牛松山☆☆(2013.07.26・金)

前回の小塩山から泥道急坂下りで尻餅をついたNさん、尾骶骨に亀裂が入って休養中です。
ケンさんもその下りで、以前から爆弾を抱えていた左膝が限界を超え、長期休養と言う事態になりました。
Nさんは軽症で9月から参加できそうですが、ケンさんは治療に専念する為来年からの参加になりそうです。
ですので、猛暑の8月ハイキングは中止にして、9月から再開します。
皆さんも暑い盛りの山歩きには充分注意して、安全第一で御願いしたいと思います。

今回参加は、神戸方面からモクさん、六子さん、トマトさんとアルクノ。
京都からSugarさんの計5名です。

牛松山・標高636mは☆☆の山ですが、真夏に登ると難易度がランクアップします^^)
ガイドブック(以下ガイド)「京都滋賀日帰り山歩50選」では、
運動靴で踏破の丹波富士とあります。
しかしこれは甘く見過ぎで、滑りやすい箇所や岩ゴロゴロ道もあるので、トレッキングシューズ着用がベターです。

そのガイドは亀岡駅から保津橋を渡って、福性寺から牛松山へ登り、愛宕神社へ下るようになっている。
しかし愛宕神社下の国分バス停からは1日5~8本と極端に少ないので、私達は逆コースにした。
亀岡駅からの帰路は、1時間に7本ほどあるので、安心です。

辿ったコースは、
JR山陰本線亀岡駅北口=亀岡市ふるさとバス=国分バス停(200円)~愛宕神社~牛松山~金毘羅神社~福性寺~保津小学校~保津文化センター~保津橋~亀岡駅~王将でチョイ飲み。
です。
距離は6.7kmで所要2時間35分とあるが、私達はバス停近くの愛宕神社道標が10:21で、亀岡駅に辿り着いたのは16:00。
自宅を出たのは朝7時で、家に帰ったのは暗くなった7時半。
丸1日仕事になりました^^)

バスは亀岡駅北口⑥番乗り場からF11系統・川東コースで10:09発。
このあとバスは3時間ありません。
なので、バスの時刻に全てを合わせます。
その20分前に亀岡駅到着電車を設定し、各参加者に最寄り駅からの乗車時刻と乗り換え連絡をまとめて送信しました。

京都駅で32番線の山陰本線・嵯峨野線に乗り換えます。
自宅から自家用自転車で乗りつけたSugarさんは北丹波駅から乗車。
線路は何処までも続くが、亀岡駅までが嵯峨野線のこの山陰本線は下関へと続いています。
神戸組、4名は三ノ宮駅から青春18キップを利用しました。

車窓から「丹波富士」はこの山しかないと思い、カメラに収める。
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正解であったが・・。
亀岡は9:48着。
バスの発車まで20分あるので観光案内所を覗きます。
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亀岡のゆるキャラは明智かめまるくん。

バスが来るまでの間、亀岡市と牛松山について少し勉強しましょう。
旧名が亀山の亀岡市は旧丹波国の最南端に位置します。丹波国の中では人口が最も多く、その中心都市でした。戦国時代末期に明智光秀が丹波亀山城と城下町を築いたことが近代亀岡の礎となった。現在では京都・大阪の衛星都市の側面を持つようになっています。(ウィキペディア抜粋)
観光では嵯峨野トロッコ電車や保津川下りで有名。
この保津川下りの船頭さんの守り神として、牛松山の山頂近くに金毘羅宮祠がある。
もともと山麓の保津町は、保津川の排水量不足によって生じる水害常習地帯でした。
その水神である金毘羅さんを祭ったのが始まりとされる。

長い前置きは以上で終了します。



再度牛松山を眺める。
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帰りは山頂からここまで歩くことになるが、直線距離にして4キロ位だろうかと目測する。

10時5分に乗り込んだ可愛いバス、F11系統はガラガラの車内。
このまま走るのかと思いきや、引率の先生と共に小学生数十名が乗車してきて、満員すし詰め状態。
聞くと1・2年生の遠足で、バスが揺れるたびワーワー~キャーキャーと大変なことです。

10分ほど揺られ、小学生に通り道を作ってもらって、なんとか国分で下車。

山に向かって歩き出すが、これまた可愛い畑を世話している老婦人に愛宕神社への道を尋ねる。
これから牛松山へ登る事を伝えると「ヒエーッ!」と驚かれた。
バス停から2分の右にこの表示があります(10:21)。
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上がると、牛松山の立て札があり右折する。
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本殿には「全国愛宕の本宮」と書かれた木札が貼り付けてある。
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神社の方に、愛宕山の愛宕神社より此方の方が200年ほど古いと聞かされた、とSugarさんが言っている。
社伝によると、分霊が京都鷹ヶ峰に祀られた後、和気清麻呂により嵯峨山に遷され、これが現在の愛宕山の愛宕神社であるとしている。

