六甲山にはヤマアジサイ、コアジサイ、ノリウツギ、ツルアジサイなどが自生しています。
また六甲ドライブウェイ沿いには沢山植えられていて、六甲の気候風土にも適している木です。
今回は六甲を単独でハイキングしながら、トレイルに咲くアジサイを各ポイントで紹介していきます。
ほんとはもっと沢山のアジサイがあるが、この時期は各ポイントに咲くアジサイを目印にしてハイキングが出来るということです。
ゴールに訪れた森林植物園は標高が約400mで今が最盛期ですが、更に数百m高い六甲山上の見頃は7月上旬から中頃辺りとなっています。
コースは、神鉄・有馬温泉駅~紅葉谷~極楽茶屋~ガーデンテラス~記念碑台~前ヶ辻~丁字ヶ辻~三国池~六甲山牧場正門~六甲山牧場南駐車場~杣谷峠~穂高湖~徳川道~神戸森林植物園=送迎バス=北鈴蘭台駅で、歩いた距離は約18km。
この前編は有馬温泉駅から六甲山牧場南駐車場までを紹介します。
スタートの有馬温泉駅を出たのは10時30分。
このコースを歩かれる方は、もう少し早いスタートの方がいいと思います。
ロープウェイ有馬温泉駅に向かって歩きます。
この道を歩くのは「七曲り滝の氷瀑からガーデンテラス~神鉄六甲へ(2012.02.02)」の時以来です。
ロープウェイ乗り場への近道を登る所に、アジサイがあります(10:42)。
上がると炭酸せんべい、湯の花堂本舗の製造直売店があり、その前にもアジサイが咲いています。
ロープウェイ有馬温泉駅(10:49)を過ぎて登ると、毎年増水で流される所が補修されていました。
この先コンクリート舗装されているのに、ここだけ土を盛った補修を繰り返すのは不思議な事です。
また一部分で土砂が流されていました。
紅葉谷への分岐から(11:10)
堰堤への階段を登ります。
七曲り滝への分岐を過ぎて紅葉谷を登ると、その先の堰堤から流れ来るせせらぎが涼をもたらし、それまでの汗が引いていきます。
緑の光を浴びて、
最後に急坂を登ると、
極楽茶屋へ出ます(12:14)。
ここにもアジサイがあるが、ガーデンテラスへは一山超えて、14分後。
観光バスが2台止まっていたが、遠方からお越しの「六甲と季節の花めぐり」と「神戸森林植物園5万株あじさい」の御一行様でした。
ガーデンテラスから眺める眼下の六甲アイランドは霞の下にあって薄ぼんやりです。
弁当も持たずに来たのは、ここでランチが頂けるからです(12:38~)。
周りのお客様は車で来た方達で、ビールを目の前に置いているのは私だけでした^^)
ビーフカレーは700円、ロング缶は500円でした。
そのカレーを食べたいのか、じっと見つめている木製の杖は6月17日に紹介したものです。
ここからは暫らく六甲山上遊歩道のような道なので、アルコールが入っても軽快に歩けるところです。
完食して外へ出ると、アジサイです(12:55)。
六甲縦走路に沿って記念碑台へ向かいます。
石切道への分岐を過ぎて、みよし観音前から道路を渡るとまたアジサイです。
六甲山ゴルフ場のフェンス沿いにもアジサイがあります。
道路が緑色に塗装された六甲山小学校前を下ると池があり、その周りにもアジサイが自生しています。
道路を渡ると記念碑台の駐車場ですが、アジサイがあります。
左へ向かうと六甲山ガイドハウスがあって、そこにはヤマアジサイが植えられています。
六甲山郵便局へ舗装路を下るが、歩道の上にアジサイがあります。
六甲山ホテル前を下ると前ヶ辻ですがその角のアジサイです(13:31)。
更に5分で丁字ヶ辻バス停。
丁字ヶ辻から右へ上がるのが縦走路です。
上がると直ぐコアジサイが咲いていました。
森林植物園ではとっくに終わっているが、ここでは今が見頃です。
その道路向かいにヒメアジサイも群生しています。
山荘前の番犬ですが、彫刻作品です。
その横のアジサイです。
レストランのある、こもれびの森へ撮影の為ちょっとお邪魔します。
なんとシチダンカが群生していました。
緑に覆われた三国池へ向かうが、そこにアジサイはありませんでした。
下ると車道を渡って縦走路は続くが、
六甲山牧場は右です。
その角にアジサイです。
六甲山牧場へは1キロと表示があるが、
500mほど行くと車道と分かれて下る。
