このガイドだと難易度は山のマークが三個で中程度ですが、私達は道なき道を歩いてしまったので、ワンランクUpです。
そのガイドだと距離は6.4㎞で所要4時間とあります。
一般的な山なら3時間もかからない距離ですから、
「難儀しそう」の予感はありました。
ガイドにあるコースだと
京都・大宮JRバス(周山行)=バス停小野郷~100分~岩谷峠~30分~半国高山(670.0m)~20分~大谷・岩谷分岐~50分~供御飯峠(おぐいとうげ)~40分~バス停杉坂口・JRバス=大宮・京都
実際は
バス停小野郷(10:50)~(岩谷峠を踏まずに)~半国高山(13:30~昼食)~供御飯峠(15:34)~バス停小野郷口(16:00)
で、休憩を挟んで5時間10分になりました。
小野郷口からのバスは出た後で、次は16時54分。
岩谷川に沿って登るが上流で川が細くなると、倒木だらけで進みにくい。
歩き易そうな枝道に入ると、雑木やイバラが行く手を阻む。
道標も無く、微かな踏み跡を辿って進むと、歩ける処は雨で土が押し流された斜面と言う事になってしまいました。
岩谷峠から大きく外れた私達です。
結局500mの等高線辺りから、山頂(670m)へ向かって直登したのだと思います。
道なき道を歩いても行ける、という事が判明しましたが^^)
他の方のブログで調べると、
連なる倒木を乗り越え、突き当りまで行って、左岸から山腹を登り、笹をかき分けて岩谷峠を目指すとあります。
下山は杉坂口への道標がなく、途中寄り道したが、小野郷口バス停へ下りました。
小野郷から岩谷峠へはこのように迷うので、一般の方は行かない方がいいです。
小野郷口~半国高山往復であれば、山頂付近が急阪ですが、お勧めのハイキングコースになります。
その急阪はフカフカで膝への負担もあまりなかった。
展望は尾根の南端で愛宕山方面が開ける程度です。
ただ北山杉は飽きる程眺められますので^^)
阪急大宮駅前のJRバス停9:42発の周山行バスに乗車する(京都駅は9:30発)。
前回の朝日峰と同じ路線で、その時は細野口だったが、少し手前の小野郷で下車します。
運賃はその細野口より120円安い900円。
ゴールした小野郷口は更に二つ手前のバス停で、料金は同じ900円!
道中、私達以外は誰も歩いていませんでした。
料金が高い事に加えて、
1時間に1本のバスもネックになっているのでしょうか。
小野郷口からのバスに乗り遅れた場合、時間を有効に使える場所がバス停近くにあります。
それは本編でのお楽しみという事にします。
小野郷バス停で下車したのは私達5人。
ガラガラになっていたバスは、更にガラ空きとなって周山へ向かう。
バス道を少し戻ると、パールライスの看板があり、そこを入る(9:50)。
道路もガラ空きで、信号は黄色の点滅^^)
50m程行くと、突き当りが岩戸落葉神社。
由緒の掲示も無いが、寂れた神社に行ってきますと挨拶して、左の林道に入る。
更に50m行くと獣除け?
右から簡単に入れるので車避けでした^^;
「熊出没注意」は、京都の山ではよくあります。
単独だと危ないが、5人が固まって歩けば大丈夫。
岩谷川と書かれた橋を渡り、この川沿いに登って行きます。
行くと北山杉が並ぶ所となり、ドドッと放水している。
この放流は何の為?
今考えると・・、
水が溜まると地盤が緩くなるので、それを防止しているのではないか?
と思います。
もし地盤が緩くなると、支える根っこが部分的に沈んだりして、大切な北山杉が傾くことになる。
傾くと、天に向かって伸びる杉が曲がって成長するか、倒れるかします。
生長途中で曲がったり倒れたりすると、売り物にならないでしょう。
地下水が溜まりやすい麓なのでその対処をしているのだと思います。
伐採したエリアには若い杉が成長しています。
林道が右斜面に向かって、大きく曲がるポイントで小休止(11:20)
直進し、岩谷川に沿って進むが、直ぐこんな状態。
ここは左に行くが、その先で道らしきものが無くなる。
歩いた形跡も乏しい川沿いを登る。
その先に道標は無く、倒木だらけとなり、踏み跡のある右へ上がる。
ガイドに書かれている状況ではないが、右に入って切り立った谷を目指す。
急阪になり、風も無く湿度も高いので大量の汗が出ます。
行くと雑木と棘に阻まれて前へ進めなくなる。
左へ戻るが、谷と言うものが見当たらない。
斜面が大きく波打っている感じ。
キーワードは「大岩の手前から右の谷に入る」です。
斜面を右へスライドしながら進むと大岩発見(12:27)。
しかし谷は無く、がっくり!
