竹細工・ぐい呑Type2(2013.02.20)

曲線を取り入れて作ったので、前作よりは難易度が上昇しています。
このようなテキストがある訳ではないので、頭の中でイメージを作り上げてから制作に取り掛かりました。

前作はぐい呑♂でしたが、今回は女性向けのぐい呑♀としています^^)
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まず、角度をずらしてノコギリで切り込みを入れます。
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切り残している所を、マーカーを使って曲線で繋ぎます。
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ちょっと頭でっかちなので、この後、カップになる部分を少し切り落とします。

不要なところを削り取るが、深く切り込みを入れていくと、こうなります。
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あとは滑らか仕上げにするだけです。
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足を手前に向けると、頭は90度横に捻っていますね。
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この捻り具合で女性らしさを表現していますが、どうでしょうか。
後ろ姿は、
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艶かしいS字カーブが色っぽいです^^)

そこへ、前作君が登場してきました。

♀「あら!ぐい呑君、こんなところで・・、どうしたの?」
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♂「グイちゃん、前から君のこと、好きだったの
♀「私もよ
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♂♀「
意気投合した二人は、竹林の中を楽しくデートしました。
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めでたし、めでたし~
ぐい呑君(♂)とグイちゃん(♀)で、夫婦ぐい呑です^^)



デートから帰ってきた二人が再登場してくれました。
前回コメントを頂いて、私も興味のあった、試飲の報告です。

左・冷酒。
中央・ぐい呑(♂)に注いだ冷酒。
右・ぐい呑(♀)Type2に注いだ熱燗。
以上三種を飲み比べてみました。
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銘柄は左後ろにある四合瓶の菊正宗・樽酒です。
「ぬる燗」と「冷」の両部門で金賞を受賞したので、W受賞だそうです。
なので、今回の適役と思って買い求めました。
価格は700円チョッとの本醸造酒で、飲みやすい中級クラスと言うところでしょうか。

その結果レポートです。

1.グラスのお猪口から頂きますが、そのお味は?
杉樽の香りが微かに残る、あまりクセのない、スッキリした辛口のお酒です。

2.中央、冷を鼻先に近づけると~・・竹とお酒の香りがミックスして、いい感じです。
飲むと、竹林を歩いているような気分になります
注いで直ぐだとあっさり目ですが、2~3分置くとはっきりした香りになります。
青春の味と言うか、還暦を過ぎた私には、若い頃を思い出させてくれるようなお味でした。

3.最後に熱燗です。
熱燗はぐい呑できないのでチビチビと頂きますが、鼻先に近づけるだけで強い香りが漂います。
最初はそうでもないが、チビチビの終わり頃になるとエグイ感じになります。
竹のエキスを飲んでいるようで、宜しいとは言えないお味です。
熱燗の場合は少し入れて、温度の下がったところをグイっといけば美味しく飲めます。
キリキリまで注いで、冷めた頃合で頂くと・・、お勧めできない苦い味になりました^^;


以上を踏まえての結論です。
冷を注いで暫く置くと、Goodなお味になります。
なので、40度位のぬる燗にすると、より強い香りが楽しめると思います。
熱燗の場合は、少しだけ注いで、直ぐに飲んだほうがいいでしょう。

焼酎水割りも試してみましたが、爽やか風味のあっさり味になるのでお勧めですよ。


最後までご覧頂いて、ありがとう御座いました

この記事へのコメント

  • ~NORINKOです~

    ジャンルは違うもの手作り創作の同志として尊敬いたします
    m(_ _)m芸術性高い作品に感動しました

    o(^-^)o
    2013年02月20日 17:41
  • 凡稔

    初めて訪問させて貰いました。
    手作りの「竹細工のぐい呑み」
    アイディアといいデザインといい素晴らしいです。
    これで飲むお酒は、美味しいでしょうね。
    2013年02月20日 18:32
  • アルクノ

    NORINKOさん、コメントと気持ち玉もありがとうございます。
    鉄道模型で工夫して努力している様子には感心しています。
    当方は気軽なお遊びで、彫刻刀やナイフが扱える人なら誰でも作れると思っているのですが
    2013年02月20日 19:23
  • アルクノ

