前半の、成就山八十八ヶ所巡りに興味のある方は以下をクリックして御覧下さい。
https://arukuno.seesaa.net/article/201306article_2.html
この後半では、仁和寺(にんなじ)の休憩ポイントから、「きぬかけの路」を2キロほど歩いて金閣寺までを案内します。
私達は途中の石庭で有名な竜安寺(りょうあんじ)や金閣寺へは参拝せずウォーキングのみとしました。
嵐電(らんでん)の御室仁和寺駅で下車して仁和寺~竜安寺~金閣寺と歩いて金閣寺バス停から帰路に着くと交通費も安くて便利だと思い、紹介することにしました。
「きぬかけの路」は車の往来が多いが、歩きやすくて変化のある道です。
距離が短いので、カップルや家族連れのウォーキングには最適だと思います。
前半では水掛不動に水を掛ける所まででした。
その後、中門手前でトイレと足休めの休息です。
休憩所には人が少なく、ユッタリできました。
そこで、Sugarさんから京名物「ふまんじゅう」をカロリー補給に頂きました。
味噌汁などで使われる「ふ」を皮に練り込んでいます。
ふんわりふわふわ、もっちもちで美味でした。
後半のスタートですが、仁和寺の俯瞰図を眺めます。
トマトさんが指差す先に成就山がありますので、クリックして御覧下さい。
成就山とある所に緑の○ですが、山頂は更に右上にあります。
青矢印の一番札所から四十八番の山頂を経て、赤矢印の八十八番札所に降りてきました。
この絵図では一番から直ぐ山に入るようになっているが、実際は十三番まではなだらかなお散歩コースのようになっています。
山が苦手な方は、少し散策して戻って来るのもありだと思います。
その一番札所は、西門を出て100mほど直進し、突き当りの直ぐ右にあります。
仁王門を出て左に向かう(14:05)。
道標を確認すると県道183でした。
直ぐ、竜安寺と金閣寺の距離表示と略図があります。
時間的に日陰の歩道を歩くことになるので、いい塩梅です。
この「きぬかけの路」は平成3年、公募によって名付けられたそうです。
そのいわれです。
「その昔、宇多天王が真夏の衣笠山に白絹を掛けて冬景色を楽しんだとの故事から衣笠山はきぬかけ山と呼ばれることに由来する。」
とあります。
四季折々の風情を楽しみながら歩いて欲しいとの想いが込められています。
衣笠山は標高201mの低山ですが、その麓に仁和寺~竜安寺~金閣寺があるわけです。
この付近は御室・衣笠歴史的風土特別保存地区に指定され、建築物と自然環境が一体となっている歴史的風土を壊さない様にしています。
現状変更は厳しく規制され、景観の保護や保存に努めているわけです。
京都らしさはこのような規制と地域の協力があってこそ、と言えますね。
この竹林も景観の一部なので、
私が竹細工の材料にしたいからと言って、切り取ってはいけないのです。
そうこうしているうちに、竜安寺への参道です。
修学旅行生と若者カップルが目立ちます。
拝観入り口まで向かうと、右方向へ通り抜けられるようになっています。
行くと、土産物屋が並んでいます。
「おのみやす」と言われて、頂きました。
抹茶が入った昆布茶の味で、汗をかいたあとの塩分補給には最適だと思います。
ここに、宣伝しておきます^^)
京都といえばこれ、八ツ橋ですが、
一般的になりすぎましたでしょうか。
車道へ出ると、立命館大学のキャンパスです。
建物が見えなくなっても、延々と続く敷地が広がっていました。
振り返っての撮影ですが、これは歴史的景観の最たるものですね。
トンカチを持って来て発掘したくなりますが、景観の現状維持に協力します。
版画のギャラリーがありますが、「見て下さい」と店先に展示しています。
こんな所で竜安寺の石庭が眺められました(右端)。
中央は東寺だと思います。
金閣寺に近付くと、料理屋が目立つようになります。
ハイキングの料理なんてあるのかと思いましたが、
バイキング料理でした^^;
私はその奥にある、食べ放題1800円の方がいいですね。
このような建物も景観を維持する為に工夫されている事が伺えます。
そこから直ぐ金閣寺参道です(14:43)。
超有名なお寺だけに、
平日でも、これが普通なのでしょうね。
実は金閣寺と言うのは通称で、鹿苑寺(ろくおんじ)が正式名称です。
鹿苑寺の境内に金閣舎利殿があります。
これを眺めているだけで拝観したような気分に・・。
私達は人ごみ苦手グループなので拝観したいのは私以外に居らず、断念する事に。
と言う事で、無料で眺められる所を紹介します。
「舟形石 一文字蹲踞」と書いてある。
船の形をした、横に長い一文字は分かりますが、蹲踞とは?
