谷上駅からハイキングで「第9回六甲山氷の祭典」へ(2013.01.25)

今年で第9回を迎える六甲山氷の祭典です。
最寄駅で頂いていた案内パンフレットには
‐NPO法人 日本氷彫刻会 全日本コンテスト‐
とあります。
私は2011年から訪れている六甲山氷の祭典ですが、その2011年と同じ経路を歩いて会場へ向かい、下山は同じく膝に優しいロープウェーを利用しました。
そのコースは神鉄・谷上駅(9:30)~炭ヶ谷道~獺池(かわうそいけ)~マムシ谷~シェール道~穂高湖(12:00~昼食~12:20)~六甲縦走路~六甲山ガーデンテラス「六甲山氷の祭典」会場(14:32)~ロープウェー六甲山上駅(15:40分発)→ロープウェー有馬温泉駅(16:03)~神鉄・有馬温泉駅(16:25)です。
午前中は寒波襲来の強風でロープウェーは運休していたそうです。
私たちが乗車したゴンドラも強風の影響で徐行運転。
通常12分で下山ですが、風でゆらゆら揺れながら20分かけて空中散歩を楽しみました。

参加者は六子さんに、何時も篠山自然の会でお世話になっている植物博士さん、京都からお越しのSugarさんとアルクノ。
2年前は2月の開催でしたが、昨年から1月の下旬に変更されました。
雪が深くなると会場に行き難くなり、入場者が減るとの思惑だと思います。
そして、昨年までは木曜から日曜まで4日間の開催だったが、今年は火曜日まで6日間にして期間を延長しています。
入場料は500円でロープウェーの運賃は980円です。
初日の木曜日は準備の為午後3時からですが、金曜日以降は朝9時から開催しています。
土日は人が多いという事と、月火まで伸ばすと氷が一部解けるのではという心配で金曜日の実施にしました。


前置きはこれくらいにして本編のスタートです。
神鉄・谷上駅は地下鉄の終点でもあり、六子さんとSugarさんは三宮から地下鉄で来ました。
9:30にスタートです。
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森林植物園とは反対方向に向かい、高架を潜って住宅地に入る。
緩やかに登って下ると小さな川筋に出会い、右折する。
そこが炭ヶ谷への道です。
直ぐ、これから向かうルートの地図があります(9:44)。
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炭ヶ谷を上がると西六甲ドライブウェーになり、かわうそ池からマムシ谷を下ることが分かります。
コンクリートの坂を上がると、右に階段があるがそのまま左の細い道を上がると山道になる。
緩やかな坂を上がると、現在は使われていない高速への誘導路を渡って山に入ります。
砂防ダムを何箇所か乗り越えると汗が吹き出て、衣服調整と水分補給です。

分岐を右に向かうと、
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一部九十九折もある炭ヶ谷の急坂上りです。

炭ヶ谷の中間点当たりになる炭窯跡で小休止(10:22)。
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その先で、右からせり上がってきた谷筋に入るが、雪も氷もありませんでした。
荒れた谷筋が歩きやすくなってくると、
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その先にくたびれた木道があって、谷歩きは終わります。
登り切って左へ下ると、広場には残雪があった(10:54)。
広場の前がドライブウェーで右へ下ります。
直ぐ左側に獺池が見えてくるが、ガードレールの切れ目からそちらへの分岐がある。
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獺池は青空を映して静かな雰囲気です。
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その右が、穂高湖へ向かうマムシ谷です。
川筋を下った先で堰堤が邪魔をしているので、その手前で右へ階段を上がります。
上がると、奥様がリードしている年配のご夫婦が道に迷っておられた。
聞くと、穂高湖へ向かう途中とのことだったので一緒に行くことにしました。

下って左のシェール道に案内して、川を越えて小橋を渡り、
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また飛び石を渡って上がると林道になる。
10分ほど行くと突き当りに穂高湖の堰堤です。
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ご主人が疲れているようで、ゆっくりやってきた奥様に左の階段上がるとアップダウンを経て行けるが、右の橋を渡って広い道の方が楽ですと伝えます。
大休止のようなので別れて、私達も右へ向かうが、その堰堤から流れる水に氷はなかった。

穂高湖の分岐を過ぎて上がるとドライブウェーで、左へ行くと杣谷(そまだに)峠のトイレです(11:51)。
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トイレの水も流れていたので気温は+なのか。
そこから3分程下ると穂高湖です。
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1月下旬で雪も氷もない穂高湖は珍しい事です。
期待外れですが、風が冷たいここで昼食です(11:59)。
氷は無いが風が氷点下のような環境の下、お湯割り焼酎にソーセージの後カップ麺を頂きます。
風で飛ばされそうなので写真は無し。
植物博士さんから頂いた漬物は美味しかったです。
指先の感覚が無くなるので、手袋したままの食事でした。

