加西アルプスの笠松山へ(2012.12.11)

順位 72位 アクセス数1857(2019.6.30調査)

新人二人を含む山友7名で笠松山に登ってきました。
実は、アリマさんと六子さんが10月27日(土)実施の神鉄ハイク、「古法華自然公園コース~加西アルプスを歩こう~」に参加したということで、計画に組み入れました。
ところが当日両名は来ないということでアタフタしましたが、実施して無事歩き終えることができました。

参加は、遊子さんとお友達、そのお友達、ケンさん、植物博士さん、モクさんとアルクノです。
頼みの綱はアリマさんから頂いていた地図です。
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スキャナーがないのでその地図を撮影したものですが、折り目もクッキリ^^)
ほぼ、この地図通りに歩きました。
コースは北条鉄道・播磨下里駅~私立善防中学校~吊り橋~加西アルプス・ミニ縦走~笠松山(244m)昼食~大柳ダム方面に下山~分岐~古法華自然公園~石仏見学~大将軍神社~播磨下里駅です。
長々とあるが、距離は約5kmと短いものです。
しかし、マップには健脚向とあるように歩き応えのあるものでした。
須磨アルプスのダイナミックさや小野アルプスのような激しいアップダウンは無いものの、この岩場の多い加西アルプスは播磨アルプスの縮小版と言えるようなものでした。
今回の加西アルプスが加わり、上記にあるように兵庫の3大アルプスが4大アルプスになりました^^)

北条鉄道と神鉄粟生線は、昼間1時間に1本しかありません。
なので、時刻を気にしながら歩くことになるが、古法華自然公園の石仏見学や大将軍神社で時間調整をすることができます。
マップにあるように播磨下里駅集合10時半、粟生行き14:51の帰路は妥当な時刻だと思います。


1時間に1本ですが、神戸電鉄と北条鉄道はお互いに連絡している発車時刻になっています。
モクさん、ケンさんとアルクノが神鉄粟生駅に到着すると、4分ほどで北条鉄道が発車する段取りです。
陸橋を渡ると、車で来た遊子さんグループ3名と植物博士さんがホームでお待ちでした。
挨拶もそこそこに、1両のディーゼルカーに乗り込みます。

北条鉄道のしくみです。
ワンマンカーで、乗り込む時に整理券を引っ張り出します(始発駅は無し)。
下車するときに、指定料金とその整理券を投入します。
駅に券売機は無く、常駐の駅長や駅員もおりません。
鉄路を走るバスのようなものです。
しかも、その1両が行ったり来たりしているだけのようです。
都会人には驚きの北条鉄道です。
たったの1両なので、単線が原因の衝突事故もありません^^)
下車した播磨下里駅には、時間待のお客様用に漫画本や文庫本が置かれています^^)
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駅名です。
平仮名は読みやすくていいのですが、隣の駅名「ほっけくち」が「HOKKEGUCHI」になっています。
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多分濁点の入れ忘れだと思うので、次回来た時に加筆修正しておきます^^。

駅にある綺麗なトイレを拝借して、スタート(10:27)。
間違って県道43に入ってしまうが、直ぐ戻ります。
線路沿いに北西方向へ、
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T字路で左折します。
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電柱に沿って行くと、善防池の間を通って、私立善防中学校の前に出る。
右側にある池ですが、
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写真左端にあるのは長(おさ)の石切場です。
県道81に出て右折します。
ややあってT字路を左折です。
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後は舗装路を登山口まで直進です。
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登山口に到着して皆さん準備中ですが、素早い遊子さんは私の横にいます。
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駐車場には、消防関係の車が停まっています。
これは登り始めて直ぐにその理由が判明します。
若い消防士数名が降りてきたので、ここを訓練登山したということなのでしょう。
厳しい山なのかも知れません。
古法華自然公園と書かれた大きな石碑を左に眺めて、九十九折の簡易舗装路を登って行く(11:03)。

数分上がると峠になり、左側に矢印のような道標がある。
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サポートして頂く遊子さんに地図を渡して、確認しながら歩いています。
この道標が吊り橋を指し示すもので、急坂を上がります。
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ぐるりと回ると、先程の峠の上に架かる吊り橋になり(11:12)、
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いきなりチェーンが掛けられた岩山になる。
ケンさん、「え~~っ!」ですが、登らないと仕方ないのデス。
四足で登ればたいしたことないが、3千m級山ガールの遊子さんと、
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紅山の岩場を下ったことがある植物博士さんはスイスイと登って行きます。

