かつて丹生山系縦走大会が開催されていました。
そのコースは藍那駅~藍那古道~丹生山~帝釈山~稚児ヶ墓山~肘曲り~花折山~兵庫カントリー連絡道~金剛童子山~黒甲越東道~大蔵山~ビクニ池~八多分岐~岡場駅までの約27キロでした。
過去神鉄ハイキングに参加した時に、「アルクノのブログ」愛読者ですと言ってくれて、丹生山系縦走大会10回参加記念のバッジを見せてくれたAさんがいました。
丹生山系縦走大会は一度も参加していないので、羨望のメダルでした。
私がその神鉄ハイキングにはめったに参加しなくなったので、最近はお会いしていませんが。
7年前の平成17年(2005年)には神戸電鉄主催で本来のコース通りで大会が実施されたそうで、そこのことが此方に書かれています。
http://www.tccnet.tv/users/ryukambe/tanjousankeijuso.html
前半の丹生山~帝釈山~稚児ヶ墓山は現在でも人気のハイキングコースですが、後半のコースはモトクロスバイクで荒れ放題となっていて整備もされていません。
現在、その大会も開催されていません。
その荒れ放題となっている後半の大池から天下辻~ナダレ尾山~大蔵山~ビクニ池~五社駅まで約11キロを仲間と歩く事にしました。
ゴールを岡場にしなかったのは、下山後の舗装路歩きをあまり長くしたくなかったことと、付録の場所に訪れたかった為です^^)
「北区縦走ハイキングコース・自宅から屏風谷へ(2010.10.11)」
https://arukuno.seesaa.net/article/201010article_3.html
では自宅~箕谷駅(10:00)~肘曲り(志久道~丹生山系縦走路)~兵庫カンツリー正門前~黒甲越東道~屏風谷出会~八田~神鉄・五社駅(15:50)と約18kmをスンナリ歩いているので、さほど問題があるとは思っていませんでした。
ところが実際は色々とトラブルが発生することに。
大池をスタートして、駅前を下り(9:53)、
押しボタン式信号が設置してある国道を渡る。
右へ上がると、
角にマムクリニックがあって、左へ登る。
すると直ぐ興隆寺・大池聖天と両脇の石柱に彫られたところを通過する。
道なりに進むと「かんきばし」になる。
その右に太陽と緑の道の道標があります。
山に入る入り口にも太陽と緑の道と書かれた大きな木柱が立っている(10:06)。
ここからは急登で、汗が吹き出る。
なだらかになり、日陰道を行くと、
暫らくして天下辻になる(10:17)。
ここを直進する形で屏風谷へ下る。
道があるのか無いのか分からないような荒れたところを下る。
谷へ降りると川沿いに下る道があるが、途中こんな所もあります。
九十九折を下ると川になり、このまま下ると目的地へは行けません(地図で確認)。
戻って川を上ると、
この先で道は無くなる。
仕方なく右に現れた谷を登ります。
道無き道を行くと山中に入ることになる。
雑木と藪と茨を掻き分けて、獣道があったり無かったりを上がると、山頂のような所へ出るがナダレ尾山の表示は無かった。
ナダレ尾山を地図で確認すると東に縦走路がある。
方位磁石で確認しながら東へ下ると、直ぐ道があり、丹生山系縦走路の道標があったのでホッとする(11:33)。
少休止し、そこから直ぐ左にナダレ尾山への表示がありました。
山頂だと思ったのはナダレ尾山手前のコブでした^^;
日陰で湿気が多いからか、キノコが沢山ありました。
これは珍しいと思ってカメラに収めたが、
茎が2本あるのに、笠が合体しているキノコです。
暫らく水平道だが、それなりに苦労を味わう道です。
モトクロスバイクによる泥濘と水溜りがいたるところにあるのです。
乾いた道になると、また苦難が待ち受けています。
道が半分以上崩れています。
私が最初に見本を見せて、一人ずつと声を掛けます。
ここで参加者の紹介です。
アリマさん、苦労しています。
六子さんのように、行かないといけません。
その後ろのモクさんとケンさんには私がたるんだロープを引っ張って補助し、危なげなく通ることができました。
古道や歴史のある道を文化遺産として残すことを目的とする神戸市の「太陽と緑の道」ですが、安心して歩ける山道ばかりではないのです。
神戸市は基本的に現況維持と言っていますが、大規模な補修はなされず、危険なままの現状維持箇所もありますのでご注意下さい。
選任のパトロール員だけでの補修は無理なのです。
