兵庫区役所南側にある湊川公園特設会場をメインステージにしてその周辺から新開地本通り商店街を南に下る各所にオープンステージが設置され、合計200団体が演奏を繰り広げると言うものです。
商店街がミュージックストリートになる訳です。
演奏ジャンルは、ロック、歌謡、レゲエ、ソウル、フォーク、更に沖縄民謡にファンクにコーラスに吹奏楽やビングバンドと何でもござれです。
プロ・アマ・ジャンルを問わず公募から厳選したバンドも出演します。
私は日曜日の午後から終演まで見ただけでしたが、関東や四国からの参加がありました。
おっちゃんバンドやシンガーソングライターも登場し、カラオケ大会まであります。
「ごった煮」音楽祭ですが、そのメインステージでの主人公は、神戸から全国各地に広がっていったJAZZと最初から決まっています。
ここで2日間を過ごせば、日本でのコンテンポラリーミュージックの方向性や今何が興っているのかも分かるのでは、と思いました。
三宮界隈のA面に対して、新開地は自虐的にB面神戸としています。
昭和初期、神戸の中心は映画館や劇場が建ち並ぶ、ここ新開地でしたが寂れてしまいました。
現在は飲食店とパチスロが並ぶ商店街となっちゃいました。
これではいかん、として新開地まちづくりNPOが立ち上がったのです。
神戸ジャスクイーンコンテストや神戸アートビレッジセンターにも事務局が設置されて、この音楽祭を盛り上げています。
神戸音楽祭では無く、新開地音楽祭としているところも気に入っています。
かつて神戸の中心地だった、ここ新開地から音楽を発信して行くと言う意気込みが感じられます。
前置きはこれくらいにして、以下本題です。
昼食後、自宅を出ます。
湊川駅から地上に出て、更に階段上がると湊川公園です。
そこに特設「メインステージ」がある(14:32)。
丁度、子供達と大人グループのパフォーマンスを終える所でした。
後ろでは、高砂高校ジャズバンド部Big Friendly Jazz Orchestraが準備中です!
前もってプログラムなど確認して来た訳では無いのに、何という偶然でしょうか!
今回この音楽祭を記事にしようと意気込んで来たのでは無く、夜までリラックスしようと思って来ましたが・・。
レギュラーバンド→ジュニアバンド→レギュラーバンドと交替で6曲の演奏でした。
以下も同様ですが、メモを取って実況中継をする体勢を取っていませんので、雰囲気だけお届けします。
お気に入りのバンドがあれば撮影しようと思い、標準ズーム35-105mmを装着した一眼をザックに入れてきました。
あわよくば、アルバムコーナーに投稿しようとの魂胆でした^^)
レギュラーバンドは定番のインザムードで始まり、新開地リスナーを魅了していました。
グレンミラーを選んだのは、聴衆の年齢層と地域性を考えて賢い選択だと思います。
ジュニアバンドは元気よく、カウンとベイシーのファンタイム他でした。
印象に残ったのは、レギュラーバンドが演奏した西瓜男(ウォ―ターメロンマン)。
残りの3曲は何を演奏したのか失念しました。
その演奏している様子です。
部長のテナーソロによるグイグイ作戦はここでも実施しています。
迫力あるドラマー君にも注目です。
公園内に色んな屋台があるが、
昼食後、時間があまり経過していないので食指が動きません。
その南端にある「公園ステージ」では個性派揃いのバンドが出てきます。
おいらはドラマー~♪やくざなドラマー~♪ と懐かしの歌謡曲をロックで演奏です。
ベース「ギター、チョッとやり過ぎじゃねえの?」と醒めた目で見ています。
ドラムス「いつものことだし、仕方ねえよな~」
ギター「これが俺の持ち味なんだよ!」と、更に気合いが入ります。
風船を眺めて、
アーケードのある商店街を下ります。
ボーリング場「ROUND1」横はシンガー&ソングステージ。
トランスフォーマーでは無くトランスファーマーと書いてあります。
ポップスですが、農場からやってきたのですね。
聴衆との世代間ギャップは大丈夫でしょうか。
地下に新開地駅があるが、その手前にポスターが貼ってあります。
中央は山本リンダさんで、昨日の夜にショーがあったとか。
