2011年に、神戸の花火大会で花火の撮影に初挑戦しました。
4年連続、港神戸の花火をレポートしています。
これはアルクノにとって、神戸ならではのお気に入りイベントなのです。
文章との兼ね合いで写真の選出に時間がかかり、
3日後の投稿になってしまいました。
この花火大会は地の利、市の中心部が海に近いことを利用しています。
神戸市役所から港まで徒歩30分圏内です。
港に浮かべた3つの台船に発射台をセットし、
次々1万発の花火が打ち上げられます。
昨年は28万人の人出だったとか。
しかし、神戸は山が近くて連なっており、周りの山から眺める人も多い。
自宅マンションのベランダで、
ビール片手に「タマヤ~!」の方も居られたことでしょう。
人混みを避け、須磨や東神戸~芦屋の高台から見物された方も多いと思います。
自宅近くの橋の上から眺めたけど良かった~!と言う話も聞きます。
スイートスポットは数えきれないほどにあるのです。
私の推定する観客動員数は、100万人に近かったのではと想像します。
でも、近くに行かないと迫力は味わえません。
撮影も、近くがいいに決まっています。
私のポイントは、当初から撮影上のメリットで新港第三突堤の先端です。
カメラは上下方向に首振が頻繁ですが、左右の振りが少なくて済むのです。
撮影方法は昨年の記事より、2年前の方が分かり易いです。
知りたい方は以下をクリックしてご覧ください。
https://arukuno.seesaa.net/article/201208article_3.html
初挑戦の次の年には何とか撮影できるようになりました。
しかし今年はそんな風に撮影できるでしょうか。
小雨が降っているのです。
雨天決行なので、
雨が降っていても撮影できるポイントを探さないといけません。
新港第二突堤から第三突堤へ向かっていると、
突堤手前の左に大きな倉庫があります。
そこに、
大屋根の様な庇があり、雨宿り状態で大勢の人が座っているが、
空きはまだある。
奥に座っている女性に尋ねてみました。
「この屋根が花火の邪魔になりませんか?」と、
昨年も鑑賞したそうで、その様子を話してくれました。
大丈夫そうだったので撮影もOKと判断し、ここに決めました(18:10)。
シートを広げて座った所です。
来る途中に買った弁当で食事をしていると、大きなフェリーが入ってきた。
こんぴら2と書いてある。
神戸―高松航路のジャンボフェリーです。
これは視角的に花火の邪魔にならないことが分かります。
更に、小雨という事は背景が灰色一色。
星や月が邪魔したりせず、花火だけが写り込むことになりますね。
7時20分頃、雨はほぼ止んだが、今更移動はできません。
7時30分に打ち上げ開始です。
ズームはしたが加工はせず、撮影した中から選んだ写真を並べていきます。
オリジナルから縮小していますが、今までより大きなサイズにしています。
クリックすると花火の様子が分かりますよ。
どうぞ御覧下さい。
携帯椅子に座り、三脚に一眼レフを取り付け、設定は以前と同じです。
カメラ側はマニュアル、F値5.6でISOは100。
レンズもオートフォーカスを外し、無限大に固定。
基本的に広角側の35mmで、花火が小さいと適当にズームする。
大きい球だと35mmでも画角からはみ出ます。
シャッターはBULBで、計測はしていないが1~2秒の感覚。
単発は「エイヤ~ッ」で、スターマイン等の連発は「エイッ」でOK^^)
単発の場合のコツです。
ファインダーを覗きながら、シュルシュルと上がる花火の光跡を追っかけ、
到達点を予測して、素早く固定すると同時にシャッターボタンを押します。
炸裂してからの対応ではでは遅いのです。
花火が開くと、一瞬ののち、指を離します。
玉が大きいと、開き切るまで時間を要するので多少長くなります。
写り具合はその都度、モニターで確認します。
毎年変わり種花火が上がるが、これはイカでしょうか。
足が切れているが、次はタコですね。
中玉なので真中に収まりました。
スターマインです。
この位置からだと、3台の台船からの花火が全部収まります。
しかし、最初は下の方でチョロチョロ。
ズームしてみます。
これも新作花火でしょうか。
夏祭りみたいです。
どんな風に着火するのか知りませんが、
子供花火が2個同時に炸裂しています。
現場では、沢山のペンライトを振り回している感じでしたが、
写真だとこうなります。
六角形の花火。
ドンパチ上がると、人影が写ります。
防波堤兼、転落防止用の壁に寄りかかる人たちです。
これが第三突堤と異なる点です。
ズームしたり、
広角側にしたりして、撮影します。
この滝の場合、露光時間が長いです。
シャワーのように開き、自然落下でゆっくり落ちるので、3~4秒位ですね。
次は二つの大玉が重なっています。
光る点は一つですが、光跡を辿ると少し右にも中心があります。
そこに光点が無いのは、爆発した後にシャッターを開いたからです。
その直後、左が炸裂したので光っている訳です。
勿論偶然で、狙って撮れるものではありません。
もう説明は不要でしょう、自由にお楽しみ下さい。
次は花火の一生を現しているようで面白いです。
左から、幼少期、青年期、熟年期デス^^;
この花火がどんな風に開いて光ったのかも分かります。
露光は1秒程度ですが、
消えゆく花火の上に、次の花火が 誕生しています。
次も時間差で花火の様子が分かります。
右にシュルシュルと上がっています。
その直後に開きました、
中央の花火は消えようとしているが、左の台船から次の花火が上がっています。
スターマインは良いものを狙わず、次々撮っていった方がいいです。
気に入っている1枚です。
安定と不安定が混在しているような絵画的構図です。
最後の方になると、
演出家が見所を作ってくれます。
なので、失敗しないように、
撮影したいところですが、
適当に、連続して、撮影しています。
いよいよクライマックス。
ドンパチ、ドンパチです。
ここまでのセオリーを無視して、
露光時間を長くしています。
1時間の豪華ショーは、いよいよエンディングとなります。
降り注ぐ流星群!
