神戸市北区から須磨区に入ってまた北区に戻るハイキングです。
そのコースは、神鉄・藍那駅~(太陽と緑の道~)国営明石海峡公園神戸地区~石抱きカヤ~白川(~太陽と緑の道)~夫婦岩(雌高座~雄高座)~大歳神社~石抱きカヤ~しあわせの村=阪急バス=西鈴蘭台駅で、
歩いた距離は約10km。
藍那駅を9時45分にスタートし、昼食場所は雄高座(おこうざ)の岩の上で(12:00~12:25)、ゴールのしあわせの村到着は13時50分でした。
平坦な日陰の山道歩きを含むので、夏でも歩ける軽いハイキングコースです。
歴史ある、いにしえの道として今に残る徳川道の一部も歩きます。
石屋川から始まる徳川道はカスケードバレイ(杣谷)を登ったのち森林植物園に入るが、その植物園を出ると舗装路になり、五辻から西へ北区役所~鈴蘭公園~清和台ポラール前と歩いて、北西に向かいます。
その舗装路が終わるとこの太陽と緑の道に合流し、
白川まで向かうと言うことになります。
舗装路にかつての面影は無いので、今回のコースはお勧めです。
→神戸市発行の文化リクリエーションマップ(非売品)による。
→太陽と緑の道のパトロール員になると貰えます。
メンバーはケンさんとアルクノ。
前日のメールのやり取りで、急遽実施する事になりました。
私が当初考えていたコースは、藍那駅からその太陽と緑の道を歩いて石抱きカヤ~白川台へ向かい、名谷公園~総合運動公園というものでした。
何故、冒頭に書いたコースへと鞍替えしたのかは、本文で順次説明していきます。
藍那駅9時44分着の電車を降りると、ケンさんが待っていました。
狭い藍那駅前を直ぐスタートするが、線路沿いに、次の木津駅に向かって歩きます。
10分ほど行くと左に折り返すようにして太陽と緑の道が現れる。
この道が白川台に繋がっています。
上がると車道を潜るトンネルがあって、
安全に向こう側へ行ける様になっている。
坂を登ると、その先に分岐があり、右へ行くのが太陽と緑の道。
やがてまた道標が現れる。
国営明石海峡公園神戸地区と書かれています。
ここまで舗装路だったが、車止めのステンレス柱があるところから土の道になります、
行くと、古民家のような建物がある。
右には江戸時代風の建物も。
これらは最近建てられたもので、奥に一部だけ見える茅葺屋根は新しい農村歌舞伎舞台です。
その杮落しが2年前の4月にあり、観劇しました。
このブログ開設以前だったので、その記事はありませんが。
そこを下って行くと、いきなり暗い森になる。
明るい所へ出ると、工事用車両だけが通る道路を渡って、
公園のようなところを歩きます。
菖蒲が植えられるような池も整備していました。
公園内へ入る枝道もあるが、ロープが張られていて今は立ち入り禁止です。
緩やかに登っていくと、荒れた林道のようになり、徳川道と合流する。
モトクロスバイクが削ったあとや、泥濘が固まったような凸凹があります。
梅雨時はドロンコ道になり、苦労する所ですが、雨が降らない上に猛暑なので全て乾ききっていました。
左にゴルフ場を見ながら行くと、途中左に下る分岐があり、その先に朽ちた廃車が放置されていた(10:37)。
徳川道もこの辺りは車も通れるような、なだらかで広い道だったのでしょう。
ゴルフ場のフェンスが終わると、舗装路になり、左下に高速道路が見えてくる。
その向こう、しあわせの村の建物も点在している。