今度は道を塞ぐ倒木です。
捨て置かれた廃車や泥濘を過ぎて暫らく行くと、神鉄六甲へ下る道があります(12:02)。
直進すると、その先にある泥濘。
日陰で乾燥が進まないこともあって、年中この状態です。
モトクロスバイクは進入禁止ではないので、自由に山道を蹂躙しています。
その内、ハイカーが侵入禁止になるかもしれませんね。
時間も時間なので、ここで昼食です(12:07)。
このあと、この看板にある地図を頭に入れて進むが、私の勘違いでトラブルが発生することになる。
食事は終わって(12:45)、ここを下ると大きな泥濘を通過し、更に下ったその先で日当たりの良い所へ出る。
禿山のような所だが、青空が広がっていました。
更に泥濘オンパレードを過ぎると運動場のような所へ出る(13:12)。
ズームすると、三田の山々が望めます。
昼食場所の地図でここを右へ直進と思った私は、そのまま真っ直ぐ車が通った轍のある道を進む。
踏み跡のはっきりしている方へ進むと深い溝が現れる。
バイクの通った跡かと思ったが、考えてみるとこれは川の起点で最上流と言う事でした。
下ると水が流れるようになり、岩がゴロゴロした急坂下りになる。
ここで引き返せばよかったのだが、水の流れが涼しいと思って下ると、後ろのアリマさんが転倒!
急坂なので、後ろ向きにして下ってくださいと言った矢先でした。
前のめりだったので驚きましたが、怪我は無くホッとしました。
でも、このまま下るのは危険と判断して戻る事にします。
転倒した場所の写真です。
この下に砂があったので助かりましたが、一歩間違えば大怪我です。
戻って、
カメラデータで確認すると、1時間9分が経過していた。
下見をしていなかったので、このようなことになりました

この左に正規の道があり、太陽と緑の道に復帰する。
その道標です。
黒甲越は戻る道で、右の深谷へ向かいます。
ここから石ゴロゴロだがなだらかで広い道を下ると、ビクニ池(手箱の池)。
そこに説明看板がある(14:43)。
「昔、大蔵山奥蔵寺に八百比丘尼(やおびくに)と言う尼がいて、日々読経や写経に励んでいたが、ある日大事にしていた玉手箱を抱えて池に身を投じた。
『わが命尽きるまでこの池の水は渇れる事なし』と言い残したといわれる。」
とあります。
ちょっと不思議に思ったのは、身投げして絶命したのなら「わが命尽きるまで」との表現は不適切です。チャプチャプ泳いで上がってきたのなら「身を投じた。」と言う言葉もおかしい。
ここで私が訂正文を作成しました^^)
「・・・日々読経や写経に励んでいたが、ある夏の暑い日、大切にしている写経を池の畔に置いて水浴びをした。
尼としての日々の功徳が周りに染み渡り、池の水は瞬く間に神秘的な色に変わっていった。
『わが命尽きるまでこの池の水は渇れる事なし』と従者に伝えたといわれる。」
そのビクニ池を下ると、山道は終わる(14:53)。
道標には北区縦走ハイキングコースと書かれています。
この先、日陰道はなくなるので、六甲八多霊園とあるところで小休止です(14:55)。
ここで持参の水がなくなり、ケンさんから少し分けて頂く。
500mlのペットボトルだけでは不十分でした。
灼熱地獄の道は真っ直ぐに続く。
深谷はここを左だが、
私達は直進して、広い車道に出て右へ向かう。
バス停(附物)があるがこれは三田か三木へ向かうバス停。
道路向かいに岡場行きがあるが、平日は13:48が最終で土日は12:48で終了。
ハイカーには全く役に立たないバスと言うことです。
この先に自販機があったので、冷たくて甘い炭酸ドリンクをグビグビ頂きました。
高速の誘導路と交差する信号があるが、直進すると岡場方面。
そこから右に上がると日陰道が少しあり、これが五社へ向かう道。
日陰は終わって旧道を下ると左に八王子神社がある。
ここで涼む事も出来るが、私達のオアシスへ向かう。
旧道を上がると車道脇の歩道になり、その先に六甲ビール醸造所がある(16:10)。
これが、タイトルにある付録です^^)
比較的新しい地ビールですが好評だそうです。
これは最新刊の「工場見学(京阪神)」の1ページですが、六甲ビール醸造所のことが載っています。
クリックし、拡大させて御覧下さい。
オーナーの中島郁夫さんは平成8年(1996年)に脱サラし、単身米国に渡ってビールの醸造方法を学び、翌年からオリジナルビールを作り始めたという凄い方です。
他の雑誌の取材も受け、その見学コースでは上位にランクされているようです。
