虚空蔵山は2年前の10月に登った事があります。
そのときは藍本駅~酒滴神社(さかたれじんじゃ)~虚空蔵堂~丹波岩~虚空蔵山~八王子山方面~草野駅と歩きました。
そのときの詳細は、此方にあります。
https://arukuno.seesaa.net/article/201010article_2.html
虚空蔵山は篠山市と三田市に跨る山で、山頂からの展望がいいこともあって兵庫100山に選ばれています。
藍本駅から虚空蔵堂に向かう表参道を使って登るルートと西の立杭焼で有名な今田町から登るルートが一般的です。
標高は、ウィキペディアでは596.0mとあるが、山頂には592mと表示されていて、どちらが正しいのか良く分からない。
今回は表参道を使って登るルートですが、車なので酒滴神社には向かわず、舞鶴若狭自動車道を潜った所に車を止めて、直ぐの登山口から虚空蔵山の往復です。
下山後は、会員の方が個人的に運営している観光園を訪れました。
三木市のモクさんとアルクノが植物博士さんの車に同乗して篠山を目指す。
いつもの駐車場に9時集合ですが、早めに到着しました(8:41)。
霧が出て曇天のように見えるが、空は晴れているのです。
挨拶~説明が終わって走り出す。
20分も走ると藍本駅で、踏み切り渡って左折するが、
もう青空が広がっています。
虚空蔵山を目前にして、後続を待つ。
舞鶴道を潜った所に車を止め、全員でストレッチ体操です。
この後ろにも居られるが、本日の参加者は24名で多い方です。
坂を上がると直ぐ右に登山口がある。
登り口には、虚空蔵山登山口と彫られた真新しい石柱が立っている。
この先、虚空蔵堂を上がると立杭陶の郷からの道と合流するが、山頂迄ほぼ1本道で迷う事はありません。
なだらか道を上がると、洞穴のようなものがあります。
これは炭焼窯でこの上を覆うものがあったが崩れてしまったと言う事です。
炊き口もありました。
この先で参道の石段が崩れたような、荒れた道になる。
途中休憩は虚空蔵堂0.3kmの道標があるところ。これを過ぎると石灯籠があり、階段上がると虚空蔵堂が前方に見えてくる(10:27)。
お堂の横に簡単なルートと虚空蔵堂の説明と民話があるので、クリックして御覧下さい。
虚空蔵堂は以前瓦葺だったが銅板に葺き替えています。
鯱(しゃちほこ)瓦は下に降ろし、野晒しだがこのように眺められます。
ここで休憩時間をタップリ取ります。
お堂の屋根を見上げると大きな蜂の巣がありました。
更にズームアップで確認すると蜂はいないようでしたが、不気味です。
お堂の右奥に山頂まであと800mと道標がある。
これは登り口から見下ろしたものですが、
ここから、今までの道に比べると急登になります。
地蔵さんを過ぎると水平道になり、花を眺める余裕が出てくる。
足元に咲いていたのはセンブリです。
山頂まで0.3kmと言う地点は陶の郷から合流するところ。
急斜面ですが、ここで小休止。
ここまでもそうだったが、板状の岩が重なったようなものを足がかりにして登って行きます。
これらは層になっているが、千枚岩とも言われる堆積岩でしょうか。
造山活動で押し上げられて、殆どのものが縦方向に並んでいます。
山頂まで200mとあるところからなだらかになる。
この煎餅のような岩を剥がそうとしたがびくともしませんでした。
水平に堆積していた岩を直立させるには凄い力が必要だと思うが、
このように崩れさせるのも自然の力なのでしょう。
小さな隙間に入った水が凍ると、膨張する力で岩が割れると聞いた事があります。
形の無い水が岩を割る、自然の仕組みには頭が下がります。
その先、自然が造ったオブジェに見とれてしまう。
次に山頂手前にある丹波岩です。
山頂よりここからの眺望の方が素晴らしいので紹介します。
丹波岩の横に立って眺める北摂の山々です。
そのズームアップ。
眼下は藍本です。
丹波岩の裏側に回って見上げてみる。
この何処かに意味不明の「左馬」と彫られているところがあります。
探してみてください。
右上にあるのが山頂で、ここから直ぐです。
11時半、山頂に到着。
ここから南方面にある六甲山系を、ズームで画角一杯に収めてみました。
これだけ離れると平べったい台地のようですね^^)
丹波岩で撮ったのと同じ方角を狙ってみる。
食事休憩は50分間と長めになりました。
食後、皆さんからフルーツやお菓子などがどんどん回ってきて、太って帰ることになりそうです。
少し色付いたタカノツメを眺めながら下山します(12:20)。
会長は何処を指し示しているのでしょう。
指の先には、この山がありました。
山頂直下に白い点があるが、これが播州御嶽山にある西国25番札所の清水寺で、昔友人と単車で巡った事を思い出す。
山頂まで200mとあるところを過ぎると急坂になるので、
カメラを収納して下ります。
虚空蔵堂まで下るとホッと一息。
ここでも植物の話など色々聞いて、
車の置いてあるところまで下る。
1時半ごろ全員が下り終えて、観光園に向かいます。
(個人所有なので名称は伏せておきます。)
入り口で小象が出迎えてくれました。
中はミニ動物園のようです。
他にアナグマやウサちゃんもいました。
