第24回 大阪城 JAZZ Festival(2014.05.24・土)

この大阪城野外音楽堂で開催されるジャズフェスをレポートするのは2011年以来3年振りです。
最初に訪れたのは2007年で、このブログ開設以前でした。
2012年も行きましたがふらっと出かけて、記事にしていませんでした。


大阪城 JAZZ Festivalは、関西11大学のビッグバンドが集結し、2日間にわたって繰り広げられるジャズの祭典です。
3年前は日曜日に出かけました。
今年は土曜日で、五つの大学とゲストバンドが登場します。
土曜日にしたのは出場大学の顔ぶれが変わって、雰囲気も違ったものになるのでは?と思ったからです。


レポートした、3年前のものは以下に↓
第21回大阪城JAZZ Festival(2011.05.08)
https://arukuno.seesaa.net/article/201105article_4.html
その記事を再度眺めてみると、カメラワークは平凡で特徴の無いものでした。
私のジャズ部門の中ではアクセスも少な目で、コメントもありませんでした。
その反省を踏まえて今回は視点を変え、ドラマティックな展開にします。
曲紹介は控え目に、ビジュアル面で狙ってみました。
特筆に値する方、ユニークな方やダンサーも登場します。
気になる写真はクリックしてご覧下さい。


3年前と同じ食堂で食事を終え、会場に着いたのは開場30分前で12時半。
千円のチケットを購入して、大阪城公園を散策します。
噴水を回り込んで、
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L字に進むと、市民の森です。
そこに型の木があった。
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表示は何も無かったが、カップル達のパワースポットになるのでは?

その先に大阪城の東外堀がある。
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下から泡がブクブクと出てきてますね。
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たまたま、横に来はった大阪のおばちゃんが「温泉やろか?」と仰る。
私は「そんな訳ないでしょ。 
多分、人魚が下に居てはるんですよ」と返しました。
小笑いを頂いて、更に進むと右の方で露店が並んでいます。
大勢の人が居てはるのでお祭りですね。
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別のおばちゃんに聞くと、
太陽の広場で行われるタイフェスティバルと言ってはる。
激安タイパンツ850円、二本で1500円と表示があった。
食材も500円で色々あり、ここで昼食にすればよかった!
と、あとの祭り^^)

タイ式ボクシングが始まるが、
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ゆっくりできないので、野外音楽堂へ戻ります。


長い前置きは終わって、

会場の様子です(13:16)。
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正面の席は埋まっているが、脇はガラガラ。
最前列、タオルを被っている方の手前3つ目の席をゲット。
1時30分の開演まで、このあと席が埋まっていきます。
この写真は後ろにあるネッスルのコーヒー無料サービスから戻ってくる時に撮影した。

私の左隣りに座った年配の男性は、もとプロのサックス奏者で82歳の方(以下プロの方)。
地元大阪にお住まいです。
もう引退していているが、このようなジャズを聴くのが楽しみで、毎年来ていると仰ってます。
顔も広く、演奏中にも色んなお話を伺いましたが、
皆さんにも良く分かるエピソードを。
大学在学中Jupiterをヒットさせた歌手の平原綾香さんをご存知かと思います。
原曲はホルストの組曲「惑星」の4曲目「木星」ですが、スケール感を持った歌唱で歌い上げましたね。
その音楽一家平原家のお話です。
綾香さんのお爺様とのお付き合いが長かったそうで、綾香さんはそのおじいちゃんの若い頃にそっくりだと仰ってます。
それは、綾香さんのお父様が幼稚園に通っていた頃の思い出だそうです。
私は「へ~!」「へ~!」の連発でした。

そのあとの曲紹介はあまり聞いておらず、
この記事がビジュアル系ジャズ祭になっていった理由もここにあります^^;
プログラムのセットリストには1~2曲しか記載がなく、それも変更しまくりでしたから。

MCは仏教大学のお笑いサークルSHOWCASE
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トップは法被を着たHappyな
 大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra

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写真はラストのパーフェクト・ムーンだと思いますが、このアルトソロが良かったです。
ベイシ―オンリーなバンドなので、ここでまた脱線。
カウントベーシーが大阪フェスティバルホールに来た時の事を・・。
プロの方、メンバーの名前やその様子を詳しく言うので驚きました。
記憶力は私より素晴らしい。
私もその時フェスティバルホールへ行っていたのですから^^;
大阪大学の演奏は5月31日(土)万博公園ローズフェスタで聴けます。


