竹細工・刺身用セット(2014.03.29)

久し振りの手作りです。

昨年11月に竹でおつまみ用セットを作ったが、
https://arukuno.seesaa.net/article/201311article_1.html
今回は刺身用の器です。
最初に完成品をお見せします。
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まず、太めの竹を鋸で適当な長さに切断し、真っ二つにする。
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鋸と比較して、大きさが分かるでしょうか。

で、こうなります。
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もう少し切り詰め、頭をカットする。
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アーチ形のものは台になります。

次に醤油皿です。
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これで材料は揃いました。

竹を鋸でカットすると、ささくれ立ち、
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摘んで、引っ張るだけでこうなる。
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なので、皮の部分は全て削り落とす。
節の部分も、出ている尖った箇所を滑らかにしないといけません。
これらにかなりの手間を要します。
私の竹細工は全てそうなので、慣れてきました。

次に魚の形を作ります。
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深く差し込んで削ろうとすると、尻尾の部分までパリンと割れるので、両側から少しずつ削っていきます。

触れる物なので、スチール鑢などで滑らかにします。
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口と目を彫刻刀で彫ると、形は一丁あがり。

娘が昔使っていた、絵の具で着色です。
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魚は、ブルー君♂とパープルちゃん♀。
パープルちゃんは少しお化粧していますね^^)

このあと、透明水性ウレタン樹脂塗料で艶出しと保護のための塗装です。
透明漆を使うと塗膜が硬くなるのでベターですが、その淡黄色が被さり、色がくすんでしまいます。
ただ水性塗料だと、塗布するときに絵の具が溶け出すので油性の方がいいのかも知れません。
油性の欠点は、臭いが長く残る事です。
食用の器に供する場合、数週間の乾燥工程が必要になります。


仕上がりました。

醤油皿はハートの形ですが、上からだと良く分かりませんね。
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斜めからお見せします。
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の尻尾が魚のようにピンと跳ねあがった形になっています^^)

主人公お二人のちょっとした会話です。
パープルちゃんは良家の令嬢で、少し年上。
ブルー君は、まじめで一途な青年と言う設定です。

♀「あら!ブルー君、私今日オフなの。どこか行かない?
(私のタイプなんだから~、もっとアタックしてきてヨ~;)」
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♂「(ヤッタ! ここでいかなきゃ男じゃない
パープルさん! 久し振り~ 
珊瑚ランドが完成したらしいね。
そこへ行こうヨ

という事で、
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カップルの誕生です
イルカのカップルも祝福しているようです。
パープルちゃん、
海中なので、お化粧のノリがあまり良くなかったみたいです^^;
(2枚の背景画は同じものから部分拝借。下記*参照)

完成品を畳の上に置いてみた。
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尻尾の括れを台に乗せて安定させます。

使用例です。
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過去にも登場したカップと箸置きは自作のもの。
箸は4年ほど前、庭のシラカシから作ったもので、漆塗り。



私の好きなハワイの画家でデンマーク系アメリカ人、クリチスチャン・ラッセンが描いたものです。
作品名は「調和」で、「ラッセン作品」で検索すると出てきます。
2005年、バラエティ番組『ロンドンハーツ』のある企画で登場したが、
その時紹介の、青田典子さんのヌード画は今でも印象に残っています。
2013年には、ももいろクローバーZのジャケットアートも手がけたとあります。
この絵は今回の背景にピッタシだと思い、納戸より引っぱり出してきた。


次回作は、新しいアイデアが浮かぶ迄、
暫くお待ちください

何時になるやら・・^^;



最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント

  • 凡稔

    竹細工の手順がよく分かりました。彫刻刀で形を作り出していくのが大変ですね。少しずつ出来あがっていく過程が楽しいでしょうね。
    お刺身をのせ、ちびりちびりといっぱいやりながら、艶っぽいお話を考え・・・・これも楽しいですね。
    2014年03月29日 20:19
  • アルクノ

    凡稔さん、早速のコメントありがとうございます。
    竹は表面が硬く、削るだけで大仕事ですが、自分のイメージ通りに作っていくのが楽しいです。
    ちょっと残酷な活造りを見て、もう少し楽しい感じにできないかと思ったのがきっかけでした。
    魚の世界にも♀と♂の艶っぽいお話が、あるでしょうからね。
    2014年03月29日 21:46
  • てくてく

