コースは阪急バス「善峯寺」~杉谷~ポンポン山~本山寺~神峰山寺~高槻市営バス「上の口」の予定でした。
ガイドブック「京都・滋賀日帰り山歩50選」では「阪急バスの終点小塩で降りる。」とあります。
しかし阪急東向日(ひがしむこう)駅から66系統バスの終点は西国二十番札所の「善峯寺」となっていて、途中下車する理由も無いので終点「善峯寺」バス停をスタートにした。
問題は山頂からの下山道で、やってしまいました。
しかし怪我の功名か、今回は結果オーライのお勧めコースとなりました。
私達は山頂から離脱したが、スタートから神峰山寺(かぶさんじ)までは東海自然歩道となっています。
この下山道は急坂下りの短縮コースとなり、距離が短くなって約10km。
参加は神戸方面からケンさん、モクさん、トマトさん、リンゴさん、六子さんとアルクノ、京都からSugarさんと滋賀からNさんが加わって合計8名。
ポンポン山は全員が初体験で、私が案内役を務めました。
懸案事項となっていた、この会の名前です。
今回参加のリンゴさん、Nさんにも採点を頂き、この会の名前が決定しました。
3つの案に対し、1位3点、2位2点、3位1点の評価方法で選出した。
1位のみ指定の方もいたが、その合計点数は以下のように。
1位「一二山歩会」(いち、に、さんぽかい)22点
2位「遊歩会」(ゆうほかい)12点
3位「楽歩会」(らくほかい)11点
1位の作品は、頭の柔らかいSugarさんが考えてくれました。
ありがとう御座いました
今後このネーミングが各所で出現するかもしれませんが、私達のオリジナルなのでご配慮宜しく御願いします。
密かに、何処かで使われている場合はご容赦願います。
毎度の長い前置きはこれ位にして、本題に入ります。
阪急東向日駅バス停から66系統9:42発(1時間に1本)の善峯寺行きに7名が乗車するが、既に満席。
NさんはJR向日町駅から乗車しています。
バスはギューギューの満員鮨詰めとなって、終点まで向かいました。
阪急バスさん、大儲けですね。
「善峯寺」バス停で全員が下車したのは10時10分。
坂を2分ほど上がると、善峯寺への分岐がある。
登山者は、前傾姿勢で急坂舗装路を登って行きます。
暫らくして、表六甲ドライブウェイの如く九十九折の登りになります。
途中、釈迦岳経由でポンポン山へ行ける山道が現れる(10:19)。
東海自然歩道は舗装路を登って杉谷へ向かいます。
杉谷に集落があるので、そこから車が下りて来るようです。
斜面はこんな急坂になっているので、
細くてヤバイ道をゆっくり下って行きました。
高度を上げて行くと八重のツツジが咲いていた。
やがてその先に廃屋があり、杉谷の集落です(10:45)。
バス停からここ迄のコースタイムは30分なので、まずまずですね。
座るベンチもあるので、小休止。
休んでいると、バイクに乗った郵便配達の方が、ご苦労様と言ってくれました。
カロリー補給に皆さんからのお菓子やお饅頭を頂いて出発します、
この集落の奥に分岐があり、左へ登山道が続いています。
1.6km上がってきましたが、
ポンポン山へはあと2kmです。
この谷合には平らな土地が形成されており、それを利用して農業を営んでいるわけですね。
暫らく林道を歩いて、
森深い山に入る。
熊さんには出会いませんでしたが、集団でワイワイ喋りながら歩いた方が良さそうです。
小川が流れる薄暗い所を抜けると、角度が競り上がり、丸太の長い段々になる。
その先、尾根に取り付くまでの急登です。
前を行く別グループの方ですが、スパッツは無くても大丈夫でした。
もう直ぐ楽な道になると思い、頑張って登っている所。
なだらかになったその先に、ミニ展望所がありました。
左側、木の根っこを上がった所です。
曇天で透明度はイマイチですが、京都市の全景です。
水平道5分で釈迦岳への分岐があり30分で往復出来るそうだが、展望が利かない山なのでパス。
ラクチン歩きが続きます。
カタクリを守る防護ネットがありました。
シカなど野生動物による食害が酷くなり、設置したとある。
やっと山頂への取り付きです。
右へ20m程上がると、山頂広場に出ます(11:43)。
ガイドブックでは善峯寺からのコースタイムは1.5時間。
10時10分にスタートした私達の歩きは標準タイプと言う事になりますね。
休憩を数回入れているので、上出来です。
こんな数字は今まで経験ありませんが、ポンポン山の標高は678.9mです。
先客はお二人だけで、土曜日だと言うのにガラガラ状態。
写真にあるテーブルで食事にします。
6名が対面し、両脇に携帯椅子持参の2名が座ります。
ザックの中でバラけていましたが、
三宮駅改札の横で買った278円の弁当です。
食後撮影ですが、曇天でこんな感じ。
お天気が良いと生駒から比叡山まで眺められるようです。
この概略図の後ろ辺りで足踏みすると、山名の謂れとなったポンポンと鈍い音がします。