食後は早々に退散して、杣谷峠へ上がり、六甲縦走路に入ります。
左へ暫く行くと、右側に階段登って山に入る所がある。
夏場は嫌な階段ですが、厳冬期には体を温めて頂いて有難いことです^^)
20分ほどで登り終えると、休憩ポイントです。
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高度を上げてきたので積雪2センチ。
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と言いたいところですが、こんな有様です。
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しかし、車道を渡って階段上がると、三国池はなんとか氷結していました(13:04)。
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かなり薄い氷で、踵で突くと簡単に割れちゃいました。
少し戻って、ここからも六甲全山縦走路の道標を頼りに行けばいいだけです。
角ごとに道標が案内してくれますので、
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初めての方でも大丈夫だと思います。

丁字ヶ辻に下って、左へ。
前ヶ辻を過ぎると記念碑台。
トイレを借りて、信号渡ると、凍った池がある。
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六甲山小学校の前の坂を上がると、神戸ゴルフクラブ。
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バリバリの雪道だがアイゼンは不要でした。
みよし観音を過ぎて、
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階段上がると日陰に凍った雪があったが、脇を通れば簡単に行けました。
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やっと展望ポイントに向かうが、ここの雪が一番多かった。
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眼下に六甲アイランドですが、
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右の方にはポートアイランドがあり、その沖合には神戸空港です。
東の方は、芦屋~西宮~尼崎~大阪と続いています。
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ベルトのように繋がっているので境い目が分からず、京都から来たSugarさんは神戸って広いね~♪となります。
埋め立てられて拡張していった様子も良く分かります。

飲食店のあるガーデンテラスには向かわず、会場に直行ですが、雪だるまがお出迎えです。
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このアーチの左下が会場で、
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ガーデンテラスの地下駐車場になっている場所です(14:32)。
入るといきなり、コンテスト第2位の神戸市長賞を獲得したこの作品。
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「原野を駆る」です。

これは特選第3位の
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「ペルセウスとアンドロメダ 出会い」

これは「夢の中」
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是非、私の夢の中にも出てきて欲しいですね。

次のタイトルは「化身」です。
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ストロボ発光禁止に設定して撮ったが、
発光させるとこうなります。
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作品の形は良く分かるが、背景の鉄骨が無粋ですね。

続いて「聖蛇」
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豊満な女体と大蛇の合体した姿で、日本昔話に出てきそうなお方です。
多分この女性を弄んだお殿様を締め上げるのだと思います。

「キズナ」ですが、
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イルカさんのキスなの?という感じです。

次は特選第5位の「向上心」
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水中から飛び出した人魚さんがイナバウアーしています。
大きな翼もあるので、このあと大空を駆け抜けるのでしょうか。

オフィシャル作品なのか、
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募金箱もある「氷の灯篭」です。

これは特選第4位の「ジェロニモ」
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珍しく男性的な作品です。

残るはグランプリ作品、兵庫県知事賞La Mer de Vie「命の海」です。
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ジョーズの上で、
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上手にアクロバット体操をしているスタイルの良い女性です^^)
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作品もライティングも全てが上手でした^^)

氷の彫刻制作実演もありました。
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ライトを作品の後ろに入れると、そのディテールが良く分かりますね。

東京スカイツリーですが、
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下で雪だるまが盛り上げています。

最後に大型作品「昇龍・鳳凰の舞」です。
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大きすぎで全体を巧く写すことができません。
左の鳳凰の舞の部分です。
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会場には氷が沢山あるので、冷凍庫のように寒いのです。
蒸し芋を暖房器具として一個購入し、齧りながら撮影したが、30分が限界でしょうか。
会場から5分のロープウェー乗り場に向かうが、15時10分のゴンドラが丁度出たあと。
通常20分間隔ですが、強風の影響で次は30分後。
休憩所のストーブと日当たりの良い所で体を温めるが、ワインを持って来れば良かったと後悔しました。

ロープウェーから眺められる景色は此方にあるので、興味のある方はご覧下さい。
https://arukuno.seesaa.net/article/201202article_3.html
「青谷道から摩耶・六甲に登り、ロープウェーで有馬温泉駅へ下山(2012.02.09)」です。

下山後、Sugarさんはバスで三宮へ、残った3名が神鉄で帰路に着きました。


最後までご覧頂いてありがとう御座いました


追記)
私が選んだものですが、紙面の関係上掲載できなかった作品も含めてアルバムにしました。
そちらの方もご覧下さい。
http://webryalbum.biglobe.ne.jp/myalbum/302084400503d484f91a7799242ffab118c63f430/5998013006429531

この記事へのコメント

  • KURI

    氷の祭典の作品はどれも力作ぞろいですね。
    やっぱり「夢の中」「聖蛇」「命の海」に目がいってしまいます。(^_^;)
    アルバムも拝見しました。ライティングもかなり重要な要素なんですね。
    2013年01月27日 11:15
  • アルクノ

    KURIさん、早速ご覧頂いてありがとうございます。
    女性の方にも見て頂いているのでまんべんなく紹介しましたが、私が視線を集中放射したのも、KURIさんと同じ系統の作品でした
    今回はライティングを意識して撮影しましたが、上手く撮れたでしょうか。
    ただ背景の鉄骨が邪魔なので、黒布で覆って欲しいと思いました。
    2013年01月27日 11:46
  • yoppy702