そこにアジサイがあります。
牧場の施設がフェンス越しに見えるが、
右にはアジサイが広がっています。
階段下って、道路向かいが六甲山牧場の入り口です(14:11)。
土日は阪急バスが阪急六甲駅からここまで運行しています。
牧場前から30分、約2キロ先の杣谷峠(穂高湖)までがアジサイ街道になっています。
奥摩耶ドライブウェイだが、右にだけ歩道がある。
牧場に植わっている紫陽花を眺めながら歩きます。
数分歩くと南駐車場になる(14:18)。
徒歩で来た人はここからも入園できます。
牧場には入らず、更に歩く続きは後編へ。
この記事へのコメント
yoppy702
そうですか、神戸市民の花だったんですか。
これだけの種類と、花の多さには圧倒されますが、納得ですし、ボクのイメージの中にあった、紫陽花=六甲というのにも、なんか納得ができました。
今回の企画は、アルクノさんだからこそ成せる業ですね。六甲を熟知されているからこそ、何処にどんなアジサイが咲いているのかを紹介できます。
スゴイです。
極楽茶屋からガーデンテラスまで、14分でいけるのですか…
MAPをチェックしましたら、確かに。
今度、歩いてガーデンテラスまで行ってみます。
で、カレーとビール。(^^)
杖さんが、なんとも言えぬ表情で眺めてますね。喋れたら、きっと、「ちょっと、頂戴!」
その後も、アジサイの目白押し。
見事です。
紫陽花トレイル、素晴らしい企画です。
後編の「歩き」にもワクワクします。
アルクノ
べた褒めされると恐縮しますが、迷い道を経て夕方になってから紅葉谷を下るyoppyさんの勇気には感心しました。
この企画は六甲と言えば紫陽花と書かれていたyoppyさんのブログを見て思い付きました。
メインは六甲山牧場から穂高湖で、あとは色んな所に紫陽花があったなぁ位しか覚えていませんでした。
確認しながら歩くと、予想以上に多かったです
杖の気持ちを書いたのは、じゃんけんの後出しみたいなもので、撮った写真を見てへ~と思ったぐらいです。
このガーデンテラスには是非行ってみてください。
冬には下の駐車場で氷の祭典が開催されます。
ここで食事をしてから縦走路を歩いて最高峰~魚屋道~有馬温泉~金の湯はyoppyさんに超お勧めです
冬のアイゼン歩きも楽しめますよ。
てくてく
赤系には、これから色が変わってくるのでしょうか??
紅葉谷を登った甲斐がありますね。
てくてく
アルクノ
紫陽花の色についてネットで調べました。
「紫陽花の色は、赤や青や紫いろいろですが、紫陽花の場合は、花の色はどの色であっても色素は、同じアントシアニンです。全く同じ種類のアントシアニンが、濃い赤色を出したり、淡い青色を出したりしています。もう少し、きちんといいますと、
アントシアニン と 補助色素 と アルミニウム の三者の関係で花の色が決まってくるのです。
アントシアニンは 紫陽花の花の中に含まれている色素です。
補助色素は花に色がつき始めるにしたがって花の中で合成される色素です。
もう一つのアルミニウムだけは 紫陽花の中で作られるのではなく、根から吸収されて外界からアジサイの中に入ってくる金属元素です。
ここに紫陽花の色の秘密が隠されています。
アルミニウムが吸収されると花は青くなり、 アルミニウムが吸収されないと花は赤くなるのです。
土壌にアルミニウムがあるというだけではいけません。アルミニウムが、根が吸収しやすい状態になっているかどうかが問題なのです。酸性土壌にあるアルミニウムは溶けて根が吸収しやすくなっています。土壌が中性であったり、ややアルカリ性であったら、アルミニウムは溶けにくい状態になっています。 」
これでお分かり頂けたでしょうか。
土壌の酸性度が変わると土に含まれるアルミニウムによって色も変わる場合があると言う事ですね。
同じ株で色が違ったりするのは、根っこの張り出している方向で土壌の酸性度が異なったりするからです。
また花が成熟すると色が変化するのも、
花の中の酸性の程度が強くなり、綺麗な青色は紫っぽくなって色があせたような感じになる、と言うことです。
ほんと、紅葉谷を登った甲斐がありました。
こんなに沢山の紫陽花があったのですね。