「有馬富士公園からキリンビール工場へ(2011.08.18)」以来のビール工場見学ですが、コース詳細は「千苅ダムの放流と光明寺(2012.02.28)」に書いてあります。
https://arukuno.seesaa.net/article/201202article_8.html
そのときは寒い時期の単独歩きで工場見学はしていませんでした。
ほぼ1年前に実施の「千苅ダムとキリンビール工場見学(2011.05.26)」では偶然ダムから大量の放流が見られたので、同時期にこの計画を立てました。
放流はしていませんでしたが、思っていなかったドラマが展開するウォーキングとなりました。
そのコースは神鉄道場駅(9:42)~有馬川沿い~武庫川合流~JR道場駅~千苅ダム~光明寺~三田駅→ラガー缶バス(13:40発)→キリンビール神戸工場見学・試飲タイム(14:10~15:10)→ラガー缶バス(15:40発)→三田駅です。
歩いた距離は約11kmですが、山に入るのは千苅ダムから光明寺までの30分ほどだけで、あとは舗装路歩きです。
神戸市の北端から三田駅に向かってダムと山を越えて歩くということになります。
参加はSugarさん、モクさん、六子さん、ケンさんとアルクノ。
京都から参加のSugarさんはこのコース初めてです。
20キロの山歩きもこなすようになったスーパー山ガールですが、軽い山歩きのあと新鮮ビールを頂きませんかとお誘いしました。
各参加者へ乗車時刻の連絡をしていた事もあって、3人グループが神鉄道場駅に到着したときにSugarさんとケンさんが既にお待ちでした。
コース詳細に興味のある方は冒頭のURLをクリックして頂くとして、今回はコース中の見所を紹介します。
5名が神鉄道場駅をスタートします(9:42)。
陸橋を渡って有馬川沿いに歩くが、手前の有馬川は干上がっています。
かろうじて奥の有野川から流れて来る水が、ここから有馬川となって流れていきます。
この有野川は六甲山系北側の流れを拾い集めているので干上がる事はないのです。
有馬川沿いに歩くとシラサギが何羽もいて、
小魚を探しながら川面を飛翔していました。
クリックし、拡大させて御覧下さい。
更に川沿いに歩くと、オオヨシキリのにぎやかな囀りがそこらじゅうに響き渡っています。
これはバードウォッチングされている方に尋ねて分かった事です。
写真が撮れなかったので、ネット検索で得たもので紹介します。
スズメよりは大きいが20センチに満たない鳥です。
更に調べるとオオヨシキリ(大葦切)はスズメ目ウグイス科で、ヨシを切り裂いて中にいる昆虫などを捕食することが和名の由来とされる。
一夫多妻でハーレムを形成し、葦の茎や葉を組み合わせてお椀状の巣を作るとあります。
暫らくはこの辺り、派手な囀りとバードウォッチャーで賑わうことだと思います。
武庫川に合流した先で生野橋を渡るが、何度歩いても丁度1時間後になるJR道場駅前です(10:42)。
木が茂り、木陰で休んでいるような石の彫刻「肖像」です。
ここでトイレタイムを取った後、踏切渡って波豆川脇を上流に向かう。
私達グループの更に前方には二人の女性がいますが、大岩岳に向かうとの事でした。
このダムの手前にある橋を渡って右へ向かうと、大岩岳に向かう事が出来ます。
ここで空が急に曇ってきて、雨がパラパラと落ちてきました。
遠くで雷も鳴っています。
雨具の用意をして、携帯ライトも直ぐ出せるようにポケットに入れてもらって、階段登ります。
放流はしていませんが、流れる水が描いた模様は消える事がありません。
上がってみると、あと数センチ水位が上昇すれば放流するという満水状態でした(11:23)。
(フェンスにカメラのレンズを突っ込んで撮影)
ところがここから大粒の雨になります。
夜のように真っ暗になり、フラッシュ撮影てもこんな状態(11:29)。
撮影は諦め、トンネルで使うはずだったライトを点灯して、一瞬にして川となった谷を登る。
雷鳴がドンドン近付いてきて、稲妻と同時に轟くようになり不安が広がってくる。
堰堤を登ると平になった先にゴルフ場があり、直ぐトンネルになるが、ここで暫らく休憩(11:39)。
「あぁ~、ほっとした」
この短いトンネルが、積乱雲が通り過ぎるまでの避難場所になりました。
雷鳴が遠くなり、5分も経つと小降りになってきたので、トンネルを出ます。
雑草が濡れていて泥濘も酷いので、ズボンと靴はビッショリ。
二つ目のトンネルは数十mあるので携帯ライトを頼りに進みます。
丸くて白っぽいものはレンズに付着した水滴でトンネルの出口が映っているのではありません。
このトンネルを出ると下りになるので、脇を流れる泥水が進行方向に流れて行きます。
暗い森が終わって、最後に少し坂を上がると光明寺の境内になります。
左方向に直ぐ、お馴染みの昼食場所がある。
墓参のための休憩所ですが何時も空席です。
雨は上がって、緑を眺めながらの食事ですが、
ズボンはドボドボです。
