手のひらサイズのコンパクトデジタルカメラ。
略してコンデジ。
その、Power Shot SX700 HSを購入した。
帰宅後、電源を入れ350ml缶と比べてみた。
ウリは光学30倍ズーム。
2年前の光学5倍のコンデジと比べ、
三段跳びのようなレベルアップを成し遂げた^^)
その機能や性能については↓を御覧下さい。
http://kakaku.com/article/pr/14/03_sx700hs/
http://www.gizmodo.jp/2014/03/canon_sx700_hs.html
一眼の標準ズームが壊れ、カメラのタイプも古いので、
レンズ交換不要の万能タイプ的なものを考えているが・・。
それは何れという事で・・。
この記事は
1 2年前購入したものと、その問題点
2 Power Shot SX700 HSに至った選考の流れ
3 購入
4 試写とその実力(動画は除外)
と続きます。
なので、長文になっています。
1 2年前購入したものと、その問題点
2年前神戸三宮で、1万を切る安さで衝動買いした↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201209article_2.html
この時は小踊りして喜んでいたんですけどね^^;
このCanon Power Shot A2400 ISの基本性能を纏めてみた。
有効画素数は1,600万画素
これは現在でも十分過ぎる程で、通常はMサイズにサイズダウンして撮影。
光学5倍ズーム
35mmフイルム換算だと28-140mmのズームレンズと同等。
一眼レフに置き換えると標準ズームに毛が生えた程度です。
ただデジタルズームを加えると最大560mmの望遠相当になり、
私の一眼を超えてしまう。
しかし今となってはボケ味画像で、ブログに載せるのはやや恥ずかしい^^:
近接撮影は3cmから
じっくり構えて撮らないと、ボケたり周りにピントが合ったりする。
シャッタースピードは最速で2000分の1秒!
これは問題無し。
F値:2.8~6.9
レンズが明るいキャノンなので、山中暗い場所での撮影がOK。
液晶モニターは2.7インチで23万ドット
撮影後の確認で、ピントが合っているかどうかの判断がしづらい。
起動時間は1.7秒
これがやや不満で、パシャパシャ撮る場合は電源入れたままとなる。
フル充電で撮影できる枚数は、190枚
Mサイズだと200枚以上の撮影ができるので不満は無い。
悪い見本として、
Canon Power Shot A2400 ISで撮影したピンボケ+手振れ写真です。
「瓢箪崩山から?~大原三千院へ(2014.09.13・土)」↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201409article_3.html
動きの早い首回りは仕方無いです。
この場合背景が動いているし、フォーカスも不十分。
手ブレ補正が緩い上AFが合わない間にシャッターを押したのだと思います。
ぐぁっ!と動いているような写真ではありますが、
これが買い替えの後押しをした。
(以下の写真もクリックして頂くと、
書かれている内容がご理解いただけると思います。)
このカメラは「朝日峰☆☆(2014.06.10・火) 」で小川ドボン経験をして復活したしたものです。
https://arukuno.seesaa.net/article/201406article_4.html
現在、1万出せばこれ以上のものが手に入ります。
しかしその2倍半程度の価格で、
30倍ズームレンズ搭載のカメラがあるんです。
手のひらサイズなので、2年前だと夢のようなコンデジ。
これを入手しない訳にはいきませんね。
2 Power Shot SX700 HSに至った選考の流れ
当初は光学20倍で考えていました。
まず Fuji Fine Pix F1000EXR
富士フイルムの20倍ズーム(35mm換算:25~500mm)で、
世界最高水準の0.05秒でAFをやってのける。
液晶ファインダーは3インチで92万ドット。
起動時間は1.1秒で、私の従来品に比べ向上している。
フル充電での撮影枚数はF900EXRの260枚から少し増えて290枚。
これは私の従来品に比べ約1.5倍。
F800EXRからのシリーズで、
F900EXRの後継機として今年2月8日に発売されたが既に生産終了。
来年2月までの在庫はあると判断しているのでしょう。
これが最後まで候補として残っていました。
次に愛用しているキャノンの場合
同等クラスにPower Shot SX600 HSがある。
光学18倍、起動時間は1.5秒、液晶ドット数が46万。
見劣りしていて、食指が動かない。
次にパナソニックで、自分撮り用のバリアングル式液晶があったが、
