こどもの日に因み、元気な子達が喜ぶようなコースを設定して歩いてきました。
元気な大人も楽しめると思いますので、どうぞご一緒に歩いて下さい^^)
コースは、神鉄・箕谷駅バス停(市バス111系統9:36発)=丹生(たんじょう)神社前バス停(9:52)~丹生宝庫~藍那古道~藍那小学校~藍那トンネル~相談ヶ辻~しあわせの村(昼食13:00~13:30)~ひよどりごえ森林公園~神鉄・丸山駅(15:33)で、距離は約15km。
お天気が抜群のこどもの日でしたが、童心に戻って単独で歩いてきました^^)
スタートから、しあわせの村に向かう阪神高速北神戸線に架かる陸橋辺りまでは太陽と緑の道を歩きます。
実は、4月から丹生神社前バス停からの藍那古道を私がパトロールすることになりました。
任期が3年のパトロール隊員として神戸市から任命を受けていますが、毎月担当コースの安全確保の為のチェックと道中のゴミの処理などを行っています。
毎年担当コースが変わり、4月から最終年度に入っています。
最後に、とても歩きやすくて馴染みのあるこのコースを与えてくれました。
2年間頑張ってきたご褒美でしょうか^^)
神戸市内に27コースある太陽と緑の道です。
藍那古道を歩くこのコース№21は距離が4.6kmと短いが、変化があって子供にも喜んでもらえるルートだと思います。
義経道とも呼ばれ、源義経が平家討伐のため鵯越の逆落としに向うときに通った道でもあります。
コース№21の地図はこちらからゲットできます。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/leisure/taiyou/021.html
簡単な地図ですが、私的に使用する場合はOKだそうです。
丹生会館前にある丹生宝庫では毎年こどもの日にだけ、保管してある宝物を公開し、無料で鑑賞出来るようにしています。
5月5日には親子揃って平清盛に縁(ゆかり)のあるものなど歴史に触れることが出来ます。
しあわせの村には、広大な敷地に遊園地やアスレチック設備に芝生広場、ホテルにプールにジョギングコースに日本庭園まであります。
確実に、親子揃って幸せ気分に浸れる場所で、入園無料なのも嬉しいことです。
ひよどりごえ森林公園は、緑に包まれた山や谷などに散策路を巡らし、自然に親しむことが出来る場所です。
山中にある公園ですが、ハイキングも楽しめるエリアとなっています。
これらを繋ぎ合わせ、「こどもの日」特別バージョンとしました。
しあわせの村で、1時間程余分に遊んだとしても5時頃にはゴールの丸山駅に到着すると思います。
遊び過ぎて疲れた場合は、しあわせの村からバスで帰路に着く事も出来ます。
前置きはこれ位にして、本編のスタートです。
丹生神社前バス停(9:52)で下車して、押しボタン式信号を渡って、丹生宝庫に向かいます。
バスの中はハイキング客で満員でして、ここから丹生山に登るグループのようでした。
丹生会館前にある丹生宝庫に靴を脱いで上がります。
中に担当者は居らず、撮影禁止の表示もありませんでした。
地元の方に聞くと撮影OKだそうです。
豊臣秀吉朱印折紙と脇に書かれた掛け軸が展示されています。
見事な木彫りの作品です。
一番の宝物は平清盛筆とある、「一山地圖」。
格子のガラス戸に遮られ、全体を撮影できないのでその一部分ですが。
清盛が福原京(現在の神戸市兵庫区)の叡山と見て信仰した丹生山明要寺の図です。
清盛がこれら堂塔を整備したと伝えられています。
この曼荼羅絵図には水銀を採取する様子や、湯を浴びる僧に旅姿の老若男女も描かれ、当時の風俗を見ることが出来ます。
丹生山の丹生は水銀の事だったのです。
文亀3年(1503)頃の製作と考えられています。
丹生山頂の下、明要寺があったとされる所にこの曼荼羅絵図が掲示されています。
以前の撮影ですが、その写真を以下に添付します。
クリックして拡大するとその詳細が分かると思います。
清盛は湊川駅の北にある雪の御所(現在の湊山小学校)から丹生山へ月参りしたとの伝説もあります。
今回丹生山には登っておらず、コースは雪の御所手前約2キロの地点で終わっています。
