竹細工・福禄寿(2014.04.11)

前回の「竹細工・刺身用セット(2014.03.29)」
https://arukuno.seesaa.net/article/201403article_4.html
以後、次回は何時になるか分からないと書いていましたが、
短期間で、出来ちゃいました。

アイデアはこの形で思い付きました(写真は完成品ですが)。
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直径は4.5センチの細い竹で、節から延びる枝を切って皮を削り取り、
ぐい呑みでも作ろうかと乾かしていたものです。
これを上下逆にし、切り取った枝の部分を眺めていると鼻に見えてきたので、
そのイメージで仕上げました。
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頭が長いので七福神の福禄寿(寿老人)としました。
福禄寿で調べると、
「中国人が人生の三大目的とする福(幸福)・禄(身分)・寿(寿命)の全てを兼ね備えたのが福禄寿であり、その姿は、背が低く、長い頭に長い髭、巻物を結んだ杖を持ち、長寿のシンボルともいえる鶴を伴っている。」
とありました(寺社関連の豆知識よりコピペ)。

左目と
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そのアップ。
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右目と、
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そのアップです。
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鼻の傷は、鋸で枝を切るときにできたものだと思います。
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塗装すると傷は隠せますが、また機会があればアップします。

陽気な福禄寿さんで、
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大口開けて、笑っています

もう一度全体像を。
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髭を付けるのが難しぃ~。

使った道具です。
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彫刻刀5本に、真中はスポンジヤスリで、左は板状のスチールヤスリ。

用途としては、鉛筆立てでしょうか。
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ついでに耳かきも^^)


次回作はアイデア次第ですが、長期にわたる可能性ありです。


ご覧御頂きありがとうございました。

この記事へのコメント

  • yoppy702

    初の写真を見て、エッ?
    完成品って書いてるけど…
    福禄寿?

    二枚目を見て、ナルホド。
    長~い頭。(^^)

    素材からの想像力と創造力が素晴らしいですね。


    滑らかな仕上がりに、丸い頭がイイ感じ。
    頭部の中程には、少し、くぼみがあるのでしょうか?
    目の作業も、アルクノさんやから、スンナリと作業されてますが、上手く彫ってるなぁ…という感じです。
    眉毛に瞼…何か、細かい作業のように見えますが。
    お髭は、アルクノさんが鏡を見て参考にされたのでしょうか?(^^)
    大口を開けて笑ってるのが、とっても面白い発想です。
    7枚目…顔のアップにとても穏やかな表情を見ました。
    塗装をされると、かなり感じが違ってくるので、それも楽しみです。
    2014年04月11日 16:18
  • アルクノ

    yoppyさん、早速のコメントをありがとうございます。
    最初の写真で、「ん?」と思わせる作戦、成功です^^)

    まず、頭を柔らかくモミモミしてから、素材を眺めます。
    アイデアが湧いてくると、あとはトントン拍子ですね。

    鑢で滑らかにしますが、鑢だけだと、鑢の目の分が素材に移って表面はザラザラです。
    そこで彫刻刀をスライドさせてツルツル仕上げにします。
    頭がテカッていますが、窪みのように写っているのは、その時にできたものです。
    目の周りは、力を入れ過ぎるとアウトになるので、特に神経を使います。
    髭は適当で、巧くできていません^^;
    鼻の部分は、自分の鼻を触りながら彫っていきました^^)
    下から見ると笑い声が聞こえてきそうだったので、
    そのまんまイケルと思って採用しました。
    アップに耐える顔ではありませんが、そう言って頂くと嬉しいです。

    塗装は深い茶色にしようかと思っています。
    次回作か、何かのついでにお見せ出来るかも知れませんね。
    2014年04月11日 17:13
  • 花咲か爺

    暫くご無沙汰致しておりました。
    お尋ねして、思わずニヤリとしています。うん・・見えてくる。先日、万博公園の日本庭園、竹林の中で珍しい竹を見ました。亀甲の節がある竹です。アルクノさんならこの竹を何に加工されるかな??なんて思ってしまいました。
    2014年04月11日 17:32
  • アルクノ