本能寺の戦いの後、逃げる途中で光秀の家来が次々討たれ、村人がその亡骸を山頂に埋葬したそうです。
年月を経てお棺が空洞となり、その上で足踏みすると音がすると言う説がある。
しかしその記録は無く、地下の岩盤に空洞があるからだという説が有力だそうです。
かろうじて桂川が眺められました。
鉄塔の右に流れています。
登山者がドンドン上がってきて、山頂は満席となりました。
席を譲って記念撮影です(12:08)。
曇天でも紫外線は降り注ぐので、皆さん派手なサングラスを着用しています^^)
ここで食事準備中の方に撮影して頂きました

山頂から直ぐ下山道があり、これだと思って下ります(12:10)。
これが大間違い。
以下が山頂にある地図です。
歩いた青いラインは地図には描かれておらず、私が書き込みました。
山頂から直ぐの道が東海自然歩道だと思った訳です。
東海自然歩道のコースは、書き込んだ黄色いラインです。
来た道を一旦戻って、取り付くようになっています。
後で分かった事だが、私達と同じように間違える方が多く居られるようです。
道標が無いなあと思いながら急坂を下って行きます。
下る途中でこんなものを見つけました。
モリアオガエルの卵が泡の中に入っているそうです。
外側も泡のように柔らかいものかと思ったが、小枝で突付いてみると糊の塊のようなやや硬い物体でした。
見晴らしの良い所もあって、どちら方面か分かりませんが展望もまずまず。
ガイドブックにある文章と様子が違うと思いながら、この道も悪くないなと急坂を下って行きます。
左斜面がこんな風になってくると、そろそろ山道も終わりで、
木々の間から平地が見えてきます。
下りきると、一休禅師開創の尸陀寺跡(しだじあと)への道標があった。
兎に角、違う道を下ってきた事は明白なので、誰かに聞いてみることに。
川向こうに地元の方と思しき人がいます(13;03)。
お話を伺って、山頂の地図に書き込んだ青いラインを下った事が判明しました。
ここから川沿いに下流へ行くと、上記地図に描き込んだ赤丸印の出灰(いずりは)バス停に辿り着きます。
そこからバスで帰られてはと教えられました。
当初予定していた山頂からの下山コースは所要2時間半となっています。
私達は一気に53分で下ってきたので、どえらい急降下と言う事になる。
ここからはのんびり歩けばいいので、楽と言えば楽ですが、私の勘違いでこうなりました。
本山寺へ行けなかったのが残念ですが、気持ち切り替えて、この道を楽しむことにします。
暫らく行くと、天照山光明寺 出灰不動尊と書かれた案内があった。
此の先のバス停で1時間も待ったので、結果的には行けば良かった訳ですが、案内だけ見て歩き続けることに。
見上げると、山中で眺めた物と同じような糊状の塊がぶら下がっている。
こんなのがいくつもあったが、この卵塊には300~800個の卵が入っているそうです。
通常池の上に張り出した樹木に卵を産み付けるが、これでは孵化したオタマジャクシが雨と共にアスファルトの上に落ちることになるので、モリアオガエルにはならないと思います。
雨で光る舗装路を池と見間違えて産卵したのでしょうか。
この川沿いにはホタルもいるそうです。
この辺りは6月に入ると見られる地域ですが、まだ飛び回っているのでしょうか。昼間なので確認できませんが。
道路脇に面白いものがありました。
今城焼 出灰工房とあります。
店内にはギャラリーがあって、
焼き菓子が頂けるCaféもあるようです。
あるお宅の石垣にへばりついていたサボテンです。
黄色い花が沢山咲いていたので驚きました。
神戸森林植物園では今が紫陽花の見頃でしょうが、ここで紫陽花観賞ができました。
小雨が降ったのか水滴を乗っけています。
出灰バス停に到着(13:38)。
次のバスは14:34。
1時間程あるので相談です。
自販機の置いてあるところで尋ねると、当初のゴール、上の口まではここから約6キロ。
次か、その次のバス停まで歩く案も出たが、ここから道が合流して交通量が増えるし歩道も無いので危険。
宴会をする事に決めました^^)
私が自宅から保冷ポットに入れて持ってきた1Lのロゼワインで。
こんな所でアルコールを頂くなんて、
気恥ずかしいのか、赤いサングラスが、更に大きくなっています。
8名で割ると少量になり、皆さんから頂いたお摘みが余ってしまいました。
定刻にやってきた高槻市営のガラ空きバスに乗車し、終点まで座って行きます。
便数が少ないからか、ドンドン乗客が増えてきて、あっという間に吊り輪も塞がる。
当初予定していた上の口にも乗客がいたが、やっとこさ乗り込める状態でした。
終点のJR高槻駅北に到着(15:18)。
NさんはここからJRで帰りまず

残った7名は駅を乗り越え、阪急線に向かって打ち上げ場所を探します。
商店街にありました!