30分ほどかけて、ゆっくり食事をして、周りのモミジを撮影する。
赤い種ですが、昆虫が止まっているようでした。
光明寺の小さいお堂です。
最近整地された墓地ですが、
立地環境は抜群の墓苑だと思いますので、将来にと予定されている方は是非訪れてみて下さい。
ここから鏑射寺(かぶらいじ)~JR道場駅へ太陽と緑の道のハイキング道があるが、前回来たときは崩落の為通行止めになっていた。
自己責任で通行可能とあるのは、4月からここを担当された方が歩かれてそう判断したのでしょう。
補修工事はしていないようなので、行かないほうが無難だと思います。
ここから5分ほど、車が登りやすいようなだらかにしている道路を下ります。
下り終える頃に雲が切れ、太陽が顔を見せてきました。
ケンさんが傘を差しているのは、乾かせる為です。
下った所では、道路もマンホールの蓋も乾いてきました。
田植えを待つ水田の向こう、
青空の下には羽束山がくっきりと見えます。
三田を出て道場に向かうJRの電車ですが、
まるで田圃の中を走っているようですね。
この小さな駐車場がある角を左に曲ると、
JRの踏切があり、その先に神鉄の踏切がある。
1時40分発のラガー缶送迎バス(↓)だが、早めに来て私達を待っていてくれました(13:29)。
もう完全に衣服は乾ききっていて、太陽のありがたさを身に染みて感じてしまいました。
途中フラワータウン駅に立ち寄り、2時丁度にキリンビール神戸工場に到着します。
到着までに、予約した内容を座席の前にある用紙に書き入れます。
代表者の名前、人数、見学時刻などです。
その見学は2時10分から・・。
これはビールの原料で、乾燥温度の違いで色が異なる淡色麦芽とカラメル麦芽が並んでいます。
普通は匂いや色の違いを確認するだけですが、Sugarさん、其々味の違いを確認する為にカリカリ食べちゃいました。
注意書きには「食べないでください」とあるので、良い子は真似をしないように。
シアターでビール作りの映像を見た後、この前に立たされます。
このタンクに入るビールを缶ビールにして毎日1缶飲み続けると・・、
飲み干すのに3500年かかると説明されて皆さん驚きと笑いです。
これも毎度驚かされますが、1分間にビールを2000缶充填する機械です。
その前に2000本の缶がどれだけなのか並べてありました。
全部がカメラに収まりませんでしたが、毎日飲み続けて5年と175日分です。
缶の底には製造ロットと賞味期限が印字されていますが、
この黄色い二つのボックスを通過する事で瞬時にプリントされます。
瓶詰めの行程は休止中でビデオによる視聴があり、ラベルやビオトープの説明もありました。
もっと詳しく知りたい方は昨年春から夏の過去ログを御覧下さい^^)
通常40分間の見学ですが30分で終わってしまい、試飲タイムが10分伸びて30分間となりました^^)
飲める量は同じなので、別に喜ばなくてもいいのですが^^;
座席に案内され、見学バッジを提出して、スタッフに注いで貰って乾杯です。
ツマミは最初のビールと一緒に頂く小さな袋に入ったものだけですが、ここの売店で購入した物であれば持込OKです。
ケンさんが工場到着時に買っていたのは小さなキューブのチーズでした。
これで、更にビールが美味しくなりました。
試飲できる量は、300mlのグラスに3杯までです。
私が飲んだのは一番絞りにそのスタウト(黒ビール)と両者のハーフ&ハーフ。
三度注ぎビールの実演もしてくれました。
きめ細かな泡を作ることで、2センチほど盛り上がってもこぼれず、傾けても大丈夫です。
3杯目のハーフ&ハーフが美味しかったのですが、
このあと、3杯は飲めない女性からもう1杯どうぞと差し出されて、頂いてしまいました^^)
グラスはテーブルに置いたまま、手ぶらで貰いにいけばいいことになっています。
3時10分までですが、10分以上も長居をして試飲会場をあとにします(15::24)。
土産物売り場には、ビールのグラスにツマミやスナック菓子だけでなく、タオルに携帯ストラップ、缶ビールの形をした鈴まで売っています。
勿論、各種アルコール類も販売しています。
15:40発のラガー缶バスで三田駅に向かいます。
ケンさんとは途中のフラワータウン駅で下車して、お別れ。
Sugarさんは三田駅からJR~阪急を利用して京都へ帰ります。
残った3名が神鉄で神戸方面へ帰ります。
最後まで読んで頂いて、ありがとう御座いました

追記)キリンビール神戸工場見学の為の予約電話番号です。
078-986-8001(受付9:00~16:30)
休館日は祝日を除く月曜日と年末年始です。
この記事へのコメント
風子
ビールの大好きなアルクノさんには、最後にお楽しみの待っている今回の山歩きでしたね
おつまみまで出るとは
試飲の量が終われば自費で追加も飲めるかしら
って、飲めない私には関係のないことですが
飲めない人にはコーラだとかジュースが飲めるなんてことでもないんですね
