竹で作った湯飲み(2013.06.01)

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汗ばむ季節となって、待ちに待ったアルコールのシーズンですが、私は毎日あれこれ呑んでいます^^)

今回は珍しく、アルコール類と決別してお茶の世界へ。
たまには、日本茶も頂くのです。
入梅で、お茶を飲む機会も増えます。
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私の山歩きやイベントの記事は大体が長文になっています。
良く存じ上げない方から「3部作にしてはどうでしょう?」とアドバイスを受けた事があります。
なので、何時もお立ち寄りの皆様方にはお時間を取って頂いている事と思います。
申し訳御座いません
その方達にゆっくりしていって欲しいと思い、竹で作った湯飲みをご用意しました。


制作過程です。
鋸でカットしたあと、ナイフとヤスリで形を整えます。
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ササッとできてしまったので、途中の写真はありませんのです。

その形が大事と思い、
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中央部に少しクビレを加えています。
こうすると持ちやすいので。

飲み口部分は丸みをもたせ、
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ウェーブ加工もして陶器に似せた感じにしています。
実はこの竹の外観が円ではなく、いびつな形だったので、
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湯飲みを作ろうと思い立ちました。

着色は毎度お馴染みの、水性オイルスティンで色はオールナット。
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軽く下塗りのあと、筆のタッチを加えています。

水性塗料なのでこのままお茶を注ぐと、茶色のお茶になってしまいます^^)
そこで、上塗りは透明漆。
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渋い光を放つ湯飲みになりました。
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渋いお茶が似合うと思います。
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底に書いてある落書きです。
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日頃山歩きをしている私は、九つの谷を渡って峠を乗り越えたりしています。
その意味を込めたもので、有名な焼き物ブランドを意識したものではないのです。

足は極端に短いが、3本で安定しているのでゴトゴトしません。
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漆塗りは、気泡を立てないようにゆっくり撫ぜるように塗布するのを良しとするが、これはササッと大雑把に塗っています。
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そうする事で気泡が発生し、それが潰れて、陶器の表面に似たザラザラした感じになります。
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塗装に関しての注意点です。
ご子息がお持ちの絵の具で着色してもいいですが、水性塗料で着色のあとは油性塗料で仕上げる事です。
水性ニスなどで仕上げると、下地の模様やタッチが水で溶けて流れてしまいますのでご注意下さい。
漆を使った漆器は熱いものでもOKなので、仕上げは漆がお勧めです。


今回、竹の香りは期待できません。
お茶本来の味と香りをお楽しみ下さい。


最後まで御覧頂き、ありがとう御座いました

この記事へのコメント

  • 風子

    おっ、渋くて深い色あいのお湯のみですねぇ
    仕上げに漆を使われたとかで、なんともいえない高級感すら漂ってて、またまた見事でした
    中央部に少しクビレを加えているというのは、竹にはじめからあった歪みと利用したのでなく、手を入れたってことかな?
    それと、底の九谷の文字も面白い
    山超え、谷超えのアルクノさん特製湯のみ、で、今日は美味しいお茶を味わえたかな気分で~す
    2013年06月02日 10:16
  • アルクノ

    風子さん、お褒め頂きありがとう御座います
    塗装は何時ものパターンですが、カラフルに着色すると底に落書きしたようなブランド品に似た一品となるかも知れませんね

    中央部分のクビレのことです。
    この湯飲み実は女性で、クビレが欲しいと申していたので私が優しく加工致しました

    アル中と思われては困るので、たまにはこれに注いだ渋いお茶など飲んでみたいと思います。
    2013年06月02日 10:54
  • てくてく

    色々、工夫されて、渋い茶器になりましたね。
    九谷を越えていますよ。

    抹茶、煎茶もいいですが、暑くなったら、アイス緑茶など、どうでしよう。
                         てくてく
    2013年06月02日 11:55
  • yoppy702

    アルクノさんも、「侘び寂び」の世界に突入されたのかと…(^^ゞ

    第一印象。とっても、素敵な湯飲みです。
    漆の落ち着いた光沢が、安堵の時間を演出してくれますね。
    この湯のみやと、日本茶でJAZZもOKですね。
    竹製や、熱いお茶をいれても、陶器より持ちやすいんでしょうか。
    糸尻を持たなくても、熱くないような気がしますが…