生中280円の餃子専門店!
若い女性二人が取り仕切っているお店です。
ここはトマトさんに集合写真を撮って貰いました。
このあと、1枚にくっついたパリパリの焼き餃子は美味でした。
楽しいチョイ飲みは終了して、お開きです。
「ここへ来た時はまた利用します、美味しい餃子でした。」
チャーミングなぽっちゃり店員さんに伝えて、店を出る。
阪急高槻市駅に着いたのは4時過ぎ。
京都へ向かうSugarさんと別れ

神戸方面6名が梅田行きに乗車しました。
後書きは特にありませんが、今回のポンポン山、ガイドブックでの難易度は☆☆☆。
私達の急坂下りだとそうかもですが、距離が長くなるだけの下山2時間半コースだと☆☆ではと想像します。
途中、眺望の良いところを探しながら歩くと楽しめると思いますよ。
私達が利用した急降下コースはお勧めです。
その場合バス待ちがあると思うので、ワインは必携です^^)
「上の口」ゴールの場合はバス便が増えます。
7月も京都・滋賀日帰り山歩を予定していますので、ご期待下さい。
長文記事を最後まで御覧頂いて、ありがとう御座いました

この記事へのコメント
凡稔
最後の締めは中身といい値段といいとても善いことですね。美味しいこと間違い無しです。羨ましい!!
てくてく
バス、満員でしたか。土曜日で、善峯寺の紫陽花が見頃だと思いますので、それもあっての事かもしれませんね。
山頂から、出灰に下りちゃいましたか。
途中、右に入ると、福寿草群生地があるので、シーズンだと良かったんですが・・・残念でしたね。
本山寺・神峰山寺は、秋もいいので、又、お出かけになっては如何ですか。暑い中、お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
ポンポンと言うより、ボンボンの方が近いかも知れません。
明るい音ではなく、曇ったような響きがします。
地下に空洞があるのでしょうね。
下山すると大抵3時前後で、居酒屋は開いておらず、このようなお店に入る事が多いです。
ビールと餃子は相性もピッタシで、とてもGoodでした!
アルクノ
善峯寺の紫陽花にも興味がありましたが、うちのグループは有料のお寺は敬遠する人が多いので断念しました
福寿草群生地に秋の本山寺・神峰山寺ですね、
メモメモ・・
うちのグループはO型が多く、イケイケドンドンで今後もこんな感じになると思います
yoppy702
登った事はないんですが、昔に買ったガイドブックに載っていました。
ゴロゴロ岳(は、行きました。)と同じように面白い名前やったので記憶に残ってます。
山頂で、足踏みすると、ポンポンと音がするってホンマやったんですね。
本能寺の戦い後の謂れもあるとは…
「一二山歩会」の結成、おめでとうございます。
素敵なネーミングです。(^^)
今後の、ご活躍を楽しみにさせて頂きます。
ギューギューの阪急バス。登山者が多いんですね。
という事は、人気のコースなんですか?
名前から想像すると、歩き易い道と思いましたが、なかなか面白そうな道ですね。
熊も出没ですか…
なんか、熊は、あちこちに出ますね。
カタクリを守る防護ネットという事は、この辺りに、カタクリが群生しているんですね。
ポンポン山の標高は、678.9mなんですか!
実に、面白い!(^^)
「一二山歩会」の最初の歩きが、4、5の次の、6、7、8、9ですね。(^^)
お弁当にビックリ。これで、278円ですか!
メチャ安です。
記念すべき登山で、全員揃ってのお写真、まさに記念写真です。
山頂には、道標はないという事でしょうか?
ボクなら、迷いもせずに、この道を行ってしまいます。
未知に間違ったら、大抵は引き返しますが、53分急降下したのなら、引き返したくはないですねぇ…
でも、この後、楽しい歩きになったようやし、アルクノさんのお勧めになって良かった。
今城焼ですか…
道路脇にこんなのがあったら楽しいです。(^^)
バス待ちのミニ宴会、そして打ち上げ
…生中、280円は安い!
お疲れさまでした。(^^)
アルクノ
この名前は有名で、関西圏のハイカーであれば皆知っているのでは?と思います。
ポンポンと鳴るポイントが最初分からず、トマトさんが教えてくれたのが景色の説明版の真後ろで、他にもあるかもです。
yoppyさんが探索して公表してください
「一二山歩会」の最初の歩きが、4、5の次の、6、7、8、9・・。
成る程です。
あと標高が450mの山に登って、数字を揃えないといけません
お弁当278円に驚いてはいけません、
ケンさんは三宮で割引実施の88円のおにぎりでした!