斜め或いは回転等の自由度が無いので、私の場合使用頻度が低い。
yoppyさんのSONY DSC-WX300も光学20倍なので、
候補に挙がっていました。
その上位機種もあります。
500枚撮影可能の強力なバッテリーが魅力で、シャープなデザイン。
でも、フォルムが私のイメージとは違っていました。
再度キャノンです。
SX600 HSの上位機種に SX700 HSがある。
光学30倍(35mm換算:25~750mm)
プログレッシブファインズームで60倍まで拡大可能。
これで手のひらサイズだから驚きます。
F値:3.2-6.9でまずまず。
AFは0.11秒で許容範囲。
液晶も92万ドットでOK。
動画撮影時の5軸・手ブレ補正も凄い性能だ。
私としては静止画専用なので、動画は登場しないと思うが。
撮影可能枚数は250枚で、私の従来品より60枚増えている。
日帰り山歩きだと、まず問題ない水準です。
外形寸法は112.7×65.8×34.8mm
バッテリーと記録メディアを含む重量は269g。
私の従来品の約2.5倍になっているが、
高倍率を考えると良く抑えたものだと思う。
SX600 HSに比べて高価だが、当初の実勢価格3万からは下がっている。
これでコンデジも30倍ズームの時代に入ったのだと思いましたね。
これと比較したのが オリンパスSTYLUS SH-1
上記の中間、光学24倍ズームだがクラシカルな高級感があり、手ブレ補正が強力とのプレビューもある。
なので、食指が動いた。
正面からのビューはキャノンよりやや小さいが、
奥行きが42.4mmと、持った感じは小柄なカメラ。
この42.4mmがネックとなりました。
昔からカメラが好きだと言う方に向いています。
若かりし頃、初めて買ったのがオリンパスの1眼レフ、OM-10だったので懐かしい感じがしました。
個人的に、ニコンは昔から敷居が高いイメージなので、選考エリアに入っていませんでした。
あれこれ考えたが、色々あって、結局薬局、
安心感のある、馴染のキャノンPower Shot SX700 HSに落ち着いた。
グリップ性を重視した大きめの躯体だと、山に連れて行くには不向きで、
あくまでもアルクノの使用目的を考えた結果です。
その目的は、山や野原でパシャパシャ撮った写真をブログに載せる事です。
撮影自体が目的の場合、
或いは旅行に同伴の場合は他の選択肢もありだと思います。
今回は、望遠鏡付きコンデジにした。
という事になります。
3 購入
2014.11.04の午前、2年前に衝動買いした同じ三宮の家電量販店で購入。
気になる価格は・・、
本体 25,880円(税抜き)+5年保証+4GB SDcard +税=30,244円
(翌日以降の追加ポイントを含め)2,885ポイントが付与されました。
現時点で、ネットだと最安値が23,960円(税込)なので、ポイントを加味してもネットの方が千円ほど安い。
2年で買い替えたことを考えると5年保証は不要のように思う。
しかし、私の場合これ以上の機能は不要なので5年は使いたい。
説明書の過半を埋め尽くす、Wi-Fi機能も私には不要です^^;
撮影した写真は毎回PCに取り込むので、メモリーは千枚近くが記録できる、
4GBで十分です。8GBにしても200円ほどのUpですが。
ケースを購入しければならない事を思い出し、
店員さんに探してもらったのがこれ。
(帰宅後撮影)
アルミフックでザックに付けられ、その際のストラップも付属している。
ファスナー開けると予備のバッテリーやメモリーカードが入るスペースがある。
開閉が容易なマジックテープ式で、ケースは上に広がっていて、取り出しや収納もしやすい。
山用に使う事を伝えると、時間をかけて探してくれました。
これがネット購入だと得られないメリットです。
多分、通常はベルトにかけることになると思います。
802円だったが、カメラ精算後だったのでポイントで購入した。
4 試写とその実力(動画は除外)
広角から光学30倍(35mm換算:25-750mm)~プログレッシブファインズームの60倍まで試しています。
掲載している写真をクリックすると、説明している内容が分かると思います。
購入後、
中華料理屋で食事です。
早速ケースから取り出し、(少し)充電されていたバッテリーと購入したメモリーカードを装填。
他にリストストラップがあり、バッテリーチャージャーも付属。
説明書は読まなくても大体分るキャノン。
日付と時刻を設定すると、料理が運ばれてきた。
一人で乾杯^^)
食後のサービス、
コーヒーを近接撮影。
ケースをベルトに装着し、歩きながらパシャパシャ撮ってみた。
火曜日だが、中華街には若者が多い。
その横に大きなメタボのおじさんが立っています。
ズームしてみると歯の数が凄い!
歯磨きは? 汚れているのは虫歯では?