上から見下ろすと急坂であることが一目瞭然。
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ケンさん最後尾で四苦八苦ですが、モクさんから「チェーンを両手で持って登れば楽に行けるわよ」と、指導を受けています。
友達お二人はさっさと登って来たので安心しました。

ここへ上がってくる別ルートもあるようです。
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大柳ダムでせき止められたダム湖の方向からです。

ここから、山頂に展望台がある尖った笠松山が確認できるが、
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加西アルプスの始まり♪始まり~♪
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緩い岩場もあって楽しく歩けます。
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上がると、私たちがやってきたルートが確認できました。
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石切り場の彼方をズームアップすると山頂部が特徴的な山がある。
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笠形山のようです。

その後、急な岩登りはないが、
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大体はこんな感じです。
振り返ると、ダイナミック!
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少し林の中に入って、尾根に出る。
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暫く岩稜を歩いて、
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その先で目指す山頂です。
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向こう側へ降りても急坂であることが想像できるが、この岩場を下る人がいました。
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私たちも最後は岩登りをして山頂へ向かいます。
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山頂に到着し、目指してきた展望台へと上がります(11:56)。
まず登ってきたルートを確認しましょう。
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そこから右へカメラを移動させます。
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東条湖ランド方面のようでズームアップしてみました。
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360度、周りは山だらけですが、ここが標高244mだとは信じられない光景です。
展望台は風が冷たいので、腰に巻いていたジャンパーを着て、その下で食事にします。
私はいつものカップ麺ですが、山ガール遊子さんも同じでした。
寒いところでは、とりあえず体を温めることが大事ですからね。
食後、その遊子さんから栗の渋皮煮を参加者に配給です。
大きくて、甘くて、カロリー補給には最適の栗でした。

(ズームアップですが)秀麗な笠形山を眺めて、
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下山開始です(12:28)。
下山は大柳ダム800mとある方向に向かう。
思った以上に急坂で、ちょっとした岩場や段差の大きな階段もあり、
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後ろ向きに降りなければならない所もあります。
一気に下ると、分岐になる(12:41)。
ここに地図があるので、今回の吊り橋を起点にした周回コースを説明しましよう。
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吊り橋を渡ると岩登りのあと尾根歩きになり、展望台のある山頂で昼食です(○印)。
急な谷筋を下って、現在地とある所から左へなだらかな道を下ると公園に出ます。
石仏など眺め、吊り橋の下を潜って、スタート地点の播磨下里駅へ向かうというものです。

分岐からの下りは何も問題が無く、歩きやすい道でした。
下り終えると原っぱで、車でこられた方がピクニックを楽しんでいました。
池には氷が張っていた。
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車道を左へ歩き、古法華寺へ向かうと沢山の石仏に出会います。
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更に上がると、小さなお堂があるだけのお寺で、その右奥に行くと七福神がお出迎えです。
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七福神の右に岩だらけの登山口があって、笠松山へは500mです。
お時間の無い方は、車をこの近くに停めて山頂往復ができるみたいです。

下って行くと、石彫アトリエ館がある。
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石彫の工房で、ここで石仏を作っている訳です、
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兎に角石仏だらけですが、癒されます。
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これは六地蔵。
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この磨崖仏は、お薬師さんとして親しまれている薬師如来で、
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病気を治すのに効験ある仏様です。
左側に日光菩薩、右側には月光菩薩さまを従えています。

最後に、ここが自然に満ちていることを示しましょう。
古法華自然公園内に、野兎がいました。
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私たちを見ても暫くじっとしています。

吊り橋の下を潜って、播磨下里駅へ向かいます。
帰りは地図通り善防池の西を回って、大将軍神社に向かったが、お見せできるようなものはありませんでした。
なにせ、ディーゼルカーは1時間に1本なので時間潰しに向かったのです。

播磨下里駅で粟生行き14:51に乗車して帰路に。
遊子さんのお友達と、そのお友達さんもこれから宜しくお願いします。
このような山登りは一度も経験が無いと言っていたが、チェーン付きの岩塊に素晴らしいアタックでした。
その健脚振りにケンさんも驚いていたが、また参加してください。
ニックネームはその時に考えましょう。


このように、ガッツのある人なら誰でも登れる山です。
岩登りが好きで、お山の大将になりたい方なら超お勧めですので、是非どうぞ。


最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント

  • てくてく

    岩稜歩き、面白そうですね。岩も堅そうだし、眺めもいいし・・・
    古法華の薬師如来磨崖仏さまも、いいですねぇ~
    楽しいコースのご紹介有難うございました。
                         てくてく
    2012年12月13日 10:45
  • 風子

