オキザリスの花が終わって球根の処理まで(2012.08.03)

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「オキザリスを育てる(2012.5.21)」では、土を準備して球根の植え付けから最初の花が咲くまでを、
https://arukuno.seesaa.net/article/201205article_6.html
「オキザリスの花達(2012.06.04)」では、5種類の花が咲いていく様子を記録しています。
https://arukuno.seesaa.net/article/201206article_2.html

今回は6月の上旬から8月4日(追記を含む)までの記録で、オキザリスシリーズはこれで完結しました。

6月上旬ではまだ元気に花を咲かせていたが、梅雨が終わる頃に花も咲かなくなり観葉植物になりました。
花が終わると全てが終わりではなく、この観葉植物となった時期に球根を育てる事になるそうです。
葉っぱが黄色くなってくると、水遣りをやめて乾燥させ、球根を取り出します。


1.花が咲いていた頃
6月8日
まずはデッペイ
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次にデッペイアルバは白い小さな花だが、花弁の周りが薄紫色になっています。
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ラティフォーリアは綺麗な紫色。
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6月11日
五種類のオキザリスです。
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左上のデッペイアイアンクロスは、右上のデッペイと同じ花の色ですが、葉っぱに模様が入っています。
右下のラティフォーリアマロンリーフは、その左のラティフォーリアと花の色は同じだが、葉っぱが名前の栗色と言うより濃い紫色になっています。
そのラティフォーリアマロンリーフです。
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6月23日
梅雨に入って、ラティフォーリアマロンリーフはまだ多くの花が咲いているが、他は少なくなってきました。
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次に多いのが、デッペイアイアンクロス。
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2.花の終わり
7月8日
少し弱ってきたので剪定を行ないます。
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咲いていたのはアイアンクロスの一輪だけ。
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これはデッペイですが、葉っぱが縮れているものや、茎が捻じれているものがある。白いのはカビが付着しているようで、病気になってはいけないのでこれらを除去します。
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綺麗に散髪して、このようになりました。
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乾いたら水遣りを実施し、大雨の時は軒下に避難させます。
水浸しにすると、球根が腐る恐れがあるそうなので・・。
観葉植物として暫らく楽しみます。

7月26日
ラティフォーリアですが、最後に咲いた花を写真にして残しました。
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こうしておけば、いつまでも楽しめます。


7月末に水遣りを中止し、乾燥行程に入る。


3.球根取り出しと分球の様子
8月3日
カラカラに乾いたので、球根を取り出します。
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まずはデッペイアイアンクロス。
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いきなり引っ張り出さず、鋏で土の上に出ている部分を切り取る。
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周りの土を除去し、
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優しく持ち上げるようにして引き出す。
沢山の毛根が土や小石をからめる様にして抱いていました。
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こうして養分を吸収している訳で、賢いなぁと思いました。
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指で土や軽石を除去していくと、こうなりました。
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球根の周りの粒粒がポロポロ取れていくが、これが子供ですね。
最初はこの小さな一粒の大きさのものを植えたが、大きくなって子供を沢山作ったということです。
大きくなっていくと自然に子供ができるので、オスもメスも関係ない訳です。
また、このことが球根を分球して増やすという事だと知りました。

残り二つも取り出し、
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土を除去し、ポロポロ取れた子供も表示板と一緒に袋に入れておく。
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4.土の処理
下に白いものが混じっているが、小石のような軽石小粒です。
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上の黒いのは赤球小粒と粒状培養土を1対1で混ぜたものです。
軽石を手でより分けようとするが、時間がかかります。
思いついたのは、以下の方法。
混ざったものを塵取りに乗せて、
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ユサユサ揺すります。
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大体ですが、これで分離できます。
軽石は水はけを良くする為下に敷くので、分離しておいた方がいいでしょう。
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続いてデッペイは、
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こうなり、
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デッペイアルバはこうなりました。
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矢印が子供で、植えた時もこの大きさでした。
横を向いていますが、尖っている方が上です。
上下逆になってはいけ無いので、植える時はそのことに気を使いました。

9時40分から始めたが、11時を過ぎて暑くなってきたのでここで中断です。
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ラティフォーリア2種は翌日と言うことにします。
土を乾燥させるため一緒に置いておきます。


5.球根の処理
部屋に上がって、球根の処理です。
親の球根を覆っている渋皮のような黒いもの(横の広告用紙にある)を取り除くと沢山の子供が出てきた^^。
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3匹の親から23匹の子供と言う感じです。
渋皮を全部取って、ツルンとしたものは乾燥が進んでダメになるのかもしれないが、このままティッシュに包んで表示プレートと一緒に袋に入れておきます。


追記)
この翌日、残りの2品種を同様に処理して分かった事です。
分球ですが、ラティフォーリア2種はデッペイ3種とはしくみが違っていました。
ラティフォーリアです。
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ラティフォーリアマロンリーフも同じように親の球根から横に枝別れして子供が伸びています。
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周りの土を除去する時にポロポロ出てきたので分かりました。
取り出した土は目一杯広げて球根を探し出すようにしないといけません。
そうしないと、球根が混入した土として残る事になります。
このことから、混雑種を作らない為には土は其々専用にするか、使用済みの物は廃棄して新たに購入した土を使用した方がいいのかも知れません。


