今回は、冬に訪れる水鳥の観察会とあります。
場所は篠山城址周辺に残るお堀とその地域の池や川の土手ですが、車で移動して巡りました。
この記事は、野鳥観察のあと篠山中心街を紹介するという2本立てにしています。
植物博士さんの車にモクさんとアルクノが同乗して篠山に向かいます。
集合場所は篠山市民センター駐車場で、定刻15分前の8時45分に到着。
参加者は15名ですが、会長さんは所用で途中退席します。
世話役の方から野鳥の大まかな特徴や特性を説明用紙と共に教わり、お掘りの周りに水鳥がいるという事で、車で向かいます。
最初にお断りしておきます。
私がパッと見て分かる鳥の名前は、アヒルに白鳥、雀とカラスにペリカンくらいのものです。
あと琵琶湖に大勢いるカイツブリ。
掲載しているものに、間違いなどがあればご指摘ください。
まず、お堀の周りで説明を聞きながら、始めて野鳥の撮影を試みる。
案内される方が三脚にセットした高倍率単眼鏡を覗くと、鳥の表情や目の動きまで良くわかりました。
しかし、私が持参した1眼レフは300mm迄のズームレンズを装着したもの。
10m以内に近付かないと、その詳細がよく分かりません。
ピントをマニュアルにして320枚ほど連射を多用して撮影したが、はっきり写っているのは数十枚程でした。
写真はクリックし、拡大してご覧いただいたほうが良く分かると思います。
最初に撮影したのはコガモ。
4羽が隊列を組んで進んでいるのに、1羽だけ逆方向に向かっています。
「お前さん、どこへ行くんだよ!」と注意されていました。
鳥の世界にもヘソ曲がりはいるようでした(ヘソが無いのに?)。
次に♀のお尻を追っかける♂君です。
「ボクと付き合ってよ」と盛んにモーションかけています。
幸運にも「ちょっとだけならいいよ」と返事をもらったようでした。
プライバシー保護の関係上、ピンボケにしています^^。
小さいのが「仲間に入れてよ」と接近しています。
無視されたようで、スゴスゴと引き下がっていました。
次に、3羽の護衛を侍らせてモテモテのコガモちゃん♀です。
これはどなたか存じませんが、シンクロナイズドスイミングの練習をしているようでした。
まずは顔を水面に付けることからですね。
飛び立ったメタボ君はマガモでしょうか。
正月太りのようですが、元気に舞い上がって行きました。
別のお堀に行くと、知恵者のようなアオザギが水面を見つめて佇んでいます。
接近する私たちを無視してずっとポーズを決めてくれているので、撮影はすごく楽だった。
良く見ると立ち位置を変えること無く1本足で立っていて、バランス感覚は抜群でした。
その横にゴイサキがいます。
この子は私の視線を感じたのか、飛び立ちました。
レンズを動かしながらの連射で、なんとか1枚だけフレームに収まったものです。
枝の先に止まっているのは、首にある白い輪、羽毛の斑点、更に尻尾の形状からツグミだそうです。
これもシャッターの連射音で、飛び立ちました。
そうこうしているうちに、ゴイサキが戻ってきました。
赤いオメメが印象的ですが、運動不足なのか足踏み体操をしています。
まずまずの観察ができたので、篠山城址前で集合写真の撮影です。
この観察場所でのおまけはバン。
黒っぽい鳥ですが、始めての接近遭遇なので調べてみました。
湖沼、川、水田、湿地などに生息するが、公園の池などにも生息することがある。長い足を高く上げながら水際や浮いた水草の上を歩き回る。
泳ぐことも水にもぐることもできるが、足に水かきはなく、尾が高く上がった前のめりの姿勢でぎこちなく泳ぐ。食性は雑食性で、昆虫、甲殻類、植物の種などいろいろなものを食べる。
水辺に巣を作るが、ヒナは生まれてすぐに歩くことができ、巣立ちも早い。
