前回までの湖西を歩き終えて、今回から琵琶湖の東側を北上します。
前回は、「琵琶湖一周ウォーキング」第7回 比叡山坂本から石山(2012.11.10)でした。
https://arukuno.seesaa.net/article/201211article_4.html
ビワイチ・チャレンジャー五人衆が後半に突入ということになります。
そのコースは、石山駅~瀬田の唐橋~近江大橋東詰~矢橋帰帆島公園~琵琶湖博物館~道の駅草津=バス=草津駅です。
ビワイチマップの地図は6→5になります。
逆コースを歩いているので地図の番号は下がっていきます。
そのビワイチマップは以下URLをクリックし、更にその地図番号をクリックすると出てきます。
http://www.biwako-visitors.jp/biwaichi/course/index.html
第8回にしてテーマ一覧に登場するようになりました。
過去ログは右にあるブログテーマ「琵琶湖一周」をクリックしてご覧ください。
今後、実施を重ねてランクアップしていきますので、下位グループに押されるとしても暫くは残ると思います。
今回歩いた歩数はSugarさんの万歩計によると2万8千歩。
前回は3万歩で17キロだったので、今回歩いた距離は約16キロということになります。
アリマさんとアルクノがJR三ノ宮、7時37分発新快速草津行きに乗車する。
1本速い電車に乗ってしまったケンさんとモクさん、
並びに京都在住のSugarさんが京都駅で乗り込んできて合流します。
ボックス席で前回の集合写真などをお渡しして、石山駅下車は、8時51分。
石山寺があるので検討するが、駅から往復4キロ+広い境内散策を考えると1時間半の追加はきつい!
と断念することになり、残念!
トイレを済ませての出立は9時になり、東へ向かった5分後に瀬田川です。
国道1号線を潜って川下へ向かうと、瀬田の唐橋が見えてくる。
橋には「せたからはし」とあります。
中洲に橋脚を立てる全長は260mだそう。
これは中洲の手前から上流側を眺めたところです。
当初のオリジナルではないが、宇治橋、山崎橋とならんで日本三名橋・日本三古橋の一つとされ、また日本の道100選にも選ばれています。
「急がば廻れ」は、この橋からきています。
東から京へ向かうには矢橋(やばせ)の港から大津への航路が早いとされたが、強風の比叡おろしに出くわすと足止めされたり船漕ぎが遅くなったりする。
他方、瀬田まで下れば日程の乱れもなく確実に進むことができるので「急がば廻れ」となったのです。
中洲には俵藤太秀郷が巨大ムカデに立ち向かった話が掲示されています。
興味のある方はクリックしてご覧ください。
ここにギャラリー唐橋があるが、まだ開館していませんでした。
現在この橋には滋賀県道2号大津能登川長浜線が通っています。
唐橋東詰から上流側を眺めて、
下ると、夕顔の道とある所から湖岸を歩けるようになっています。
直ぐ芭蕉の句碑がある(9:23)。
「五月雨に 隠れぬものや 瀬田の橋」
琵琶湖や辺りの景色が五月雨に隠れる中で、瀬田の橋だけは雨に隠れることなく長々と横たわっている、と詠んでいます。
瀬田の唐橋は近江八景の一つで「瀬田の夕照(ゆうしょう)」の地としても有名です。
国道潜って、JRの高架の先に瀬田工業高校漕艇部の倉庫があり、
外にも10艇ほどが横たわっていた。
さらに湖岸を進むと、近江大橋が近づいてくる。
大津プリンスホテルの背景に比叡山があるが、延暦寺は冬支度をし終えたのでしょうか。
もう琵琶湖という雰囲気だと思って歩いていると、「そうです」との表示があった^^)(9:38)
因みに、琵琶湖から流れ出る川はこの瀬田川1本だけで、関西エリアの貴重な水源になっています。
我が町神戸も、この先淀川へ流れ込む水を上水道に利用しています。
草津市に入った先に近江大橋があり、
潜って進む。
車は走らない「さざなみ街道」を、時速4キロ程度で軽快に飛ばす^^)
単調な道なのでSugarさんによる気分転換です。
新浜町に入った辺りでしたが、つぶあんの入った草大福を美味しく頂きました。
帰帆南橋を渡って矢橋帰帆島に入る。
対岸の大津港から遊覧船が出港しているところをズームで捉えることができました。
公園になっている所を歩くが、再度芭蕉の句碑です。
「かくれけり 師走の湖の かいつぶり」
世間の人が慌ただしく働いている師走だが、それらと離れて琵琶湖を眺めていると・・
湖面に浮かんでいたカイツブリが急に水の中へ潜ってしまった。
カイツブリも師走でなにかと忙しいのだろうか。
釣りを楽しんでいる人が数人いました。
潜ったカイツブリがその餌を啄いて、釣り針を飲み込んだりしないのかと案じました。
公園から上に上がって、帰帆北橋を渡ります。
湖面にカイツブリはいませんでしたが、魚を誘い込み、中に仕掛けた網で仕留めるという漁法が見られました。