左上の山頂付近に電波塔が建っているが、これは鵯越墓園にある高尾山です。
高速を渡って山に入ると、直ぐしあわせの村への分岐があるが、ここからは行ったことが無い。
平坦で歩きやすい山道が終わると、左下に舗装路が現れる。
石仏が目印で、道標もあります。
下ると右に廃材置き場があり、溜池も両側にありました。
日陰道はこの先で終わるが、
下った先の角に大きなカヤの木がある(11:11)。
これが石抱きカヤです。
更にズームアップ。
この石の後ろから伸びている、樹皮の色が異なる木はカヤではなく別の木です。
葉っぱの形が違っていました。
石柱と種類の違う木を抱き込んだ、カヤの木です。
正面からの写真ですが、右には昭和49年に神戸市が市民の木として定めたと書いてあります。
左には平成6年に兵庫県が郷土記念物とした事が示されていました。
太陽と緑の道は、ここから大歳神社・白川台へ続きます。
反対側の左へ進むとしあわせの村です。
ここからは生活道路のようですが、徳川道を舗装した、という事なのでしょう。
伊川に架かる宮前橋を渡った先で太陽と緑の道は終わる。
地図によると徳川道のラインも同時に終わっています。
白川はこの先で伊川となって西へ西へと流れて行きます。
そこから直ぐ、角にこのような看板がありました(11:24)。
夫婦岩と言うのは平らな岩の雄高座(おこうざ)と雌高座(めこうざ)のセットのようです。
これはイザナギ、イザナミのミコトが国づくりのあと休憩した場所とあります。
オリジナルサイズですので、物語の説明はクリックして御覧下さい。
この地図を見て、予定を変更しました。
徳川道もここで終わりと言う事で総合運動公園には向かわず、夫婦岩の方に進路変更です。
現在地とある所から歩いたラインを地図に描き入れています。
実は赤丸のところまで行くと住宅地になったので、山に行くのにおかしいと思って引き帰したのです。
戻って地図を良く良く確認すると、東白川台の先で橋を渡って山に向かうようになっていました。
そこを往復したので13分のロスです。
これが東白川台に上がった所です(11:44)。
水平道を3分行くと白川を渡る所がある。
ここに先ほどと同じ地図がありました。
イラストのような地図なのであまり当てにならないが、橋を渡ると広い道が続いていた。
最初の分岐は行き止まりで、振り返ると空高くラジコンヘリが飛んでいました。
ズームアップで、この古いコンデジでも何とか捉えられました。
その先で夫婦岩への立て札があり、そこを入ります(11:53)。
いきなりの急坂ですが、土止めに角材を使用しています。
何故丸太にしなかったのかと思いました。
傾いて、斜めになっているところがあって滑りそうです(ここを、のち程下ることになるので注意が必要)。
直ぐT字の分岐になるが、左へ登る。
緩やかなハイキング道になり、雌高座(めこうざ)が右にあった。
しかしここからは上がりにくい。
戻って分岐を行かないとダメなようです。
そのまま進むと1分で雄高座(おこうざ)です。
地図で説明があった60畳の広さの平らな岩ですが、周りの樹木で眺望は殆どありません。
結構広いので、日本国を作ったあとのイザナギとイザナミのミコトさん、お二人で仲良く座っても良かったのに。
と思いました

立て札のある分岐からここまで7分でした。
日陰のあるここで食事にしましょうと座ったとたん、遠くでお昼のサイレンが鳴りました!