蹲はつくばいだが蹲踞はそんきょと読みます。
蹲踞で調べると。
体を丸くしてしゃがむ、または膝を折り立てて腰を落とした立膝をついた座法を言う。
蹲う(つくばう)には平伏・平身低頭する意味、踞む(こごむ)は屈み込んだ状態を指し、腰をかけたり中腰の状態の踞ぐ(しりうたぐ)を指すことから転じて貴人が通行する際にしゃがんだ状態で礼をするさまを言う。
とあります。
写真で見ると一目瞭然。
蹲踞の姿勢です。
(ウィキペディアより)
これで膝と手を座につけて貴人が前を通るときに会釈する様も蹲踞と言います。
これは手水鉢として使われていたものですが、低い位置に置かれて写真にあるような蹲踞の姿勢で使われたのでしょう。
しかし、何故このような場所に置かれているのでしょう。
もう、蹲踞の姿勢で手を洗うと言う習慣が無くなり、無用になったのではと推察します。
台座に置かれているが、直に置いていたものを良く見えるように嵩上げしたものだと思います。
この「舟形石 一文字蹲踞」について考察したブログが無かったので、アルクノが試みました。
次に、イチイガシ。
これは京都市が天然記念物に指定したものです。
枝が一部切られているが、樹勢が良く分かるようになっています。
文面から樹齢四百年は超えているわけです。
これが拝観入り口です。
仕組みは、ここに来る手前で御札を400円で購入します。
御札を購入するのは信心がある証でしょうか。
観光施設では無く、宗教施設なのですから信心する気持が大事です。
その札を持っている方に説明書(パンフレット)が手渡されます。
グレーの帽子の人が御札チェックマンで、緑の帽子の方がパンフレットを渡しています。
緑の人は大変ですが、グレーの仕事は簡単みたいです。
私を雇ってください^^)
入場制限などはせず、ドンドン境内へ詰め込んでいきます。
大勢の行列と砂埃で、厳かな気分など味わえないのではと想像しました。
回りに人のいない金閣舎利殿を眺めたいなぁと思いましたが、無理です。
今座っているのは休憩所で自販機が置いてあります。
しかし、販売しているのは飲料水でなくフジフィルムです。
しかも飲食禁止の張り紙があります。
入り口も境内も汚されては困るので、見るだけよ~と言うことでしたーー)
実は何時ものアルコール会を実施すべくやってきたのですが、その場所は何処にもありませんでした。
フランクな神戸とは違いますね。
私もケンさんも、多分Sugarさんもワインを持って来ていますが・・。
と言う事で、京都市バスで四条河原町へ移動です。
金閣寺前バス停、3時過ぎに乗り込んで四条河原町は約40分後。
徒歩2分で「ミュンヘン」です、
私達にとっては高級ビアレスランですが、乾杯



さすが専門店で生中がでかいが、価格もそれなり。
アテは骨無し唐揚げとポテトフライ。
ケンさんとアルクノは小ジョッキを追加。
以前からの懸案事項です。
ここで、この会のネーミング3候補を決めました。
皆さんに意見を聞いての3候補です。
後日メールで投票頂いて正式決定します。
一般公募はしないメンバー限定のハイキング友の会ですが、その会員数は現在10名ほどのこじんまりしたものです。
今回始めた「京都・滋賀日帰り山歩(さんぽ)50山」を続けていって、結束を固めていきたいと思っています。
出たのは約50分後。
次回もまた楽しく歩きましょう

最後まで御覧頂いてありがとう御座いました

この記事へのコメント
yoppy702
我が町(の近く)にも、水掛不動尊があります。法善寺です。でも、バシャーって掛けてましたので…ちょっと、バチ当りですね。(^^ゞ
「ふまんじゅう」は聞いた事はありますが、食べた事は無いし、見るのも初めてです。確かに、モチモチ感があって美味しそうですね。
後半は、「仁和寺~金閣寺」への京都観光案内。
それも、詳しいので、ナルホドと思いました。これで、気持玉の種類は確定しました。(^^)
「きぬかけの路」…さすがに京都らしい響き。
仁和寺に行った時は、ここを歩いて金閣寺まで行ってみたいと思います。
竹林に発掘現場…何故か、アルクノさんが、のこぎりで竹を切って、たがねを持って発掘している姿を想像してしまいました。(^^ゞ
「蹲踞」のお話…これも、勉強になりました。
大相撲を見ていると、当たり前のように、見てますが、座法なんですね。単に、呼び名と思っていました。
そして拝観の仕組み。
こんな事をしてるんですね。( ..)φメモメモ。
金閣寺は行った事があるんですが、昔話の頃のようなものでして…