ここで遊んだ子供達が描いた御礼の絵です。
BBQもできる休憩所で植物博士さん持参のケーキを頂きました。
子供達の絵に魚があったのは、ここで遊んだと言う事ですね。
散策路を行くと、このような地蔵さんに出あってご挨拶。
耳を澄ましているのは「愚痴聞き地蔵」で、岩に書かれている詩を紹介します。
お地蔵さんに
愚痴を聞いていただき
あせらず
くさらず
あきらめず
人に頼らず
へこられず
自分を信じて
一歩ずつ・・・
更に上に上がると工房があって入り口に目を引く作品が。
目がリアルで素晴らしい彫刻ですが、木工などの道具も揃っていて、教えてもくれるそうです。
ちょっと遠いので通えない^^;
駐車場まで戻って、お別れです。
今日も楽しい1日でした。
篠山の皆さん、来月も宜しく

最後まで御覧頂き、ありがとう御座いました

この記事へのコメント
てくてく
岩の道、なかなか険しそう。
標高ですが、「ウォッちず」によりますと592mですから、山頂表示がただしいのでは・・・
山頂付近の岩は、流紋岩質溶結凝灰岩と云うらしいです。ウケウリですが・・・^o^;;
丹波岩の左門、右中ほどにありますね。^ ^何方が刻まれたのかは判りませんが、根気よく刻まれたものです。
蜂の巣、まだありましたか。平成20年10月には、もうありましたので、随分、長くぶら下がっていますね。
観光園、楽しそうですね。車の様ですので、今回はなしですか。残念・・・
てくてく
KURI
眺望のよいところで指を差している姿は定番と言われますが、それでもやっぱりいい写真になりますねー。
「指の先には・・」という、かゆいところに手の届いた説明はアルクノさんらしいです。(^_^)
お疲れさまでした。
アrクノ
さすがですね、592mが正しいのですか!
それに、リュウモンガンとは聞いていたのですが、ネットで岩石関係を調べてみると、どうも違うような気がしていました。
「流紋岩質溶結凝灰岩」と言われると成る程と思います。溶けて再結晶化したのですね。
変換間違いだと思いますが、「左馬」は右中ほどにあるそれです。
虚空蔵堂のこれは、2年前既にあった蜂の巣ですか。
私が2年前に行ったときは気が付きませんでした
観光園は子供達が喜ぶように作ってありましたが、私達も童心に戻って楽しみました
車だとビールがダメですが、帰宅後にがありますので
アルクノ
この会は通常20名以下なので、今回は賑やかな山歩きになりました。
多分、
「おまけ」にあった、動物園に行きたかったのだと思います
写真と私の説明にお褒めの言葉、ありがとう御座います。
これからも痒い所に手が届くよう、頑張ります
風子
アルクノさん、県内の山で登ってないところは、もう無いんじゃないですか
大勢の皆さんとの山歩きもまた楽しくていいですよね
北摂の山々もなかなかの勇姿ですね・・天気にも恵まれ充実の一日だったことでしょう
最後の画像の「彫刻」が可愛いですね・・コレはリスさんかな??
最後の画像の
アルクノ
県内の山全て制覇だなんて、まだまだです
篠山自然の会は植物の勉強が主体なのですが、その勉強はゼンゼン進んでいません
でも山は好きなので、これから兵庫の山をドンドン紹介できると思います。
最後の写真、ホント惚れ惚れするような、見事な彫刻作品でした。
リスと言うより子狸と言う感じですね。
立杭焼の関係で狸を彫ってみたかったのでは?と思いました。
yoppy702
多勢の中で歩くのも、又、気分が変って楽しいですね。
この4枚目の写真って、2年前に行かれた時に撮ってらっしゃる写真と同じ道ですか?位置も同じような位置にも見えますね。
「虚空蔵山」って知らなかったんですが、ボクの持っているガイドブックを見ると、載ってました。コースは、藍本駅~草野駅のコースですので、ひょっとしたら、2年前のルートと同じかもしれませんね。
ガイドブックでは、★一つなんですが、急斜面や岩場があって楽しそう。
お山って、案内は初心者向きになっていても、なかなか楽はさせてもらえないですね。
丹波岩のある所が、岩場になるんですかね?
以前の写真でも、素敵な眺望だと思いましたが、この日も天気が良いので素敵な眺めです。
色づいた木々…深まり行く秋の中の歩き…見ているだけで、気持ちよくなり、ウズウズしてきます。
「愚痴聞き地蔵」に書かれている詩…まさにその通りです。自分の足で一歩ずつ。あせらず、くさらず、あきらめず。
いい詩です。(^^)
アルクノ
4枚目の写真以降、山頂迄、2年前に登ったルートと全く同じです。
違うのは丹波岩の裏側に降りたことで、そこだけ岩場だと言えます。
別に行かなくてもいいのですが、展望が素晴らしいのでお勧めです。
藍本駅~草野駅のコースは2年前にネットで調べて行きましたが、電車の場合はお勧めです。
下りで滑りやすいところがあるので、アイゼン持参するといいと思います。
今田町からの登りは階段だらけだそうで、△ルートですね。
ウズウズしたyoppyさんは熱の醒めないうちに、空気の澄んだ時に、行かれては?と思います。
「愚痴聞き地蔵」さんの詩。
山歩きにもそのまま通じる言葉ですね。
どんな山にも登りと下りがあって、
自分の力だけを頼りに歩む、
人生の1ページのような気がしています。