その方に牛松山への登山口を訪ねると、楽な道は先ほどの牛松山立て札を直進した後、山道へ取り付くコース。
この神社の奥から直ぐ山道に入るコースもあると教えられた。
亀岡の銘木「愛宕神社の大杉」を眺めて進むと、
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表示が無い登山口(10:33)。
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上がると、倒木だらけで歩きにくそうだが、
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この右を巻いて上がると九十九折になる。
歩きやすくなり、この鉄塔で小休止(10:47)。
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ここから直ぐ、神社の方お勧めの道と合流する。
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九十九折の道は続くが、山の斜面は間伐材で覆われていた。
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冒頭の写真を見ても分かるように、平な所を3箇所ほど経て山頂です。
これが最初の水平道。
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この先の登りでスピードが急激に落ちる。
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急坂のこの道を下るのも大変です。
逆コースにして良かったと思う。
50m間隔?の、赤い境界を小休止ポイントにして上がっていく。
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これは熱中症で倒れていますが。
私達は倒れないように、Sugarさんからぼた餅を頂く。
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この少し前だったか、歩き慣れている感じでWストックの中年の方が後ろから迫ってきた。
もう直ぐ山頂ですか?と尋ねると、中間点辺りですねと言われ、全員がっくり。
暫らくお話しすると、逆コースにしたのは正解ですと褒められました。
ここをグループで下ると誰かが転倒する、とのことです。
山頂から金毘羅神社の参道を下る場合は岩のグリップがあるが、此方は砂地で滑りやすいと仰いました。

ここからは次の電柱目指して登るが、
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トマトさんヘロヘロ。
体温を下げる為、帽子を取って手袋脱いで、私が団扇で扇ぎまくりです。
私の前を歩いてもらい、団扇の風圧で押し上げます^^)
車止めの柵を過ぎたところで、中休止。
先ほどのWストックの方が降りて来ます。
尋ねると山頂はもう直ぐと快い返事。
山頂への注意点も教えてくれました。

ややあって亀岡テレビの電波塔。
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丁度点検員が居たので、中に入って撮影。
電波塔から数分、山頂ではない広場のような所に三角点がある。
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ヘロヘロ顔が写らないよう、足だけの集合写真です(12:50)。
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この脇に木札があるが古びて判読できない。
愛宕神社登山口から数え切れないほどの小休止を経て、2時間以上が経過しています。
気候が良くなると1時間で上がれる距離だと思うが、
ここで昼食。
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木立に囲まれて展望は無し。
1時15分に立ち上がり、金毘羅さんへ向かうが、分岐を左に行くとパラボラアンテナがある。
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ここが山頂。
このフェンスの左に、牛松山636mと書かれたシートが括り付けられていた。
山が少し見えるだけで、展望は無い。
この右へ少し下ると金毘羅神社。
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ヘロヘロの処ですが、無理やり笑顔を作って頂く。
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私が持参したキングサイズのハデハデサングラスを着用しています。

絵馬堂の天上には二隻の木造小舟が吊るされていて、
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これがその一つ(13:26)。
座るところがあるので暫らく休憩して、参道を下る。
短い階段下ると鳥居があり、
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その下に十八丁と彫られた丁石がある。
その下から急坂になります。
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20分ほど下ると休憩ポイントで、
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やっと展望が楽しめる。
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しかし猛暑の影響で湿度が高いせいか、空気の透明度は宜しくない。
ここは京都府の中西部にあり、京都市はこの左のほう。
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しかし山を越えての彼方になり、望む事は全然できない。

十一丁の所に文化七年と彫られた御神灯があります。
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西暦だと1810年なので、200年程前のものですね。

雨水を脇へ流す工夫も見られたが、このように雨水専用道路になっている所があった。
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再度見晴らしのよい所では、保津川の所在を確認する。
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五丁を過ぎた辺りで平らになり、小休止。
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モクさんが途中拾って、お持ち帰りするのはドラゴンヘッド。
こんな枯れ木は珍しいですね。
この鳥居から最後の下りです(14:49)。
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出た後、扉は閉じておきます(15:02)。
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この右に福性寺駐車場があり、少し進むと福性寺の入り口。
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これがガイドに載っている写真で、同じポイントで撮ってみました。
入ると、狭いながらも日本庭園が見事。
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しかし休憩できる所は無く、直ぐに出る。
ワンちゃんだけが元気に吼えています。
ガイドには[休]とあるがトイレもありません。
実は、全コーストイレがありませんので、女性は夏場に登った方がいいのかも。

