藍那駅に山友5名が集合しました。
参加は久し振りの遊子さんにモクさん、六子さん、ケンさんとアルクノ。
遊子さんはモクさん、六子さんと初対面なので私が紹介して、ご挨拶



コースは神鉄・藍那駅~藍那小学校~藍那古道~丹生神社前バス停~神社参道~鉱山道~谷筋分岐~丹生山系縦走路出会い~帝釈山~丹生山~義経道~衝原バス停=市バス=神鉄・箕谷駅です。
私達グループとしては登りと下りの両方が厳しい健脚コースで、距離は約13km。
ケンさんはバスで箕谷駅まで帰りましたが、4名はその手前の小橋で下車してミニ打ち上げをしました。
その詳細は本文にて。
今回のポイントは帝釈鉱山道ですが、過去一度だけ歩いた事があります。
昨年のことだったかと調べてみると2年前に、「帝釈鉱山跡と稚児ヶ墓山コース(2010.09.19)」で紹介しています。
https://arukuno.seesaa.net/article/201009article_7.html
その時はコース紹介にある「丹生山系縦走路出会い」から稚児ヶ墓山に向かいました。
今回はそこから反対方向の、帝釈山~丹生山の西へ向かい、下山は一般的な表参道ではなく、ややハードな義経道を選びました。
しかし、記憶の薄れた私が登りの鉱山道で全員を迷わせてしまいました。
地図に頼らず嗅覚と本能に従っているので(笑)、このようなことになります。
途中同行することになった別グループの方達も道連れにして・・。
その詳細は、これまた本文で。
藍那古道も丹生山からの急坂道と同じ義経道とも言われており、義経が進んだ道とは逆行するが最初と終わりで使わせて頂きました。
見ていただく前に、当日は曇天の上にかなりの部分で暗い谷筋を歩くコースなので、紹介している写真写りは低レベルとなりましたことをお断りして、お詫びします。
5人が集合すると一杯になる狭い藍那駅改札前を出て、線路沿いに歩く(9:25)。
この先高架を左へ潜って、またその先で右へ潜ると藍那小学校です(9:33)。
全校生徒が20名ぐらいしかいないと聞いています。
この前の舗装路を10分登ると右に「まりの山」と書かれた川へ下る分岐がある。
これが長坂山への道で、藍那小学校の児童が「まりの山」とある所まで整備しています。
ただ、その奥の長坂山へ向かったあとの下りでは道が分からないほどに草や雑木が繁茂しているので、夏季はあまりお勧めできない道です。
藍那古道は、この分岐を丹生山とある左へ登ります(9:53)。
登った先に泥濘があって、その先で車がひっくり返っています(10:05)。
(手ブレです

やがて下りになるとミニ岩場や凸凹道があって、楽しい処です。
視界が広がり、下り終える頃右に鷲尾家墓所と石柱が建っています。
上がると、どれが義経を案内した鷲尾武久君の墓なのか分かりませんが、古い墓が並んでいます。
義経の足跡を辿って・前編(2010.09.24)
https://arukuno.seesaa.net/article/201009article_8.html
から引用します。
梅村伸雄氏によれば
「鵯越に向かう藍那古道の入口には、山田の鷲尾が待ち受け、ここから生年17歳の武久が鵯越まで嚮導することになる。」
とあります。
このとき、墓や住居が何処にあるのか紹介していなかったのでリンクしておきます。
また、義経の進んだ方に向かっているが藍那古道の様子も紹介しているので興味のある方は御覧下さい。
古道を下り終えると、山田の里が広がる。
これから登る両座も見えてくる。
右が帝釈山で左が丹生山です。
右手には鷲尾家屋敷跡があるが、水田が広がっていて当時の面影は無い。
矢印の石灯籠だけが当時の面影を残しています。
その近くまで行って見上げる。
戻って、丹生神社前バス停に向かう道ですが、コンクリート舗装されて綺麗になっています。
バス道を押しボタン式信号で渡ると、左がバス停。
そこに丹生神社の参道である事を示す鳥居がある。
鳥居を潜って行くと、両脇にお盆に間に合うようにと菊を育てていました。
志染川を渡って右に5月5日のこどもの日にだけ公開されるという、丹生山の丹生神社や明要寺に伝わる宝物殿「丹生宝庫」がある。
左にはタチアオイが林立していて、
そこから直ぐ登山口(11:11)。
上がると15分で衝原からの林道に出合って、右へ。
3分でまた分岐がある。
山頂に神社のある丹生山は左だが、ここを直進する。
