今回で第10回の節目を迎えました。
全国から集まった氷の彫刻家が、工夫を凝らした作品を披露してくれます。
ブログ開設後、2011年から、右サイドにあるテーマ「神戸のイベント」として紹介していますので、過去ログは其方で・・。
今回は、神鉄・有馬温泉駅から歩いて六甲ガーデンテラスの会場へ。
ガーデンテラスまでは、
七曲り滝の氷瀑から六甲山氷の祭典へ(2011.02.12)
https://arukuno.seesaa.net/article/201102article_5.html
と同じです。
違うのは、ガーデンテラス会場から歩いて下山せず、
バス=六甲ケーブル=バスを利用して阪急六甲駅への楽ちんコースにしたことです。
そのコースは
神鉄・有馬温泉駅(9:30集合)~紅葉谷道~七曲り滝(氷瀑)~紅葉谷道~極楽茶屋跡~ガーデンテラス(13:04到着~昼食)→六甲山氷の祭典・鑑賞(~14:30迄)→交通機関利用で阪急六甲駅
歩いた距離は約6キロと短いものです。
氷の祭典会場はガーデンテラスの地下駐車場で、入場料は500円。
そこを貸し切っての開催です。
過去の日程は1月から2月にかけてとバラバラでしたが、
木曜から日曜まで4日間の開催となります。
初日の木曜は準備もあってか午後3時からの開場。
金曜以降は9時半から夜8時半までです。
今回の参加は、茨木酒造で新年会にご一緒したリンゴさんが加わって5名。
他の4名は、三頭山からの飛び石でSugarさん、トマトさん、六子さんとアルクノ。
コース内容は一般的で、よく知られたものです。
迷うようなポイントもありません。
土日であれば行き交う人も多く、コースやその様子を尋ねることもできます。
ただ、紅葉谷から七曲り滝への行き帰りはデンジャラス。
雪山歩きに、ある程度の経験がないと苦労します。
今年も滑落して骨折された方がいました。
アイゼンは4本より6本爪の方がより安全ですね。
よく知られたコース説明は簡単に、氷瀑と氷の祭典をメインにレポートします。
長い前振りは終了して、以下本題です。
有馬温泉駅でスパッツを装着し、スタート(9:37)。
有馬温泉のシンボル、太閤さんが座っている前にある池ですが、
凍っています^^;
ロープウェイ駅への近道には、アイスバーンです。
ここでアイゼン装着。
実は、アイゼン経験が乏しいリンゴさんの為、脱着の練習です。
ロープウェイ駅前には雪が無く、その先でアイゼン外すが、
リンゴさん、苦労しているので手伝いました。
湯槽谷(ゆぶねだに)第一砂防ダムの先で生コン積んだ車が止まっています。
この先にもある砂防ダムの補強工事でしょうか。
その向う側の左が紅葉谷です。
休憩後、入り口でアイゼン装着。
白石砂防ダムを上がると、
次の砂防ダムでは雪原になっていた(10:45)。
そこから10分、七曲り滝への分岐です。
Sugarさんに頂いた豆大福とツーショット。
美味しかったです。
右の七曲り滝往復後、左の紅葉谷~極楽茶屋跡へと登ります。
入ると、右に平坦な道があるが、以前凍結による怖い思いをしたので、
より安全と言われるアップダウンのある左コースを選びました。
しかし最後の下りが大変です。
降りてその先、チョロチョロ流れる川を3分遡ると七曲り滝!
近づいて行きます。
7割ほどの仕上がりでしょうか。
氷瀑の下から振り返ると、
谷筋に流れる川が確認できます。
若い男性に写真を撮ってもらいました。
雪が多いと紫外線がきついので、特別製サングラスを着用しています

満足のピースサイン!
飛沫がかかりそうな滝直下の氷瀑をカメラに収め、
デンジャラスな道に戻ります。
登りは何ともないが、
向う側の下りがちと怖いです。
次回は6本爪アイゼンにしましょう。
分岐に戻ったのは昼前の11時45分。
歩きやすい雪道を上ります。
もうお昼ですが、あとどれくらい?とトマトさんに聞かれ、
1時間! と答えます。
体にズシッと来たようですが^^)滝往復でかなりの時間を取られました。
私達は七曲り滝への分岐手前で、下って来る人に滝の様子を聞いていました。
今度は、ここを下って七曲り滝へ向かう人にその様子を伝えます。
雪原で昼食をされている方には、氷の祭典のことを教えて登ります。
昼を過ぎたころ、川の流れが作った雪像が並んでいる所があった。
動物のようにも、人体のようにも^^)
極楽茶屋跡へ最後の登りです。
彼氏を従えた若い女性が元気そうですが、
体格のいい彼はヘロヘロ状態です。
私は4人のシニア女性を引っ張っています。
Sugarさん以外はヘロヘロのようです^^)
上がりきると、ほんの少し樹氷が残っていた。
風の通り道なのか、ここだけでした。
極楽茶屋跡から右にある小山を越えて下ると、
ガーデンテラスで、そこでアイゼンを外す。
駐車場にはクラシックカーが止まっていました(13:04)。
会場はこの下になるが、まずは昼食です。
皆さんうどんかラーメンで、私はカツカレー+ビール。
生じゃなく、缶ビールをコップに注いでいます。
汗をタップりかいたので、旨い!