保津小学校を南に行かなければならない所を西に向かったようで、橋が見当たらない保津川にぶち当たる。
軽トラックの運ちゃんに聞いて、左に向かう。
すると、保津文化センターがあり、モクさんトマトさんが頼み込んでトイレを拝借。
水が欲しいとお願いすると、冷茶までくれました。
ありがとう御座いました
私も少し頂くと美味しい冷茶でしたが、直ぐの自販機でコーラを追加購入(15:40)。

保津橋の向こうに亀岡の町が見えてきます(15:48)。
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駅に到着は16時丁度。
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駅の案内所で尋ね、イオンの手前にある王将へ。
ハイ、生中で乾杯
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チョッと焼き過ぎの餃子でしたが、
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パリパリで美味しかったです。



今回、私も疲れました。
Sugarさんと同じく、下山してからの舗装路歩きが一番ヘバリました。
トマトさんは山歩きで疲れていただけに、下山してホッとしたそうです。
実は下山途中も塩や六子さんのスプレーなどで対処していました。
でも、全員無事に歩き終えたので満足です。

9月中旬まで夏バテに注意して頂いて、また元気に歩きましょう


長文を最後まで御覧頂き、ありがとう御座いました


読むだけで疲れたでしょうから、目と体を休めてください

この記事へのコメント

  • てくてく

    車窓からの牛松山遠望写真を見ただけで、湿度が高くて、ムーッとした暑さが伝わってきます。
    古刹の多いコースの様ですが、風が樹間を抜けそうな感じてはありませんね。湿度が高く風がなくて大変そうです。
    トマトさん、後遺症はありませんでしたか??
    メンバー1名長期離脱、残念ですね。足許、熱中症対策充分されて、頑張ってください。

    山歩き後の最高でしたね。酷暑のなかの山歩き、お疲れ様でした。
                         てくてく
    2013年07月28日 14:25
  • アルクノ

    てくてくさま、何時もありがとうございます。
    仰るとおり風が無くて蒸し暑かったです。
    早朝に雲海が見られることもあるそうで、湿度も高いのだと思います。
    ただ標高が600あり、山頂はまだましでした。
    それだけに、下山過程でドンドン暑くなるのが堪りません^^;
    トマトさんはビールと帰路の冷房で生き返りました
    暫らくは冷房で鋭気を養います
    てくてくさまも、淡河の探索の際には熱中症に気を付けて頑張って下さい
    2013年07月28日 16:17
  • 風子

    あら、お尻と膝の故障の方が出られているんですね
    皆さん、山歩きがお好きな方ばかりなので、残念なことでしょう
    今までなんともなかったのに、ってこともあるのが、加齢の仕業かと思いますのです、アルクノさんも気をつけてくださいませ
    ユルキャラの明智かめまる君ってことは、亀岡は明智光秀にゆかりの地なんですね
    ドハデなサングラス、皆さんお似合いですよ・・
    それと、美味しそうなボタモチの写真に思いっきり、目がいってしまいました
    2013年07月28日 16:53
  • アルクノ

    風子さん、実は私も下山時に左膝が痛くなったりします。
    以前は大丈夫だったのに、体重増加の影響です。
    8月休んでいる間に、更に体重増とならないよう気をつけたいと思います。
    ケンさん、半年の休養は辛いと思いますが、治療に専念して欲しいです。

    明智光秀生誕の地では無いですが、築城と城下町で「明智かめまるくん」だそうです。
    このドハデサングラスは毎回持参するようにします
    このボタモチも好きになってしまいました。
    山で食べると特に美味しいので、風子さんもどうぞ
    2013年07月28日 17:26
  • ケン

    お疲れ様でした。
     ガイド本より難しいコースだったようですね。
      でも、打上げのビールで、楽しい1日を過ごせた事と思います。
           ケン
    2013年07月28日 20:06
  • アルクノ

    ケンさん、その後どうですか?
    私達は元気ですが、猛暑の山歩きは倍程疲れます。
    秋以降であれば、チョチョイで行ける山ですが。
    下山後にビールが無いと、やってられませんね