ケンさんと私はフルーティーと言われる黒ビールを、女性は普通のビールでした。
外は暑いので事務所のようなところへ乗り込んで頂きました。
工場見学は予約が必要ですが、ビール好きの方は是非どうぞ。
工場の方には、大挙押しかけるような事になるかも知れませんが、との了解を得てこのブログに公開しました。
ドイツのものが多いようですが、各地の地ビールを飾っていました。
歩いたコースは違うが、アリマさん以外はここでビールを頂いた事があります。
私達の歩いたコースを説明すると驚かれ、コースを変えて毎週歩いていますと言うとビックリしていました。
また来る事があると思いますと伝え、工場を出て五社駅に向かいます。
六甲ビール醸造所で検索すると、以下が出てきました。
http://www.rokko-beer.com/brewery.html
中島さんの熱い想いも伝わってきます。
なんとこの工場ではビールが自分で作れるそうです。
20L 約60本 40,000円
40L 約120本 60,000円
40Lだとほぼ購入価格と同じになります。
自分で作ったビールを仲間と頂くなんて最高ですね。
真っ直ぐ行くと五社の信号がある。
信号渡って細い道に入って右へ行くと、左に「きよたきはし」がある。
橋を渡って左が五社駅です(16:34)。
大げさかもしれませんが、今回は起伏の激しい人生のようなハイキングでした。
助け合って、苦難を乗り越えて、共に最後のオアシスで喜びを分かち合う事も出来ました^^)
この日、歩きながら梅雨明け宣言をしていた私ですが、帰宅後家内が言っていた事には気象庁も私と同じ考えである事を知りました^^)
灼熱地獄が暫らく続くのでしょうが、21日の土曜日にはまた琵琶湖一周を再開します(天候が悪ければ中止ですが)。
追記)
最後に六甲ビールのことを紹介した朝日新聞(2012.07.15)のコピーがあるので御覧下さい。
これは美味しい六甲ビールを頂いているときに事務所で貰ったもので、掲載するのを忘れていました。
朝日新聞アスパラクラブ、関西会員2216人からのアンケート集計結果です。
大阪、京都、志賀、奈良、兵庫の中で神戸市北区にあるこの六甲ビールがダントツで1位となりました。
長文を、最後まで読んで頂いてありがとう御座いました

この記事へのコメント
てくてく
道なき道を、大変でしたね。
里山は、地図や案内図にない道が色々あって、苦労しますね。^_^
ともあれ、皆さんご無事でで乾杯・・・何よりでした。
暑い中、お疲れ様でした。^ ^
てくてく
アルクノ
太陽と緑の道パトロール隊員をなさっていたんですか!
私の大先輩ですね。
仰るとおりで、ナダレ尾山へは天下辻から、多聞寺の方へ行けばいいですね。
天下辻から屏風谷の方へ下りて、水の流れで涼しさをと思ったのが間違いでした
今回は下見をせず、仲間に迷惑をかけてしまいました。
今後の反省材料です。
アドベンチャールートでしたが、こんなのも楽しいねと言われたので助かりました。
でも怪我を負ってはいけないので、もっと慎重にならければと思います。
六甲と違って丹生山系は枝道に表示が無いので苦労しますね。
地図にも載っていない道を行く私達がいけないのでしょうが
六甲ビールはとても美味しかったです。
てくてくさまもここを歩かれた時は是非どうぞ
風子
ブログの更新のしがいもあるってものですよ
以前にもコメに書いたかもですが丹生山の縦走コースを歩いたのはもう20年も昔
今なら、体力も脚力も無くて絶対無理です
途中ロープを伝わったりのスリルな所もあるようで、皆さん日頃の精進の賜物なんでしょうね・・
何時までも健脚で山歩きをお楽しみください。。そしてその後のビールも
アルクノ
その愛読者ですと言って下さった方とは、神鉄ハイクで何度かご一緒した事があります。
ブログでジャズや木工の事も書いているので「他にアルクノさんの影武者が居るのでは?」と言われちゃいました
アルクノ2号や3号は居ませんので・・。
20年前とは言え、この丹生山系27キロコースを歩かれた風子さんは凄い
ただ近年は山道にもモータリゼーションの波が押し寄せ、このような状態です
ビクニ池の辺りから登って行く四輪に遭遇した事があり、聞くと広場(私が運動場と書いている場所)へ行くとのことでした。
ロープでスリルも味わえるし、ジャングルのような山の中へ入ることも出来ますので、また短縮コースで風子さんもどうですか?