仕方なく、ここをジグザグに登ることになる。
ここからが大変。
大きな倒木があれば捉まる事もできるが、
それらが無いと四足になり、何度も滑りながら登ります。
尾根発見となって一瞬喜んだが、
急斜面であることに変わりは無かった。
この辺り、かなり疲れています。
股を木に引っかけて何度か休憩しながら、上を目指します。
上が明るくなり、やっと尾根が見えてきました(13:22)。
ここも四つん這い状態です。
上がると尾根と言うより、平べったい感じ(13:24)。
その直ぐ先にある山頂を仲間が発見! (赤↓)。
やっとゲット出来ました(13:30)。
偽の大岩発見から1時間が経過しています。
残念ながら展望はありません。
岩谷峠へのルートは不明確で、道標も林道からの分岐にあるだけでした。
私有地なので、これからも整備されないでしょう。
目立った踏み跡は森林の管理者が歩いた道ではと思います。
ともあれ、何とか登れた達成感を弁当と一緒に味わい、
集合写真も撮影して、
下山します(14:00)。
下山は(バス停)小野郷口とある方へ下る。
下り終えるまで、ガイドにある杉坂口への道標は無かった。
急阪の連続ですが、なんとか立って下れるようになっています。
20分ほどで鞍部に降りると、林道が右に現れる。
道標は無いが、車も通れる幅があり、楽な道と思って下って行く。
7分ほど下った所で道が崩れていた!
仕方なく、戻ります。
ゴールの小野郷口で、
地元の方のお話しだと「(林道は)豪雨の影響で崩れた箇所が幾つもあり、何れ補修する。」とのことです。
ブルドーザーで削っただけの山腹道なので、山肌が急斜面の所は崩れやすいみたいです。
無理して行かなかったのは正解でした。
分岐した所までの急阪を10分で戻り、更にアップダウン^^;
しかし、ガイドにあるクマ笹や雑木のブッシュに悩まされる事は無かった。
林道が使えないので、(此方側は)地元の方が整備したのだと思います。
ガイドには色々書いているが、道も分かり易い。
すんなり、眺めの良い所へ出る(15:17)。
中央やや左が愛宕山でしょうか。
かなり下ってきたのに高度がまだまだあるので、意外な感じもします。
ここは西が全開の尾根南端という事になる。
そこから急坂を15分下ると地蔵堂。
直ぐ下が供御飯峠です(15:34)。
そこからは歩きやすい道でした。
休憩場所です。
これは岩清水では無く、小川として流れ落ちているので飲まない方がいいと思うが、仲間が飲んじゃいました^^;
頭にぶっかけたり、口を濯いだり、靴を洗ったり、に使って下さい。
北山杉が並ぶ大谷川沿いに下って行くと、
小野郷口バス停に辿り着く(16:00)。
(赤↓)バスは出た後で、次のバスまで1時間弱あります。
民家が見える左へ行ってみる。
そこのご主人がまずこれを食べて下さいと、私達にくれた。
少し甘みがあるパリパリのキュウリで、旨かった~。
背景に大きな蛇口からドドッと落ちているのは地下水で、上のタンクから引いているのだと言う。
登る時に見た放流水と同じものです。
配管工事費さえ払えば、使用料ゼロ円で使い放題です。
水質検査も良好なので、飲料水、煮炊き、風呂、散水と、何に使ってもOK牧場!
その水量が凄いです。
一般家庭の浴槽に注ぐと1分で溢れると思います。
これが春夏秋冬24時間出っぱなしなのです。
日照りが続くと枯れたりしませんか?と聞くと、何時もこの状態だと仰る。
トイレには手洗い用が別にあり、細いホースだがそこも流れっぱなし。
半国高山の地下水君、凄いです!