スタートの藍那駅周辺は、駅前とは思えない程に何にも無い所です。
鈴蘭台駅で途中下車し、ダイエーで買ってきたおにぎり2コと自宅からのアンパンが食材です。
25分後に席を立ち、もと来た道を下ります。
分岐まで戻って、更に先を行くと広場のような所へ出る。
この左側にラジコンヘリを飛ばしていたお二人がいたので、ここからしあわせの村へ行けるのかを聞いてみました。
以前は行けたそうだが、現在はダメだそうです。
ラジコンヘリの事などもお伺いし、お礼を言ってその場を立ち去りました。
仕方なく、石抱きカヤの方へ戻るが、来るとき気になっていた大歳神社に立ち寄る。
階段上がると、風化で顔が変形している狛犬がある。
その狛犬を両脇に見て、更に数段上がると境内です。
目を惹いたのは、この大きな楠。
構えて撮ったのにピンボケなのは、指が触れてマクロ設定になっていたのかも。
境内の脇に白川公民館もありました。
肝心の神社はこんな感じで、
暑い中、百日紅の花が綺麗に咲いていました。
旧白川小学校がこの辺りにあったということなので、ケンさんが境内に続く土地にお住まいの方に尋ねています。
なんと、その土地に小学校があったということで、それを潰して数件の家が建てられたのだそうです。
しかも、その方、白川小学校の出身でこの境内を走り回って遊んでいたとか。
境内に落ちる影は巨大楠のものですが、「60年前と全く同じ姿です」と仰っていた。
神社の境内が運動場と言うのも時代を感じます。
ここへ移り住んだのも高速道路が出来る為、換地でここが与えられたとの事です。
へー!へー!の連続でしたが、興味深いお話を伺う事ができました。
石抱きカヤまで戻って(13:09)そのまま進むとガードレールはあるが、舗装されていない道になる。
ガードレールが切れると右に小道があり、
これがしあわせの村に通じています。
チェーンを渡って日陰道を行くと、斜めに設えた階段があって、上がるとしわせの村の敷地です。
その先で橋を渡って上がると舗装路が広くなり、建物施設が見えてきます。
更に舗装路を上がって水平道になると1キロの長さのメイン通路がある。
ジョギングもできる1週コースは2.2キロの長さです。
ミニゴルフコースもあります。
蓮池の蓮を一輪だけ撮影して、
帰りのバスを確認後、ホテル館へ。
その前で2頭の恐竜の子供がポーズを取っていました。
中に入って、通路を温泉・プールとある方へ進むとセルフのレストランがあります(13:50)。
食事は終わっているので、ビールを頂く為に来た訳です^^)
ちょっと多きめの紙コップに入っている生ビールは380円!
(企業努力をもう少し注入して欲しいのですが)乾杯して、一杯だけ美味しく頂きました。
メニューは他に、カツカレー700円、とんかつ弁当630円、味噌カツ丼680円、焼きそば390円、豚まん150円、醤油ラーメン450円、きつねうどん400円。季節限定の冷やしラーメンは450円となっています。枝豆は100円でした。
小休止して、14:12の西鈴蘭台行き阪急バスで帰路に付きました。
バスは他に谷上、神戸、鵯越、西神など主要な各駅と繋がっています。
今回は、新たに夫婦岩(雌高座・雄高座)や大歳神社にも訪れる事ができたという収穫がありました。
また仲間を連れて行く、ハイキング計画に取り入れたいと思っています。
最後まで読んで頂いて、ありがとう御座いました

この記事へのコメント
yoppy702
1/10万なので、大体しか解りませんが…
目標は、「神鉄・藍那駅」。
「しあわせの村」といのも発見できましたので、ようやく、大体の位置が解りました。(^^ゞ
「太陽と緑の道」って、広範囲なんですね。
「石抱きカヤ」…根元に石を抱いているだけでなく、別の木も絡まっているんですね。郷土記念物の指定対象が、「カヤ 1本」というのもスゴイですね。
イザナギ、イザナミ様がお休みになられた夫婦岩…「すまのむかしばなし」と書かれていますが、こういうお話は、ロマンがあって好きなんです。
昼食タイムにサイレンが鳴るとは、タイミング、バッチリです。
ラジコンヘリ、確かに、写っています。(^^)
大歳神社は、由緒のありそうな神社ですね。
楠が立派。境内に落としている影を見るだけで、その大きさが理解できます。
「しあわせの村」ってのを知りませんでしたので、今回、チェックしまして、「あー…こういうのがあるんや。」
誰もが楽しめる福祉ゾーンって説明がありました。色んな施設があるんですね。
企業努力をもう少しお願いしたい生ビール…でも、この時期に、歩き回った後なら、飲んじゃいますね。(^^)
アルクノ
「太陽と緑の道」は現在27コースあって、総延長は175kmです。
「近年の宅地・工業団地開発などで再整備した際に、表六甲、須磨区、垂水区を中心としたルートが廃止され、北区・西区中心のルートに大幅に変更になった。」とあります。
今回の須磨区に入るルートの更に西にもう1本あります。
それは、伊川が流れた先の西区にある大山寺(たいさんじ)をゴールにするルートです。
東の端は、ビール工場見学時に良く利用する千苅貯水池を通るルートです。
「しあわせの村」恐竜の展示は8月末迄で、模型は他にもあり、3D体験や化石の展示もあるようですよ。
園内はとても広いので、未体験でしたら是非お越し下さい。
須磨区にある夫婦岩は私も初体験でした。
説明書きには淡路島も見えるとありましたが、周りの木を切って欲しいですね。
雄高座は広いので、数十人が押しかけても大丈夫です
大歳神社も初めてで、歴史的なことは何も勉強せずでしたが、地元の方のお話が何より興味の湧くものでした。
最後はいつも通りのビールです
西鈴蘭台駅まで歩いても40分位ですが、日当たりが特に良い所なので止めました
シグまろX
暑い中の散策だったようですねぇ。
でも最後のビール。最高だったのではないでしょうか?
