神戸新開地音楽祭での「アート縁日」(2014.05.10~11)

新開地音楽祭で二日間にわたってアート縁日なるものが開催されていました。
ちょっとしたアクセサリーやリング、絵画に陶器、木彫りなどです。
音楽祭の様子を伝えた後、この「アート縁日」を紹介しようと思っていながら、延び延びになっていました。

記憶が薄れつつありますが、思い出しながら書き綴っていきます。
5月10日「アート縁日」を眺めていたが、音楽祭の方が主体だったので詳細には見ていませんでした。
気になることもあったので、11日も午前中から取材に出かけたのです。

会場は湊川駅の直ぐ上にある湊川公園です。
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とてもいいお天気で、縁日も賑っていました。

11日を主体に、10日に撮影したものも少し挿入しています。

まず目についたのは「ティンガ ティンガ ネームプレート」と書かれたこの絵。
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パターン化しているようですが、キリンさんを見ると少しずつ形と色を変化させていますね。
同じ絵は無いので、色んなアイデアを持っているようです。
描いているのはこの方。
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マイケル・ヘルムさんは創始者の甥御さんで、兵庫県在住。
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50年ほど前、東アフリカのタンザニアで生まれたティンガティンガアートです。
万博などのイベントに出かけ、世界で活躍中とあります。
大きな絵画作品もありました。
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動物の表情に愛嬌があります。
鳥の羽で囲っているのかと思ったら、魚がグルグル回っていました。


何を用いて描いたと思いますか?
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こんなグラデーション表現ができるだなんて、素晴らしい。
学校の先生が良く使うチョークを用いた、チョークアートです。
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ピンクやブルーのチョークを使って描きましょう。
下地は黒板です。
500の中の星や顔の目や口は塗った部分を削り取ったのでしょうか。
喫茶店やレストランの入り口にこんなのがあると、
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思わず入ってしまいそうです。


続いてはスプレーアート。
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スプレーと絵筆の両方を使っているのでしょうか。
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完成品です。
絵画にエアブラシ技法がありますが、市販のスプレー塗料でそれをやってのけます。


この女の子、おねんねしていますが、
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フェイスペイントを描いて貰っています。
ほぼ完成ですね。


絵画部門は終わって、次に陶芸部門です。

「ぐちきき地蔵」だそうですが、
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私だったら「地蔵気分に」とタイトルを変えます。
これをじっと見ていると・・、
お願いされっ放しの自分が、お地蔵さんになった気分に^^:
ほこら地蔵に、
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ちびっこ地蔵ですが、
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「地蔵気分に」の別バージョンですね。
次は、
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箸置きが日向ぼっこしています。


以下は別の若い女性陶芸家の作品で、暫くお話しました。
興味深い形なので、陶芸を始めたきっかけから伺いました。
土いじりが楽しくて始めたそうです。
自宅に40Lほどの釜があり、土だけ購入して制作したオリジナル作品です。
岡本太郎さんが大好きで、その影響を受けて作ったと言っていました。
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「とんがりは恐竜ですか?」と聞くと「アルマジロです^^)」との答えが返ってきた。
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三層になったものは、その進化系です。
「爆発だ~!」の感じがしますね。
蓋を開けると小物入れになっていました。
次の「ゆびわっ!」はその流れですが、下に光っているのは横尾忠則さんの影響を受けています。
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ご本人は「ちょっとした浮気です。」と仰っていました。
とても気さくな方で、何処かでまたお話を伺いたいです。


次はインタビューせずでしたが、作品が語ってくれます。
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灰皿でしょうか、目から煙が出てくると面白そう。
古代に興味を持っている方のようで、この船は飾りですね。
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気に入ったのはこの夫婦カップ。
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アイデア頂きました。


次は箸置き。
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人形やキノコは普通ですが、枕がいいですね。
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アルクノだったら、下に敷き布団に似せた布を置きます。
掛け布団には、綺麗なお手拭きなんかどうでしょう^^)


陶芸作品は終わって、次はおもちゃ。
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一般的なのかもですが、美味しそうです。
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こんなのが冷凍庫に入っていたりしたら、齧ってしまいます。