    凡稔さん、初めまして。
    コメントをありがとうございます。
    お褒め頂き恐縮致します。
    いつもアイデアが湧いてきたら作るようにしています。
    このような小物ばかりですが、また気が向いたらお立ち寄り下さい。
    本日の昼と夜に、これでお酒を頂きましたが、美味でした
    2013年02月20日 19:30
  • トトパパ

    こんばんは。

    コメントいただきありがとうございました。

    竹細工、いいですね~。
    これでぐい飲みしたら、どんなものでも美味しいでしょうね。
    利休みたいですね~。
    2013年02月20日 23:46
  • アルクノ

    トトパパさん、沢山の気持玉まとコメントをありがとうございます。

    最近始めた竹細工ですが、ビギナーズなりに工夫して作ってます。
    自分で作った器で頂くと美味しいですし、食も進みますね
    なる程、利休みたいですか。
    これからも宜しくお願いします
    2013年02月21日 07:56
  • ふぉるま

    良いですね~♪ これは絶対女性用です~
    ストーリーも背景の竹林もナイスです~(*^_^*)
    ニコニコ微笑みながら見てます
    相思相愛 良かったです

    かっぽ酒に憧れる私としては熱燗の結果が残念です。。。
    竹筒ごと温めると美味しいのでしょうかね
    青竹の香りがするお酒 素敵ですね
    2013年02月21日 10:28
  • アルクノ

    ふぉるまさん、早速見て頂いてありがとう。
    女性用で頂くと、早く酔いが回るみたいです
    考えてみると、熱燗でした

    相思相愛は、並べてみると私にその気持ちがバッチリ伝わってきました。
    これからずっと仲良くしてくれると思います。

    熱燗はちょっと残念でした。
    まだ青竹なので、アルコールの温度を高くすると香り成分が多く抽出されるのでしょうね。
    人肌ぐらいがいいと思いますよ。
    2013年02月21日 11:12
  • KURI

    なんとも言えぬ曲線がいいですねー。
    竹のぐい呑みのレポートもとても参考になりました。
    温度によってかなり違うのですね。
    竹林の背景もGOODでした。
    2013年02月21日 19:44
  • アルクノ

    KURIさん、いつもありがとうございます。
    女性らしくするには曲線しかないと思って、こうなりました
    まだ青竹なので、温度の違いが味の違いを際立てさせたようです。
    デートは生まれた竹林しかないと思い・・、
    雰囲気作りに協力しました^^)
    2013年02月21日 20:31
  • シグまろX

    こんにちは
    前回のぐい呑みもすごいなぁと思っていましたら、、、。
    曲線的な女性向け?ぐい呑みもすごいなぁ、、、!
    静かな竹林で一人、冷酒を堪能する、、、。
    想像しただけでも至福ですね。
    2013年02月21日 21:19
  • アルクノ

    シグまろXさん、気持ち玉もありがとうございます。
    前作が男性的だったので、自然と女性向けを考えてしまいました。
    今回のぐい呑♀で頂くと・・、
    「女性への思いやり」などという事をチラッと考えるようになりました。

    そうですね、京都辺りの竹林に持って行って、一人で飲んでみたいです。
    両方持って行って、デートさせないといけません
    2013年02月21日 22:17
  • 花咲か爺

    青竹での酒、風流ですね。
    前回に呆け封じと思って書きましたが、勘違いで、癌封じで京都、狸谷山不動院の初不動当日の1月28日は、家内安全、商売繁盛を願う人々で賑わい、この日は「狸谷飲み放題」と言う評判の接待もあり、護摩の火で温めた青竹の筒の笹酒を、青竹の杯でいただけ、この笹酒はガン封じになると伝えられているそうです。又、毎年1月23日奈良、大安寺で「ささ酒祭り」と言うのがあり、青竹の酒が振舞われてガン封じだそうです。
    2013年02月22日 14:38
  • アルクノ

