愛宕山の愛宕神社へは2年前の1月下旬に登りました。
登るにつれて雪に包まれたが、その様子は以下をクリックするとご覧になれます。
https://arukuno.seesaa.net/article/201201article_9.html
愛宕神社の様子は其方をご覧頂くとして、
今回は地蔵山から愛宕山をメインにレポートします。
表参道からでは無く、北側にある地蔵山から南下して愛宕山に向かい、
神社にお参りした後水尾へ下ります。
理由は、
標高約400mの越畑に登山口があるので、500m程度の標高差で地蔵山に登れる事。
そこからはなだらかな尾根歩きで愛宕山~愛宕神社に楽に行ける事の2点です。
ガイドブック「京都滋賀日帰り山歩50選」(以下ガイド)に沿って歩きますが、
難易度が部分的に☆×5の山道崩壊ポイントがありました。
雪が多くて滑りやすかったのも追加ポイントで、平均☆×4としました。
JR山陰線の八木駅からバスに乗ることになるが、8:24発しか利用できないので、神戸市北区からだと4時半起きになります^^;
コースは、山陰線・八木駅8:24=京阪京都交通バス・43系統(神吉・原行)=越畑8:58下車(540円)~芦見峠~地蔵山(947.6m)~三等三角点・愛宕(890.06m)~愛宕神社(924m・昼食)~水尾わかれ~水尾15:50バスに乗車~保津峡駅=京都駅→新年会です。
コースタイムだと越畑から愛宕神社まで3時間なので、越畑9時からだと丁度お昼になる訳ですが、世の中そんなに甘くはありませんでした。
参加メンバーは、Sugarさん、トマトさん、六子さんとアルクノ。
距離は保津峡駅まで歩いたとして約15キロ(ガイドでは13.5km)でしょうか。
私達は水尾からバスに乗ったので4キロ減って11キロ。
万歩計は2万2千歩でした。
以下本題です。
JR山陰線車内から目指す山が確認できます。
左に山頂が特徴的な愛宕山、その右側に白くあるのが地蔵山です。
実は昨日から第一級の寒波襲来という事で積雪を期待していました。
私の頭には「寒さと雪で山行は中止」と言う考えはありませんでした。
アイゼン歩きの経験者なら分かると思います。
積雪と言っても新雪が20センチ程度でしょうから。
八木駅改札を出るとバスが待っていて、すぐ乗車。
車窓から駅舎を眺めます。
私たち4名と地元の方1名を乗せて出発。
暫く街中を走り、南丹市から京都市に入ります。
長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった^^)
ぐんぐん登って、越畑で下車。
ガイドにはバス停前の住宅地図に・・とあるが、そんなものはありません。
バス道に沿って進むとそれは反対方向で、戻って右だと地元の方に教えて頂きました。
しかし、道は崩れていて巻いて行かないとダメですと仰ってます^^;
舗装路を暫く行くと、左にはガイドにある常夜灯もありました。
そこを右に上がると地蔵山への道標です(9:22)。
獣除けフェンス開いて通ると、すぐ木の小橋。
雪は少ないが、この先でアイゼン装着。
大変な状況は直ぐ理解できました。
倒木の先、道が崩れて無いのです。
道の名残が赤いラインですが、その先は急斜面になっています。
途方に暮れていると、ちょうど後ろから年配の方がやってきました。
聞くと登山歴50年!
後期高齢者の仲間入りだそうで、この道は4回ほど登っていると仰っています。
正に天の助け。
にこやかに話す姿は菩薩様です。
力を借りることにしました。
まずはSugarさんからおまんじゅうを頂いてエネルギー補給。
上の写真、赤いラインが消えたところで木を潜り、斜面を登ります。
以前は倒木がある谷に下り、登り返したそうです。
それだと距離が長くなってしんどいそうで、今回はchallengeだとか。
登って下るとまた倒木です。
この先何もない斜面を登るが、ここでSugarさんから弱気の声が出ます。
彼女一人だと行けるでしょうが、メンバーを心配してのことだと思います。
一瞬躊躇しましたが「challenge!」と鼓舞しました。
登山歴50年のエキスパートさんを信じて。
なんとか、難関を乗り越えました(9:56)。
バスを下車してからほぼ1時間が経過しています。
大崩れが2か所あると仰っていましたが、
それが総崩れになっていて、一気に乗り越えた!