成鳥はひと夏に2回繁殖することもあるが、2度目の繁殖では1度目のヒナがヘルパーとして両親の手助けをすることもある(ウィキペディアより)。
親だけが子育てするのではなく、姉や兄もそれを手伝う珍しい鳥だそうです。
車で移動して青池に向かいます。
餌を与える人がいるようで、私たちが到着すると直ぐ近くに舞い降りてきました。
嘴が黄色く、羽の模様もマガモでしょう。
私達がエサを与えないのでガーガーと騒がしかったです。
その上空をトンビがくるりと輪を描いていました。
羽の先端と尻尾の形からトビだと判断しました。
このあと篠山川に移動します。
川の土手には風があり、かなり寒かった。
その風よけの為なのか、土手にヒドリガモがいます。
私たちが騒がしいので気になるのか、土手から降りて水面を泳ぎ始めました。
モヒカン刈りのような頭のラインと羽の模様はヒドリガモでした。
すぐ横にメスがいますが、寒いせいか♀のお尻を追い回す♂はいませんでした。
コガモとの違いはオスの目の上に緑色の部分が無い事です。
少し段差があって流速が早くなる所では、不鮮明ながらカイツブリを捉えることができました。
このあと川に潜って移動したので、どこへ行ったのか行方不明になりましたが・・。
この2日後に予定していたビワイチは雨天中止になり、2月予定の湖北にある余呉湖訪問も積雪予想などにより中止にしました。
この可愛いカイツブリに再開できるのは3月となったので、寂しい思いがします。
コガモもいましたが、
予定の観察を終え、寒いので、早めに切り上げます。
12時までの予定でしたが、11時45分頃には集合場所の篠山市民センター駐車場に戻り、リーダーの方にお礼を述べて解散になりました。
案内してくださったリーダーやスタッフの方、ありがとう御座いました。
初めての野鳥撮影でしたが、なんとか纏まったような気がしています^^。
自転車で来られた方もいて、地元の方は自宅に戻って昼食だと思います。
ここからの後半は篠山商店街散策です。
私達は車で篠山市内商店街に向かいます。
1眼をコンデジに持ち替え、篠山商店街をぶらつくのです。
昔風のおもちゃを売っている「なつかし屋」ですが、
植物博士さんは羽子板とその羽根をお買い上げです。
次に別の店で、
徳利とお猪口のセットが105円で買えるとあります。
思案しましたが、私は毎回コップ酒なので止めることに。
モクさんはマグカップ2個をお買い上げ。
あと限定1個です。
その横にトンボ玉があります。
トンボ玉とは穴の開いた模様入りのカラフルなガラス玉のことで、小さなトンボ玉はビーズということになります。
離型剤を塗布した鉄やステレスの芯棒に溶けたガラスを巻きつけ、模様や色つけを行う技法が一般的です。
ガラスの製法が発明されたエジプト時代のものから発見され、古くからあるものです。
日本には奈良時代に製法が伝えられて以降、生産されるようになりました。
(ウィキペディアより抜粋)
昼食は、過去ログにも登場している猪肉うどんです。
味噌煮込みで山椒が効いて、出汁がなんとも言えません。
今回の猪肉はやや厚くて硬め、ボリュームたっぷりで味わい深いものでした。
横にある漬物は塩が効いた私好みのもの。
植物博士さんは、その漬物でご飯を頂いてからの猪肉うどんでした。
食べる処は他にも色々あります。
これは和風レストランですが、
呼び込み役のウリボウ君は風邪気味のようでした。
竹細工の土産物屋ですが、
カランカランと乾いた音色が郷愁を誘います。
お店を見て回るだけでも楽しいのですが、
水車がくるくる回るのは、節分丸かじりの寿司屋です。
門前橋を渡るが、
下を流れるのは黒岡川。
軽快な音楽が流れてくるので、これも和風レストランかと思いきや、
ジャズが流れる米屋でした!