休憩所に飲み物の自販機もないと、これから暑くなると大変ですね。
そして、最終目的地に到着。
この日も、暑かったので、冷たいビールが格別やったでしょ。(^^)
お疲れさまでした。
アルクノ
成る程と何度も頷いて頂いて・・。
水掛不動尊で検索すると真っ先に法善寺が出てくるので、全国的に有名なのだと思います。
このロング杓は、使う際にかなりの腕力が必要ですので^^)
「ふまんじゅう」是非召し上がって下さい。
ふわふわの触感に今までの概念が覆ります。
「きぬかけの路」はこれから暑くなるので、しっかり水分補給しながら歩いてください。
鹿苑寺は飲食禁止なので、それまでに充分水分を摂取しておかないといけません。
お参りは、金閣舎利殿と書かれた御札をしっかり持って行くとご利益が頂けそうです。
京都で竹林は良く見るのでここにもと言う感じですが、歩道を歩きながら化石が埋まっていそうな地層に触れるなんて驚きます。
かなり硬い岩盤で、発掘は重労働になりそうです
蹲踞の姿勢で手水を、は私も勉強になりました。
神や仏に比べ、自分は身分が低いので蹲踞の姿勢で手を洗ったのでしょうね。
京都のミュンヘンは三宮高架下市場に比べると高級ビールですが、皆とワイワイ飲むのが楽しいです。
唐揚げもGood!なお味でした。
てくてく
ちょっと道幅が広くって、車や人が多いのが・・・^_^;
料理屋さん飲食店が多くて、目の毒・・・いや、腹の毒???ですね。
人の少ない時に行って見たいです。
ミュンヘンでお疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
短い距離で名所が回れるので紹介しましたが、飲食店が多いので食後に歩くのがお勧めですね
仁和寺から山道で金閣へ向かう道もあるようで、
その帰りに「きぬかけの路」を歩いて嵐電で帰るという方法もあります。
ミュンヘンはお味も良く、駅の直ぐ近くだったのでOKでした
KURI
「ふまんじゅう」は初めて知りました。レシピをみたらけっこう難しそうです。老舗の秘伝の技が生きる高級和菓子に思えます。
ビールはいつもながら美味しそうに撮影されますねー。(^_^)
凡稔
アルクノ
空気の入った餅のような食感です。
まず本物を召し上がってから、作ってみてください
私は料理が×ですが、
ビールの撮影は得意です^^)
アルクノ
凡稔さんがお住まいの所からだと、ささっと来るわけにいきませんね。
これで雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
私は写真を沢山撮ります。
この時は前編を入れて330枚ほどになりました。
その写真をドンドン削除していきますが、削除する写真の中には言葉に変えて文章に織り交ぜているものがあります。
それが、一緒に歩いているような気分になる、と言われる原因かもしれません
京都は人が多いのでイヤ、と敬遠する方もいますが、このようなグループ歩きで楽しむ方法もあります。
是非、お友達をお連れして頂いて、最後はこのようなビールでお楽しみ下さい
かっぱちゃん
ふまんじゅう、おいしいですよね♪
京都は暑さがはんぱないそうですが、こちらの記事を見ると「歩く京都」もいいなあって思います。
最後に、おいしいビールで乾杯~が見れてよかったです(^^)
アルクノ
私は初めてで、食感が未体験ゾーンでした
京都と言えば社寺や落ち着いた佇まいを想像しますが、そのようなブログは他に沢山あるので、違った視点から紹介してみました。
これからも私達がウォーキングで見つけたものを、このようにしてお見せしたいと思います。
最後はビールでが一番落ち着きます
清兵衛
仁和寺から金閣寺なんて聞いただけで歴史が詰まって
いいコースです。
最後の生中も最高です。
先月、四国巡礼を少しだけお試ししてきました。
関東では、秩父(34札所)→ 坂東(33) →
西国(33)を終えて(計100札所)から
秩父札所(88箇所)をやるんが手順だと言われています。
アルクノさんに感化され秩父札所めぐりを始めました。
再び>清兵衛
秩父札所(88箇所)→ 四国(・・
の間違いでした。
アルクノ
御室八十八ヶ所巡りは駅から歩いても、昼食休憩を入れて3時間で回れるお手軽コースなんです。
清兵衛さんは秩父(34札所)の札所巡りを始られたんですね。続けられるといいことがあると思います。
私達は今回、京都・滋賀50山をスタートしました。
3年計画の息の長いものなので、末永くお付き合いの程宜しく御願い致します