私は見た目重視で、豪華弁当に^^)
満員の阪急バスですが、半数以上が善峯寺へ行く人で、山に向かったのは20名ほど。
で、その一部が舗装路の途中で(多分熟練者コースの)釈迦岳の方へ向かいました。
食事中にドンドン上がってきたのは、1時間前のバスで善峯寺に御参りを済ませた方かも知れません。
京都方面の山には熊出没の注意看板を良く見かけます。
牛若丸の時代から住み着いているんでしょうね。
山頂には地図看板があるだけでした。
直ぐ下る道には出灰とあるので、この意味を良く知っておかないといけなかったです。
ただ、地図の1本道は誤解を与えるので、私が描いた青いラインと黄色の注意表示が欲しいところです。
間違った道のおかげで、卵塊や今城焼と花々に巡りあい、ブログを賑やかにする事になりました。
バス待ち時間でワイン、高槻の商店街で安い生中と美味しい餃子で「一二山歩会」を祝う事がもできました
風子
ぴったりで、気の利いたネーミングです
一、二、三からはじまる山歩きも人生、元気よく進みたいものです
記念すべき第一回、大勢の皆さんで歩かれてなによりでした・・ポンポン山なんて名前の山のあることも知りませんでしたが・・
で、モリアオガエルの卵ですか・・すごくでっかい!!・・
小さいのなら何カエルのかは解りませんが、見たことありますが
見た感じ、泡、泡で軟らかそうなのに固いんですね
赤いサングラス・・愉快です
アルクノ
誰もが一歩二歩と歩いて山に登るので、私達も気に入っています。
このポンポン山チョッときついところもありますが、山頂には家族連れの方も来られ人気の山みたいです。
モリアオガエルそのものはちっちゃいカエルで、オスが4-7 cm、大きいメスでも6-8 cmとあります。
この卵塊には数百の卵が入っているそうで、オタマジャクシが落下する時には、下でイモリが口を開けて待っているそうです
内部は泡ですが、外側はプルンプルンのシート状になって卵を守っています。
これから紫外線がきついので、この赤いサングラスで山歩きをしようと思っています
KURI
最後のビールの写真があると、なぜかホッとします。アルクノさんの山歩きの最後はビールがないとどうも締まりません。(^_^)
アルクノ
☆×5の伊吹山を下から制覇されたので、チョチョイで行けると思います
実際は濁ったボンボンと言う感じの音です。
空気の透明度がいいときに登られると価値が上がりますよ。
下山後は、是非同じ所でビールと餃子をお召し上がり下さい
生ビール280円と大きく書いているので分かると思います。
JRを超え、郵便局を曲って、真っ直ぐ阪急に向かって行くと左手にあります。
花咲か爺
この時期の天気予報は外れる事も多く、予定がたてにくいですね。西国霊場20番札所の「善峯寺」へもいずれ参拝しようと思っていますが、アルクノさんたちのように、歩いて行くと言う事は出来そうに有りませんが、近辺の状況を参考にさせて頂き、秋頃に行けたらと思っています。
アルクノ
天候は前日夕方に確認しても外れる事があります。
山なら尚更ですね。
この時は曇天で展望はイマイチでしたが、歩くには丁度良かったです。
この「善峯寺」は本文にある阪急バス善峯寺終点から徒歩8分で行けるそうです。
1時間に1本なので、バス時間の確認が必要ですが。
駐車場の料金は500円で拝観料も500円です。
紫陽花が有名で、6月下旬が見頃となっていますよ。
LLスタッフ
もりコウブログで検索をしてください。
神鉄公認ブログですので、また広めてください。
私達のハイクにもまたお越しくださいよ。待っています。
ポンポン山は、阪急勤務時代に気になっていた山ですので、参考になりました。
これからも参考にしますので、頑張ってください。
アルクノ
ありがとう御座います。
さっそくブログを拝見しました。
頑張っていますね~。
これで、どんどん粟生線の乗客が増えるといいですね。
「もりコウブログ」で検索すると直ぐ出てくるので、我が読者さんにも訪問して欲しいです。
5月の光明寺から鏑射山コースではお世話になりました
神鉄さんのハイキングには、あのような未体験コースでないとなかなか参加しなくなりましたが、これからも魅力あるコース設定を御願いします
5月と6月に私が2度紹介した「ひよどりごえ森林公園」は魅力あるハイキングとして取り入れられると思います。
私の方も、独自に楽しいコース紹介をしていきたいですね。
今後とも宜しく御願い致します