歯医者に行ったほうがいいです

海上に高速道路が走る、神戸らしい風景を撮ってみた。
広角側だと、中心に向かって建物が傾いています。
高倍率だと仕方なく、納得の上で買わないといけません。
次に外側に傾いているのは、いきなりカメラが壊れたのではなく、
阪神大震災のモニュメントとして保存されているのです。
これに写っている船(↓)にズームイン。
倍率は?で、液晶画面を見て拡大した。
メリケンパークは一部工事中ですが、額縁のような石があります。
仲の良さそうなカップルさんがいたので、
モデルになって頂きました。
西に向かうとボートタワーです。
↓にもたれてズーム。
60倍だとこうなります。
ポートタワーと神戸海洋博物館の間に菊水山があります。
山頂をズームしてみましょう。
私が夫婦電波塔と命名しました^^)
展望台は左の小さい方にあるが、右を60倍に。
画像に揺らぎがあり、水平方向に波打っていますね。
これはレンズの限界ではないのです。
この距離にある地表や建物、金属等の温度上昇が周囲の空気を膨張させ、気流のゆらぎとなって、画像に歪を加えています。
距離の短い、ポートタワーの60倍と比べるとその違いが分かります。
対地表面の垂直方向に比べ、
水平方向の場合はより大気の影響を受けやすい。
垂直方向は、上に行くほど空気が薄くなります。
水平方向は同じ濃度で空気の層が続いており、気温上昇や気流変化があると物体が歪んだように見えます。
遠くの物を撮影するときはこの点に注意です。
ポートタワーとホテルオークラがツーショットで眺められる、
観光船乗り場に来ました。
出港して行く所を撮影。
これくらいのズームであれば問題ないが、
60倍にすると、
今度は海面上の水蒸気が船体の縁や鉄パイプを歪めています。
超望遠にすると、
空気や水蒸気が写り具合に影響を与える見本となりました。
スロープを上って、近くのハーバーランド商店の2階へ。
絵師はローテ-ションで交代するのでしょうか。
前回来た時とは違う方が絵筆をとっています。
舌噛みそうな名前の方ですね。
見るだけならOKです^^)
近くのものを広角で撮るとこの様に極端に歪むが、
高さを表現したい場合に使うと効果的。
良く言えば、伸びやかな感じ^^)
約5㎝に近づけて撮影。
手前の花弁がボケているので近接撮影の限界が分かります。
次に被写界深度を利用した背景ぼかし。
オートのままでも、近くにピントを合わせれば背景はこうなる。
ピント位置を奥にずらせると、手前と背景の両方をぼかす事が出来るかも。
次に、ギターを弾いて御機嫌なエルビスさん。
背景の取り入れ方で、
表情はこんなにも、変わってしまいます。
対象物がどれくらいの面積を占めているかで、カメラが勝手に判断します。
この場合、オーナーの意思は無視されちゃいます^^;
私は通常オート撮影なので、ズーム操作と角度で何とかしようとしています。
伸びやかなキリンさんを撮影した所で、
バッテリー切れとなりました。
Power Shot SX700 HSの大きさが分かる様、
再度チューハイ君に登場して頂きます。
350ml缶をペシャンコにして、上と下をカットしたようなサイズです。
右の赤点ボタンに触れると、録画が始まるのでご注意を。
途中誤って押してしまった私。
バッテリー残量が一気に減ってしまいました^^;
以上色々試してみて、いいカメラだと思いました。
愛着も湧くし、末永く使っていきます。
ただし、このコンデジで撮る写真も今迄通りの路線で、
凝った写真は登場しないと思います。
「今迄と代わり映えしない」
となるかもですが、今後はこのカメラ君が活躍します。
Power Shot A2400 ISは身売りせず、予備カメラとして携帯します。
息を引き取るまで、大切にしていきます。
長文記事を最後まで御覧頂き、ありがとうございました

追記)
11月~12月の使用例を御覧下さい。
猩猩池でカモを撮影↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201411article_3.html
明石海峡大橋、舞子側の主塔に登り淡路側の主塔を60倍にzoom up↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201411article_5.html
神戸港及びルミナリエの電飾を撮影↓
https://arukuno.seesaa.net/article/201412article_5.html
この記事へのコメント
yoppy702
アルクノさんも、新しいカメラを買っちゃいましたか。(^^)
一通り、記事を読んで、さすがアルクノさんやと思いましたよ。
「現行機の問題点、新機種の調査と選択」を細かく分析され、ターゲットをキッチリと決められている。
そして入手後のテストにも、カメラの機能性だけでなく、実際の使用環境を頭に置かれて試写されている。
ボクの場合は、ほぼ感覚的なので、購入後に何かあれば、「まぁ…イイか。後は、運用で…(^^ゞ」というのが常ですが、アルクノさんの場合は、そういう事も購入前に設定されているのではと思いました。
キャノンのページを見ると、「キャノン製コンデジの最高峰と評したくなるハイスペックモデル」と書いてました。
光学30倍は、ボクも悩んだ所ではありますが、やはりスゴイ威力ですね。
その上、キャノンのプログレッシブファインズームは綺麗なので、その倍をカバーしてるのと同じ。
つまりは、1500mmをカバーしてるのと同じですもんね。
アルクノさんのテスト写真でそれが証明されています。
それに、仕様を見ていて、イイなぁと思ったのが、シャッタースピード:15~1/3200。
これは、魅力ですね。
それに、このサイズのカメラなのに、撮影モードが、M、Av、Tvとあるのが拍手です。
手持ち夜景、ハイスピード連写とくれば、特殊な世界以外は全て対応できるカメラではないでしょうか。
このズーム力だけでも魅力が一杯なのに、さすがキャノンですね。
凝ろうという意識がなくても、きっと、アルクノさんの撮影範囲が大きく変わり、出来上がり画像にも大きな変化が現れる事と思います。
今後の山歩き写真が楽しみです。(^^)
アルクノ
買っちゃいました!