直ぐ車止めのチェーンが張ってあり、横を通る。
車が通った跡のような轍が暫らく続くが、
道が細くなった先で此方へ戻ってくるグループに出くわす。
女性3名と男性1名のグループです。
鉱山道から帝釈山へはこの道でいいのでしょうか?と聞いてきたので、一度だけ行ったことがありますと伝えると、安心した様子。
でも、安心するのは早かった。
川を渡って登るところまでは覚えていた通りだったが、その先が分からなくなった。
踏み跡のしっかりしているところを行くと、土砂崩れのようになっている。
かつての道が崩れたのだろうか。
私を含めて9名が進んでいるので、案内している私は写真を撮る余裕が無かった。
目の前に大きな岩の絶壁が立ちはだかっています。
(あとで調べるとこれが鉱山跡のテラス)
そこを巻いて行けるのかどうかも解りません。
行くか戻るか迷った時は、とりあえず戻るのが鉄則なので、そこを下ります。
私達に同行してきたグループの男女2名が谷へ降りて道を探しに行きます。
私は6名を置いて、分岐がないか森へ戻ります。
ありました。
暗くて、小さくて、分らなかったが、これが道標です。
(手ブレ)こんな谷が登山道だったのです。
(手ブレ)仲間と同行者を呼びに戻ります。
土砂崩れへ進む道に決壊が明確になるよう、全員で石を積み上げました。
これで事故防止にもなります。
その後安心して一緒に登るが、私達が道を間違えそうになったときは、その方達がリードしてくれました。
兎に角踏跡とルートがはっきりしない。
でもゆっくり行きますとのことだったので、結局私達が先に行く事に。
森林管理をしていない深い森で薄暗く、岩と倒木と腐葉土に落ち葉が重なる道です。
鉱山の廃坑跡へ通ずる道もあるようで、道を間違えそうになったと言うのは其方へ行こうとしていたようです。
暗くて、まともに写っていないが、これはまだましな方です。
この先峠に出そうな雰囲気。
丹生山系縦走路に出会って左へ、トラロープもある急坂を登って明るくなってくると、
直ぐ帝釈山山頂(586m)。
ここでやっと昼食です(12:41~)。
今にも雨が降り出しそうなお天気で、遠くでは雷鳴が響いています。
食事が終わる頃、後続の4名が上がってきました。
暫らくお話しますが、大阪を拠点にしているグループで会員は80名もいるそう。
今回は毎週開催する山歩きの下見として入山したとか。
話を聞いていると、シビレ山はやめて、義経道を下ると言ってます。
偶然にも全く同じコース!
私達が先に席を立つので「道を綺麗にしておきます」と行って別れ、山頂から急坂を下る。
でも、こんなにでっかい倒木が横たわっているので、綺麗に出来るはずも無く・・。
どなたか、大黒柱に使ってください^^)
丹生山は515mなので、アップダウンが少しあるが大体が下り道。
鞍部を越えて30分チョイで丹生山山頂の丹生神社に到着します。
(トイレは神社へ上がる手前にあるが、真っ暗で女性の場合は付き添いが必要。)
神社に向かって後ろ側、南方向は木が切られて見晴らしが良くなっているが、生憎のお天気で視界不良。
この鳥居を潜った先、
左に明要寺跡があり、更に3~4分下ると右へ千年家と書かれた急坂下山道がある(14:12)。
真っ直ぐに下ると表参道で、清盛が福原(今の兵庫区)から月参りをした道です。
隠密行動をとっていた義経は平家に見つかるのを避ける為、案内を得てこの急坂を下ったわけです。
馬で下るのは無理!というような急坂を降りて行きます。
その写真は無いが、下った先に倒木があるので要注意。
この先まだ急坂が続くが、道を塞ぐ次の更なる倒木で小休止。
そこからはなだらかになって、更に下ると竹林が広がる。
下り終えると民家の裏庭の様な所になり(14:48)、
オートバイ登山禁止と書いてある登山口に出る。
左が「つくはらサイクリングターミナル」になる。
前述の記事にここのトイレが利用できるとあるが、現在平日は閉鎖していて使用できません。
館内に農機具を展示している資料館に向かうが、休館日と表示があってトイレは使えません。
うどん屋も閉まっている。
前回来た水曜日も閉まっていたが、土日だけ空いているのかも。
箱木千年家の横にトイレがあるが使えない状態。
と言う事で、狸だけ眺めて、
バス停に戻る。
義経道から衝原バス停に下る場合、火曜日はトイレが無い上、うどん屋でビールも飲めないので要注意!