という事でした。
万歳です

以後はなだらかな雪道を順調に登ります。
先頭がエキスパートの菩薩様です。
暫くして芦見峠に到着(10:12)。
菩薩様はここから別のところへ行きたい感じでしたが、トマトさんの願いが叶えられ、目指す山頂までご一緒することになりました。
小休止後、そこから折り返すように緩やかな道を登ります。
分岐の足元にある、小さな「地蔵山→」の道標を確認して出発(10:19)。
この先徐々に雪が深くなる。
足元がシャキシャキいうのでその正体を掘り出してみた。
ピントが合っていませんが、6センチ程の霜柱です。
更にSugarさんからカロリー補給
菩薩様もご一緒に。
そこから10分、暖をとる為の薪ストーブがありましたが、山林管理用でしょうか。
そうこうしているうちに傾斜がきつくなってきます(11:13)。
積雪が20センチを超えてきて、先に爪の無い4本爪だとズズッと滑るようになります。
私が踏みまくって、歩き易いようにしていきますが、最後尾のエキスパートさんは6本爪なので安心です。
木に付着していた雪が樹氷に姿を変えています。
これらを霧氷と言う人もいますが。
風は無く、汗が出るので女性は帽子を脱いで歩いています。
人の足跡と並んで獣の足跡もあった。
小さな足跡が点々とあるのが分かるでしょうか。
シカとは分からん?^^)
次の写真で樹氷と雪の違いが良く分かります。
低木に覆い被さっているのが雪で、落葉した高木に付着しているのが樹氷です。
右のフェンスにも針状結晶の樹氷が成長していました。
この関電反射板跡地を囲むフェンスの右、
西向き地蔵さんが立っていますが、
地蔵山山頂はそこから南へ数分です。(11:59)。
展望の無い地蔵山に到着。
堺の方から来られたという方が山頂にいて、撮って頂きました。
左端がエキスパートさんです。
そこからの雪が深いが、15分程行くと反射板で、
この辺りの眺望が素晴らしい!
これは竜ヶ岳で、
愛宕山はこの奥にあります。
東方面と、
西方面です。
次はトマトさんが撮影したアルクノの後ろ姿です。
ザックに雪があるのは、触れる木を揺すって落としたからで、
雪が降っているわけではありません。
暫く雪道天国が続くので、
楽しく歩けます。
何時の間にか広い道に出て、「旧愛宕スキー場所」の看板があった。
その方向、左を見ると、雪原の上で食事をしている様子です(12:55)。
私達はもうちょっと我慢です。
この広い参道は麓の樒原(しきみがはら)へ続いていて、エキスパートさんはそこに車を止めています。
山頂で昼食後、広い道を下るわけです。
地蔵山で出会った、長靴を履いた元気な女の子とお父さんが私たちを追い抜き、
愛宕神社方面へ戻って行きます。
途中、反射板へ向かうと言う、山熟女お三方とも暫くお話ししました。
ここを往復する人は多いみたいで、地蔵山手前の足跡とは比較になりませんね。
タイヤ痕まであります。
これは樒原から愛宕神社へ物資を運んでいる車だと思います。
この先、竜が岳への分岐があり、そこから愛宕神社へは20分とあります。
しかし、まずは愛宕山三角点へと向かいます。
この広い道から分岐して入ると、直ぐ頂があり、戻って神社へ向かいます。
全員初登頂。
頂に立ち、京都市内を眺めます(13:12)。
ここまで案内して頂いたエキスパートさんは、下にある雪原左のベンチで食事ですが、私と同じカップ麺でお湯を注いで待機しています。
ベンチは凍っているので、立ったままの食事になります。
比叡山を眺め、
右足集合写真を撮影し、
エキスパートさんには何度も頭を下げて




参道に下ります。
参道をそのまま行くと、神社に向かう階段に取り付く(13:37)。
写真を拡大すると分かりますが、半ズボンのおじさんが階段下ってますね。
耐寒訓練でしょうか。
ここからドヒャーと言いたくなる階段を上ります。
詳細は2年前にあるので省きますが、少ない雪が踏みしめられ、凍っている感じです。
門の先の階段を上がると、
直ぐ、狭い境内です。
アルクノは今年の初詣(13:44)。
「ここまで、無事に歩く事が出来ました。
ありがとうございました。」
願い事は何もせず、お礼だけ伝えます。
境内の脇にストーブ付き休憩所があり、そこでちょっと遅い昼食です。
私達の食事が終わるころ、
人はほぼ居なくなりました。
外の気温は氷点下3度(14:20)。
氷で出来た階段のようになっているので、アイゼン装着で下ります。
団体さんが上がって来てますね。
階段下のトイレを利用して小休止。
水尾わかれです(15:01)。
右が水尾への道ですが、
Sugarさん「2年前は左から上がってきたのよ」とトマトさんに言ってます。
表参道を上がって神社にお参りし、ここまで下って水尾に向かいました。
水尾に下る道は、やや急で単調です。
雪が殆ど無くなりアイゼンを外しました。
15:50のバスが微妙だったので、
Sugarさんが先に下り、頑丈な脚でバスを止める作戦を実行しました^^)
私は下りが苦手です。
水尾まで下ると、ブロック塀の角には愛宕神社3.5㎞、
保津峡駅4㎞と書いてあります(15:44)。
そこからバス乗り場まで4分!