残念なことをしました。
リンダさんの左、ウインナソーセージ状態のヘアースタイルで踊っているオバサンですが、新開地にはこんな人いませんのでご注意下さい。
直ぐ南にある大きな交差点、多聞通りを渡って商店街は続く。
渡って左にあるのがステージ「スクエア前」。
元町エビスのレストラン前ですが、ここに新開地まちづくりスクエアがあります。
元気になるバンドが次々登場とあって、その時は大音量のロックバンドです。
ごった返していたので、通過して地下へ入ります。
そこは新開地駅ですが、ここにもステージがあります。
その名も「メトロステージ会場」で、地下空間に響く生音ステージとあります。
立ちっぱなしで、少し座りたい気分になったアルクノは、ここで暫く音楽鑑賞となります。
年の離れた夫婦デュオで、ポップス「花☆キャラ」。
若くて可愛い奥さんを貰っちゃって、羨ましく眺めていました^^)
でも、演奏が終わるとあそこでコード間違えたとか、チクチク言うそうです。
それを曲にして愚痴っていました。
奥さん、耳を押さえています。
でも、亭主を称えるべきポイントはちゃんと心得ています。
曲のさわりでキラキラ光線を送っていました。
あと、どんな曲を演奏していたのか忘れました^^;
地上に出て更に南へ向かうと、アーケードは無くなって、神戸アートビレッジセンターの角です。
「KAVC横」ステージは歌とアコースティックの演奏会とあります。
熱唱するのは若いお嬢さんでした。
南の端、商店街の終わりに「BIGMANステージ」があります。
ここはブラス&大人数ステージとある。
以前は路上での演奏でしたが、絨毯を敷いて、テントも設置してあります。
実は5年前、ここで高砂高校Big Friendly Jazz Orchestraの演奏があり、それから彼女達の演奏に魅せられるようになりました。
その時は全員女性でしたが、迫力のある演奏でした。
こちらは、Candle pole moon Orchestraの方達です。
大阪音大の卒業生グループで、半数はプロとして活躍しているそうです。
これまたインザムードで始まりました。
後ろのおじさんも楽しそうに聴いています。
茶色の小瓶~ムーンライトセレナーデとグレンミラーシリーズで。
腕を組んで「やっぱ、ジャズはええな~」と後ろで言っているのでしょうか。
この方のテナーが光っていました。
肩車の赤ちゃんも楽しそう。
可愛いので、特別にハート3つを差し上げます。
奥様はとても綺麗な方なので、大きなハートをプレゼント。
この赤ちゃん時代からジャズに親しんでおれば、魅力的な女性に成長することをお約束します。
好きなアンビルコーラスをアンコールでも演奏して、二度聴かせて頂きました。
まだ明るいが、街灯がともる商店街を、
北へ戻ります。
この左に映画館、右には芝居小屋があって、新開地らしさが残るところです。
今まで説明してきたことを示す概略図がありました。
「ROUND1」迄戻るとゴスペルを歌うChant Chantです。
湊川公園は、まだ夏日状態でした。
「公園ステージ」ではザ・マネーショットの演奏中。
発泡酒が好きなのでしょうか「のどごしロック」と注釈が付けられています。
可愛い親子の追っかけさんもいる人気バンドです。
お母さん以上に可愛い娘さんにハートの眼鏡をと思ったら、
自前のハート眼鏡を着用済みでしたので^^:
ママの膝の上で踊っている、この可愛い赤ちゃんに差し上げました。
かなり大きめですが^^)
四国は徳島から来たそうで、かっこよく演奏していました。
まだ夕食には早い時間帯だが、食料調達に向かいます。
そのスーパーの前でおっちゃんバンドです。
ここが最後に紹介する「みなとがわステージ」。
フォーク・カントリーのMilky wayさんです。
各ステージは6時に終了して、最後のメインステージのみを残します。
公園に上がって早めの夕食。
奥では毎日繰り広げられる将棋大会の開催中ですが。
私のディナーはこれ(17:36~)。
ビールに合うものしか買ってきませんでした^^)
フライはエビに白身の魚とメンチカツ。
タルタルソースを買い忘れた!