月参りのコースを往復歩くとなると30数キロとなる訳で、清盛さん、並外れた体力を持ち合わせていたようです。
丹生神社前バス停に戻り、再び押しボタン式信号を渡って、藍那古道へ向かう。
その左、ちょっと離れた脇にある、鷲尾家の灯籠を眺めてから。
これは、京からやってきた義経を藍那古道へ案内したという17歳の鷲尾武久が住むお屋敷のあった場所と聞きました。
藍那古道に入り、ややあって左、鷲尾家墓所と彫られた石柱がある。
上がると新しくなった鷲尾家の墓です。
大事な役目を遂行した武久ちゃんのお墓はどうなっているのか、よく分かりません。
義経が歩いたと伝えられる古道を進むが、現在は所々で自動二輪に蹂躙されています。
山道が平らになり、細くなったその先で、ちょっとした岩場がある。
楽しい道は直ぐ終わって、また平らな道です。
岩場はその先にも少しあって、やがて倒木の予備軍に出くわす。
寄りかかられた木も迷惑な話だが、なんとか支えてくれています。
これを、先月の4月に当局に報告したが、対処は何時になることやら。
ここを通るときは駆け足でお願いします

以前、泥濘のこの場所で車がひっくり返っていたが、片付けられていました。
そこから更に7分、お陀仏になった車があります。
こんな所までどうやって走ってきたのか知りたくなりますね。
そこからは石ころだらけの下りで、コンクリートが施された道になると、
藍那古道は終わる(11:19)。
農道としても使われている林道を下ると藍那小学校です。
小学校前を下ると神戸電鉄の高架があり、潜って左へ行きます。
すると直ぐに右へ上がる坂がある(11:40)。
上がると地下道があるが、担当コースはここまで。
この右に藍那トンネルがあります。
ここから急坂舗装路が続きます。
やがて突き当たりの分岐になり、
星和台とある左へ向かう。
分岐から6分で相談ヶ辻になる。
どんな相談をしたのかよく知らないが、義経率いる精鋭部隊70騎は私と同じ左へ向かった^^)
しかし当時の面影は無く、
国営明石海峡公園の整備中です。
ここを回り込むように進むと分岐がある。
義経は左に進み、その先にある星和台住宅地を下って、鵯越墓園内にある高尾山に登ったそうです。
その山頂の下には義経馬繋ぎの松がある。
そこで一夜を過ごして翌朝、ドラマチックな鵯越の逆落としへと向かう。
結果、たった70騎のゲリラ作戦で、平家はあわれにもほぼ壊滅状態となりました。
須磨一ノ谷の説もあるが・・。
私は義経ご一行様と別れ、太陽と緑の道とある右へ向かいます。
先ほどの茅葺きが新しい、古風な家を眺めなから。
行くと右や左に「立ち入り禁止」の札がある。
これは広大な敷地に、国営明石海峡公園を整備中と言うことです。
公園に架かる陸橋を渡る時、その一部が眺められます。
今歩いている道も、公園内にあった太陽と緑の道が廃道になった為、付け替えられたものなのです。
ここからは平坦な一本道で迷うことはありません。
義経さんと別れた場所から23分後、左へ下る細い道に入る(12:21)。
私の持っている地図にはミニゴルフ場(すずらんコース)とあるフェンスが続く。
フェンス沿いに歩いて行くと、阪神高速北神戸線の上に出る。
この陸橋を渡って行くが、私の進む方向から自転車2台が勢いよく下って来ます(丸印)。
その陸橋の上から、義経が野宿したという高尾山が望めます。
電波塔が建っている辺りです。
陸橋を渡って、登って、山に入ると直ぐ左の木に「しあわせの村→」の表示がある。
太陽と緑の道とも別れて、そこを入ります。
尾根を進むと「歴史的背景から見たしあわせの村」との看板があり、左に下る。
右へ行くとバーベキュー広場になります。
階段と坂が続く道を下ると、しあわせの村です。
右に下ると、分岐の左方向にトリム園地と書かれた案内があります。
階段上がるとトイレがあり、その先で家族連れが賑わっていました。
この左で食事にします(13:00~13:30)。
台船に乗って、ロープを引っ張り、対岸へ辿り着くと言う乗り物があります。
これと同じような乗り物が三台あったと思います。
小山の上に砦があり、そこへ行くアスレチックコースが大行列ですが、