    グッド・アイディア
    お刺身盛ると、姿造りになりますねぇ。
    次なる創作、楽しみにしています。
                        てくてく
    2014年03月30日 19:27
  • アルクノ

    てくてくさま、ありがとうございます。
    アイデアを褒めてもらって恐縮します。
    ユーモア込みのアイデアでした
    アイデアを求めて暫く彷徨う可能性有り、
    デス^^;
    2014年03月30日 20:49
  • yoppy702

    オッ!ラブラブカップルや。
    アルクノさんのラブラブカップル竹細工、大好きです。(^^)

    パープルちゃんは、良家の子女で年上。
    ブルー君は、真面目で一途な青年。
    最初の畳の上の写真、この設定どおりの表情をしています。
    パープルちゃんの、この積極的な表情。
    エッ?っていう顔をしながら、小躍りしているブルー君。
    とってもストーリー性があって、微笑ましい竹細工です。
    イルカのカップルにも祝福させるなんて、アルクノさんの演出も益々凝ってきましたね。

    机の上に載っている使用例の写真を見ると、「アッ、実用品や。」と思いましたが、この写真がなく、畳の上の写真だけなら、可愛い装飾品のような感じです。

    こんな可愛いお魚さん達に仕上げる技術もスゴイし、ビックリしたのが、ハート形の醤油皿。
    竹をカットした時の写真には、微塵もそんな気配が無かったのに…
    それに、尻尾が跳ね上がってる。
    お二人の間に、この醤油皿を置くという演出も素晴らしいです。
    アルクノさん家に、またまた、新しいカップルの誕生ですね。(^^)

    クリスチャン・ラッセンの公式HPも覗いてみました。イルカが躍動的で、表情が、とっても可愛かったです。
    光(?)に包まれたライオンは、何か、神秘的でした。タイトルが「Dignity」となっていたので、正に、百獣の王という感じでした。
    2014年03月30日 21:50
  • アルクノ

    yoppyさん、今回もフルコメントをありがとうございます。
    またまた、ラブラブカップルの登場です。
    ♂と♀なので、表情と色合いに工夫しなければと思いました。
    六甲山氷の祭典では「夫婦鶴の楽園」に対して、「どちらが奥様なのかちょっと分かり難いので・・」と書いた手前、なんとかせねばと思った次第です。
    ラブシーンのイルカさんには演技指導していないので^^)、ラッセンさんの構図と描画に感謝しないといけませんね。

    装飾性がある実用品で、
    物語も付け加えて、という発想で作りました。
    認めて貰えて感謝です。
    ハート型の醤油皿は、竹さえあれば簡単にできると思いますよ。
    塗装しないと、その先ひび割れが発生するので、是非ピンクの塗装を

    この小さなテーブルは、以前に白木を塗装したものですが、この上で楽しく寛いで、ラブラブの雰囲気です。
    技術はたいしたことないので、見た方がこれを超えるものを作って欲しいです。

    今回はクリスチャン・ラッセンさんの絵の一部をバックに使わせて頂きました。
    海と海洋生物を主体に描いているものが多いですが、陸の生きものも少しありますね。富士をバックに海岸を駆ける白馬もありましたよ。
    絵には自然を愛する心が溢れています。

    プロサーファーで音楽家、自ら環境保護団体を設立し、各国や国連関連の環境保護活動にも協力しています。
    プロフィール写真はイケメンアスリート風。
    その実績と共に、画家の範疇を飛び出していますね。
    行動の全てに、自然から受けた感動に対して恩返しをしたい、と言う彼の想いが込められています。
    ラッセンファンが更に増えることを願っています。
    2014年03月31日 09:32
  • かっぱちゃん

    素敵な器ですね(*^^*)
    竹を半分に割ったものから、魚の形を思いつくなんてすごいです。アルクノさんは発想豊かで頭の柔らかい方ですね~すばらしい♪
    お魚さんの器に、お刺身を盛り付けたらおいしそうで、どんどんお酒が進んじゃいますね~
    沖縄のお料理屋さんに来たみたいなかんじでいいですね♪ラッセン氏の絵に溶け込んでいるとこもすごい~です♪
    2014年04月03日 21:11
  • アルクノ