バスは15時17分発で20分待ちです。
結局、後続の大阪4人グループはまだ下山途中なのか降りてこず、私達だけでバスに乗り込む。
箕谷手前の小橋で4名が下車するので、ケンさんとはお別れ。
その直ぐ前が、焼肉やうどんに餃子ets.・・、和・洋・中華何でもゴザレの食堂(15:41~)。
ここのご長男がロックグループ・ガガガSPのギターを担当しているとあります。
4名が生中で乾杯


汗をタップリかいたので、うま~い!
遊子さん注文の冷奴を分け分けして頂きました。
遊子さんは最近毎週土日にテント担いで日本アルプスに登るようになりました。
モノホン山ガールで、(若くてとてもそんな風には見えないが)初孫さんの世話もしながらのスーパーガール。
今日は足慣らしにと言う事で参加して頂きました。
その遊子さん、3年前はモクさんや六子さんのようには歩けなかったと仰る。
これからドンドン此方にも参加してください。
そこを出ると駅は直ぐ近くです。
駅前に来ると、偶然にも衝原からのバスが丁度箕谷駅に到着する所でした。
大阪の4人グループが降りてきたので手を振って呼びかける。
衝原を16:04に出たバスです。
歩いてきたの?と言われたが、「ちょっと一杯」で納得して頂きました。
駅のホームで、下見をするというシビレ山のことについて私がアドバイスして、新開地行きに乗車しました。
また何処かでお会いする事があるかもしれませんね。
そのときは宜しく御願いします。
最後まで駄文記事を読んで頂いてありがとう御座いました

この記事へのコメント
しらり
健脚コースなのですね。私にはとてもとても無理です。ケンさんにもよろしくお伝えください。
アルクノ
ハイ、このコース私にもちょっとキツイです
多分ケンさんもこのブログ見ると思いますが、最近コメントが無いので、今度会ったときに伝えておきます。
KURI
それにしても、あの薄暗い森の中で、ひとりで迷ったら心細いだろうなぁ。少しゾッとしました。(^_^;)
それにしても箱木千年家さんの信楽のタヌキが大きいですねー。(^_^)
てくてく
これからの季節、チョット遠慮しておきます。
もつとも、寒くなるとイノシシ君がいるかも・・・
迷路探索お疲れ様でした。最高ですね。
てくてく
アルクノ
この時は一度登ったからと安易な気持ちで挑んだのが原因でした。
帰宅後調べたら、周辺の色んな事が分かってきて、そうだったのかという按配です
次回は今回の事を踏まえて、もっと探索してみたいと思います。
この鉱山道は森林の管理をしていないので、木が次々倒れて哀れな状態です。それに暗くて森林浴も楽しめず、アドベンチャールートのようでした
あまり見所の無いコースですが、巨大な信楽狸には癒されましたね
アルクノ
鉱山道は2年前よりかなり荒れている状態でした。
それで、入り口を見過ごしちゃいました
鉱山を探索するという目的で行けば、違った面白さが出てくるかもしれませんね。
寒い時は、猪に対応する護身用ナイフを持って行きます
生中3杯もありがとう御座います
絵文字は4人で4杯と言う事で、今回は軽く済ませました
風子
義経の歩いた道、険しそうですね
鵯越から、その辺りまでとは距離もありますが、昔の人は皆さん健脚な方ばかりだったんだろうなと、古の時代に思いを馳せています
飲めない私には、その良さはわからず、ビールなんか飲んだ
アルクノ
山歩きを20キロはできるようになりましたが、清盛は平地で馬も使ったかもしれないが、福原から丹生山まで月参りしていたわけですからその体力は凄い事になっています。
私達の場合、親睦を深めるのに生ビールは必需品になってきました。
山歩きを続けていくと、飲めなかった人まで飲めるようになったりしてます
風子さんも歩き込んでくると、ビールの良さが分かるようになるのでは?