関西はあまり知らないの新鮮に見せていただいています。
ありがとうございます。
アルクノ
何時も、別世界のアメリカでの生活を楽しく拝見しています。
健康に気を付けて頑張って下さい。
私は過去ログにあるように、何時も199円や290円の生ビールを頂いているので、今回はセルフのお店にしては高価でした。
でも、とても美味しいビールだったもでOKです。
私は神戸を中心に歩き回ることを、ライフワークのようにしています。
珍しいものをお見せできればと探索していますので、またお立ち寄り下さい
風子
冬場の10キロとは比べものにならないくらいにハードに感じるのですが。。
ビールが活力厳なんでしょう
しあわせの村のプールにはこっちのプールが休みの折に車で何回か行きました・・
ただ古いし、遠いです
アルクノ
冬と夏では同じコースでも疲労度が10倍違いますからね。
私も秋以降は、こんなコース昼飯前なんですが夏場は本気モードで行かないとえらいことになります。
熱中症で倒れないよう、スポーツドリンクは2L持って行きます。
最後のビールは体と心のオアシスなので、それを目指して頑張れるのです
しあわせの村も20周年ですから、それなりに草臥れているのでしょうか。
asakun
いるのはいいですね~。
「雄高座」なんて知りませんでした。
スゴイ場所が埋もれているのですね。
チョット足をのばせば、行ける距離で
なんだかウラヤマシイです。
恐竜の子供がチットモまぁ可愛くないのは
しようがないですが、打ち上げのビールは
美味しかったことと思います。
暑い中お疲れ様でした
アルクノ
「雄高座」は日本の国造りをされた方が休憩した場所なので、もっと綺麗に整備されているのかと思いました
小学生の頃にそのことを勉強したのかもしれませんが、すっかり忘れて記憶の片隅にも残っていないのです。
恐竜の子供達はカラフルにするとか、もう少し可愛く作って欲しかったです。
化石に色素が残っていないので勝手にこんな色にしてしますが、もし恐竜さん達が天国に行ったのなら、怒っているかも
打ち上げのビールは最高のごちそうでした
てくてく
また、德川道探索の際、寄ってみたいと思います。
暑いさなか、コース開拓お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
太陽と緑の道の地図は、ネット検索でも出てくるので参考になさってください。
そこに、徳川道がラインとして書き込まれています。
今回は1杯だけでした
ふぉるま
・・・近頃建てられたものとはいえ
そしてかやの木 白川台あたりの民家の佇まいが何とも好きです
注文していたCDが届きPCで聞きながらアルクノさんの記事を見せていただいています
ジャズアレンジのJポップですが軽妙ながらしっとりとマッチして素敵なひとときとなりました
ありがとうございます(*^_^*)
アルクノ
今私はラジカセで、ポップスやスタンダードナンバーを取り入れたMALTAの軽快なジャズを聴きながらこのお返事を書いています。
このコース、徳川道を歩くと言うこともあって、江戸時代の雰囲気が今に残っている所があります。
厳しいアップダウンは無くて日陰が多いので、暑いこの時期にもお勧めなのです。
アットホームなコメント、ありがとう御座いました
やまや
アルクノ
息子さんも成長されて、沢登りのベテランさんになられたようですね
普段の夏場はこのように、日陰を選んで短い距離で楽しんでいます。
琵琶湖一周は長くなるので、気合を入れないといけませんが。
雨が多くなると、私の歩く距離累計は伸び悩むことになります