https://arukuno.seesaa.net/article/201204article_9.html
今回は近江中庄から新旭までを歩きます。
距離ですが、手元にあるお取り寄せの小冊子「ビワイチマップ」には16kmとあります。
前回同様に風が強かったが、天候は曇天から小雨交じり、その後晴れるという按配で、気温は4月の時よりも低くて風が冷たい道中でした。
参加はレギュラーメンバーの5名で、ケンさん、Sugarさん、モクさん、アリマさんとアルクノ。
前回飛び入りのNさんは不参加となりました。
今回もスタートでちょっとしたハプニングです。
ケンさんが、4名が集合するJR神戸駅にいません。
電話すると次の三宮駅から乗車するとのことでした。
が、予定の新快速に乗り遅れてしまい、後続のサンダーバードに乗車して追っかけますと言うメールが来ました。
京都からは予定通り、Sugarさんが乗車です。
サンダーバードが、私達の乗車する新快速に追い付くのはギリギリの近江今津駅です。
笑顔で合流し、次の近江中庄駅で下車します。
時刻を言っていませんでしたね。
JR神戸7:16(新快速敦賀行き)=京都8:14=近江今津で特急待ち9:06~9:19=近江中庄9:23。
近江中庄駅で5名が下車するが、反対ホームには4月17日に私達が電車待ちで宴会をした休憩所があった^^)
ホームを降りて、トイレを済ませ、琵琶湖に向かって歩き出す(9:31)。
600mほど歩いて琵琶湖に辿り着くと、沖に浮かぶ竹生島が私達を向かえてくれました。
ここは中庄浜と言う所で、桜の名所の海津大崎からは南に6kmの地点。
その前回歩いてきた道を振り返って、眺める。
これから歩いていく方向は此方。
「近江湖の辺(おうみうみのべ)の道」と書かれた浜を歩く。
湖岸をずっと歩けるわけではないので、
この先で舗装路に上がるが、上がった所は今津町。
更にその先で境川を渡るが、奇妙な光景を目にする。
根本が水没したまま、その木は元気なようす。
水面に落ちた種子が根付いたりはしないので、明らかに以前ここは地面が露出していた訳です。
その後水浸しになって波に洗われるようになったが、倒れもせずに立っているので奇妙な感じす。
水面上昇か、地盤沈下かは分かりませんが。
この辺りは琵琶湖国定公園で、環境庁と滋賀県が大切にしているところです。
湖水縁を歩くと、漁師さんが投網をして何か獲っているようでした。
中部北陸自然歩道の説明看板もあって「この歩道は新潟県山北町から滋賀県の大津市までの美しい自然や文化財を結ぶ、延長4000キロメートルの道です。」とあります。
とてつもない距離ですが、昔はここも大勢の人が歩いていたことでしょう。
この辺りの今津浜には松並木が続き、日本の白砂青松百選に入っています。
浜から上がり、このようなところを歩きますが、
琵琶湖の魚を得て商いをするお店もあります。
浜分(はまぶん)橋を渡って、左へ向かう。
この辺りからポツポツと雨が降ってきました。
団地の傍を通って、突き当りまで来るとホテルが見えます。
ここを右へ向かうが、このホテル向かいに今津周遊基地があって、トイレも傍にある。
ここで暫らくの休憩です(10:52~)。
この休憩場所から眺める琵琶湖は大き過ぎて対岸が見えませんね。
私達がしようとしているスケールを感じることもできました。
↓の方へ向かって歩きます。
まずは、傘を差して浜通り商店街を歩きます。
商店街と言うより歩道の無い生活道路です。
右の禅寺を過ぎると、左に金沢藩今津代官所跡がある。
その先に今津桟橋跡地もありました。
やっと、観光船乗り場のある今津港に到着です(11:12)。
この右、少し行ったところに「琵琶湖周航の歌資料館」がある。
入館無料ですが、中の様子はこんな感じです。
この琵琶湖一周ウォーキングはスランプラリーも兼ねていて、ここはスタンプポイント14です。
琵琶湖を一周すると「ビワイチマップ」のスタンプシートに20個のスタンプが並ぶ事になります。
全てが揃ったものをビワイチ観光ウォーキング認定係に送付して、認定登録料千円を振り込むと、琵琶湖を一周したものとして認定されて登録されます。
コースは14に分割されていますが、更に分割したり二つを纏めたりも出来ます。
結局は歩く人の体力次第と言うことになります。
良くご存知だと思いますが琵琶湖周航の歌の1番の歌詞だけ添付します。