手前のかに風味蒲鉾は最後の乾杯用に残しました。
会場付近でもビールの購入ができるが、2~3分歩くとスーパーでお安く手に入ります。
いよいよJazzy Nightの始まり(18:00~)。
座る席は無く、後ろから立ち見で撮影します。
大友孝彰トリオの演奏のあと、昨年の神戸ジャスクイーンコンテストで優勝した
石田裕子さんの登場です。
1年間、各種イベントなどの参加を終えて、これが仕上げのステージになります。
優勝後シアトルへ演奏旅行に出かけたそうですが、その際現地でウケたのがこのヘアースタイル。
ナイスボンバーヘアー!とモテモテだったそうです。
裕子さん「アメリカ旅行を考えている女性の方、是非ボンバーヘアーで」と仰っていました。
庶民的な感じで、恋のどろどろした曲でもキャッチーに明るく歌っていました。
映画「追憶」のテーマ、叙情たっぷりのThe way we wereが良かったです。
次がラスト。
陽が落ちてJazzy Nightらしくなりました。
土岐英史(ときひでふみ)スペシャルプロジェクトです。
メンバーは土岐さんと山口マリさんがサックス。
後ろ左からゴダイゴのミッキー吉野(P)
土岐さんの後ろに清水興(B)
マーティーブレイシー(Dr)はもんた&ブラザースでお馴染み。
右に若手、TAKU韻シスト(G)
私を含め、あまり馴染みが無いと思うのでブログアドレスを貼っておきます。
http://insisttaku.blog26.fc2.com/
注目の山口マリさんですが、幼少の頃よりピアノ、16歳からサックスを始め、音楽大学へ進学。
サクソフォンを赤松二郎氏に師事。
在学中より演奏活動を始めると同時にサックスアンサンブルを中心としたグループを結成。
とあります。
過去にソロアルバムを2枚リリースしています。
詳しくはOfficial Web Siteをご覧下さい。
http://mari-sax.com/index.html
演奏もビジュアルも素晴らしい若手奏者です。
セカンドアルバムは2012年のもので
Amazing Grace Spain What A Wonderful World Stardust
など馴染みの曲が入っているので、私も欲しくなりました。
ソプラノサックスに持ち替えている土岐さんは地元神戸の出身で、この新開地も大事にしてくれています。
日野皓正グループの一員になったこともあり、山下達郎のバッキング・メンバーとしても有名です。
もう説明は不要。
以下の写真で雰囲気をお楽しみ下さい。
ゴダイゴのヒット曲モンキーマジックで大盛り上がり。
アンコールはミッキーさんアレンジの武田の子守歌でしっとり仕上げます。
終演後、名物の実行委員会会長さんの音頭で乾杯!
この時、私は用意した焼酎水割りを取り出して乾杯!
残しておいた蒲鉾も一緒に頂きます。
会長さん、来年はゴダイゴを呼ぶと言っていますが、どうなりますか。
楽しい新開地音楽祭は終わりました。
来年もまた楽しみにしています。
最後までご覧頂いてありがとうございました

この記事へのコメント
KURI
今回の出演者のみなさん、キャラが濃いですねー。
お写真とアルクノさんの文章で心躍っちゃいました。
特に赤いギターの方がいいですねー。やっぱり目立たなくちゃ。それと若くてかわいい奥様のボーカルのひと。ホントかわいらしいです。
最後は驚きました。
土岐英史さん、ミッキー吉野さん、マーティーブレイシーさんが一緒にやっておられるとは知りませんでした。土岐英史さんのお嬢さんの土岐麻子さんは最近良く聴いております。
盛りだくさんのコンサートで、ビールとおつまみもあって、最高のジャズナイトでしたねー。(^_^)
風子
TVで観るのと違ってナマは迫力満点でしょうね
以前はよく国際会館とかへ、歌手の方(中島みゆきさんだとか)のコンサートを聴きにいきましたし、
こここまで大掛かりでなくても、なにかのイベントでこられている歌手の方の歌など聴いて感激したものです
音楽好きな方なら終日楽しめるここまでのフェスティバル・・圧巻です
アルクノさんはやっぱり、ジャズですね
アルクノ
この音楽祭、キャラが濃くないと出演できないのかも知れませんよ
始まった当初は路上アマチュアミュージシャンが多かったのですが、年々レベルが上がってきています。
新開地音楽祭の知名度も上昇しているのでしょうね。
昭和ロックの赤いギターの方は目立ちたがりさんかも知れません。必要以上に頑張っていました。
KURIさんのお気に入りは地下で歌っている若い奥様ですね。神戸祭りでも探してきます