続いてはお洒落なバッグ。
サンダルじゃなくミュールと言うのでしょうか、一杯くっつけています。
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これを持ってお出かけの時は、hot pantsにmuleが似合うと思います。
とてもカラフルでトロピカル。
若い人に受けそうです。


オルゴール台に乗せて楽しむみたいです。
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これもクルクル回っていました。
アニメのトイストーリーで、鼻が取れたり耳がビロ~ンとなったりするのがありましたね。
マグネットで各部位がテレコにくっつけたりできると面白いと思います。


縁日の最後は彫刻作品です。
以前yoppyさんの記事紹介であったように思います。
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フクロウの中にその赤ちゃんが入っているというものです。
この作者さんにもインタビューしました。
大きなものでも3~4日で完成だそうです。
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時給は100円位ですねと言うと、笑っていました。
小さなものだと1日で出来ちゃうそうです。
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中に子供が入っているのが分かるでしょうか
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これが何とか分かる感じです。
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中を刳り抜いてからくっつけるのかと思っていましたが、そうではありません。
最初ドリルで穴をあけ、彫刻刀をその穴に突っ込んで彫っていきます。
刃の部分が細くて長い特殊な彫刻刀で、少しずつ削るように彫っていくのです。
超絶テクニックです。
目の部分だけ塗装していますが、全体はオイルフィニッシュ仕上げです。
充分に乾燥させた材料なので、あとでひび割れなどは発生しないと言っています。
ただ外側は薄くて穴だらけと言うこともあり、落としたりすると陶器みたいに割れるそうです。
同じものを作る仲間は、いとこの方が一人いると仰っていました。
ニコニコしていて元気そうでしたが八十代では?と思います。
他に仲間は居ない様で、後継者が欲しいですねと言うと、頷いていました。
縁日の「人間国宝」さんに認定したいと思います。
               
これからも頑張ってください。


屋台のカレーとナンを食べて、午後までいましたが、
付録で音楽を。

1日目のレポートでは紹介できなかった商店街南にある、「KAVC横」の小さなステージです。
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歌うのは、「乙女な乙女と乙女な骸骨で結成された、平和的悪喰の秘密結社★」と言うバンドです。
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バンド名はバラバラバナナで、略してBBB。
詳細は、「バラバラバナナでおもちゃのcha!cha!cha!」があります↓
http://ameblo.jp/barabara877/entry-11819035701.html
見た感じは地獄から来たスタイルですが、平和を愛する女性達で、悪を次々潰していくそうです。


ラストは「直子」と紹介のシンガーソングライターさん。
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ずっと笑顔で歌うので大人気でした。
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長田を拠点に活躍しているそうですが、調べても出てこなかった.。
(下に追記があります)
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多分天国から来られた、のでは?と思います^^)
新開地音楽祭、ビジュアル大賞を贈呈します。
               
(実は出演順が逆でしたが、構成上こうした。)

(追記)
NAOKOさんのOfficial Web Sightをyoppyさんが探してくれました。
http://naoko52.com/sche.html
興味のある方は是非クリックしてご覧ください。
ライブ情報も載っていて、TwitterやAmebaにも繋がっています。



湊川公園に戻ると、
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風船が天国へ向かって上昇していた^^)


明るいうちに帰路につきました。


最後までご覧頂きありがとうございました

この記事へのコメント

  • 花咲か爺

    画と説明を一つずつゆっくり眺めていくと縁日の出店を覗きながら歩いている様な気分に成りますね。賑やかな音楽も聞こえて来そうです。何より真っ青な空が気分が良いですね。
    2014年06月05日 15:36
  • アルクノ

    花咲か爺さん、早速のコメントありがとうございます。
    神戸も梅雨に突入しましたが、この時は抜けるような青空でした。
    記憶が薄れていってる中での記述ですが、縁日気分が味わえたでしょうか。
    この様な作品をじっくり眺めるのはとても楽しいです。
    2014年06月05日 16:09
  • yoppy702