その網が持ち上がっているのがこれです。
橋を降りると、巨大なUFOが着陸したかのような光景に出くわす。
「あれはなんだ!」と皆さん凝視しています。
近づくと、岡田茂吉総合研究所と書いてあって、宗教施設のようでした。
どのような教えなのか知る由もないが、クリスマス飾りが施されていた。
瀬田唐橋8kmの表示を過ぎて、暫く行くと、急に車が渋滞しだした。
こんなところで? と不思議に思っていると、その先で道路を削っています。
補修工事のようです。
上っ面を落とさずに、その上にアスファルトで厚化粧すると剥がれてしまう。
ということなのですね。
成人女性ならよくご存知のことかと思いますが^^;
葉山川を渡ると、湖岸に降りられるようになっていて、そこで昼食です。
紛らわしいシートが下に敷いてあるが、ビールは無~し(11:57)。
ベンチをテーブルにし、遥か彼方にある琵琶湖大橋を眺めながらの食事です。
この琵琶湖大橋から南が「南湖」です。
大橋の北側にある「北湖」と大きさを比べると、その面積は一割も無いが、全様を思い浮かべると壮大な海のようです。
「湖」を「うみ」と読む気持ちも理解できます。
食後に食べて下さいと、遊子さんから届いた栗の渋皮煮を私から一つずつ。
大きな栗で美味しかったのですが、皮を剥くのが大変だったでしょうに。
遊子さん、ありがとうございました

食後、綺麗なトイレを拝借して湖岸を進むと、
コスモスがまだ咲いていたので驚きました。
琵琶湖博物館手前で、大きな内湖(湾なのかも)があります。
今回、見通しが良くなると必ず視界に登場するが近江富士(三上山)です。
橋を下ると大きな風車が見えるが、風力発電設備のようです。
この時は止まっていたが、のちほどクルクルと回りだしました。
烏丸(からすま)半島の先端、広い駐車場を過ぎると琵琶湖博物館がある。
ちょうど小学生達が入館するところです(13:23)。
館内にビワイチスタンプポイント7があるのでやってきました。
企画展示の「ニゴローの大冒険」が11月25日まで開催中ですが、
モクさん、疲れたということで休憩することになりました。
売店を覗くと琵琶湖にちなんだTシャツがあった。
「湖人」と書いて「うみんど」と読みます。
無料展示室もあって、フナが泳いでいます。
これがニゴロブナでしょうか。
真ん中に筒があり、人が入れるようになっています。
突然アリマさんがニューッと顔を出したので、ビックラしました。
これは巨大ザリガニで、ニゴローを狙っているところです。
博物館を出て道の駅草津へ向かいます。
途中石像が展示されている「淡海よ永遠に」があるので立ち寄る。
作品をいくつか紹介しましょう。
「愛」
子供から大人まで母親の愛で育まれる姿を表しています。
「誕生」
原石から生命が飛び出し、誕生した姿を表しています。
「天を見つめる女」
こけしのような、はにかんだ表情と微笑みで人々を迎えています。
ここは平成4年に完成した烏丸記念公園で、多くの人々の協力のもと竣工し、琵琶湖開発事業を記念して建設した。
とあります。
信号渡って行くと、道の駅草津と道標があり、左折すると、
ややあって到着(14:00)。
今回はここがゴールです。
ここにスタンプポイント6があります。
5名がスタンプを押している間にバスは出て行ったようで、次のバス3時1分までは余裕があります。
お店に入って野菜などを物色します。
宴会場はここにしました。
お店の方が出てきて、寒いのに大丈夫ですか?と優しい言葉をかけてくれました。
アルコールで体が温まるまでの時間はたっぷりあるので大丈夫。
ケンさんが持参してくれたのは、白ワイン+渋抜き後リキュールに浸けた柿。
お摘みはモクさんから。
私はマイカップだけ持参です^^)
アルコール11.5%でグイグイいける、カリフォルニア産ワインでした。
宴会が終了しても、まだ時間があります。
シクラメンやビオラにハボタンなどいろんな鉢植えが販売されていました。
目に止まったのはオキザリスで、品種はフラバ。
これに似た葉っぱの細長いのを育てていますが、
ブログでの紹介はいつのことやら。
バス停「グリーンプラザからすま」はすぐ近くですが、5分ほど早めに行きます。
定刻にやってきたバスに乗り込み、銀杏を眺めながら草津駅へ向う。
草津駅で、来た電車に乗り込み、山科で新快速に乗り換えます。
Sugarさんとはここでお別れ

今日も楽しいウォーキングでした。
来月の12月は3回実施の予定です。
1~2月は寒い湖北になるので、降雪や凍結だと歩行困難のため中止となるかもしれませんが、春までには一周し終えるものと思っています。
どうか、ゴールするまでお付き合い下さい

長文を最後までご覧頂いてありがとうございました

この記事へのコメント
yoppy702(その1)
ビワイチ・チャレンジャー五人衆、カッコイイ!