土岐さんは色んな方と共演していて、このスペシャルプロジェクトは文字通り特別編成バンドのようでした。
最近はラストに土岐さんが登場していますが、毎年共演相手が違っているのです。
来年辺りお嬢さんが出てくるかも、と期待しています。
と言うことで、これから毎年この音楽祭を取り上げないといけませんね。
ビールで一人乾杯、最後に全員で乾杯も最高です。
アルクノ
ここはミュジークフェスティバルと言うより色んな音楽のお祭り騒ぎと言う雰囲気です
兎に角「ごった煮」なので、選んで聴かないと頭がおかしくなりそうです。
中島みゆきさんのコンサートへ行かれたんですか。
どんなジャンルでもライブはいいですよね。
私は生のバンド演奏が大好きで、それがビッグバンドジャズに繋がりました。
これで、新開地音楽祭のあらましの説明ができたので、来年はジャズやビッグバンドに的を絞って紹介したいと思います。
清兵衛
懐の深い神戸だからと納得です。
生を飲みながらの野外音楽祭
いい季節になりましたね
アルクノ
これから、神戸は音楽とお祭りのシーズンに入ります。
今回ごった煮音楽祭でしたが、ジャズは本物でした。
来年はビールと日本酒で盛り上げたいと思っています
yoppy702
こちらでも、御堂筋などで催し物があり、ミュージックストリート的にはなりますが、こんなに大規模なのはないですね。
それも、神戸一の歓楽街だった新開地での神戸最大規模の音楽祭。ボクの住む町でも、かつての大歓楽街「新世界」がありますが、とても、このような企画はないですね。
それにしてもアルクノさんは、高砂高校ジャズバンド部とは縁があおりのようで。
偶然にしては、出来すぎてます。もうこれは、この場所に、この時間に、アルクノさんを呼んだとしか思えませんね。(^^)
曲目も、グレン・ミラー、カウント・ベイシー…嬉しい選択です。
アルクノさんの移動で、色んな、個性派バンドのご紹介…今の時代、在り来りじゃなしに、サウンドか何か特色を持たれているバンドが多いですね。
ボク達の年代にとっては、「ちょっとねぇ…」というのもあるけど、「実に、おもしろい。」と感じるバンドもあります。
「BIGMANステージ」でも、グレン・ミラー。ここも嬉しいですね。
インザ・ムード、茶色の小瓶、ムーンライト・セレナーデ…。
この活字を見ただけで、ボクも「ええな~」になりました。(^^)
ディナーは、さすがに、アルクノさんらしいですね。フライ物にビール。この日のビールは、美味しかったでしょ。タルタルソースは、ご愛嬌。フライ物+ビールやから、大丈夫やったでしょ。(^^)
そして、Jazz Night。
「陽が落ちて…」
わぁ~、ムッチャ、エエ雰囲気や。(^^)
会場は、ノリノリですね。
又、ラストが豪華な事。モンキー・マジックでの大盛り上がりが、目に浮かびます。
最後に乾杯なんて粋な計らいや。大規模なのに、アット・ホーム的。
来年は、ゴダイゴですか。実現したら、また、メッチャ、盛り上がりますね。(^^)
アルクノ
駅から公園へ上がるといきなり高砂高校で、運命を感じてしまいました^^)
縁があるのでしょうね。
この音楽祭は地域の方が作り上げているので、庶民的な部分とレベルの高い部分の相乗効果で不思議な魅力があります。
拝見しなかったが、音楽祭セレクションステージというのがありました。
公募334組から厳選された実力派バンドが出てくると言うもので、来年は是非聴いてみたいです。
ただ、色々「はしご」しないといけないので、体が三つぐらい必要です^^)
お祭り状態なので、一カ所でじっとしておくのは勿体ない。
動き回って「実に、おもしろい。」体験をしないといけませんね。
新開地ではグレンミラーが受ける事を奏者が知っていて毎年こうなるけど、実にいいことです。
ノスタルジックな面と楽しい雰囲気の両方で、運営事務局の意向もあるのでしょうか。
ランチの時、将棋を観戦しているご年配に声をかけられました。
ここは見知らぬ人でも友達のように気安くしてくれてGoodです。
フライシリーズはビールにぴったしで、ランチパックにもトンテキが入っているのでグビグビいけました。
ラストのステージはめちゃ豪華で、無料が信じられないぐらいです。
奏者も全員本気モードでグイグイいきます。
音楽祭で最後に乾杯なんて、新開地だけでしょうね。
ステージ上でも全員ビールを持って再登場です。
ビールが駄目な演奏家は、
この音楽祭にはBadです^^;
来年ゴダイゴが出てくれると嬉しいのですが、1年後にはお知らせします