    音楽祭もスゴイと思いましたが、この「アート縁日」も半端じゃないですね。
    やっぱり、神戸は一味違います。
    「ティンガティンガ・アート」って、どんなん?と思いチェックしましたけど…
    作風として、「タンザニア南部の動物と自然多き故郷の心象風景」とか書かれてましたが、それだけじゃ、全然、理解できません。各アーティストの作品が載ってましたが、全部、「こんな感じ」としか、ボクには、説明は無理ですね。(^^ゞ
    作風よりも、創始者であるエドワード・サイディ・ティンガティンガに興味を持ちました。
    教育も受けてない彼が、ある事を切欠に描くようになったのが1968年。その後、本格的に描き出し、才能を見出され、広く外国に認められます。
    でも、1972年に、検問中の警官に不審車輌と思われ威嚇射撃を受け、その弾丸のために命を落としてしまう。
    でも、その作風は、血縁関係を中心に受け継がれた。
    4年間程で、この作風が確立され世界に広まった事になります。
    ある意味、キリスト教と似てますね。

    チョークアートもビックリ。
    チョークが、こんな風になるんですか!
    まぁ…ボクが使えば、ただのチョークですが、アーティストが使うと、魔法の道具になるんですね。
    スプレーを使った壁画とか見た事がありますが、これも不思議。
    ボクが使うと、せいぜい「夜露死苦」って書く位でしょうか。(^^ゞ

    「ぐちきき地蔵」って欲しいです。(^^)
    この表情がとってもイイです。
    この顔を見てると、普段口に出せない話ができそうです。

    一杯あって、尽きなくなりますね。(^^ゞ

    赤ちゃんの入ってるフクロウ。
    ヤッパリ、特殊な技法なんですね。
    家にある、鍾乳石のも継ぎ目はないので、この工法なんでしょうね。
    この木彫りのも欲しいです。(^^)
    2014年06月06日 10:27
  • アルクノ

    yoppyさん、今回は色々調べて頂いてありがとうございます。
    感謝、感謝です。
    音楽祭とは別系統なので分けましたが、楽しんで頂けたようですね。

    また長くなったので・・。

    其の1

    「ティンガティンガ・アート」にそのような物語があったとは知りませんでした。
    マイケル・ヘルムさんは明るい感じの人でしたが、世界中で支持されている理由も分かるような気がします。
    更に広まっているんですね。
    その彼が兵庫県内に住んでいると言うのも、神戸人として誇れる事です。

    チョークアートには正直驚きました。
    このチョーク、教材関係のルートから購入するんでしょうね。
    インタビューするべきでした^^;
    擦ると落ちてしまうのが勿体ない点です。

    スプレーで落書きしていい壁があれば、でっかく
    「アククノを夜露死苦」って描きたい処です^^;
    この場合は芸術ですね。
    丸いぼかしは、お椀の上から吹き付けます。
    細かいようで大胆にスプレーしていました。

    「ぐちきき地蔵」が欲しくなりましたか。
    お話してると地蔵さんの気持ちが良く分かるようになるかも、デス^^)

    続く~
    2014年06月06日 13:44
  • アルクノ

    其の2

    「赤ちゃんの入ってるフクロウ」は見かけたら絶対に聞きまくろうと思っていたので、願いが叶いました。
    今回その謎は解けましたが、それでも信じられないような技法を使っています。
    超絶技法を使っても時給100円チョイなので^^;
    後継者が育たないんでしょうね。
    大阪の縁日にも行っているようなので、またチャンスがあると思います。
    鍾乳石と並べてフクロウさんを

    「直子」さんの件もありがとうございます。
    他の直子さんが一杯出てきて諦めちゃいましたが、調べるのが上手です。
    本文に(追記)で挿入しました。

    YouTubeも色々聞いてみました。
    その時演奏されたのは砂時計、前髪、サワー、午前2:00のヒトリゴトで、
    「前髪」は複数の動画がありましたが、5月11日の新開地音楽祭が最高です。
    熱烈ファンになったとしても自己責任でお願いします
    大阪でのライブもあるそうで、
    「天国から来たHappy直子」のキャッチーで頑張って欲しいと思います
    2014年06月06日 13:47
  • てくてく