更に追記)
このオキザリスは花が終わって休眠し、翌年また開花して休眠する。
を繰り返すそうです。
ですから、鉢のまま越年してもいいわけです。
球根の採取も、花が終わったのちに球根を太らせる為、冬に採取した方がいいそうです。
今年の猛暑で葉っぱが黄色く変色して休眠状態と勘違いし、早い球根採取になってしまいました。
この球根は来年に植えて、また花を咲かせたいと思っています。
球根の保存は、2~3日乾燥させたのちに紙袋に入れ、
玄関のシューズボックス等通気性の良い所に置いて下さい。

aoitoriさん、色々とアドバイスをありがとう御座いました(2012.08.15)。



素人感覚で進めて来たが、何とか球根の処理まで終える事ができました。
「球根で植えて→球根を増やす」なんていうのは初めての経験でしたが、初心者でもなんとかできました。
このシリーズを読まれ、一人でも多くの方がオキザリスに親しんで頂けたらと願っています。



オキザリスの球根の処理について、追加説明です
本文にあるように注意深く行なっても小さな球根が残る場合があります。
ラティフォーリアのような小さな球根の場合、粒状の砂粒と同じ大きさのものもあるのです。

実はこのあと再利用の土を使って、秋に咲くオキザリスを育てたところ、以前のラティフォーリアの芽が出てきました。
再利用の土を鉢に移し替えるときに幾つか見つかって除去したが、残っていたのです

土を再利用する最良の方法を説明します。
再利用の土は同じ品種に使うこと。
球根は取り出して保存しても良いが、再利用する乾燥させた土に植えて保存するのも良い方法です。
その場合、時期が来るまで水遣りはせず、乾燥状態で保管しないといけません。
(2012.10.30)


最後まで御覧頂いてありがとう御座いました

この記事へのコメント

  • yoppy702

    初心者という言葉が、とても信じられない内容です。
    ボクも、お花が好きで、球根花もやってますが、球根を掘り出していたのは、最初の2年程で、後は、植えっ放しになってます。(^^ゞ
    結構、手間ですもんね。
    でも、アルクノさん、素晴らしい。
    それに、この記事は、とても良い記録ですね。
    もう、マニュアルですもんね。

    素敵な花達の鑑賞は勿論ですが、それにも増して、植え付けから、球根の掘り出し、保管までの一連の作業は、勉強になりました。
    2012年08月03日 21:57
  • アルクノ

    yoppyさん、早速のコメントと気持ち玉をありがとう御座います。
    ホントに初心者なんです。
    どうせやるなら最初から終わりまでと思って、意気込んでいたのは事実ですけど。
    私にような初心者が進めていくと、初心者が知りたい事も分かってくるのでその気持ちで連ねていきました。
    少しでもお役に立てればと思っています。
    2012年08月03日 22:37
  • asakun

    本当にスゴイ。
    こうやって作業をタンタンと
    撮影しながらやるなんて
    (暑い中で影がくっきりと)
    こうして、子供もとっておけば
    ずっと楽しめますね
    2012年08月04日 09:31
  • アルクノ

    asakunさん、気持ち玉を沢山ありがとう御座います。
    こうやって記録を残しておくと、来年植える時スムースに事を進められます。
    もし友人に球根を分け与えるときは、育て方と花が終わった後の処理はブログを見て下さい、で済むので私も楽です
    2012年08月04日 09:45
  • 風子

    そこいらの「オキザリスの育て方」なんて本よりも詳しいかなアルクノさんのこの記事
    さすがは几帳面なアルクノさんだけあって見事です
    し、花が終わった後の始末やら、来シーズへ向けての準備も完璧ですね
    来年はもっともっと、見事に咲いてくれることdれしょう、楽しみにしておきます
    2012年08月05日 14:58
  • アルクノ

    風子さん、お褒めの言葉をありがとう御座います。
    そうですね、こんなに沢山の球根が取れたので来年も育てないといけませんね。

    もし、欲しい方が居られたら差し上げたいと思います。
    育て方を聞かれたら「私のブログを・・」と、宣伝して・・
    2012年08月05日 15:51
  • KURI

    お見事でした。
    植え付けてから、開花して、その後の球根を取るところまで、完璧なマニュアルが出来上がってしまいましたね。
    初心者でもと書かれておりますが、これはアルクノさんだからこそ出来たことと思いますよ。(^_^)
    いやぁ、本当にお見事でした。
    2012年08月05日 19:19
  • アルクノ

    KURIさん、気持ち玉と沢山の拍手をありがとう御座います
    最初は、球根で花を育てるの?
    と、思っていました。
    でも、成長して花が咲くと、可愛くて抱き締めたくなりました
    育てる喜びを知ったので、どうせなら最後までと思ったのです。
    たいしたマニュアルではありませんが、素人目線で書いているので、初めての方の参考になればと思っています。
    2012年08月05日 19:47
  • 絵日記担当

    絵日記担当と申します。「アクセス数1位~20位の紹介」の記事から飛んできたのですが、思いがけず古い記事にとんでしまって、コメント書いて申し訳ございません。
    さくら草かな?と思いました。かたばみなのですね!びっくりしました。草むらに生えているイメージしかなかったので、こんなに種類があって、可愛らしくて、驚いています。しかも球根まで。アルクノ様が器用でいらっしゃるのがわかってきました。
    すみません、これから古い記事に迷い込むと思いますが、お許し下さい(涙。
    2019年12月07日 18:01
  • アルクノ

    絵日記担当さん、昔の記事をご覧頂きありがとうございます。
    この記事が3万アクセス手前迄上昇し(その後数字は消えましたが)、
    書いた私が驚いています。
    オキザリスを育てようとする方の参考になればと思って書き上げました。
    かくいう私は、これ以降育てていないのです^^:
    カタバミを品種改良し、綺麗な花が咲くのをオキザリスと言うそうです。
    元を辿れば雑草ですね

    器用というより、好奇心から球根を取り出してみました。
    どうなっているの?が、私の行動原理になっています。
    細かい作業は手作りで経験しているので、苦にはなりませんでした。

    古い記事も遠慮せずご覧頂いて、OK牧場
    2019年12月07日 18:42

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