2012年6月以来の護身用アイテムです。
竹で作りましたが、今回はナイフと言うより武器の範疇に入る大型のものになりました。
用途は熊対応を想定しています。
以前に作成した木製の熊対応護身用ナイフだが、
これで戦うとなると、熊さんと同レベルの腕力が必要かも知れませんね^^;
(過去ログ「護身用ナイフの塗装」よりコピー)
今回のポイントはテコの原理を応用できるようリーチを長くして、見た目でも敵を威嚇したいと思いました。
実用的に熊にも十分太刀打ちできる物としたつもりです。
先月末からの帯状疱疹の症状が落ち着いてきてから、制作に取り掛かっていました。
実は年初より近くの竹藪に切り捨ててあった竹を持ち帰り、杖を作っていました。
地主さんなのか地元の方なのか分かりませんが、農道に覆いかぶさるようになっていた竹を切り落として、そのままほったらかしになっていたのです。
いつもザックに入れている折りたたみノコギリで適当な長さに切断し、枝を落として持ち帰りました。
周囲の片付けも兼ねて数回往復し、持ち帰った竹は9本です。
その中の1本が今回の主人公ですが、この部分を見て思いつきました。
ほかの枝はノコで落としたが、ここだけ残しておきました。
枝があったところは、
これから彫刻刀で出っ張りを削り取っていきます。
左が浅丸曲げで右がすくい刀です。
節の部分の出っ張りはナイフで削り落とすが、まず片方から削った後、
反対側から削ると平にすることが出来ます。
槍にするべく、先端をカットするが、
この状態ではイマイチなので、ナイフのように鋭い形に加工する。
表皮を削り落とし、ダブル・ブレードのように尖らせました。
これがあったので思い付いたという部分は、
牙のようにしてます。
全長は153cmで、中心部を両手で持って戦います。
襲ってきた熊には牙で傷を与えるか、槍で突くことになります。
仕上げに金属に似せた加工をするが、
今回は塗料ではなくテープを使います。
驚くなかれ、この4色セットで105円!
これを使うメリットは、
表面が多少凸凹でも貼るとツルツルになる^^)
離れた位置からからこれを見つけた熊さんは、両端が金属だと勘違いする(多分)。
相手が圧倒的に強いアイテムを持っていると判断した熊さんは、近づいて来ないのではないでしょうか。
竹のブレード部分が命で、持ち歩くときはこのように逆さまにします。
電車で持ち運ぶときは上下にカバーが必要でしょうか。
おまけに、
私が作った竹の杖についても説明します。
土に突き刺す部分はこのようにしています。
節の先10センチ程をノコギリでカットし、彫刻刀とクラフトナイフで節の手前まで深く削り取っています。
これは、中に入り込んだ土を除去する為の加工です。
更に、先が磨り減ると再び削って使えるよう、余裕を持って10センチとしています。
枝があった部分は彫刻刀で凸凹を無くすが、凹んでいる筋もナイフではダメなので彫刻刀で竹の皮を削り取ります。
その後は、紙やすりで滑らかにしないといけません。
針のように細い竹の繊維が残っていると怪我をしますので。
サンダーがけが終わると、ベビーオイルの様なサラッとした油を手に乗せて擦り込みます。
これを何回か行うと割れ難くなるのです。
油が吸収されて表面が乾くと実用OKです。
まず作る前に自分の身長と照らし合わせ、節から節までの長さを考えて選ばないといけませんが、これは全長114cmです。
竹の杖は、パイプに節のある構造なので軽くて丈夫です。
日本国土だと手に入れることも容易なので、街歩きや山歩きに利用してはどうでしょうか。
最後までご覧頂き、ありがとう御座いました

この記事へのコメント
てくてく
捨てる者あれば拾う者あり。竹も満足でしょう。
竹槍、うまく出来ていますが、願わくば、熊と遭遇しない様に・・・
てくてく
アルクノ
拾われた竹も喜んでいますが、私同様熊に熊と出会うことは嫌だと申しております
熊さんが生息していない所へ、
今から手ぶらで散歩に出かけます
yoppy702
今回は、全長、153cmもあるんですね。これ位の長さがあれば、最悪の事態になっても、頑張ろうという気持ちになるかもしれませんね。もっとも、そんな事態には遭遇したくないですけど。(^^ゞ
いつもザックに折りたたみのノコを入れられてるんでか。これにはビックリしました。
そして、お持ち帰りが、9本。
出来あがりは、塗装でなくテープ。
このテープも、金属感がありますね。
確かに、熊さんは、金属だと間違うかもしれません。(^^)
アルクノ
最初の写真、本物に見えましたか。
2011年9月の作品ですが、これがきっかけで「護身用ナイフ」がシリーズ物になりました。
庭木のシラカシで作りましたが、材質が緻密で非常に硬いのでナイフになるのではと考えたのです。
最近では百均の角材もありますが、シラカシが一番丈夫ですね。
今回は材料に竹を使い、塗装ではなくテープにしたので、誰でも作れると思います。
近くで見るとバレちゃいますが、離れて見つけたクマさんは金属と勘違いすることを願っています
争いを避け、平和的に解決したいと思いまして、このようにしました。
ザックのノコは「太陽と緑の道」のパトロールをするようになってから携帯しています。
風子
本当にアルクノさんは器用です
熊に遭遇は・・六甲でもあるんでしょうか??
最近、山に餌がなく・・熊が人里近くまで下りてきてニュースも聞きますが・・この辺りの山に熊?
って感じもします
ただ六甲山系は猪は多いですね
何にせよ護身用のモノを持ち歩くことも大事なことですね~~
足のほうはもう、よくなられているのですか?
アルクノ
今回は過去最大の大型作品になりました
と言っても細工したのは両端だけですが。
六甲山系は猪だけで、熊さんはいないと思います。
京都の山には熊の注意看板があるので居るみたいですが。
熊の生息地にお住まいの方にどうかと思って、考えてみました。割と簡単に作れるので参考にして欲しいですね。
足は大丈夫です。
最初から歩けましたが、無理をすると治りが遅くなると言われて控えていました。
今日の診断で山歩きもOKとの許可が下りたので、リハビリを兼ねて、午後から12キロ程アップダウンのウォーキングをしてきました
体力を元に戻してから山歩きを再開したいと考えています。
KURI
最初のイメージ通りでなく、ちょっとした思いつきでアレンジされているところに感心致します。
そろそろ山歩き再会ですか?(^_^)
アルクノ
多少雑な仕上げでもテープでツルツルになります
最初試しに塗ったシルバーの塗料がイマイチだったので、テープに変更しました。
いま体力の回復途上で、山歩きはもう少し先で再開できるかと思っています。
ウォーキングは10キロでも大丈夫になりました
まめたろう
ブログで紹介されていても
見事な刃先ですね(^-^)
制作過程をみていて
昔竹やりが武器だったのに納得でした。
でもクマを相手では大変そうですが
光る刃物にビックリして逃げてくれると
一番、助かりますね☆
アルクノ
過去、護身用ナイフを作ってきた経験がこの竹細工に活かすことができたと思います。
竹槍が武器だったことも、作ってみて納得しました。
熊さんを遠ざける為には、もっと大きくして作る方がいいと思いますが、電車や車で運ぶ限界にしました。
熊が恐れをなして逃げてくれればいいのですが