六甲山系でチョロチョロ流れる岩清水はあちこちで見ますが、
これには度肝を抜かれてしまいます。
ポンプアップでは無く水圧で流れ出るものなので、ほっておけば川や海へと向かう地下水です。
防腐剤等入っていないのに何日も腐らないと言っています。
放流はここ一ヶ所では無く、他に共同で使っている所もあるようです。
たらふく飲んで、空になったペットボトル4本に詰めました。
帰宅後全て頂きましたが、体調はすこぶる快調デス。
トマトも自然な味で、試食後、5人で2千円分を購入しました。
茄を買った仲間も。
ここのご主人、実は木工職人さんで、
ゆげ工房とあります。
私にも参考になるような物を色々作っています。
本名なのでしょうか、弓削公作とあります。
場所は小野郷口バス停の近くで、美味しい水は無料で飲み放題。
トマトを購入すると、お持ち帰りも自由。
車に設置した大きなタンクに入れて、運んで帰る人も居るようです。
スッポンポンになった男の子が、放水受けの籠に入って行水する事もあるとか。
この美味しい水の99%以上を放流しているのです。
有効に使ってあげてください。
水と野菜と楽しいお話のお礼を言って、バス停に向かいます。
山道がショボかったので、以下おまけです。
Nさんは京都駅まで。
4名が大宮で下車し、祇園祭の酔い良い山に^^)
「祇園祭は八坂神社の神事です。7月の間、八坂神社や山鉾町を中心にさまざまな神事や行事が執り行われます。
2014年は、約半世紀ぶりに後祭が復活。17日と24日の2度に分けて山鉾巡行が実施されることになります。」
とあります。
山や鉾をいくつか紹介します。
まずは四条傘鉾。
応仁の乱で焼失し、再興したが幕末の大火で再度焼失。
昭和60年に地元の努力で再び作られました。昭和63年からは32番目の山鉾として117年振りに巡行に加わっているそうです。
次は郭巨山(かっきょやま)別名“釜堀り山”。
「二十四孝」の一人「郭巨」と童子が黄金の釜を掘り当てた場面を表す。舁山唯一の屋根が特徴とある。
この河原町へ向かうメイン道路だけでなく脇道にも色々飾られているが、
大混雑で行くのは止めた。
次は、
「函谷鉾(凾谷鉾)(かんこほこ・かんこくほこ)鉾頭は山上に掛かる三日月。稚児人形を採用した最初の鉾。」だそうです。
撮影班が下に居て、コンチキチンが始まりました。
最後に薙刀鉾を眺めて
河原町駅への地下道に入ります。
長文を最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
行き当たりばったり
アルクノ
イエイエ、大雑把なO型なのでこのような事態になります。
前もって、詳細に人のブログ等調べて行けば、正規のルートを歩けたものと思います。
標高差100以上も斜面を登るなんて、初めての経験でした
確かにメンバーの健脚振りが証明されましたね。
2度と無い事を願っていますが、少々の困難は乗り越えられそうです。
ご期待ください
美味しい水はもっと持って帰りたかったのですが、4本なんてあっという間に無くなりました
てくてく
結構、荒れてて大変でしたね。初めから、ルートのない直登を計画して登っても、こんなに上手く山頂に出れません。・・・良かったです。
右に斜面をスライド・・・された手前あたり、荒野みたいになってませんでしたか?だと、源頭に近く、繁みの中を150mほど行くと、大岩のある分岐と思います。
何処、登られたんでしようかねぇ???
分岐の一つ手前、標高450m辺り東に入る谷の右岸側斜面を急登されたように思いますが・・・
マムシいませんでしたか?
ともあれ、無事下山され、美味い水や、祇園でよかったです。
暑い時、未知のルート開拓、お疲れ様でした。
てくてく
yoppy702
ごま団子が美味しそうやなぁ…と思っていたら、アララ…
この時期、この急登はツライなぁ…
その上、新しい直登ルートの開拓。(^^)
無事やったから (^^) を使ってますが、登山中は、ピリピリ状態やったでしょうね。
読んでいるだけで、とても緊張しましたもん。
山頂に着かれた時は、ホッとしましたよ。
山頂の集合写真、半国高山の標示を手に持たれてますが、三角点の所に置いてあるだけなんですか?
下山は、安心できると見ていたのですが…
又、フンドシを締め直して、読みました。(^^ゞ
眺望の良い所へ出て、ハー…と一息つきましたよ。
朝の小休憩後、初めての明るい眺望じゃないですか?
そして、地蔵堂に供御飯峠とガイドブックの名前が出てくると、少し安心しました。
「北山杉が並ぶ大谷川沿いに下って行くと…」のところですが、その後、「小野郷口バス停に辿り着く」となってますが、ガイドブックのマップを見てると、杉坂口にでてきそうな感じなんですが、供御飯峠からは、北西の方の薄い破線のルートを下りられたんでしょうか?
民家が見えたら、ホッですね。
今回は、達成感ありましたでしょ。(^^)
バス待ちで1時間程あっても、この1時間はイイですね。
キュウリは、水分もあってメッチャ美味しいです。
これに、冷えたビールがあれば最高です。(^^ゞ
この水には、ビックリしました。
さすが、京都の山奥。
そして、木工。
お名前が、弓削工作…ちゃう、公作さん。(^^)
祇園祭見物を行程に入れられるとは、さすがアルクノさん。
明るいから、鉾先までハッキリと見えて、雄大さがよく解ります。
ビール美味しそう。
「酔い良い山」、ナイスです。(^^)
お疲れさまでした。
とわ
それにしてもアルクノさんはじめ、
ご一緒された方達も皆さん、パワーありますね!