次も法被を着た
 龍谷大学 Jazz Bird Orchestra

「今年はかわいい女子がとっても多いので、そちらも注目して下さい💙」
とあります。
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成程、女性が一杯です。
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結成8年の発展途上バンドですが、生き生きとしていて良かったです。
2曲目ゴードン・グッドウィンのゲットインラインが軽快な感じでGood!
ラストはセットリストにあるリバーダンスでした。

中盤でGirls’ Bandがあるので、それも楽しみです。

3番手は
 京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra

こちらはデュークエリントンだけを演奏します。
このトランペッターさんハイノートが素晴らしいです。
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白スーツの方、演奏から離れてお食事中のピアニストさんのフランクフルトを少し齧って戻る所です。
この白スーツさん、クラリネット奏者でMCも務める指揮者さん。
激務でカロリー補給が必要なのでしょうが、
女性が食べているフランクを齧るだなんて、
とてもフランクな方です^^)
口をモグモグさせながら指揮するホワイトさんと、
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左端に、このあとフランクを完食するピアノさんです。
頭のいい京大生なので、全て演技のような気もします。

また脱線です。
全ての演奏には頭の良さがとても大事と、プロの方が仰います。
音符を早く覚える事、曲を組立てる事、仲間と盛り上げていく事等、これら全てに頭を使うのでクレバーでなければいけないと仰っています。
これには頷くしかないですね。
なので、京大の演奏には注目しているそうです。

更なる演出は、次のペットソロをクジ引きで決めるというもの。
○を引き当てたのは4人の中で唯一の女性。
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「エ~~!」と口を押えているのでこれは演出では無いのでしょう。
彼女のソロです。
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次は、出場する11大学から綺麗どころを選りすぐった
 Girls’ Band

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全員浴衣で登場ですが、MCを務める方です。
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メンバー交代のあと、ヴォーカルは京大の4回生で、
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沖永瑛里さん。
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美声が朗々と流れて、素晴らしいです。
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毎年神戸で開催されるジャズクイーンコンテストにエントリーされてはどうでしょう?
All of me とLullaby of birdlandを歌いあげました。
堂々としているので、モデルさんにも適役です。
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京大のラッパさんも再び登場。
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Girls’ Bandの楽しい演奏も終了です。
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次は関学と略される
 関西学院大学  K.G.Swing Charioteers

MCさんはプログラムで注目プレイヤーとして紹介されています。
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その理由は「顔が広い(でかい)」とあり「演奏と違うんかい!」とややご立腹の様子。
確かに、周りのメンバーと比べると格段のデカさです^^)
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カミツキにも似ていると言われるそうです。
カミツキとは獣電戦隊キョウリュウジャー カミツキ合体DXキョウリュウジンのことでしょうか?
髭ジイには良く分かりませんが^^)
69年目を迎える歴史あるバンドです。
ジャンルもオールマイティーだそうで、興味がある方は6月7日に神戸朝日ホールでの定期演奏会に行かれてはと思います。


大学のラストは、
 天理大学 ALS Jazz Orchestra

ややメンバーが少なかったが、
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ラテンの迫力でそれを感じさせない演奏です。
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ハードなラテンの後、聴かせるBlack Orpheus
3曲目はスインギーなSkin and bone(骨と皮)で、ラストはファンキーな曲で締めくくっていました。


このあと、クイズです。
最初全員が立ち上がり、MCさんが「~~である。」という答えが○だと、持っているプログラムを掲げるという形式で進めます。
この大阪城ジャズフェスに関する問題で、プロの方と私は最後の方まで残っていたが、マスコットキャラの問題であえなく撃沈。
最後にじゃんけんがあり、残った数十人にタオルのプレゼント。
そこに、沖永瑛里さんが入っていました。
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この髪飾り、紫陽花に似せて作っています。
私としてはこれが紹介したかったのです。
タオルの中にカードが入っていると、ネッスル詰め合わせのプレゼントです。
更に大当たりは、ジャズライブへの招待状プレゼントでした。


ゲストバンドの登場です。

 Double Force Jazz Orchestra

このジャズ祭で選ばれたセレクションバンドを母体として結成されたバンドで、結成10年とあります。
ここにけったいなMCさんが居ます。
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会場後ろから登場して、ヒロシでは無くアキラですと仰る。
メンバー表を見ると内藤章さんです。
声援は無く「きも~い!」と女性の声。
そんな事は意に介さず、芝居がかった演技です。
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演奏はまともですが、
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勢い余って、すっぽ抜けたチューブが元の鞘に収まりません。
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必死の思いでセットし、
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ミエを切った後、ポジションに戻りますが、
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疲れ切った様子。
大丈夫でしょうか?