大歓声と大拍手が漆黒となった夜空に捧げられました。
撮影のコツは、たいしたことありません。
失敗を恐れず、傑作を狙わず、
モニターを確認しながらドンドン枚数を重ねていった方がいいです。
450枚ほどカメラに収めたが、撮影半分、見物半分でした。
三脚は一眼レフ用のしっかりした物が欲しいですが、
カメラやレンズは特別な物を必用としません。
カメラは初心者向けのEOS Kiss X50で、
レンズは今時珍しい35-105mmの直進ズーム!
フィルム時代の骨董品です^^;
お持ちの一眼レフで十分なのです。
私にも写せるんです!
の軽い気持ちで挑んだ方がいいです。
かく言うアルクノもそうなんです!
今年は雨が降ったことで違う視点からの花火を紹介する事ができました。
第三突堤の先端からの方が迫力有りですが、どうだったでしょうか。
最初は大変でしたが、このように花火を楽しみながら撮影できるようになりました。
来年もその先も、楽しさをお届けしたいと思っていますので、ご期待ください

最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
yoppy702
ショットごとでの花火の説明と露光時間、とても参考になります。
それにしても、さすがアルクノさん。
撮影ポジションの選定がナイスです。
障害物はもちろんですが、小雨であっても、カメラには避けたいものですし、中途半端な対策じゃ、ハードトラブルで花火どころじゃなくなります。
カメラに気を遣わず撮影に集中できる場所選び、これは、大きな成功の鍵ですね。
でも…自宅で観れて、ビール片手に「タマヤ~!」ってイイですね。(^^ゞ
今回も、写真を大きくして見ますと大迫力です。
広角側では、画面に一杯の花火が写りこんでいるので、正に夜空のお花畑。
滝が流れている様子は、その場で見ているより綺麗んじゃないですか?
「タマヤ~!」って歓声を上げたくなる写真ばかりですが、やっぱりラストになると、その場の大きなドヨメキが聞えてくるようです。
花火の動画は、目の前の景色を、時間と共に見る事ができますが、やっぱり、鮮やかさでは、写真に勝てないです。
それに、写真は長時間露光なので、実際に見ている花火よりも、より素晴らしい世界になってます。
例えば、3発の花火が順番にあがったとして、動画ですと、そのままです。
でも、写真になれば、3発が共存してしまい、より華やかになります。
これの複合、応用そして感性が花火を幻想的に、素適に撮れるかどうかですが…
ボクが撮れば、単に、偶然の出来事になっちゃいますけど…(^^ゞ
アルクノさんの場合は、成功率がかなり高そうです。
こうなると、撮影が面白いですね。
一つ、残念なのが…
この記事を読む前に、ビールを用意して読めば良かったと後悔してます。
又、寝る前に、ビールを飲みながら見よっかなぁ…(^^ゞ
アルクノ
花火を撮影されている方は大勢いますが、撮影方法やその解説が少ないので色々書いてみました。
参考になればいいのですが。
倉庫に屋根がある様に思っていたので、その辺りを歩いてみました。
これも到着があと30分遅くなると、ポジション取りが難しいです。
ビニールを被せて撮影なんてしたくないですからね。
雨中カメラをバッグに入れてオシャカにした話を聞いていたので、濡らしたくなかったです。
近くの高層マンションからビール片手に、なんて理想ですね。
今回写真を一回り大きくしてみましたが、この方がいいと思いました。
現場では光の点が残像として残りますが、写真だとラインになって色の変化も記録されるのがいいと思っています。
写真の場合は沢山撮る事で幻想的なものも入ったりします。
時間の経過で思いがけないものは、幼少期から熟年になっていく花火ですね。
小さいモニターでも、確認しながら撮影していくと、コツが分ってきます。
4年目ですが、初っ端は練習で、その後成功率が上がってきます^^)
動画だと全体を離れて撮影することが多いので、鮮明に撮るのは一般のカメラだと難しいですね。
でも、昨年はネット放送なのか私の傍で撮影班が居ました。
ハイビジョンでプロ仕様だと思いますが。