ビールが美味かったでしょう~(笑)
きゅうりもパリパリと
音が聞こえてきそうですよ♪
アルクノ
良く分かってはる文章です。
こんなに荒れているとは思いませんでしたね。
倒木だらけの谷を見て、整備されていない事は丸分かりだったので、そこを登り切る気持ちは無かったです。
仰るように分岐の手前だと思いますが、踏み跡のしっかりしている右岸斜面に入りました。
棘に阻まれて左へ戻りましたが、辺り一面荒野でここを上るのかと思いました。
繁みは棘だらけだったので、ハサミが無いこともあり、それを避けて斜面を重点的に登りました^^)
でも、踏み跡は所々にありました。
ズルズルの斜面でエサも滑り落ちるのか、
マムシも居なかったです^^)
頑張って上がれば、峠と山頂の間の尾根だろうと分かっていましたが、山頂近くとは思っていなかったので結果オーライですね^^;
今回は、下山後の方が色々と美味しかったです
アルクノ
ゴマ団子、ジャンボサイズで美味です^^)
このカロリーで急登ができました^^)
イヤ~この様な斜面四足歩行は初めての経験でした。
筋肉が限界ピクピク現象で、塩ドロップや水分補給で何度も休憩しました。
汗が酷くて、体力の消耗も尋常では無かったです。
山頂で休憩なんて言ってますが、その実態はへたばり状態^^;
山頂表示は、下に落ちていたので、有効利用しました。
急坂下りは疲れているので神経使いますが、フワフワの所が多かったので、見た目よりは楽かなと思います。
しかし、これが結構長いのが困りもんです。
山頂の展望無しにはガックリですが、下山途中にこれだけ眺められれば上等だと思いました。
ここからは楽だと思っていたので、私達も地蔵堂でホッとしましたね。
小野郷口バス停へは林道の本線で、そのまま下るとこうなります。
杉坂口への分岐そのものがあったのかなかったのか、見当たりませんでした。
林道はあちこちで崩れているそうなので、小野郷口へがお勧めだと思います。
何とか山頂に行けて、無事に下山できたと言う感じですね。
でも、メンバーの健脚振りが本物で、それが心強かったです。
「弓削工作…ちゃう、公作さん」は面白い人で、バスの時間まであっという間でした。
ホントはここだけで記事が1本書けそうなんです。
ビールは置いてもらえるようにお話ししておきました
この放水量を実際に見るともっと驚くと思います。
敷地さえあれば、1日10万本の「半国高山美味しい水工場」が作れるくらいの水量なんです。
「酔い良い山」で、キラリと光る鉾先に乾杯しました
アルクノ
今回は熟年健脚五人衆になりましたね。
でもまだまだ素人で、結果オーライでここまでやってきました。
女性は恥ずかしいのか、
とても美味しいWalkingビールは私だけです^^)
キュウリは、ほんとにパリパリで、
久し振りの美味しいキュウリでした
かっぱちゃん
木工作品はすごいですね。工房のご主人が一人で全部作られたのでしょうか。いろんな作品がありますね~
祇園祭の写真が見られてうれしかったです。行く予定があったのですが都合で行けなくなって…葵祭には行ったのですよ♪京都の夏の夜といったら祇園祭ですね~
アルクノ
山中は暑かったけど、
下山してから楽しいことが待っていました^^)
出来立てのトマトやキュウリは、こんなにも美味しんだと実感しましたよ。
それと、自然の水も美味しい!
近くだったら、毎日来るのにと思いました。
木工作品は全てお会いしたご主人が作ったものです。
檜を材料にしているので少し高価ですけど、アイデアが詰まった作品が多く、弟子入りしたくなりました^^)
祇園祭、コンチキチンがいいですね。
分かった風なことを書いていますが、じつはかなり久し振りなんです。
かっぱちゃんに「写真が見られてうれしかったです。」と言われて良かったです。
凡稔
アルクノ
一時はどうなる事かと思いましたが、参加者のやる気があったので何とか山頂まで辿り着けました。
レベルが一つ上がった感じで、これから苦難の道があっても進めるような気がします。
小野郷口近くの地下水には驚かされ、木工細工のご主人のお話しも面白かったです。
祇園祭りはちょこっとだけでしたが、雰囲気を楽しめましたでしょうか。
この組合わせ企画は、参加者の協力で当日に出来上がりました