一番の人気はこの滑り台。
脇の階段上がるとこれまた大行列。
その向こうが大芝生広場となっています。
そこでは木工や動物風船などのイベントが開催されていて、親子でバドミントンやボール蹴りもしています。
何が飛んでくるか分からないので、足早に通り抜けます。
ホテルの前の日本庭園をカメラに納めて、
神戸リハビリテーション病院前を通り、しあわせの村ともお別れです。
ここにバス停があります。
緩やかな坂を上がると神戸シルバーカレッジがある。
これを回り込むように進むと、三宮・箕谷↑の道標があります。
突き当たりまで行くと長田箕谷道路にぶち当たり、渡って右折する。
この道をどんどん進めば目的地に行けると思うが、遠回りになります。
このひよどり台歩道橋の左へ入ります。
突き当たりを右へ、右へ回ると、十字路があり、左方向の先に公園へ向かう階段がある。
キョロキョロしながら歩いて行くと分かると思います^^)
ひよどり台東公園に上がる階段です。
上がると公園の前に、先ほどの車道がある。
その歩道を数m行くと、ひよどりごえ森林公園の入り口です。
入るとこの地図です。
歩いたルートを書き込んでみました。
今回二度目の訪問ですが、ブログで紹介するのは初めてです。
東の方にはハイキングルートが幾つもあるようなので何れ探索してみます。
面積は53haで大部分は六甲花崗岩が形成しているそうです。
かつては赤松を主体にした松林だったが、松枯れが進んで、コナラ、ヤマモモ、ヤマザクラ、アラカシ、ネムノキなどが自生しているそうです。
低木では、コバノミツバツツジやモチツツジなどがあると書いてあります。
少し行くと、トイレの前に分岐があって、散策コース・やまびこ橋の方へ向かいます。
上がると住宅地が望めるが、あまりいい景色ではありません。
尾根を進んで下ると、やまびこ橋へ向かっている道が下に現れる。
歩きやすい道を下ると、やまびこ橋が
西神戸道路に架けられています。
カメラのレンズをフェンスに突っ込んで、南方面をパチリ。
広い林道のような所に出て右へ向かうと、日だまりゾーン。
日当たりが良すぎるので、日陰ゾーンで一休み(14:42)。
焼酎お茶割りをチビリチビリ頂いて、道標に雲雀ヶ丘2丁目とある方へ下ります。
下る途中にスカイラーク展望台があります。
兵庫区と長田区の展望が広がるビューポイントです。
雲雀ヶ丘2丁目出口から住宅地を下ると、左に小さな雲雀ヶ丘公園がある。
その下が丁字路で、左に行きます。
雲雀ヶ丘小学校の前を下ると介護老人保健施設サニーヒルがあり、そこの分岐も左です。
暫くして、前方に神鉄の架線と丸山駅が見えてきます。
あとは大体分かると思いますが、地元の方に尋ねると教えてくれると思います。
親子で歩くハイキングコースの紹介は初めてだと思いますが、楽しめて頂けるでしょうか。
ちょっと距離が長いので、小学生の高学年辺りからが対象になると思います。
体力的に無理がある場合は、しあわせの村で美味しいものを食べて、遊んで帰るのもいいでしょう。
後日しあわせの村からひよどりごえ森林公園内を散策して、丸山駅に下るようにすれば、2度楽しむことも出来ますね。
道中お子様に歴史的解説をしてあげると、パパって凄いな~となります。
勿論、単独で歩いても、たっぷり楽しむことが出来る訳ですが。
長文を最後までご覧頂いて、ありがとうございました

この記事へのコメント
erichann551
覚えていますか?この前石井ダムへ行くのに色々と教えて頂いたerichanです。お陰様で何の不安もなく、行くことが出来ました。湊川まで下りて行ったり、時にはハーバーランドまで行きました。帰りはバスでしたけど。菊水山も、何度か登りました。景色が最高でしたね。写真もいっぱい撮りました。楽しいウォーキングが出来ました。本当に有り難うございました。今は広島で早朝ウォーキングを1時間位しています。
風子
太陽と緑の道のパトロールもご苦労様です
丹生会館だとか丹生宝庫なんてモノもあるんですね
そして・・丹生が水銀のことだったとは・・
昔は水銀が取れていたなんてことも今やその面影すら残してはいなくって、ただの田舎の山って感じしかしてはいないんですが