なんとか間に合いました。
4キロ250円ですから、格安料金です。
保津峡駅に着くと、電車が直ぐ来ました。
京都の新年会には、2名が追加で参加します。
京都駅山陰線ホームにある何時もの塩小路カフェで集合です。
ノンさんは居ましたが、滋賀からのNさんを待って駅を出ます。
場所は駅ビル内にある「くらま」。
予約はしていませんが時間も早いので空いています(17:03)。
食べて飲んで、ワイワイガヤガヤ。
ノンさんは7時から用事があるので先に帰ります。
残った5名で雑炊です。
最後に会計ですが、私の分は4人で払うというサプライズ!
計画立案、お知らせ、写真配布のお礼だそうで・・
ありがとうございます

一緒に山に登れるのが喜びなので、これからの参加も宜しくお願いします

今回は、
山崩れポイントを山歩き菩薩様の助けを得て乗り越え、
予想以上の雪道を歩いて素晴らしい景色を眺め、
グッドタイミングのバスと電車でスムースに新年会を終えることができました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました

この記事へのコメント
yoppy702
ボクやったら…山歩きはパスして、新年会だけで…(*^_^*)
新年早々、初歩きは雪と戯れですか。
さすがアルクノさん。
やっぱり、愛宕山方面は雪があるんですね。
初っ端で大変な状況。
雪は、難易度を増しますし…
山行をしていると、たまに、菩薩様が現れますね。
何も言わずに、ルートを教えてくれる菩薩様もいらっしゃいます。
ボクが?なだけなんですけど。(^^ゞ
でも、エライ所を登りましたね。
その後は、素適な雪道。
あっ、焼き芋!(^^)
アルミホイルに包んでるから、ちょっと暖かかったですか?
オー…樹氷が綺麗!
愛宕山には、若い頃に登って、雪深い中を楽しんだ経験がありますが…
去年は、ツアーがあったんですけど、今年は、未だ無いんです。
ツアーやったら、4時半起でなくても大丈夫ですから。(^^ゞ
フェンスの樹氷(?)が素適!
これ、イイですね。(^^)
もう、一面の雪景色。
冬場は、眺望がイイのでウットリます。
わぁ…イイなぁ。
今回の右足集合写真は、特に、ジックリと見てしまいました。
なんか、足達が、満足げな表情をしてましたから。
ゲッ!半ズボン!
子供なら解らないこともないけど…
オッチャンやん?!
ワァー…スゲェー階段。
休憩所にストーブ有りですか。
これは嬉しい。(^^)
そして、無事に新年会。
今回は、格別でしょうね。
お疲れ様でした。(^^)
アルクノ
2年前の愛宕神社にもコメントを頂いていました。
その時は1月の下旬で、六甲には雪が無かったのに愛宕神社参道にはあったので、年初は愛宕山と決めていたのです。
しかし、4時半起きはしんどい^^;
菩薩様が現れなかったら、どうしたでしょうね。
どんだけ崩れているのか、どの方向に本来の道があるのかすら不明でしたから。
愛宕神社は1時頃の予想でしたが、この大崩れで2時前になりました。
なので、おまんじゅうや焼き芋はありがたい。
焼き芋はほんのり暖かくて美味しかったです。
同行のSugarさんも菩薩様でした。
地蔵山に近づくと雪が樹氷に入れ替わる観察ができました。
フェンスにあるのは樹氷の赤ちゃんですね。
このような成長初期段階から蔵王のアイスモンスターになるまでの記録映像を見たことがあります。
冷気に向かって伸びていく氷の結晶に衝撃を受けました。
小枝の先まで白くなった樹林が広がっていると、見惚れてしまいますね。
愛宕山三角点では全員初登頂だったので、右足達も喜んでいたのだと思います^^)
半ズボンのおっちゃんに、その理由を聞きたかったのですが素早く行ってしまいました。
愛宕神社にはストーブがあるので、氷のベンチは敬遠です
無時に下山後、
新年会もドッキングできて、
久しぶりの方も加わったので年初の会は万々歳でした
愛宕山ツアーがあったときは是非とも、参加レポートをお願いしたいです
地蔵山は無理でも、反射板往復は加えて欲しいですね。
てくてく
越畑の登り口、随分、崩れていますね。崩れた所の踏み跡は、雪で判らなくなるので困ります。
2月・3月の京都・滋賀北部の山々は、積雪氷結で大変だと思います。気を付けてお出かけください。
雪中登山、お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
越畑から直ぐ、こんなに大崩れしているとは思ってもみませんでした
てくてくさまのような、超ベテランハイカーに出会ったことはラッキーで、年初の幸運を今後に活かしたいと思っています。
今回、歩いて1時間程度の距離しかないのに両座の積雪量がずいぶん違うことを知りました。
北に位置する山の、北斜面には雪が多い!