河原町妻入に入ります。
街道筋のようですが、
モクさんと植物博士さんが立っている場所で、焼き栗の試食があったので頂きました

左にある建物。
現在は下河原町公民館として利用されているが、明治12年に建てられ、その後商界銀行として開業したとあります。
3月3日には篠山マラソンが開催されるが、その練習でしょうか、若い女性が足早に走り去りました。
明治時代を平成ランナーが駆け抜けます。
暫く行くと、これまた風邪気味のカエル君が玄関脇に立っています。
昭和初期のものだと思いますが、羽子板が売られていました。
植物博士さんが千円でお買い上げです。
一般家庭のディスプレイですが、可愛い十二支です。
最後に、琵琶湖一周第12回で説明した「うだつ」です。
装飾が施されていて、波のような模様もあります。
更に装飾的になったものがこれです。
本来の隣家からの火の粉避けの役目は薄れ、家を豪華に見せるための引き立て役になっています。
2時頃まで散策して帰路に着きました。
このように篠山商店街から少し離れたところにある河原町近辺を歩くと、色んなものがあって楽しめると思います。
どうぞお立ち寄り下さい

長文を最後までご覧頂いて、ありがとう御座いました

この記事へのコメント
てくてく
篠山の古い街並みやお店の佇まい、いいですねぇ。特に河原町妻入の通りがいいです。
猪肉うどん、うまそう・・・お銚子1本欲しい所
篠山の紹介、有難うございました。
てくてく
KURI
猪肉うどんはおいしそうですね。鹿や猪や鴨など、牛豚鶏以外のお肉とはあまり縁がなくて口に出来ないのですが、私自身はとっても食べたいのです。
うだつは最近の住宅ではあまり見かけなくなりましたが、大津でも古い町並みでは見ることが出来ます。私の家には残念ながらうだつはありません。(T_T)
アルクノ
野鳥の撮影は、連射で数多く撮ることがコツだと心得ました
数打てば当たるという事でしょうか。
篠山商店街では、河原町妻入の通りがお勧めです。
土産物も珍しいものが色々あって食指が動きますが、私は撮った写真をお土産にしました
「猪肉うどん」この通りではこれに勝るものは無いそうです。
お銚子はまだ残っていると思います。
是非お買い求めください
アルクノ
野鳥の撮影では、連射機能が必須な事と望遠能力が重要だと思いました。
300mmでは不足で600mm位は欲しいですね。
そう言えば、これまでのビワイチで猪肉うどんの看板は見かけなかったと思います。
琵琶湖にカイツブリはたくさん居ますが、カイツブリ鍋は無いのでしょうね(滋賀県民に叱られます)
私も神戸では、新築で「うだつ」のある家を見たことがありません。
篠山で普通にあると言う事は、伝統を重んじる風土という事なのでしょうね。
yoppy702
特に、正月太り(?)のマガモの飛び立った写真。飛翔の写真って、なかなか上手く撮れませんものね。姿を追いかけてフレームに入れなきゃいけないし、ピントも合わせなきゃいけないし…勿論、シャッターも切らなきゃいけないし。さすがに、アルクノさんです。
撮った鳥達の写真に、上手い事お話を付けられていますね。
「お前さん、どこへいくんだよ!」、『「ボクと付き合ってよ」と盛んにモーションかけています。』とか、ホントにそのように言ってるようにみえるから不思議ですね。いや、実際に、そのように喋ってるのかも…
篠山商店街の散策編もイイです。
あの「猪肉うどん」、今回も美味しそうに写っています。寒い季節は、暖まりますね。
マスクをしたウリ坊、マフラーをしたカエルなんて、メッチャ楽しいです。
焼き栗の試食…ひょっとしたら、ボクも試食をしたとこかも。でも、何軒もありますものね。試食の焼き栗が美味しかったのを覚えています。
ジャズが流れるお米屋さんには、ビックリです。アルクノさん好みのお米屋さんですね。
アルクノ
ビギナーズラックだったかもですが、300枚以上も撮影すれば中にはましなものが入る、と言う事かも知れませんね。
もう少し焦点距離の長い玉が欲しいですが、yoppyさんのアドバイスで連射機能を最大限に活かすことができました。
セリフを付けたのは、昨年の神戸まつりの時と同じ感覚です。
写真を整理時、じっくり眺めていると・・、自然に湧いてきました^^)
「猪肉うどん」の出汁ですが、山椒が効いているので七味は不要というか、むしろ入れない方がいいですね。
もしここに行かれた時はそうして下さい。
漬物はやや辛いので、ご飯の小を追加するのも対策としてはGoodです
ウリ坊にカエル、この地域の方のユーモア精神が気に入りました。
また気さくな方が多く、焼き栗の店主も地域の情報などを教えてくれました。
ジャズが流れるお米屋さんには私も驚きました。新しいお店だったので改装するにあたり、地域の方と協議してこうなったのではと推察します。
お米にはスイングジャズが染み込んでいるので、食べると体がスイングするかも知れません
yaar
今回は篠山に行かれたのですね。
そして、アルクノさんは写真もお上手なのですね。
野鳥を上手く撮影するのは至難の業だと思います。
お見事!