資料館には左に並べて6番まで掲示されていました。
この琵琶湖周航の歌は大正6年6月28日にはじめて開示され、年代を経て改作されています。
旧歌詞は大正11年版を、新歌詞は昭和2年版を記載しています(資料館掲示より)。
作詞は小口太郎、原曲は吉田千秋とありました。
観光船乗り場に戻って、右へ。
雲が流れて、空が明るくなってきました。
やがて日が射してきたので、雨傘を日傘代わりに乾かしながら歩いています。
ずっとこのような歩道が続きます。
暫らく歩くと、冠を頭に乗せた美しい人魚様が石の上に立っていました(11:50)。
健康増進のためにワインを召し上がるのでしょうか、ボトル2本の赤ワインが下に置いてありました。
平成元年に誕生した金色の母神像とあります。
横にある立て札の文字が薄れていたが、
護神徳は漁業に縁結び、病気を鎮めることや、金運に自然愛護、安産や子育てにも効果があると云う。
何でもOKの女神様です。
本家本元のマーメードさんも驚きですね。
お昼も近付いてきたので、「新旭 水鳥観察センター」に立ち寄ります。
無料休憩所では無いようなので、直ぐ出て、また歩き続ける^^;
これは、魚をおびき寄せ、更に中に誘い込むという漁法なのでしょうね。
学校で習ったような記憶があります。
そこから10分ほど歩いて、森浜遺跡付近の景色です。
更に歩くと、針江浜園地という所を見つけたので、
ここを昼食場所にします(12:15~)。
神戸駅で買った弁当ですが、3種類のご飯があります。
中央上はシソの振りかけに釘煮。左下は炊き込みご飯で、右下はバラ寿司です。
おかずも色々あって、美味しく頂きました。
食事中に湖岸を見ると、何やら撮影の準備をしています。
その後、インタビュー形式でこの地方の紹介をしているような感じでした。
食後ここで記念撮影です。
焼け焦げた流木さんには了解も無しで、脇役を務めて頂きました。
夏は水泳場になる浜ですがここに針江浜遺跡があります。
この北にあって港津(こうしん)跡と推定されている森浜遺跡とも関係しているようです。
港津に関連する集落があったそうで、モミが付着した土器が出土したようです。
ここから南に広がる新旭浜ですが、その湿地帯にはヨシが多くあり、その群落地とされています。
そのヨシが生態系に恵を与えている事やその仕組みが書かれていました
縮小せずのオリジナル写真なので拡大させて御覧下さい。
その湿地帯には水鳥が多く生息し、今が子育ての時期でしょうか、雛の鳴き声が続く道でした。
子育てにも効果がある、金色に輝く母神像の人魚様に御願いしておきましょう。
そのエリアの終点辺り、望遠レンズを取り付けたカメラが三脚にセットされています。
カメラマンはまだお食事中のようでしたが(13:07)。
その先、河口で、またしても水没する樹木がありました(13:09)。
強い風のせいで波が打ち寄せていたが、ガンバッテ~!と声を掛けたくなります。
そこから更に歩くと、木道が設置されています。
またの機会に歩いてみたい処です。
湿地帯が終わると六ッ家崎浜園地です(13:26)。
直ぐ先に六ッ矢崎浜(家と矢の意味付けの違いはよく分かりませんが)オートキャンプ場があって、普通車1000円、大人500円、子供300円とあります。
ペット一頭500円には驚きますが。
直ぐその先に外ヶ浜があって、琵琶湖が最も大きく見える所とありました。
砂浜から土器が多く出土したようです。
道路向こうに、治水の先駆者藤本太郎兵衛の像があるが(13:39)、
南川を渡ると道の駅「しんあさひ風車村」です。
ここがスタンプ13のポイントです。
建物の中に入るとせんべいやひこにゃんのお土産が沢山置いてありました。
シンボルの風車を眺めて休憩し、
南川に戻って、新旭駅に向かう。
乗り合いタクシーもあるようだが、余力ある私達は3.4kmを歩きます。
道標には自転車歩行者優先道路の新旭風車村街道とありました。
田植えを待つ水田脇に、白鳥が一羽ノンビリ羽を休めていました。
川から離れ、国道161を潜ります。
ここから駅へまだ約1キロ!
ホームセンター建設中の所を過ぎて、やっとJRの高架が見えてくる(14:42)。
潜って左が新旭駅です。
ホームに上がって、前回同様にミニ宴会

ケンさん持参の赤ワインをカップに注ぎます。
ツマミもあります。
ケンさんの音頭でカンパ~イ!