    花咲爺さん、調べて頂いてありがとうございます。
    笹酒を青竹で頂くのですか。
    笹に薬効成分が多く含まれていて、それを青竹で美味しく頂くと言うことですね。
    酒は百薬の長!
    私の肝機能を調べた上でのことですが、主治医からも一合半位は飲んだほうが宜しいと言われています
    2013年02月22日 16:27
  • てくてく

    新作のぐい呑、なかなかのデザインですね。
    やや、不安定の様に見えますが、大丈夫なんですね。

    呑み比べ、参考になります。青竹入手した時、輪切りにして(不器用ですから・・・)呑んでみます。
                         てくてく
    2013年02月24日 12:11
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとうございます。
    置いた時、上にある杯が安定させるスタイルになっていますので大丈夫です。
    熱燗はちょっと残念な結果になりましたね。
    味には人の好みもあるので、どうか試してみて下さい。
    切り取った竹で飲む場合は、切り口をヤスリかナイフで面取りした方がいいです。
    また内壁には薄皮がありますが、スポンジなどで洗えば取れると思います。
    2013年02月24日 13:43
  • 清兵衛

    アルクノさん、本当に器用ですね!
    これは、曲線で難易度高いですよ、そして重心を捉えバランスをとるのも難しいです。
    そして美的センスで、オマケに艶かしいのが味があります。
    月夜の晩、この夫婦ぐい飲みで
    一杯は絵になりますね!
    ブラボーの連発です。
    2013年02月24日 20:00
  • アルクノ

    清兵衛さん、沢山の気持ち玉をありがとうございます。
    デザインは頭を捻って、こんなひねったスタイルになりましたが、あとは丁寧に仕上げるだけでさほど難しくはないんですよ。
    関東でも竹はあると思いますので、是非参考にして下さい。
    もっと色んなデザインで作ってみてもいいですね。
    2013年02月24日 22:03
  • yoyppy702

    失礼しました。
    焦って、次に飛び越してました。m(__)m

    竹に注いだお酒の味と香りがどのように変化するかを検証されて、そして、そこから、推論も交えて結論を導き出されてる。
    さすがに、アルクノさん、素晴らしいレポですね。
    酒造メーカーが飛びつきそうです。
    よく、お酒の付録で、グラスとかついているのがありますが、こんな竹のぐい飲みやったら、オシャレで、ついつい、そのお酒を買ってしまいそうです。
    「清酒○○に、竹製夫婦ぐい飲、ぐい呑君とグイちゃん、付いてます。」なんて、キャッチでいかがでしょうか?(^^)

    ぐい呑君より、少し背を低くして、曲線を取り入れて、女性らしさを表現。
    可愛いグイちゃんが、紹介用のグラビア写真を撮っていると、撮影中にも関わらず、ぐい呑君が登場。スタッフの静止も聞かず、グイちゃんに愛を告白。グイちゃんも、ぐい呑君に胸の内を伝え…寄り添う二人。二人の唇が重なりそう…やがて、二人は、竹林へと愛を確かめに…

    エエですね。(^^)
    まさに、青春の「ぐい飲」ですね。
    2013年02月26日 19:42
  • アルクノ

    yoppyさんのコメントをお待ちしていました
    イヤー、さすがですね。
    セールスキャッチまで付けて、酒造メーカーが飛びつきそうです^^)
    酒好きなら誰でも思いつきそうな検証なのに、褒め過ぎですヨ。

    こんなのがおまけに付いていたら、私も買っちゃいます。
    作るの、大変ですから。
    多分、抽選で100名様限定になると思いますよ。

    この振り向くグイちゃんの女性らしさには、私もヨロめきそうになりました。
    更に、
    惹き込まれそうになる、ラブストーリーまで、
    短時間で考えて頂いてありがとうございます

    この「ぐい呑」シリーズ。
    次回作が有るのか無いのか、私にもよく分かりませんが・・。
    こっそり作るかも知れません。
    もし、気に入ったものができたらアップしたいと思います
    2013年02月26日 20:22

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竹でぐい呑みを作る(2015.03.11)
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