    本当にアルクノさんたちは兵庫県いや、関西の山々の隅々までを走破してるって感じでがんばられていますね
    新しいお仲間が増えるはずだったのに来られなかったのは残念でしたが・・
    笠松山名前だけは聞いたことあるのですが・・
    今回も詳しい山歩き報告でしたので、これから歩こうとされてる方には、大いに参考になることでしょう
    北条鉄道は初耳ですが「播磨下里駅」には、時間待のお客様用に本が置いてあるのがなんとも良いです
    イロイロなところを歩かれ見聞を広げられる、これまた楽しですね~
    2012年12月13日 12:16
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとうございます。
    この岩稜歩きは山歩きの経験があれば行ける所だと思いますが、初体験の方がヒョイヒョイ登っちゃいました
    恐るべしウーマンパワーです
    興味のある人だと、古法華自然公園の石仏さんだけで何時間も散策することになるのでしょうね
    今回はショートコースでしたが、善防中学校の後ろにあるのが善防山で、そこからの縦走だとてくてくさま向きだと思いますよ
    2012年12月13日 15:57
  • アルクノ

    風子さん、気持ち玉もありがとうございます。
    そうですね、最近は京都から滋賀、兵庫県は日本海近くまで短い足を伸ばしています
    今回新人2名は来たのですが、古参の二人が冬眠しちゃいました

    粟生線を盛り上げるためにも、線路の上をバスが走っているみたいな、田舎の雰囲気漂う北条鉄道を利用して欲しいですね。
    運賃は高めですが「思えば遠くへ来たもんだ」の気持ちになると思います。

    近郊すべての山を歩いてはいないので、私も興味の湧く場所へ行きたいと思っています。
    不慣れな案内になるかもしれませんが、(紙面上での)御同行宜しくお願いします
    2012年12月13日 16:21
  • yoppy702

    加西アルプス…全然、知りませんでした。
    北条鉄道も知らんかったです。
    まず、どの辺りかチェックしていると、加西フラワーセンターという知った名前が目に入り、こんな所まで、遠征をされているんやと、ビックリしました。
    でも、スタートが10時27分なんですね。
    かなり早くに出られたんですか?

    いや~…ものすごく楽しそうなコース。(^^)
    マップを見た時に、「5km、健脚向」とあったので、「おっ、これは大変な所なんや」と思っていると、アルクノさんの前説があって、「やっぱり…」
    読んでいくと、岩場だらけ。
    なんかドキドキするけど、ウズウズしますね。
    ビックリしたのが、244mなのに、この大パノラマ。こんなお山があるんですね。
    この辺りの山々って、そんなに高い山ってないんですか?

    下りられた後の石仏で、五百羅漢の事を思い出しました。知っているだけで、実際には、見には行ってないんですが。
    そして、野兎。出会ってみたいです。「私たちを見ても暫くじっとしています。」硬直したのか、イジメル人間がいないのか…

    ホント、素敵なご紹介をありがとうございました。
    2012年12月13日 20:30
  • アルクノ

    Yoppyさん、気持ち玉もありがとうございます。
    私も、加西アルプス…全然、知りませんでした^^)
    北条鉄道は粟生線の終点から乗り換える位は知っていたが、加西フラワーセンターもバスで行く事しか知りません。
    神戸市民でもこんな感じなのです。

    今回は過去色々あった?アリマさんが登頂した!
    と言うことで、全員がやる気満々でした^^)

    自宅からは1時間半くらいですね。
    土日の場合
    新開地8:37発
    粟生9:49着の電車があります。
    私達は平日だったので、粟生10:04着の電車から北条鉄道に乗り換えました。

    粟生から近い、小野アルプスもGoodですが200mに満たない低山ばかりです。
    今回の244mなんて鉢伏山とほぼ同じですからね。
    見晴らしの良いのは石切り場があることでも分かるように、岩だらけで森がないことが幸いしているのだと思います。
    六甲山系のような森も無いし標高の高い山も無いのです。

    一般個人が作った石仏は癒されるし、創作意欲が湧くかもしれません。
    野兎は偶然でしたが、また出会えるかもせれませんよ

    このヨレヨレの地図をコピーして、是非チャレンジして欲しいです
    2012年12月13日 21:36
  • KURI

    こんにちは。
    鎖の岩場の写真は、想像しただけで恐いです。
    公園にあるコンクリートの山に鎖がぶら下がっている遊具を想像しちゃいましたが、鎖がすっぽ抜けたらと思うとぞっとします。そんな恐い妄想をするクセがあるようで、ひとりでそんな想像しては怖がっています。
    その場に行っちゃうとけっこう楽しんでしまうのですけど。
     たくさんの石仏はお見事ですね。見ているだけで癒されます。
    2012年12月15日 11:54
  • かっぱちゃん