食後、お菓子やお饅頭をリンゴさんから頂いて満腹に。
氷の祭典会場に入ってまず目に付くのは、
制作工程のパフォーマンス(13:51)。
私が気に入った大型作品。
「春節祭の龍」です。
虎の縞模様もお見事。
続いて、賞を授与された作品を紹介していきます。
まずは第五位「希望の光」
大胆な構図の魚で、豊漁を願っての希望でしょうか
惜しくも入選を逃した同じタイトルの「希望の光」
第四位「平和・復興への願い」
白鳥が平和を現し、泡から誕生した女神様がこれから立て直していくのでしょうね。
第三位「Fantastic」
ギリシャ神話をモチーフにしているようです。
月に跨り、地球を支えて、雄大な感じがします。
第二位「駆ける」
馬が天使を見守り、天使も馬の行く手を阻むものを取り除こうとしているようです。
グランプリの第一位は「天使のセラピア」
造形美が何とも言えず、素晴らしいです
文句なしの優勝ですね。
次はフラッシュオンで。
オフの方が幻想的なライティングが写り込むので、いいでしょうか。
ただ、無粋な駐車場の鉄骨は作品の価値を高めてはくれません。
これを何とかして欲しいですね。
以前、このブログで鉄骨に黒布を張ってはどうかと提案しましたが、実現していません。
是非、お願いします

あと、賞にもれた注目作品を・・。
「不死鳥の如く~復興祈願」
形は複雑ですが、ボリューム感と躍動感があります。
「未来(あす)に向かって」
これはボリュームを付け過ぎた感じがするので^^)
もう少しダイエットさせると入選したかもしれませんね。
「夫婦鶴の楽園」
どちらが奥様なのかちょっと分かり難いので、
その辺りを工夫されると良かったのでは?と思います。
技術は凄いと思いました。
私は、新たに着任したケネディ駐日大使のことをイメージしてしまいました。
「馬車~夢と希望を携えて~」
手袋を脱いで撮影していると手が悴みます。
兎に角、周りは氷だらけ。
冷蔵庫より寒くて、冷凍庫並です。
そこで、以前にも紹介した暖房器具。
食後ですが、指が温まった後は、別腹へと入って行きます。
アトラクション部門です。
様々な可愛い雪だるまが並んでいますね。
トマトさん、滑りたいのでしょうか。
お子様専用です^^)
次は撮影スポットで、カップルが後ろのハートから顔を出し、
誰かに撮影して貰うものです。
私達は前に5人が並び、撮影ボランティアの方に撮って頂きました。
バスの時間を考えて2時半、指定の場所に集合です。
入り口には大型作品の「ねぶた祭り」。
馬の口元には可愛いツララが下がっていますね。
日曜で終わりなので、あと1日頑張ってください。
先週まで2週続けて大雪があり、かなりの雪がまだ残っています。
この先がバス停で、六甲ケーブル行きは毎時37分と57分。
乗客が多いと臨時バスもあります。
私達は2時37分のバスに乗車(250円)。
六甲ケーブルは20分毎の運行で、3時丁度の便に乗れました(570円)。
何年前でしょうか、前回乗った記憶が消えている六甲ケーブルです。
ケーブル下駅から阪急六甲へは徒歩40分ほどですが、
私達はバスに乗車(200円)。
駅周辺には餃子の店など無いので、こじんまりした洋食店へ。
エーゲ海風料理のお店で、いきなり外人さんが出てきてビックらした。
赤ワインと2皿頼んだ料理を分け分して頂きました。
(緊張して、写真は撮り忘れ^^;)
次回は3月。
青春18きっぷを利用して、滋賀県は湖東の山に向かいます

長文を最後までご覧いただき、ありがとうございました

この記事へのコメント
凡稔
氷の彫刻・・・さすが第1位は素晴らしいですね。でも私は「未来(あす)に向かって」のような作品が好きです!!