初年度はアタフタしましたが、4年目となると楽しめるようになってきました。
いざやってみると、簡単ですよ
私も寝る前に、片手に「タマヤ~!」で楽しんでみます
行き当たりばったり
アルクノ
大玉が開くと、音も凄いですが視野一杯に花火が広がり、体を揺るがすような大迫力です。
目の前が海なので涼しいのも魅力です。
自宅から片手に花火見物ですか。
それもいいですね。
てくてく
天候がイマイチでしたが、雨が降らなくて良かったです。
昔、バルブにして、内側を黒塗にした手製の箱をレンズフードにかぶせ、大玉が上がるたびに、箱を取って多重露出にした事を思い出します。
今年も、涼しい部屋で花火が見れました。有難うございました。
てくてく
アルクノ
手製の箱で多重露出をされていたんですか。
フィルム時代からのマニアさんだったんですね。
私のは誰にでも出来る技術で、たいしたことないです。
ホント、雨が降ると写りが悪くなるので上がってくれて良かったです
同じく、涼しい部屋でビールと共に再度眺めています
とわ
花火は難しいですが、アルクノさんの説明で
なるほどと頷いて記事を読ませてもらいました。
2日に行かれたのですか?自分もちょうどこの日、厚木の花火を見てきましたよ。スマホで撮ってブログにも載せましたけどなんだか、自分のは下手過ぎて穴があったら入りたいぐらいです(笑)
綺麗な花火、
見せていただいて有難うございます
アルクノ
楽しんで頂けたようで嬉しいです。
神戸では毎年8月の第一土曜日に開催されます。
厚木の花火大会も、とわさんの記事で楽しませてもらいました。
スマホや携帯だと、しっかり固定する事がポイントになりますね。
もしお持ちでしたら、一眼レフで撮影した方が綺麗に撮れますよ。
最初に撮影したときは不安で一杯でしたが、何とか楽しみながら撮影できるようになりました。
コツさえ分かれば簡単で、私にも写せるんです
凡稔
綺麗な花火のに写真をたくさん撮りましたね。
こちらでも10日は大井川花火大会です。花火の写真は今まで撮ったことはありませんので、挑戦してみようかなと思いました。
アルクノ
三脚と一眼レフがあれば誰でも撮影できます。
手先の器用な凡稔さんですから、簡単にできると思いますよ。
是非挑戦してみて下さい
花咲か爺
アルクノ
台風の影響も心配でさらに大変ですね。
この花火で気を紛らして下さい
神戸は、花火が上がる時は雨も止み、写真もこのように撮れてラッキーでした。
小枝
今日はお立ち寄りとコメント
どうも有難うございました。
厳しい猛暑のなか
こちらの見事な花火の画像で
涼を戴きました。
またお邪魔いたします。
アルクノ
今回は曇天だったので月や星が写り込まず、花火だけの写真になりました。
涼んで頂けたでしょうか。
港の灯りを取り込んでの撮影もできるので、来年晴れればまた工夫してみます。
山が荒れてしまい、今後の行動がどうなるか分かりませんが、またお立ち寄りください。
かっぱちゃん
アルクノさんが、おっしゃっているようにタイミングなのですね。私が撮ったのは、みんなタイミングが悪くて終わってからとか大きく開く前だったんです。来年は、がんばってみよう~♪
今夏の大雨は、尊い人命に被害があったこと心よりお悔やみ申し上げます。これ以上、被害が広がらないように祈るばかりです。2次被害がないよう自分の命を守るのは自分自身で気をつけることが大切です。アルクノさんが勇気を持っておっしゃったことは大切なことだし知っておくべきことだと心に刻みました。
アルクノ
かっぱちゃんも花火の撮影をしたのに、タイミングが合いませんでしたか。
花火を撮影する方法がよく分からない方が大勢いてると思います。
やってみるとコツはいるけど意外と簡単なんです。
来年は頑張って下さいね~♪
次の記事も見てくれて、気持ち玉もありがとう。
コメント欄を閉じていたので、此方にコメントしてくれたんですね。
豪雨後の山歩きが危険なことを書きましたが、全国のハイカーさんも注意して欲しいと思っています。
お住いの場所についても同じ事で、行政の判断を待たずに自主的に避難された方は難を逃れています。
私も、これ以上被害が広がらないようにと切に願っています。