という事に留意し、今後の計画に活かしたいと思います
この程度の雪道を歩くのは楽しいですし
素晴らしい風景は御馳走でした
かっぱちゃん
第1級の寒波の中、しっかり歩かれたアルクノさんたちのおかげでこのようなきれいな景色が家に居ながらして見られてありがたいです。感謝です(*^^*)
雪山の悪路も乗り越え、無事に皆さんで「かんぱ~い♪」となったようで何よりです。
お雑炊もおいしそう~(^^)
今年もアルクノさんのブログを楽しみにしております。よろしくお願いします(*^^*)
凡稔
積雪の中を歩くことができてよかったですね。でも径の無い所に径をつけて登ったのは大変でしたね。
行動食に焼き芋を持って行ったのですね。(この次の登山の時、真似をしたいと思います)「竜ヶ岳」ってそちらにもあるのですね。私も13日に富士山西側にあるダイヤモンド富士で有名な竜ケ岳(1465m)に登りました。
最後はいつもビールで打ち上げ。ワンダフルですね!!
アルクノ
数年前六甲山に登って、雪景色や樹氷を見て以来、冬が好きになってしまいました。
それまでは、雪が積もった山を歩くなって想像もしていなかったのです。
このように紹介して喜んでもらえるなんて、とても嬉しい事です。
今回、トマトさんはアイゼンでの雪山初歩きでしたが、しっかりこなしていましたよ。
ハイ、雑炊とてもおいしかったです
いえいえ、
此方こそ今年も宜しくお願いしますネ
アルクノ
何時もありがとうございます。
今回最初の大崩れでどうなることかと思いました。
無事に歩き終え、新年会も楽しく、ビールも美味しくて万々歳でした
焼き芋は手軽で美味しくて、行動食にほんといいですよ。
ドンドン真似してください。
関東は富士で有名な「竜ヶ岳」ですね。
関東の山々は必ず雪があるで、とても羨ましいです。
ケン
ベテランの方に会えて、良かったですね。
雪の下り階段は、私だったら滑り落ちていたでし ょう。
アルクノ
あんなところで、超ベテランさんに会えてホントよかったです。
地獄に菩薩様でした
雪が氷になった階段ですが、アイゼンで私は駆け降りるように下りましたよ
最後の水尾の下りは、長過ぎたので膝が痛くなりました
雪道だけだと膝が楽なので、何時かケンさんとご一緒したいです
清兵衛
空気がキート凍た中、歩くに連れて温まり
何とも言えない爽快感に包まれる。
雪景色も、ココロが洗われるようです。
下山後は、お酒を囲んで楽しい交流!
至福の時間を一緒に楽しませていただきました。
アルクノ
こんなに雪があると思っていなかったので、楽しく歩けました。
山の表情が徐々に変わっていくのがいいですね。
またこの登山口を使って別の山へ行く予定です。
雪を期待して・・。
今日は別の新年会で、今から出かけます
ヒデキチ♪
行きたいな~~。。
アルjクノ
是非、この冬に行かれてはと思います。
この程度であれば簡易アイゼンで行けますが、2月に入ると、更に積雪量が増えるかもしれません。
地蔵山で出会った堺の方は、膝下まで経験したそうですよ。
まめたろう
雪の登山、
私の憧れです(^-^)
いつか行ってみたいけど
きっとまだまだ先ですが
こうやって拝見すると
とっても楽しいです!!
お疲れ様です。
無事のご帰還で
とても充実していたみたで良かったです
アルクノ
他の記事にも気持ち玉をありがとうございます。
2年前の表参道にはあまり雪が無かったのですが、北に位置する地蔵山の積雪量には驚きと喜びでした。
10~20センチ程度の積雪なら気持ちよく歩けます。
経験者と同行され、歩いてみて下さい
トマトさんは初雪山でしたが、何とかついて来れました。私は楽しいので疲れなんかありませんでした
2月は芦見峠まで同じコースを歩いたのち、別の山に登る予定です