赤、青、黄、桃、緑の三度傘と合羽を着けて歩いていたしりして。
石山寺は、行ってみたい気がしますね。機会があれば、番外編と言う事で宜しくお願いします。
瀬田の唐橋って、260mもあったんですね。京都の友人と、車で、何度か、この辺りを走ってますけど、そんなに長いとは思いませんでした。
巨大ムカデ退治のお話…昔話、大好き。(^^)
66mの大蛇でも戦闘できないほどの、凶暴な巨大ムカデに挑んだ、俵藤太秀郷って、度胸の座った勇気ある人やったんですね。
芭蕉が愛したお気に入りの琵琶湖。アルクノさんの解説と画像のおかげで、情景が目に浮かんできました。カイツブリもいましたよ。
この漁法、横から見ていると解からないけど、上から見ると、スゴイですね。こんな仕掛けになってるなんて、全く解かりませんでした。
岡田茂吉総合研究所ですか…こんな建造物は、初めて見ました。ビックリしました。よく、こんなの建てましたね。中に、入ってみたい気もチラホラです。
今回は、ビールの代わりに、キリン缶ビールの敷物ですね。この敷物、イイなぁ。
最近は行ってないんですが、烏丸半島は、何度か、バス釣りで行った事があるんです。今は、公園施設のような感じになっているとか。今でも、蓮がたくさんあるし、琵琶湖博物館も行ってみたい所の一つです。石像もあり、ここだけでも、ゆっくりと楽しめそうですね。
yoppy702(その2)
又、やっちゃいました。
続きです。
で、やっぱり、宴会ですね。(^^)
今回は、バス待ち時間の有効活用も兼ねてる。これ、グッドですね。
アルクノさんの目に留まったのはオキザリス。今年は、勉強になりました。そして、オキザリスの可愛さを認識させて頂きました。
12月は、3回の実施ですか。その間にも、他の所を歩かれるやろうから、12月は、忙しい月になりそうですね。
春までの琵琶湖一周終了予定。
頑張ってください。(^^)
風子
その時に瀬田川の歴史やら、随所随所の歴史跡にも立ち寄ったのですが何も覚えてなくて・・
芭蕉の句はいいですね
去年だったか俳人でもあり画家であった与謝蕪村の句のことも、BSでやってて。。
今も俳句をされる方は多いですが江戸時代の俳人の方の句は類を抜いてますね
この私も俳句に似た文芸川柳なるもの以前にやっていたことがあったので、ちょこっとそんなことを思いました
楽しくて有意義な1日お疲れ様でした・・
アルクノ(その1)
また、コメントに長時間を割いて頂いて恐縮します。
ハハ、三度笠はちょっとですが、このスタイルで琵琶湖一周していることを理解する方もいますね。
私のコメントも長くなりますので^^)
気になる点も調べてみました。
石山寺と三井寺は西国三十三ヶ所巡りで訪れましたが、滋賀県には六ヶ寺あって、この先には近江八幡市の長命寺があります。
そこは長命寺山への山歩きになるので行ってみたいですね。
仲間からその三十三ヶ所巡りの案も出ていますが、どうなりますか。
このムカデ退治の話、俵藤太として私の過去ログ「近江富士(三上山)と近江富士花緑公園(2011.12.15)」にもチラッと出てきます。
『この山、俵権太のむかで退治伝説の舞台になったそうで「むかで山」としてもあるそうです。』とあるだけですが^^)
確認したらyoppyさんからのコメントも入っていました。
「ムカデ退治の話」で検索するとその詳しい話が沢山出てくるので楽しめると思いますよ。
芭蕉が愛したカイツブリも調べてみました。
カイは船をこぐ櫂でそれを掻いで潜るのでカイツブリ。
ツブリは他の水鳥に比べて体が小さいので、つぶらなという意味合いがあるようです。