    1日も早い復帰をお待ちしています
    2013年07月28日 20:41
  • yoppy702

    Nさん、ケンさんにお大事にとお伝えくださいませ。
    先日、このガイドブックを入手しましたので、見ますと、確かに『運動靴で踏破の「丹波富士」』と書いてあり、それに、『早朝から出かける事はない。早く家を出るなら、帰路に保津川下りを組み合わせて予約しておくのも楽しい小旅行だ。』なんて書いてました。
    この記事とかなり違うので、ビックリしました。というか、国分で下車され、老婦人に牛松山へ登る事を告げられて、「ヒエーッ!」と驚かれたというのが物語ってますね。

    登山口からのコースを見ていると、運動靴じゃ危な過ぎますよ。そりゃー…中には、運動靴で登る方もいらっしゃるかもしれませんが、巻末の登山装備の所を見ても、「一番重要な装備は靴」って書いてますから、京都新聞出版センターの方には、このブログを、是非、読んで頂きたいものですね。

    Wストックの方のお話でも、ここは難儀なコースやというのが解かりました。
    メンバーの方は、歩き慣れていらっしゃるのに、ヘロヘロというのは、天候+コースなんでしょうね…。

    このコース、山×2じゃなく、山×3はあるんじゃないですか?
    なんか、皆さん、いつもの様子でないので、手に汗握るという感じで読ませて頂きました。

    最後の生ビールと餃子を見て、ようやく、ホッとしました。
    (ボクが歩いていたわけじゃないでけどね…(^^ゞ)
    登山が大変やった分、このビールと餃子は格別ですね。
    大変、お疲れさまでした。どうか、ごゆっくりと休養なさってくださいね。

    今後も、このガイドブックの検証ができますね。(^^)
    2013年07月29日 10:48
  • アルクノ

    yoppyさん、何時も丁寧なフルコメントをありがとう御座います。
    ケンさんとNさんに伝えておきます。

    遂にこのガイドブックを購入しちゃいましたか。
    この本は、参道は表から登るものと決め付けているようですね。
    前回の小塩山はその通りにしてエライ目にあいました^^;
    今回は帰路の利便性も考えずにコース設定しているので逆にしましたが、それが地元の方の考えと一致しました。
    参道だけに賛同してもらいました^^)

    老婦人の「ヒエーッ!」はこんな暑い時に、という意味だったのかもしれませんね。
    Wストックの健脚さん以外、誰も登っていませんでしたから。
    確かに、全員疲れました。
    私は下山後がきつかった~。

    出版社の方には、半分程度歩き終えた時点で出版してくれたお礼と、今後の校正時にして欲しい留意点等お伝えしようかと思っています。
    ブログを見てもらえれば一目瞭然、
    と書き添えて・・。
    全山踏破時にも報告したいので、頑張って完了させないといけません

    伊吹山が山×5になっているので、この難易度設定も?です。
    でも、猛暑時期だと今回のようにランクアップするし、調査時期と調査員の体調でそうなるのかも知れません。
    ガイドブックに書いてあることを逐一検証しながら歩き、それが今後登られる方の手助けになればと願っています。

    山歩きは9月11日実施まで夏休み。
    これで、8月の予定は花火とジャズだけになりました。
    休養し過ぎて、これ以上太ってはいけません。
    下山後のビールと餃子も長期オアヅケとなり、これが残念至極この上なし!
    2013年07月29日 13:33
  • KURI

    船が奉納されているのが興味深かったです。金比羅さんというと海上交通の守り神ですが、保津川の川下りの組合さまなのでしょうか。
    それにしても、餃子と生ビールがうらやましいです。
    2013年07月29日 17:25
  • アルクノ

    KURIさん、お久し振りです。
    その写真をクリックすると「奉納 保津川遊船企業組合」と書いてあります。
    なので、そのようです。
    本文は読んで頂いたと思いますが「この保津川下りの船頭さんの守り神として、牛松山の山頂近くに金毘羅宮祠がある。」とある、そのままですね。

    王将は京都が本場のようですが、神戸にもあります。
    店によって味が微妙に違うので、それも楽しみ。
    どうぞ、アルコールがOKな山友と一緒に召し上がって下さい
    2013年07月29日 19:44
  • yokkosan

    こんにちはv
    こちらは午後3時4時はサウナの中で熱風が吹き寄せてくる感じです
    暑い盛りの山歩きは体力消耗しそうですね。
    無事下山、美味しいビールで乾杯できて
    何よりです
    2013年08月03日 17:02
  • アルクノ

    yokkosanありがとう御座います。
    ホント、真夏は春や秋の倍以上疲れますからね。
    この山から帰宅後、此方も猛暑本番が到来!

    今日は「みなと神戸海上花火大会」で、夜なら出かけられると思って行ってきました
    風呂上りに、一人でビールです
    2013年08月03日 23:21

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