    新開地でこんな縁日やってんですか。
    ティンガティンガやチョークアート、フクロウの彫刻などなど、てくてくと同じ人類とは思えません。ひょっとして、てくてくが人類ではないのかも・・・

    直子さん、いい笑顔ですね。エンジェル直子・・・なぁ~んて。月並みか・・・
    2014年06月06日 15:37
  • アルクノ

    てくてく様、新開地も頑張っています
    縁日の方は賑わっていたけど、そんなに人ごみ状態では無かったのでじっくり見る事ができました
    画家に、彫刻家に、皆さん達人です。
    確かに人間離れしています。
    てくてく様は歩く達人です

    天国から来たエンジェル直子さんですね
    イエイエ、ピッタシです
    2014年06月06日 18:18
  • 凡稔

    絵あり焼き物あり歌あり・・・etc で楽しそうな祭りですね。絵は原色を用いたアフリカの絵のようですね。チョークであんなに素晴らしい絵を描けるんですね。保存がきくのでしょうか?
    直子さんは歌姫ですね。アルクノさんならずとも男性みんなが憧れてしまいそうです。LIVEで聴けたなんてよかったですね。
    2014年06月07日 15:41
  • アルクノ

    凡稔さん、ありがとうございます。
    神戸まつりではこんなのは無いですが、B面神戸の新開地という事で楽しい縁日があります。
    ティンガティンガアートは素晴らしいと思いました。
    これが部屋にあるとHappyになりますね。

    チョークアートですが、
    画材がチョークの場合は黒板に描いた状態と同じなので擦ると消えると思います。
    定着液を吹き付けると微妙な色合いが変わるのでしょうか。

    チョークアートで調べてみました。
    最近はオイルパステルで描くことが多く、画材が変わっても黒板に描くもの全てチョークアートと言うそうです。
    その場合は多少濡れても大丈夫だし、簡単には消えないと思います。
    そのスクールもあり、協会が3団体あるので驚きました。
    発祥はイギリスで、オーストラリアに渡って全土に広がったそうです。
    オーストラリアでは看板の一技法として定着し、鑑賞絵画としても認識されているとあります。
    写真はオイルパステルなのかどうか、次回見かけたときに伺ってみます。

    直子さんは2日間の歌手の中で光っていました。
    ファンも来ていたみたいで、周りでカメラやビデオも多かったです。
    雰囲気を明るくしてくれるのがいいです。
    2014年06月07日 16:57
  • かっぱちゃん

    楽しそう!!
    一日ずっ~~といて楽しめそうですね(*^^*)
    いろんなアートがあって、アーティストさんもお客さんも楽しそうなのがいいですね。モノを作る人間にとっては発表する場があるということは、とても励みになるのでずっと続けていただきたいイベントです。
    チョークアート、トールペイントをされる方たちも習われていることが多いです。オイルパステルで描いて指でぼかして陰影を出したりして素敵な作品ができます。絵の具を塗るよりもパステルで塗るというほうがずっと入り込みやすいようで人気があります。画力のあるアルクノさんならすばらしい作品が描けそう♪
    2014年06月15日 22:36
  • アルクノ

    ほんと、かっぱちゃんだとここに丸1日入り浸りになりそうですよ^^)
    体験コーナーは全て体験して、道具も持ってきて、フェイスペイントもやっちゃいそうです
    神戸市は今回のような音楽にJazz、農村歌舞伎のような演劇にも力を入れています。2年毎に開催される参加型の芸術の祭典「神戸ビエンナーレ」もあります。
    それで、縁日にも芸術や工芸を盛り込んでいるのだと思います。
    これからも続けていって欲しいですね。

    チョークアートは調べてみて分かりましたが、オイルパステルで描くんですね。
    かっぱちゃんの生徒さんにも経験者が居られるとは。
    指でぼかして陰影をつけるんですか。
    画力はもう紛失してしまいましたが^^;
    なんか面白そうですね。
    次回この様な体験があれば詳しく聞いてみたいです。
    2014年06月15日 23:44

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