実は可愛い感じなので赤が欲しかったのですが、お取り寄せになりますと言われ、黒にしました。
この黒も手に馴染むので、持っていて愛着が湧きます。
入手後直ぐ試写をする予定でしたが、バッテリー残量がどれくらいか分からず、掲載している写真の途中で尻切れトンボになる可能性がありました。
結果的には不用意に録画ボタンに触れなければもう少し行けたんですけどね^^)
歩くコースは考えていましたが、話の組み立ては写真を見ながらです。
港に行けばネタがあるだろうとの安易な考えで、撮った写真も行き当たりばったりです。
観覧車を撮ってエルビスで終わる事だけは考えていましたが、伸びやかついでにキリン迄いっちゃいました。
シャッタースピード:15〜1/3200は確かに魅力ですね。
1/2000でも充分やのに、その技術力と低価格化に拍手を送りたいです。
ズームでは、30倍でも狙ったものを中心に収めるのは難しいです。
腕か肘を何処かに固定して、更に複数枚撮影しています。
コンデジはオートで撮るものとの思い込みがありますが、徐々に試してみるのもいいですね。
ただ、山に入るとそんな余裕が無いので、パシャパシャになるでしょう^^)
多種フィルターがあり、色んな味付けもできるそうで個人的に遊んでみたいです。
ライブ感のある写真に仕立てる為に、一番使えそうなのが連写です。
そこをどう使いこなすかですね。
良いおもちゃができました
凡稔
ズームしたときのカメラの揺れとかには注意する必要があるかもしれませんが、それにしても次々と新しいカメラが出てきますね。
そのうちにフィルムのアナログタイプがもてはやされるときが来るかもしれませんね。
これからも新しいカメラで撮影した写真をたくさん掲載したブログページを期待しています。
アルクノ
2年前は5倍ズームで満足していたのに、贅沢になりました^^)
小遣いを切り詰め、何か月分かプールすれば購入できました。
それが、30倍ズームだなんて2年前では考えられない事です。
メモリーやバッテリーの予備を準備すれば、長時間録画もできます。
神戸まつりや花火撮影をどうするかだけ考える事になりました。
一眼レフが活躍する場を考えてあげないと、と思っています
高倍率なので、一気にズームすると対象物が液晶画面から消えてしまいます。
通常の撮影だと20倍で十分だと思いますが、望遠鏡付きという事で^^)
昔のアナログカメラは仕舞い込んだままですが、今でもごく一部のマニアさんが使っているようです。
現像技術の伝承などはお願いしたいです。
問題は若い人が興味持つかどうかですね。
色んな機能があるので、
頑張って
使いこなさないといけません^^)
てくてく
写真の幅が一層広がりますね。高倍率の時、被写体が逃げるのは、アルクノさまですから、すぐ、慣れると思います。
傑作とより充実した記事、楽しみにしています。
てくてく
アルクノ
手振れ補正効果ではオリンパスのSTYLUS SH-1に旗が挙がりそうですが、小さなケースに入れることを考え、キャノンにしました。
高倍率を利用しトリミングする感覚で対象物に寄れるのがいいですね。
30倍ともなると、体を固定できる壁やパイプを探すことになります^^)
カメラが持つ描写力で私の文章を助けてくれるよう、手なずけていきますので・・。
頑張ります
かっぱちゃん
食べ物もおいしそうに撮れてるし、風景もきれいです。色もきれい。
コンパクトなデジタルカメラは、山歩きの際は、軽くてかさばらず良さそうですね(*^^*)
アルクノ
この様な技術の進歩は凄いと思います。
2年前には考えられない事でした。
観光所の展望台にあるような望遠鏡が手のひらに乗るんですからね。
カメラも付いて^^)
本分にあるベルト取付ケースに入れて持ち歩きます。
カメラも軽いけど、心も軽くなります
暫らく一緒に遊んで、気持ちが通い合ってから、ブログ写真に登場します