MCとして復活し、大笑い。
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歯が欠けていますよ、アキラさん。

次に、首に巻いていた紫のスカーフが欲しいと言う年配の男性が現れ、ハグもするアキラさん。

更に、祭りを盛り上げる女性ダンサーの登場です。
ステップは変幻自在の無手勝流ですが、上手な踊りです。
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特別にサングラスをプレゼントしました。
この子も歯が欠けていますね。

曲間で薔薇をプレゼントされ、
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喜びのダンスも披露します。
来年は神戸まつりのパレードに登場して欲しいです。
このあと、ほうり上げた薔薇が舞台に落ちてしまう。

MCさんの演技紹介に力を入れたので、曲紹介ができなくなりました^^;


最後に登場は
 カルメラ

関西発エンタメ系インストブラスロックバンドとあります。
ポップス、ジャズ、サンバ、ラテン、ロックなどあらゆるジャンルをときに楽しく、ときに切なく、大阪ライクにクロスオーバーする8人組だそうです。
聴いた感じではロックが85%で、激しく、激しく、のバンドでした。
こんな演奏は見たことが無いですね。
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サックスさんはこのジャズ祭のOBで、一番激しいスタイルです。
次にペッターさん。
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プロの方が一番巧いと褒めていた方です。
激しく、激しく、演奏します。
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最後にDouble Forceも登場して、
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激しく、激しく、盛り上げます。

ラストは本日のスターダンサーで締めくくります。
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神戸まつりにはこのサングラスを持ってきて下さいね。


プロの方には、6月中旬ハーバーランドのスペースシアターで開催されるNABL Big Band Jazz Festivalと、8月下旬に文化ホールで開催のJapan Student Jazz Festivalを紹介しました。
またお会いしましょうとの言葉を頂いて、お別れです。


私にとっても、8月までJAZZ SEASONとなります。


長文を最後までご覧頂き、ありがとうございました






この記事へのコメント

  • 凡稔

    アルクノさんのきめ細かな記事で、ジャズフェスティバルの様子が手に取るように分かりましたよ。元プロ演奏者との出会いも、いろいろ貴重なお話が伺えて良かったですね。
    女性演奏者が浴衣姿っていうのも面白いですね。サマー・ジャズフェスティバル」って感じですね。
    大阪城にはもう三十年余も行っていませんので、周りの様子は変わっているんでしょうけど・・・。大きな堀や石垣に圧倒された思い出があります。
    2014年05月27日 10:47
  • てくてく

    最近のヤングは、ジージには馴染めない歌ばっかりに熱をあげていると思ってたのに、昔、正統派?・・・^O^のJAZZに取り組んで、フェスティバルとはご立派

    女性メンバーが浴衣で演奏なんて、若い人のグッドアイディア。和と洋の融合良いですね。

    リポートお疲れ様でした。
                          てくてく
    2014年05月27日 11:06
  • アルクノ

    凡稔さん、早速のコメントをありがとうございます
    この雰囲気を感じ取って頂いて、レポートを書き上げたアルクノとしては目的が達成できた思いです^^)
    大学生ともなると皆さんお上手なので、ビジュアル面にこだわってみました。
    元プロの奏者と出会えたのが、大収穫でしたね。
    土曜日だけ限定で、全員浴衣のGirls’ Bandが聴けるみたいです。
    来年以降、このレポートは土曜日Onlyになるかも知れません^^)

    30年前と比べるとお堀の周りは随分変わっているかも知れませんね。
    浴衣のGirls’ Bandはお勧めですので、またお立ち寄りください。
    2014年05月27日 12:10
  • アルクノ

    てくてくさま、素早いコメントありがとうございます。
    お祭りという事もあってか大体は分かり易いJAZZで、カウントベーシーなどはてくてくさまにもお勧めの一品です^^)
    最後のロックは圧倒されっぱなしでしたが^^;
    浴衣でJAZZはとても新鮮で、誰もが注目すると思います。
    励まされると、調子に乗って毎年出かけると思います
    2014年05月27日 12:22
  • yoppy702


    とっても楽しめました。
    …笑い転げてしまいました。(^^ゞ

    長い前置き部だけで、面白い記事になりますね。
    おばちゃんとのブクブク話。
    イヨッ!夫婦漫才!(^^)

    この辺りは、時々行きますが、ハート型の木って知りませんでした。
    桂由美さんに連絡して、「恋人の聖地」に認定してもらえばどうでしょうか?