    ボクも昨日(26日)、行ってきました。(^^)
    感想は…作品をじっと観るより、とにかく、寒かった。(>_<)
    この日も、風がキツクて、体感温度が下がっているのに、会場の中では、手袋をしていても指先の感覚が無くなる程でした。30分程おりましたが、ギブアップ。防寒ズボンとかソフトダウンとか持って行ってたので、着用すれば良かったのですが…アルクノさんのように解説付きで作品のご紹介は、ボクには無理ですが、後日アップします。

    25日は、こっちも、平地でもかなりの強風でしたよ。急激に気温も低下していました。午前中、ロープウェーが運休する程やったんですね。
    穂高湖は、氷が張ってると思ったんですが、この週は、この時期にしては、結構、暖かかったですものね。でも、この日は、一変して、強風でブルブル。ご昼食、大変やったと、ご想像致します。

    ガーデンテラスの雪の風景とテラス側からの景観は、同じような感じでした。やっぱり、雪避けした雪がデーンとありました。冬のガーデンテラスは、バスツアーで行った事があって、「メッチャ寒い」という印象があったのですが、やっぱり、ここは寒いんですね。

    作品は、どれも、細かい部分があって、よくこんな物が作れるなぁ…と感心しました。ボクが印象に残っていたものは、「ペルセウスとアンドロメダ 出会い」、「ジェロニモ」。面白いと思ったのが、「絶対絶命」。
    来年は、鑑賞時の寒さを考えて、会場に入る前に、服装を考えなきゃ…(^^ゞ
    2013年01月27日 11:51
  • アルクノ

    yoppyさん、気持ち玉と丁寧なコメントをありがとうございます。
    多分翌日の土曜日にyoppyさんが来るだろうと思って、道を歩きやすいようにしておきました^^)
    参加者には、兎に角寒いので防寒具と手袋のしっかりしたものをとメールしましたが、防寒ズボンまでは考えなかった

    ロープウェイに同乗した人の話ですが、六甲山頂に登る途中の風が凄くて飛ばされそうだったという事でした。
    炭ヶ谷ではあまり感じなかったが、穂高湖では風が冷たかった~。
    今朝も自宅前は積雪が少しあったので、もう凍っているかもです。

    テラス手前の雪の量は驚きでしたが、これで沢山の雪だるまを製作中でした。
    その材料用に置いていたのかも知れませんね。
    ここも風がキツいので何時も帽子は収納しています。

    私の解説は好きなことを書いているだけですが、yoppyさんの視点で眺めた記事を楽しみにしています。
    私は撮影に失敗してしまいましたが、「絶対絶命」も面白い作品でしたね。
    全国から優れた氷の彫刻家が集まって来るので、作品はどれも皆素晴らしかったです。
    2013年01月27日 12:27
  • てくてく

    殆ど登りで、結構、しんどいコースですね。
    穂高湖でお昼、頑張ってよく食べられました。
    でも、氷の祭典は見事の一言。頑張った甲斐がありますね。寒い中、お疲れ様でした。
    あとがき・・・
    今回は、なかったのですか??
                        てくてく
    2013年01月27日 16:49
  • 風子

    一昨日だったかな?
    TVで観たんですが、どの彫刻も見事ですね・・実物を見たらもっと迫力あるのでしょうけど・・
    神戸に住んでる者としては一度くらいは行かなきゃなんですが・・
    夏なら、六甲へも車で簡単にいけますが、冬は道も凍結してるので、電車やロープエィーを使ってってことになります
    ただ、ロープエーも風がキツイと中止にもなってしまうんですね・・揺れながらのロープエィーは怖かったことでしょう
    アルクノさんたちは、登山も兼ねての見学だから身体のほうも、それなりに温まっておられると思いますが、電車やロープエーだけでは寒さが身に堪えそうです
    今冬は寒いせいか、六甲も雪もけっこう多いようですね・・でも、寒さにも負けず歩かれる皆さんに拍手です
    2013年01月27日 17:24
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとうございます。
    炭ヶ谷の登りはちょっとしんどいですが、汗をかいて温まるのでいいですね。
    ただ脱いで休むと冷えるし、衣服調整が忙しいです
    もう3年目ですが、何度見ても感心する出来栄えです。
    植物博士さんは車だったのでは無しでした
    2013年01月27日 17:53
  • アルクノ

    風子さん、気持ち玉もありがとうございます。
    冬の六甲は雪があっても無くても、どっちにしろ寒いですね。
    交通機関だと阪急側からケーブルか有馬からロープウェイなので楽ですけど、いきなり氷の中に入るので寒さが堪えると思います。
    会場には蒸し芋に豚まんがあるので、たくさん食べるしかないです
    2月は雪の中、氷瀑を計画していますがどうなりますか・・。
    サクサク雪の中を歩くのは楽しいですよ
    2013年01月27日 18:07

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