でも行ってみたいかな・・ビール工場見学です
オオヨシキリの画像もナイスです・・鳥ってカメラの気配に気がつくと直ぐに逃げてしまいますが、望遠のついた一眼レフのカメラならではですね
のどかな川沿いの田園風景がなんとも、いいです・・
アルクノ
あくまでも試飲なので自費での追加は無いのです
女性とご一緒すると4杯まで飲めることもあるので(ナイショ)、私には適量です
アルコールがダメな人には、アルコールゼロのビールテイスト飲料もあります。
車でこられる方もいるので、その方にも、と言う事です。
お子様や、ビールが全くダメと言う人には、ジュースやお茶にキリンレモンなどもありますので、風子さんも是非お立ち寄り下さい
オオヨシキリを眺めている方は、単眼鏡や双眼鏡を持っていました。
私が持っていったコンデジでは撮影できませんでしたが、一眼レフに望遠と三脚で、いつの日にか撮ってみたいと思いました。
てくてく
オオヨシキリ、よく撮れましたね。
ダムが放流されていないのが、少し残念ですね。
でも、変わらぬのどかな風景、いいでねえ--
ビール工場見学に良い季節になり、早速の見学。さすがアルクノさん
てくてく
アルクノ
頭上で雷が鳴ると、やはり怖いですね。
トンネルでは命拾いした感じでした。
この、オオヨシキリは本文にあるようにネットで見つけたもので、このように撮ってみたいものだと思いました。
三脚と高級一眼レフの望遠が必要かと思います
今回は雷雨の後の見学でしたが、これからは汗をかいたあとの美味しいビールになります。
三田までの田園風景では癒されました
てくてくさまも、大岩岳で汗をかいて、お仲間と新鮮をお召し上がりください
KURI
後半のビール工場のお話は、前半の緊張がほどけて楽しく読ませていただきました。1分間に2000本とは驚きです。
いろいろな汗をかいたあとの生ビールはさぞかし美味しかったことでしょうね。(^_^)
アルクノ
このコースは10回ほど歩いていますが、ライトを点灯しなければならないほど真っ暗になったのは初めてで、正直言ってビビリました
山を歩いていて、丁度いい所にトンネルがあるなんてめったに無いことなので、避難場所を探している間に積乱雲が何処かへ行ってしまいそうです
でも、山歩きしながら、その様な場所に注意を払うのもいいことですね。
携帯ライトは予備も含めて、必ず2個はザックにいていているんですよ。
この工場は心配りが抜群で、常に見学者のことを考えています。
この時もケンさんが、ビールに何か加えて飲むと言うのは?とスタッフに尋ねると、ビールカクテルの説明があり、説明書きを私達にくれました。
見学内容は毎回ほぼ同じですが、行く度何か新しい事を教わります。
yoppy702
長閑な野鳥観察を交えてのスタート
石の彫刻で、ちょっと笑みがこぼれて…
ここは、激しい放流のあったダムですね。
雲行きが怪しくなって…
まさか、こんな雷雨になるとは…
そういえば、大阪でも、雷がスゴカッタです。
雨で、靴とズボンが大変な状態でしょうけど、このトンネル…短いからライト不要と言われていたトンネル…イイ所に、ありましたね。雷、怖いですもの。
それにしても、どうみても、夜ですよね。
山歩きに天候が大きく変ることは有りますが、これはビックリですね。
ズボンは濡れたままでも、天候が回復したら、気分的にホッですね。
再び長閑な風景と田園の中(?)を走るJR。
そして…ラガーバス。
以前に、バスの全体を見せていただいたので、ビールも飲みたい…いや、工場見学もしたいけど、このラガーバスには乗ってみたいですね。
このオツマミのシステムはイイですね。
900ml飲めるんですものね。
(アルクノさんは、この日は、4杯?)
2,000本が、5年と175日分という事は、1日1本。
アルクノさんが飲んだ場合は、かなり、短くなりそうですね。(^^)
アルクノ
この千苅ダム、翌日であれば大量放水していたと思います
山に入ると一瞬で真っ暗になり、また雲の上で日食になったのかと思いました
終わると笑いも出ますが、この時は怖かったですね。
この30分が結構ハードな山歩きで、お見せしたかったのに残念でした。
ビール結局4杯頂きましたが、泡の分を差し引くと1リットル強ですね。
と言う事で、女性を誘って見学される事をお勧めします
2,000本といってもこれはレギュラー缶ですからね。
三宮高架下市場へ行くととなったりするので、私の場合はかなり短くなります
しらり
いつもいつもよく歩かれていますね。
もう地球を一周はしているでしょうね。
キリンビール
何故か工場で飲むと美味しさがアップするように思います。
ちなみに私も同じウェブリブログでブログを始めました。
アルクノ
驚きですね。
次はリンクしてコメント下さい。
私はまだ地球を一周していませんのです
今年度でやっと1万キロの4分の1です。
この工場のスタッフの対応振りに惚れて、私はアサヒからキリン党に鞍替えしました