    タイフェスティバルも面白そうですね。
    激安タイパンツ、夏に向ってイイかもしれませんね。

    ここは、今までのJAZZフェスと違って、正に、JAZZ祭りっていう感じで、JAZZを聴くよりも、JAZZ王国で楽しんだという感じですね。
    21回の記事を読んでも、その事を感じましたが、今回の記事では、アルクノさもグレードアップされて、さらに、王国の雰囲気を楽しく伝えられています。

    興味深いのは、アルクノさんのお隣の男性。
    面白い出会いがあるものですね。
    アルクノさんでなくても、「へ~!」の連発です。

    今回は、幼稚園児のお遊戯は無かったですが、オッチャンとしましては、Girls’ Bandが嬉しいですね。(^^)
    綺麗どころの選りすぐりで、全員浴衣姿。
    いやぁ~早くも、天神祭りかと思いました。
    All of me とLullaby of birdland、聴きたかったです。(^^)
    アルクノサンのお墨付きという事なので、すかさず写真をクリックしました。(^^ゞ

    さらに、女性ダンサー。
    確かに、神戸まつりに出て頂きたいですね。
    きっと、カメラマン・アルクノのレンズが追いかけ回している事やと思います。
    この子、演出じゃないですよね。
    さすが、大阪の女の子やなぁ…
    何か嬉しくなってしまいます。(^^)
    2014年05月27日 14:07
  • アルクノ

    yoppyさん、フルコメントありがとうございます。
    笑い転げてしまいましたか。
    前半で軽い笑いを取ってから、本編に突入する作戦を敢行しました。

    ハート型の木で「恋人の聖地」ですか。
    来年あたり「💙の恋人煎餅」なるものを販売しているかも知れませんよ。

    タイパンツは高級なものもあって、それは1本1500円でした^^)

    本編の笑いは、3年前の記事の見直しがあったからですね。
    ただ、3年前より更にお祭り騒ぎになっていたので私としては助かりました。
    幼稚園児のお遊戯も見たかったが、浴衣が最高でした。
    漫才師のようなMCさんは、水着でのJAZZまつりを要求していましたが、
    夏休み水着バージョンでの開催が期待出来るかも
    (無いデス^^)。

    今回ヴォーカリストは沖永瑛里さんだけでしたが、神戸で開催されるジャズクイーンコンテストに出て欲しいですね。
    4回生なので、来年このフェスには出場できないみたいです。

    最後のダンサーには驚きました。
    演出では無かったですね。
    MCアキラの良さが分かるお笑い系の女の子です。
    出るポイントが分かるのか、曲が乗ってきたときに踊り出すのです。
    見たこともないステップなのに楽しい感じで、これがダンスの原点なのか、と思ったほどです。
    大阪の女の子は凄いデス。
    ハイ、神戸まつりで追っかけ回したいです
    2014年05月27日 15:34
  • アルクノ

    yoppyさんへ その2
    元プロの方は心配りもある方で、途中、私の為にアイスコーヒーを持ってきてくれました。
    神戸のジャズフェスの事も、何処で何時?と聞いてきたのでまた会えるかも知れませんね。
    別れ際に、またどこかで会いましょうと言ってくれました。
    私ももっと色んなことを聞きたいと思っています。
    何しろ日本のジャズの創世記を歩んだ方です。
    様々なエピソードを持っていると思いますから。

    心残りはブログ「アルクノ」を宣伝しなかった事
    2014年05月27日 15:47
  • かっぱちゃん

    PCでお友達のブログを読むときはコーヒー片手のお楽しみ時間なので、コーヒーを飲んでいましたら吹いてしまいました~(-▽ー)ブクブク泡のオチとかアルクノさん、おもしろすぎ♪関西の方は、ホントに楽しい方が多くサービス精神旺盛で人を楽しませてあげようと思われる方が多いですね(思いやりがあるからこそできるんですよね)
    そんな関西は神戸のジャズフェスティバル、やっぱひとあじ違って魅せる演奏が多いですね。素敵です(^^)
    それにしても、すごく有名な方との出会いがあったのですね(@@)なかなか聞けない貴重なお話です。すご~い(^^)
    2014年06月04日 22:50
  • アルクノ

    かっぱちゃん、楽しいコメントをありがとうございます。
    ブクブク泡でプハーっと吹いてしまいましたか。
    お掃除に行けないので、
    後片付け宜しくお願いします(ペコ)。
    大阪辺りを歩いていると漫才師の様な方が多く、此方としても楽しいですよ。
    面白いことを言われると、
    その倍返しが基本なので多少気を使います(笑)。

    関西のジャス際は、魅せる演奏+笑わせる&楽しませる演技ですね。
    笑いを取ったら勝ち!みたいな風潮があります。

    かつてプロの方と出会ったのは偶然ですが、貴重なお話が聞けて良かったです。
    今後、また登場するかも知れません。
    その場合は、曲紹介がおろそかになると思います
    2014年06月05日 07:44

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