清盛が福原から、この藍那方面まで歩くというのもすごいですがせいぜい馬があるくらいで歩くしかなかった昔の人は現代からは想像できないかに、健脚であったのでしょう
てくてく
丹生文庫で、曼荼羅絵図を見られて、良かったですね。説明板よりも、ヤッパ本物でなくっちゃ・・・
長距離の探索、お疲れさまでした。
てくてく
アルクノ
しっかり覚えていますよ。
お一人と言う事だったので、どうされたのかと気にはなっていました。
そうですか、私のアドバイスが役に立ちましたか。
沢山歩いて、景色も堪能されたようで本当に良かったです。
これからも元気に歩いて、健康を維持していってください
私も元気に歩いている所をここで公開していますので、またお立ち寄りして下さい
アルクノ
丹生宝庫内部はこども日にしか見ることが出来ないので、この日を狙っていました
いいお天気でほんと良かったです。
丹(たん・に)で調べると、鉱物の1つで硫化水銀が出てきます。
丹生(たんじょう・にう)は水銀が生まれる或いは出てくるという意味のようです。
また、丹は顔料の赤色の意味あいもあります。
丹頂鶴は頭頂部に赤い皮膚が露出しているのでそう呼ばれているんですね。
また、この近くにシビレ山があります。
採掘者が水銀毒に侵され、現れた症状を指してそう呼ばれたのかなと思っています。
藍那古道はウォーキングコースと言ってもいい楽しい道です。
清盛さんは何処を歩いて月参りしたのか良く分かりませんが、途中まで馬で向かって、その先で山歩きしたのかも知れませんね。
しかし健脚であったことは、私が保証します
アルクノ
このルートだと、山歩きにジャンルに入れるにはチョット・チョットなののでウォーキングに入れました
てくてくさまだとチョチョイだと思います。
曼荼羅絵図の清盛筆はマユツバですが、本物は初めて拝見しました。
ディテールが違いますね。
単独だったのでは帰宅後頂きました
yoppy702
天気がイイので、メッチャ気持良かったです。
それに、歴史のお話。
案内人さんと一緒に歩きながら、昔のお話を伺っているような気分でした。
「曼荼羅絵図」にも書かれていますが、福原京から参拝道を整備し、毎月参拝したと。
昨年、楽しみにしていた、ドラマ「平清盛」が思い出され、あの清盛入道の顔が浮かんできました。(^^ゞ
そして、アルクノさんの記事で知った、「鵯越の逆落とし」…あの時も興味津々で読ませて頂きましたねぇ…
「しあわせの村」って、以前のご紹介の時にもチェックしたのですが…
「トリム園地」って楽しそうですね。
今回も、チェックしてしまいました。(^^ゞ
「遊び方」ってのが載っていて、<ぼうけんコース>、<おとぎコース>とか書いていました。
『小学生てい学年いじょうは「しあわせのかね」を求めてぼうけんのたびに出る「ぼうけんコース」にチャレンジしよう!』と書いていましたが、大人でもOKなのかなぁ…
「ひよどりごえ森林公園」もマップを見ると、散策に良さそうな所ですね。
結構な広さのようですから、全部回ろうとすると、一日掛りそうですね。
気候の良い、お天気の良い時に歩いてみたいです。
アルクノ
これで「歩いてみたいコースが出来てしまった!」 でしょうか^^)
ほんと、この日はお天気も良くて気持ちよか、でした。
ですので、お天気のいい日にチャレンジして下さい。
私の歴史話は調子に乗っているだけなので、詳細はネットで確認をお願いします
ただ、逆落としの件は須磨一ノ谷より鵯越の方が現実味アリだと思います。
神戸、特に兵庫区の地域は清盛さんのおかげで出来あがっている感じですね。
風よけの島を作って港を整備するなんて、革新的な清盛さんです。
地元の方も敬愛していますしね。
しあわせの村はどんな方でも受け入れ体制OKなので、是非冒険の旅へ向かって下さい。
散策コースもあって、バラエティーに富んでいます。
「ひよどりごえ森林公園」の全容をまだ把握していませんが、アップダウンがあって楽しめそうです。
売店が無く、ビールも無いのが残念ですが、持ち込みは全てOKですので^^)
寝転ぶのもOKですよ。