    素敵な絵を描くかっぱちゃんに褒めてもらうと、嬉しくなります
    仰るように、
    半分に切った節で、魚をイメージしちゃいました。
    後はトントン拍子で、苦労無くと言う感じです。
    ハイ、これに盛った刺身で美味しいおを頂きます
    料理屋でこれを採用してくれたりすると、嬉しいですね。
    通っちゃいます。

    持っているラッセン氏の絵とマッチング~だったのは、ほんとラッキーでした。
    偶然と言うか必然と言うか、好きな画家なので不思議な気持ちがします。
    2014年04月03日 22:06
  • 清兵衛

    いやぁー久々の竹細工で
    今回は、力作だけでなく、とても可愛らしいです。
    色合いといい、デザインといい
    工芸士の領域に近づいてきていますね!
    後記事の「桜満開の大和三山」は、画像が表示されません?
    私だけなのかな?
    万葉集とコラボなので情緒がありそうですが!

    画像が表示されない場合は、
    画像サイズを小さくすれば、大概直ります。
    2014年04月06日 05:59
  • アルクノ

    清兵衛さん、沢山の気持ち玉もありがとうございます。
    工芸士なんてとんでもないですが、アイデアだけで頑張っています
    そのアイデアがどんどん湧き出るといいんですけ・・。
    頭をモット柔らかくできたらいいなと思っています。

    「桜満開の大和三山」の画像の件。
    私にも問題があります。
    大きい画像は説明板の2枚で、縮小はしていますが容量は1.0~1.1MBで、サイズは1680×1260ピクセルです。
    これは小さい文字が沢山並んでいるので、クリックして読んで欲しいと言う気持ちがあります。
    他は、1024×768でこの記事と同サイズですが、画像点数が倍以上あるので、全体の容量が大きいです。
    私のはWindows7以上のPC専用blogみたいになっていますので、他にお困りの方がいるかもしれませんね。
    サイズはそのままで、容量を小さくする方法もあるので試してみます。

    それと、集中する時間帯による違いもあるみたいですね。
    文字など加筆修正後確認しようとしたら、画像が表示されない事がありました。
    私の記事全体の容量が大き過ぎるので、修正に時間がかかると言う事のようですが^^;

    工夫できるところは改善していきますので、
    今後とも宜しくお願いします
    2014年04月06日 08:41
  • 清兵衛

    1680×1260ピクセルだったら
    全然、大きくないですね!
    今、ipadで見たらチャント表示でました。
    明日、会社のPCとsarfaceタブレットでちゃんと表示されるか試してみます。
    私の自宅のPCがおかしいか知れませんね!
    (子どものお下がりなので大分古いです。)
    2014年04月06日 09:36
  • アルクノ

    清兵衛さん、そうですか。
    私も昨年までXPを使っていましたが、徐々にソフトの立ち上げが遅くなり、ブログを見ながらワードで打ち込んだりすると、スローモーションになりました^^;
    XPは8年半の使用でお陀仏です。
    原因はHDのへたりとメモリー不足で、8.1に切り替えましたら、超快適です。
    500MBだったメモリーは8GBになり、HDは3テラ。
    デジカメオリジナルで投稿の写真ブログも、
    素早く表示されるので、
    驚きデス^^)

    逆にウェブリさんのサーバー能力が不足していると感じるようになりました。
    この清兵衛さんのコメントも、ビッグローブメールに届いてから、ブログに表示される迄かなりの時間がかかっています。
    コメントチェック欄にも表示されているのに、記事を開けると載っていないのです。
    日曜日という事情もあるのでしょうけど。

    直ぐに、ビッグローブメールで清兵衛さんからのコメントを知りましたが、お返事が遅れました
    2014年04月06日 13:47

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竹細工・福禄寿(2014.04.11)
Excerpt: 前回の「竹細工・刺身用セット(2014.03.29)」 http://21846851.at.webry.info/201403/article_4.html から短期間で、出来ちゃいました。
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2014-04-11 12:12

「アルクノのブログ」で2014年を振り返る(2015.01.01)
Excerpt: あけましておめでとうございます。 2015年も「アルクノのブログ」を宜しくお願い致します。
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2015-01-01 00:09