    「九谷」…ナルホド、意味ありますなぁ。
    2013年06月02日 12:34
  • アルクノ

    てくてくさま、何時もありがとう御座います。
    九つよりもっと多くの谷を越えていると思いますが、一桁で一番上の九谷にしました
    これからはアイス緑茶などいいですね。
    焼酎麦茶割りになったりしないよう気を付けたいと思います
    2013年06月02日 14:38
  • アルクノ

    yoppyさん、「侘び寂び」の世界は私も憧れです
    渋いお茶を入れるので渋い色にしてみましたが、これで良かったでしょうか。
    乾燥した竹には空気を多く含むので、冷たくても熱くても保温効果と断熱性があります。
    ですから陶器よりも持ちやすいですですね。
    外側は徐々に熱くなってきます。

    底に何か書こうとすると、「九谷」しか思い浮かびませんでした
    2013年06月02日 14:51
  • ふぉるま

    最初の画像で竹細工とは思いませんでした
    熱いお茶を注いでも塗装の匂いなどしないのですか?
    手のこんだ工程を経て出来た湯飲み
    いただくお茶の味は格別でしょうね
    九谷の文字に笑ってしまいました
    これだけの出来の湯飲みですもの 字を入れるべきですね
    2013年06月03日 15:15
  • アルクノ

    ふぉるまさん、ありがとう御座います。
    今までの竹細工は一見して竹と分かる作品でしたね。
    今回は、御覧頂いている皆さんに意外性を感じて貰おうと思い、乏しい頭を捻って考えました。

    漆の臭いは結構長く残ります。
    塗装が完全に乾いてから軽く洗剤で洗い、更に臭いが抜ける迄1ヶ月以上要します。

    底の落書きは面積が狭いし「九谷」しか思い浮かびませんでした^^;
    2013年06月03日 20:07
  • 花咲か爺

    湿気の多い日などに熱いお茶を一服。
    案外すっきりしますね。
    今は風呂上りにやはりですが
    たまにはお茶で一服、良いですね。
    ご馳走になりました。
    2013年06月04日 17:21
  • アルクノ

    花咲か爺さん、たまには渋いお茶でもと思い、梅雨時を狙って作りましたが、空梅雨ですね^^;
    汗をかいたあとは、昆布茶もいいなと思うようになりました。
    塩分補給も大事ですからね。
    2013年06月04日 17:51
  • かっぱちゃん

    お茶をいただくとき、口あたりがとてもよさそうです。お茶の味もぐっと上がりますね(*^^*)
    飾っておくだけでも存在感ばっちりの作品ですね~
    暑いとど~しても冷たいものに手が伸びてしまいがちですが暖かい飲み物のほうが体にはいいんですってね。
    熱いお茶と水ようかんなんていいなあ~
    2013年06月08日 21:28
  • アルクノ

    かっぱちゃん、ありがとう。
    そう言って貰えると嬉しいです。
    手に持って口を付けるので、形は滑らかな感じにしました。
    私もそうですが夏は冷たいものばかりになるので、たまには熱いものがいいですね。
    汗をかいたあとは昆布茶も頂いています。
    和菓子に水羊羹、いいですね~
    2013年06月08日 22:45
  • 清兵衛

    日本茶に雰囲気ピッタリです。
    色合いといい曲線の柔らかさといい
    三千家が欲しがりますね!
    2013年06月09日 15:01
  • アルクノ

    清兵衛さん、ありがとうございます。
    大体がアルコール系なので、がらっと雰囲気変えてみました。
    竹で簡単に茶器が作れるんや、と思って頂ければそれだけで今回は目標達成です。
    ホント簡単なので、清兵衛さんもどうぞ
    欲しいと言う方には、もっと詳しい作り方をお教えいたします
    2013年06月09日 18:55
  • yokkosan

    また見ちゃいましたv
    最初見たときよりも色が濃くなってるような気がして。。。
    原因はこのノートPCの蓋の角度でしたv
    新しい綺麗な画面のPC欲しいな~。
    昨年生まれて初めて漆にかぶれた人の腕を立て続けに見て驚いたのを思い出した。
    2013年06月18日 17:40
  • アルクノ

    yokkosan、また見てもらってありがとう。
    ノートPCはそれがありますね。
    私のは固定式デスクトップなので、後ろから西日が刺すとカーテン閉めて電灯ONしないとダメです。
    ノートが欲しくなります。

    この漆は合成漆で、かぶれない塗料ななんです。
    かぶれ易い私は山に行った時、漆には近付かないようにしているくらい。
    ボロボロにはなりたくないデス。
    2013年06月18日 18:30

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