私も篠山商店街の街並みが大好きです。
篠山に妻の祖母と叔母が住んで居ますので、
散策した事があります。
本当に良い所ですよね。
話は変わりますが、
アルクノさんの真似をさせて頂き、
今ナイフを空き時間に作っています。
そこで教えて頂きたい事があるのですが、
刃の部分のスプレーの塗料(艶のあるシルバー色)は何処に行けば売っているのでしょうか?
ホームセンターに見に行ったのですが、
売っていませんでした。
すみません、もし宜しければ教えて下さい。
アルクノ
篠山自然の会は例会が毎月あって、なるたけ参加するようにしています。
私としては初めての野鳥撮影でどうなることかと思いましたが、お見せできるようなものが撮影できてホッとしています。
お褒め頂き恐縮します。
私の住むところから篠山迄は車で1時間半位ですが、ホントいい処ですね。
2月は行けないのですが、何れまた紹介しますのでご覧頂ければと思います。
今、木製のナイフを作っているのですね。
お尋ねの塗装のことですが、調べてみました。
色は「クロム」でメッキ調スプレーと書いてあります。メーカーはアサヒペンで内容量は300ml。
購入したのは東急ハンズでした。
塗装するときは20センチくらい離して、下から上へ、上から下へさっと吹きかけて下さい。
乾いてから2~3回噴霧すると綺麗に仕上がると思います。
刃の部分以外をマスキングすること、更に手袋をして行ってください。できればマスクも着用したほうがいいと思います。
頑張ってください
まめたろう
(^-^)
水鳥さんたち
面白いですね(^-^)
アルクノさんのコメントが
面白くて笑ってしまいました。
そのあとの
市街散策もいいですね。
猪のうどんを食べてみたくなりました。
アルクノ
鳥さん達はしゃべないので、私がその気持ちを察してセリフを付けました
楽しんで頂いて何よりです。
篠山の商店街は昭和の梱がするいいトコロです。
もし篠山に来られた時は、是非この猪肉うどんを召し上がってください
アルクノさんへ
ご丁寧に、塗料の塗り方や必要な物まで
教えて頂き、本当に有難うございました。
感謝致します!
頑張ります!
アルクノ
表面をツルツルにするのがポイントですので、塗装前に写真を撮って拡大するなど、よく確認してから行ってくださいね。
頑張ってください。
風子
篠山、行ってみたいんですが・・
水鳥飛来のきせつですよね
以前、あのあたりのテーマパークには行ったのですが・・
今冬は暮れと、最近と軽い風邪を2回もひいてしまい、出かけるのも億劫になってます
六甲氷の祭典も今年こそはと思っていたのですが、折からの寒波・・で・・
アルクノ
来てくれるのを、今か今かとお待ちしていました
風を2回もひいちゃいましたか。
栄養を取って早く元気になってください。
初めての水鳥撮影でしたが、楽しめて頂けたでしょうか。
六甲山氷の祭典は昨日に訪れ、さっきアップしたばかりです。
温かい所で是非ご覧下さい