年会という事で^^)
    来年も頑張ろう、との意思統一ができました。
    山×4~5が沢山残っているので来年以降も苦労予報が広がっています。
    でも、頑張って登ります

    yoppyさんはお風邪を召されましたか。
    大流行だそうで、人混みは要注意ですね。
    出かけるときはマスクを忘れずに^^)
    私は、9日にルミナリエに出かけて、うつされました。
    何とか自力で抑え込んでいますが、喉の調子が悪いです。
    そのアップは後ほどです。

    六甲は、来年になっても逃げないでそのままあります^^)
    養生されて、又のChallengeを
    2014年12月18日 09:37
  • てくてく

    後半スタートの26座目、瓢箪崩山登頂おめでとうございます。
    植林が多くて、里山風の山ですね。一二山歩会の皆さんには、チョツト頼りない・・・って感じ。

    年内に積み残していた、懸案の山を歩かれたので、爽やかに新年を迎えられますね。
    来年のご健闘お祈りいたします。
                         てくてく
    2014年12月18日 14:15
  • アルクノ

    てくてくさま、何時もありがとうございます。
    何とか後半に突入する事ができました。
    先は長いですが、これからも焦らず、一座一座と登頂していきたいと思っています。
    今回、ルートが分かりやすいのと、登って下るだけという単純な山でした。
    過去、毎回の様にトラブルがあったので、一二山歩会としては何かを期待していたのかも知れません
    下山して、奇妙な木が唯一のサプライズでした

    今年はあと一つ簡単な記事を残していますが、リーダーとしての役割はこれで終わりました。
    ほっとしていますし、今は新年の旨いが楽しみです

    来年も頑張ります
    2014年12月18日 15:47
  • 凡稔

    今年の山歩きも終わったようですね。いつも楽しい情報を読ませてもらいましたが、その内容は歴史も含めて大変読み応えがありましたが、常にアルクノさんの温かなお人柄がわかる文章でした。
    前回のシカ肉の内容も面白かったですよ。
    また、来年も楽しみにしています。
    2014年12月18日 19:59
  • アルクノ

    凡稔さん、何時も見て頂いてありがとうございます
    私なりに工夫を凝らし、楽しく読んで欲しいと常々思っているので、そう言って頂くと嬉しいです。

    鹿肉は結構いけますよ。
    もし未経験でしたら、是非お召し上がりください。

    来年もこんな調子で頑張りたいと思っていますので、引き続き宜しくお願いします

    あと一つ、今整理中のXmas記事があります・・。
    2014年12月18日 20:59

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