水上生活者で、陸上を歩くことはほとんど無いそうです。
水上を泳ぐ姿は上から見るとカエル泳ぎだそうで、それも見てみたいですね。
琵琶湖の環境に適合して多く生息し、前回カモだと思ったのはカイツブリでした^^;
訂正しておきます。
アルクノ(その2)
定置網の漁法ですがKURIさんから第2回でコメントを頂いていました。
「・・・中に誘い込むという漁法」は「えり」と申しますが、これがあると一目で琵琶湖だなってわかります。アユやフナやホンモロコを獲る小型定置網ですが、最近は外来魚ばかりで困ってらっしゃるようで・・」
でした。
歩いていると、釣り上げた外来魚を入れるゴミ箱のようなものもありましたが、空っぽでした。
リリースされては困りますね。
烏丸半島は全体が公園のようになっています。
ここだけだと車がいいと思いますが、最寄駅は草津駅までバスで420円の距離です。
歩くのはちょっと難しい、となります^^)
石像は他にもあるので、行かれたときは詳しくお願いします
1~2月は降雪などの天候によりどうなるか分かりません。
年内の予定日が晴れればあと3回、頑張って行進します。
ワインか日本酒を抱えて・・
アルクノ
私の勤務先も尼崎市で塚口の隣でした。
メタボ解消に始めたのが退社時に塚口駅へのウォーキングで、約4kmでしたが毎月1キロずつ痩せていきました。
それがきっかけで、山歩きへと繋がりました。
俳句は季節を川柳は世相を織り込むと言いますが、五七五の短い文字に想いを込めるのは頭脳明晰で感覚が研ぎ澄まされていないとできない事ですね。
私なんか、ダラダラ文章でご迷惑をかけています。
風子さんの川柳をぜひお願いします
大津から草津へは楽しい歩きでした。
これからの後半もお楽しみください
てくてく
琵琶湖ごしの、叡山や比良の山々、いい眺めです。
でも、雲が寒そう
風邪ひかない様、気を付けて頑張ってください。
差し入れです。
てくてく
アルクノ
ハイ、やっと後半戦デス
前半同様に楽しんでいただけるのか、不安な面もありますが・・、
私達は楽しく歩いています
12月に入ると、
対岸の山々も、白く、白く、厚化粧をするのでしょうか
ここ数年風もひいたことが無いので、多分大丈夫だと思いますが、気をつけます。
お気遣いありがとうございます
沢山の差し入れですね~
酔っ払って、今夜は早く寝ることになりそうです
KURI
琵琶湖博物館も行かれたのですね。私の好きな博物館、何度もリピートしています。(^_^)
お疲れさまでした。次も楽しみなコースですね。
アルクノ
前回と違って単調なルートなので、どのように纏めるかで苦労しましたが、芭蕉さんに助けていただきました^^;
琵琶湖博物館周辺は広々としていて、いいですね。
KURIさんがリピーターになる気持ちもよくわかります。
次回はもう少し変化を期待して、琵琶湖大橋を過ぎて北湖へ向かいます。
yokkosan
何だろうこの山は?と良く見れば、
建物の屋根だったのですね。
思わず検索をかけて調べてみましたょ。
琵琶湖博物館もHPで見てきました!
まだまだ世の中、私の知らないことだらけです
アルクノ
琵琶湖一周は一応平地歩きですが、湖岸を巡るとアップダウンもあるようです。
その内に山歩きも登場するのでは?と思います。
シルバーの屋根は今回注目の的でした^^)
屋根に登りたいという方はいませんでしたが、中に入ってみたいというメンバーが居ました。
歩いていると、私も知らないことだらけで、日々発見の連続でございますデス