アルクノ
飛び石で、またマタ雪道です
この七曲り滝は六甲山系ではトップ人気の氷瀑です。
ここは北向きの窪みになっていて、冷気が逃げにくいという事があり、氷瀑が成長するようです。
出来具合のトップは第一位の「天使のセラピア」ですが、個人的には私も「未来(あす)に向かって」が良いと思っています
yoppy702
ボクは、昨年同様、表から登り、有馬温泉へ下山しました。
やっぱり、雪深くて、十分、堪能しました。
氷瀑も見たかったのですが、何か疲れちゃって、そのまま下山しました。
「七曲り滝」、凍ってますねぇ…
アルクノさんの読み通り、この時期、的中ですね。
やっぱり、寄っていけばよかったなぁ…(^^ゞ
なるほど…バスを利用して、六甲ケーブルですか。
さすが、アルクノさん。
考えましたねぇ。
ボクなら、単純に、ケーブル駅まで歩いていますね。(^^ゞ
六甲・有馬ロープウェーは、HPでは、2月28日まで休業となっていますけど、勿体無いですね。
一週間程ですもんね。
アイゼンですが、最近、感じているのが、6本だと爪先が掛からないので、ちょっと不安な時があって…
前爪があると面倒なので、8本の前爪の無いタイプを考えているんですが、6本と、さほど変わらないでしょうかねぇ?
「氷の彫刻」の紹介、やっぱり、アルクノさんのを見ていて、頷いてしまいました。
作品毎の解説は、名調子です。
改めて、作品の持ち味を感じました。
「無粋な駐車場の鉄骨」、仰る通りです。
会場設営は大変でしょうけど、これだけの作品ですから、もっと良い環境での展示にして欲しいですね。
運営関係者が、このブログを読まれて、来年の改善案の一つとして欲しいです。
そうそう。手が悴むんですよ。
ボクも、次回は、何か対策をします。(^^ゞ
次回は、湖東ですか。
オレンジ色の部分ですね。(^^)
アルクノ
氷瀑は?と言う気持ちでしたが、有馬側から登ると下山する人から情報を得ることができるので、その点便利です^^)
表側からだと下りがしんどいですから、無理して、無かったらがっくりですもんね。
ケーブル駅へは徒歩とバス、両方考えました。
参加者の疲れ具+もう十分堪能したと言う安ど感から、楽なバスに決定です。
ロープウェイが点検中なのは、六甲ケーブルへお客さんを回す作戦のような気もしました。
普通だったら前倒しして、点検終わらせると思うんですけどね。
私は4本しか経験が無いので、アイゼンのことはyoppyさんの方がよくご存知かも。
また使用報告を待っています。
今回Sugarさんだけ6本でしたが、4本から履き替えて安心感があると言っていました。
氷の彫刻は何年も見続けているので、作者の気持ちと審査員の気持ちまで分かるような気がします。
でも、毎回見事な作りには感心しています。
黒い布を垂らすだけでOKなので、是非やって欲しいです。
美術館の展示で、鉄骨むき出しなんて無いですからね。
関係者の方は是非これを読んで熟考して欲しいです。
食後の焼き芋でお腹がパンパンになり→バスにした。
という事もあります^^)
次回はホカロンでもいいですね。
京都・滋賀シリーズは雰囲気変わって、湖東の山、ご期待ください
てくてく
七曲滝、チョット中央が融けているようですが、見ごたえあります。
道はアイスバーン状態のようで・・・下り難儀している様ですね^_^;;
氷の祭典、今年も力作ぞろい。見ごたえありますね。
目の保養させていただきました。
てくてく
アルクノ
河童ちゃんの池が凍結していると氷瀑も期待できる、と言うのは聞いたことがあります。
ただ、周りの氷が解けかかっていたので、7割り程度という事なんですね。
参加者には初めての方もいて、満足していました。
急坂ポイントで私は後ろ向きに下りましたが、
此れも慣れないとズズッと行きます^^;
氷の祭典では毎年力作揃いで見惚れてしまいます。
しかし寒い!
焼き芋は女神さまです
かっぱちゃん
有馬温泉は、昔、会社の旅行で行ったことがあります(*^^*)いいお湯でした。
氷の彫刻、すばらしいです~(^^)
虎の縞模様など細かくしっかりできてて、どうやって彫ったのかなと思います。
アルクノさんがおっしゃるように、背景が黒い布だともっと素敵に感じるでしょうにね。
焼き芋、おいしそう(*^^*)
アルクノ
冒頭の写真は小さな噴水池で、
小さなカッパちゃんが居ます
毛糸のマフラーと帽子を誰かさんが着せましたが、寒そうです><;
毎年拝見していますが、見事な氷の彫刻には見惚れてしまいます。
制作工程も何回か見ていて、目の部分や虎の縞模様などは特殊な電動ドリルで彫っていきます。
魚の鱗などもそうです。
切れ込みのはっきりしているシャープな部分は、大工道具のノミで削ります。
元は料理人が料理の飾りに作っていたそうですが、このような芸術作品に発展しました。
かっぱちゃんも「背景を黒い布にしたがいい」と言っていた。と、スタッフさんに伝えておきますネ。
焼き芋は200円と安く、何時も買ってしまいます
大きくても200円ですが、これは小さい方なんですよ