    このつり橋と鎖の岩場はコワい。私だったら絶対に渡れないし登れません。皆さん、すごい~(@@)
    加西アルプスは雄大で美しいですね♪
    寄り添っている石仏さんたちの顔が優しくてよいお顔で癒されます。
    2012年12月15日 15:11
  • アルクノ

    KURIさん、何時もありがとうございます。
    鎖の岩場は未経験だとかなり怖いのでしょうけど、今回新人の女性2名はサッサと登っちゃいましたね。
    私が3人目で登っていますが、前が見本を見せると、それに着いて来てくれたのだと思います。
    最後尾に予想外の方もいましたが^^:

    最後の石仏はこんなにあるとは思ってなかったので、これも予想外でした。
    工房内の写真をよく見ると、ノコギリが置いてあるので比較的加工しやすい軟らかい石かも。
    それで、癒される表情を作りやすいのかも知れませんね。
    2012年12月15日 20:11
  • アルクノ

    かっぱちゃんも、吊り橋と岩場はコワイんですね。
    恐怖心が先に立つとなかなか登れないので、無理をしないでください。
    でも、日本沈没という事態になると、登らんとならんかも知れないので心の準備だけお願いします
    今回はおてんば女性が4人もいたので、案内する私も助かりました^^)

    加西アルプスは200mそこそこだとは思えない、雄大さです。
    最後の寄り添う石仏は男女の表情なので、夫婦合作なのでは?と思いました。
    2012年12月15日 20:33
  • 遊子

    加西アルプスの案内をありがとうございました。
    そして、今回は私の友&友の友の参加も快く受け入れて頂き、ありがとうございました。
    初回のハイキングでは良いコースだと思いました。
    友達も元気にあの後、ジムに行ったとか・・(@_@;)

    加西アルプスは低山ながらも、周回で、景色も良いし、アップ・ダウンもあって、なかなか楽しいコースですね。
    写真等、ブログの紹介をありがとうございます。
    また、初ハイキングも宜しくお願いしますm(._.)m ペコッ
    2012年12月15日 22:56
  • アルクノ

    遊子さん、コメントをありがとう。
    サポート役もして頂いて、カメラマンの私はすごく助かりました。
    お友達とそのお友達さん、今後も参加してくれたらと願っています。
    今回の参加資格テストは、両名共に高得点で合格したことをお伝えください
    あのあと、筋肉を癒しにジムへ行ったのですね
    パワーアップした遊子さん、是非これからも参加の方を・・
    来年の初歩きは参加者が増えそうです。
    新年会を兼ねて大いに楽しみましょう
    2012年12月15日 23:56
  • ばっちゃん

    遊子さんの友達です。初めてブログしますのでテストで送らせていただきます。
    2012年12月16日 21:51
  • ばっちゃん

    アルクノさん、初めまして、遊子さんの友達のばっちゃんです。
    笠松山初ハイキング参加させていただき有難うございました。晴天でまっさおな青空が今も目にやきついています。
    今後ともどうぞよろしくお願い致します。
    2012年12月16日 21:57
  • アルクノ

    ぱっちゃんさん、ここのブログに入会したんですね。
    素早い行動に感心します。
    実際にお会いしてから、ブロ友になったのはぱっちゃんさんが初めてです。
    今後ともどうぞ安心して、ハイキングにご参加ください
    来年、年初に山でお会いしましょう。
    2012年12月16日 22:16
  • やまや

    加西アルプス、いいですねー!こんなところが身近にあったら、子供たちとしょっちゅう通うことになりそうです。楽しそう♪
    2012年12月19日 02:15
  • アルクノ

    やまやさん、コメントをありがとうございます。
    元気な子供であれば、大喜びするコースだと思います。
    下りは段差が大きいが、後ろ向きで降りれば大丈夫。
    駅での時間待ちは、漫画本でまた大喜びするでしょうね^^)
    2012年12月19日 12:01
  • しらり

    笠松山 面白そうですね。
    お山の大将は遠慮しますが、岩登りには惹かれますね。
    登ってみたいです。
    2012年12月22日 11:30
  • アルクノ

    しらりさん、お久しぶりです。
    しらりさんならササッと登れる山なのでぜひ挑戦してみて下さい。
    岩山歩きは楽しいですよ。
    9枚目の写真にある駐車場に車を止めると、そこに帰って来れるので便利です。
    2012年12月22日 14:11

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玉丘史跡公園と五百羅漢(2017.01.16・月)
Excerpt: 加西市にある玉丘史跡公園と五百羅漢に行ってきました。
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2017-01-27 09:02