ケン
皆さんの健脚ぶりに、感心そのものです。
6月19日は参加させて頂きます。
しらり様のコメント、良いですね。 ケン
アルクノ
この時の下りはきつかったですね。
私もちょっとハードでした。
19日は大池から箕谷で、また最後の写真のところで打ち上げです
梅雨真っ最中なのでお天気だけが心配ですが。
しらりさんのコメント、ここの会員でリンクしていますので、クリックして訪問してあげてください
清兵衛
歴史を紐解きながらのハイクって、歴史小説好きの方には堪らないですね!
13Kmはなかなか健脚で汗をかいた後の生中は最高だったでしょう
アルクノ
2年前の9月に「義経の足跡を辿って」で歩いた時は、義経の気分になって歩いてみました。
歴史上の人物が歩いたルートが、たとえ一部であっても当時の面影を残したまま身近にあると言う事は不思議な気持ちにもなりますが、その人に親しみも湧いて来ます。
崩れたり風化したりしていくのでしょうが、残していきたいですね。
汗をかいたあとのビールがおいしい事は皆さん良くご存じですが、山歩きのあとは更に倍の美味さで喉を通ります
yoppy702
今回は、歩き応えがありますね。
スタートが9:25として、衝原バス停が、14:53。
そこまででも、5H28M。お疲れさまでした。
登山口に入られてから、しばらく進むと、かなり複雑そうですね。道標を見つけられてからも、これが登山道かと思ってしまうほどです。
帝釈山山頂に着かれてからは、ちょっとホッとしました。なんか、この辺りに来ると、アルクノさんの庭のような感じがして…(^^ゞ
実は、ボクの持っているガイドブックに「帝釈山・稚子ケ墓山」(丹生神社前バス停~箕谷駅)というのがありまして、アルクノさんの記事を見ているうちに、ここもその内に行ってみたいなぁ…と思うようになっています。ルートは違うでしょうが、今回の記事も大変興味深く読ませて頂きました。
生中の乾杯…これは、絶対にウマイ!(^^)
アルクノ
今日はこの時の1週間後の火曜日で、またハイキングに出かけます^^)
また曇天で、記事にするかどうかは分かりませんが。
迷った鉱山道ですが、この記事の通りに行くと私達が作った石を積み上げた所に出ます。
その右にある谷が鉱山道で、踏み跡がはっきりしませんが谷に沿ってひたすら登ればOKです。
そのガイドブックに載っているコースは鉱山道を通るコースではないですか?
そうだとしたら、「帝釈鉱山跡と稚児ヶ墓山コース(2010.09.19)」と同じなのでクリックして御覧下さい。
丹生神社前バス停をスタートにするより、藍那駅から藍那古道を歩いて丹生神社前バス停に向かうことをお勧めします。
また、丹生神社前から丹生山~帝釈山~稚児ヶ墓山の三座は健脚コースですが一番有名なコースなのでこれもお勧めです。
右の上にあるブログテーマ「丹生山系」をクリックすると更に色んなルートが出てくるので参考にしてください
この辺りは何度も歩いているので、言われる通り私にとっては庭のようです
毎度お馴染みの生中ではコースで一番重要なポイントです
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丹生山山頂には丹生神社、山田明神、青面金剛石像、明要寺井戸、石垣跡、歴代住職御墓所、などいろいろ残っていますので、またご一緒する機会あればご案内します。
帝釈山の鉱山跡もわかりにくいところにあります。こちらも立ち入り禁止の看板まではご案内します。ではまた。
アルクノ
丹生神社に関する事を色々ご存知なようで、また機会があれば案内御願い致します。
帝釈山の鉱山跡に向かう道は、妖怪が出てきそうな所ですね
妖怪に出会わない範囲で、此方も宜しく御願いします