六甲ビールは500円と少しお高いですが、関西地ビールのトップワンです。
フルーティーでとても美味しかったですよ。
asakun
後ろ向きで歩く
本当にアルクノ?みたいな
バリエーションがあって子供だと
大喜びしそうですが 大人は転ぶのが
結構コワイですよね。
お怪我がなく本当に良かったです。
川の起点(源流のはじまり)って
面白いですね。
見たことがないです。
最後にわいわい言いながら飲むのは
サイコーですね。
黒ビール私も好きです
アルクノ
このコース、両手両足を使わなければならないし、水溜りも沢山あるので、もしかして四つ足さんのハイキング道かもしれませんね
ゴロゴロ岩も沢山あって転ぶとかなり痛いので、慎重に歩かないといけません。
案内する私が下見をサボったので、このようなことになりました
この川の起点って、豪快な感じでした。
平らな所から一気に下るので、源流と言うより深い溝と言う感じですね。
勿論色んな源流があると思いますが。
黒ビールが好きなasakunさんは、ビール好きのビール通と言うことになります
ケン
、たまには面白いですね。
琵琶湖一周は暑くなりそうですが、がんばりましょう。
アルクノ
過去歩いたからとの慢心は、それこそ怪我の元だと思い知りました。
これからはこの思い出だけを残して、もっと慎重に進めたいと思います。
明日は曇り空だそうで、このときよりはましであって欲しいですね
かっぱちゃん
アリマさん、怪我がなくて何よりでした。
八百比丘尼って、どこかで聞いたことがあります。
確か、人魚の肉を食べて不老不死になった美しい尼さんではないでしょうか(間違っていたらごめんなさい)
おいしいビールのごほうびもあって素敵なハイキングでしたね(*^^*)
アルクノ
アリマさんはちょっと不安な面もありますが、頑張ってくれています。
八百比丘尼ってビクニ池でしか知らないけど、人魚を食べるとなると海へ行くにはそこからかなり遠くて大変です^^;
誰かが釣って来たのかも知れませんね。
美しい尼さんであることは、この池もかなり美しいので間違いないと思います。
我々は、何時もビールのご褒美を目指して頑張っています
yoppy702
すっごい所を歩かれましたね。
「太陽と緑の道」というと、安心して歩ける道というイメージがあったのですが、危険と隣り合わせの道もあるのですね。
でも…ちょっと、血が騒ぎましたけど。(^^ゞ
改訂版尼さんのお話しに
この方が、つじつまが合ってます。
日本昔話になっても、この方が楽しいです。
付録って言われていたので、宴会でもあるのかなぁ…とか想像していたんですが、「六甲ビール醸造所」ですか。さずかに、アルクノさんの登山は一味違いますね。特に、今回は、大変だったので、ビールが美味しかったでしょうね。
新聞記事を見ていて、ビックリしたのが、「箕面ビール」。箕面にもビールがあったなんて!
KURI
そんなスリルの後のビールはさぞ美味しかったことでしょう。
自分で作れるビールだなんて、考えただけでも喉が鳴ります。
アルクノ
「太陽と緑の道」も当初はこんなではなかったと思いますが、荒れ果ててしまいました。
時期的に土砂崩れで歩けなくなったり、コース変更や、廃止になった所もあると聞きます。
冒険心旺盛の方にはスリルがあって楽しいかもしれませんが
私のテーマ「太陽と緑の道」に少しは紹介していますのでyoppyさんも挑戦してみてください。
変化のある道が多いので、ブログネタにはなると思いますよ
八百比丘尼さんのお話、私の改訂版で日本昔話に登録していただきましょう(ムリムリ)
「六甲ビール」はタイミング的にほんとオアシスと言う感じでした
美味しかったので尚更です。
yoppyさんの、「箕面ビール」体験報告を期待しています
アルクノ
今回は、蟻地獄に急流逆落し、獣道迷路や泥濘地獄に灼熱地獄まで色々あって、地獄巡りをしているような感じでした。
でも怪我が無くて、オアシスもあって、何よりでした。
六甲ビールは普通の2.5倍くらいの価格ですが、高級感がありまた飲みたいと思わせるものでした。