健康増進のため赤ワインです

15:13発の新快速電車で帰路に着きます。
美味しかったワインのおかげで、前回同様ウトウトですが、Sugarさんは京都駅で降ります。
ケンさんとは三宮駅で別れ、残った3名も神戸駅で下車して神戸電鉄に向かいます。
6月は都合でお休み。
次回の第3回は梅雨明けの7月からとなります。
長文を最後まで読んで頂いてありがとう御座いました

この記事へのコメント
yoppy702
友人が京都にいますので、琵琶湖(特に湖北)は、よく車で通っていました。歩いたらどんな所なんだろうという興味が強いですね。
歩いて行くと、思わぬ風景に出会えるので、それも楽しみの一つ。
水没している木というのもそうですね。よく、元気で育っているなぁ…と。
琵琶湖には、水没した湖底遺跡というものもあるらしいですから、それにも関係するのかもしれませんね。
今津漁港の方へは、ブラックバス釣に何度か行っておりますが、資料館とか、この風景は知りませんでした。
風車村もバスツアーで立ち寄ってはいますが、歩いて行くのは新鮮です。
森浜遺跡付近の景色は綺麗ですね。
などと、自分が歩いているよな錯覚におちいりました。これから、回を追う毎に楽しみです。
アルクノ
この湖北地域は比良山系の影響でしょうか、風が強いですね、天候もこのように目まぐるしく変わるようです。
自転車で3回も琵琶湖を一周したSugarさんですが、歩くと細かい所が色々分かるので楽しかった~、と言う事でした。
根っこが水没している木は、初めて見たので不思議でしたね。長い年月の間には台風も来て荒波にまみれただろうに・・。
水辺に根付くマングローブと言う木もあるので、世界には色々あるのかもしれませんね。
湖底遺跡は浜から100m先にもあるということで、当時どんなだったのか興味が湧きます。
今津港辺りは、このコースでは街中を歩いているという感じで、人通りもありました。
資料館の方も港の方も親切で、色々と教えて頂いたのです。
風車村は車で来ている方が殆んどで、歩いて駅に向かうのは私達だけでした
これからどんな風景が待っているのか、私も楽しみにしています。
風子
風車があったり森浜遺跡なんてものもあるんですね・・まぁ広い琵琶湖ですので、色々なものがあっても当たり前かもですが勉強不足でした
TVのロケですか
私も以前、バスツアーで、伊勢のほうへ行った折に、サンテレビのロケを見たことありますよ~
アルクノ
歩いてみて、琵琶湖の大きさを感じています。
対岸が見えない所へ来ると、地球が丸いことまで考えてしまいます。
私も遺跡や風車があること等知りませんでしたが、自然を育むヨシが多く生育している所がある、と言うことはメディアの報道で知っていました。
それくらいの知識だけで歩き始めたのですが、楽しくなってきました
私はテレビカメラのインタビューまで受けた事があります。今年1月の氷の祭典の時、毎日放送でした。
知ってることならインタビューでも受けますが、ロケを眺める方がいいですね。
てくてく
晴れていて、温かだともっとよかったのに、少し残念でした。
一日おきの、出動お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
琵琶湖一周、ただ歩くだけかと思っていましたが、見所もあるようで、楽しみです
歩き出した時は寒くて、季節が逆に向かっているようでした。風が強いのは今後も覚悟しておいた方がいいかもしれません。
7月になると、ルート上に太陽を遮るものが殆んど無いので、これまたハードかも。
8日、10日、12日と楽しい飛び石出勤でした
拍手、ありがとうデス
今後もご期待下さい。
KURI
今回も琵琶湖らしい風情のある場所で、滋賀県民の私も知らないところばかりで参考になりました。
お弁当もおいしそう!
「・・・中に誘い込むという漁法」は「えり」と申しますが、これがあると一目で琵琶湖だなってわかります。アユやフナやホンモロコを獲る小型定置網ですが、最近は外来魚ばかりで困ってらっしゃるようでs。
また次回も楽しみにしております。
アルクノ
滋賀県民のKURIさんも知らない所があるのですね。
私は、なんにも知らないので全てが新鮮な感じです。
この漁法は「えり」というものですか。
詳しく説明して頂いてありがとう御座います。
次回以降も追加説明などありましたら宜しく御願いします
1年くらいで一周できるかな、と思っているところです。