    花咲か爺さん、お久しぶりです。
    記事は2か月振りのアップで、華々しくでしたね^^)
    私の今回は、ユーモア作品でした

    そうですか、万博公園の日本庭園にその竹があるんですか。
    それはキッコウチク(亀甲竹)ですね。
    節がジグザグで、くねくね踊っているようなスタイル。
    モウソウチクの突然変異だそうで、水戸黄門に登場する水戸光圀の杖はキッコウチク製とあります。
    京都の特産品だそうで、いつか購入しないといけませんね。
    2014年04月11日 17:56
  • やまびこ

    七福神の顔をイメージするほどの 良い材料が見つかりましたね。ホントに目鼻がそのように想像できました。
    材質の特徴を上手くつかんで作品にするのも制作アイディアですね。
    お見事です!
    2014年04月11日 22:56
  • アルクノ

    やまびこさん、コメントありがとうございます。
    今回は笑えるような作品で、注目するほどの物でもないです。
    でも、このようにイメージできた材料には感謝しないといけませんね。
    今迄、竹を使って色んな器に加工してきました。
    人の頭にしたのは初体験でしたが、何とかサマになったでしょうか。
    お褒め頂き、恐縮します。
    次回作も頑張ります
    何時になるか分かりませんが
    2014年04月11日 23:31
  • 凡稔

    お見事ですね。竹の節と枝を切り落とした部分を逆にして・・・。長年竹細工をやっていると、こういうところがアルクノさんに「作ってくれ」と催促しているんですよね。自然と福禄寿に見えてくるんですよね。鉛筆立てではもったいないですよ。
    2014年04月12日 14:08
  • アルクノ

    凡稔さんに褒めてもらえると嬉しいですね。
    ハイ、そんな風に見えてしまい、
    早く形にして下さいと催促されました

    近くに竹藪があるので、
    山用にと、竹の杖は以前から作っていました。
    それで、扱いに慣れてきたんでしょうね。

    竹細工の形になったのは2013年の2月からで、
    まだ1年ちょっとの新参者なんです。
    今回は、4年前迄彫刻を少し習っていたので、その技術が役に立ちました。

    >「鉛筆立てではもったいないですよ。」
    のお言葉、ありがとうございます
    ぐい呑み用に塗装しましょうか。
    何時かまた紹介できると思います。
    2014年04月12日 16:10
  • てくてく

    アルクノさま、素材を生かす天才。
    チョット大きいぐい呑みにして、長い額に輝きが増した福禄寿さんになって呉れたらいいですね。
                          てくてく
    2014年04月12日 20:31
  • アルクノ

    天才などと、畏れ多いです。
    でも嬉しいので、お礼に、
    バーチャルですがどうぞ

    もう、塗装することに決めました
    頭を切る訳に行かないので^^)
    ちょっと大きめのぐい呑みにします!
    2014年04月12日 21:03
  • かっぱちゃん

    自然の形を生かしたアルクノさんならではのアイデアの作品ですね♪
    にっこり笑った福禄寿さんからたくさんの福がいただけそうです。こちらまでにっこりしてしまいます。笑顔は人を幸せにしますね(*^^*)
    いやみのない優しい笑顔で、きっとアルクノさんの笑顔もこんなふうなのかなと思いました(もちろん、アルクノさんは福禄寿さんのようなおじいちゃんではなくロマンスグレーの素敵な紳士ですが)
    2014年04月13日 21:06
  • アルクノ

    かっぱちゃん、ありがとう。
    かっぱちゃんの優しい言葉に、アルクノにも笑みがこぼれます。
    福禄寿さんから沢山の福が其方に届くよう、今お願いしました
    これからも笑顔を絶やさないように心がけたいと思います。
    ロマンスグレーだなんて言われると恐縮します。
    もう、ほぼ真っ白デス

    頭を柔らかくして、次回作も頑張ります
    2014年04月14日 15:50

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