東ノ峰へ登るまでにある絶景ポイントをお見せしかったこともありました。
6月に入ると、この辺りは蜘蛛の巣や飛び交う虫が多くなって、快適なハイキングとはならないので5月上旬にした次第です。
まとわり付く虫を追い払う団扇を持ってくるようにと、メールもしました。
参加はモクさん、六子さん、アリマさん、植物博士さん、ケンさんとアルクノ。
久し振りの男女3対3となりました。
コースは、神鉄・箕谷駅~崩落現場~東ノ峰付近~柏尾谷池方面~分岐~ミニ沢下り~兵カン連絡道~谷上駅で、距離は約11キロ。
「東ノ峰から兵カン連絡道へ(2012.02.12)」
https://arukuno.seesaa.net/article/201202article_4.html
では自宅を出て自宅へ戻るコースで歩きましたが、山歩きの部分はほぼ同じコースを辿りました。
御覧頂くと、季節の違いが分かると思います。
最近城跡巡りが続いていますが、これはマイナーであまり知られていない城山です。
同じ神戸にある滝山城も城山と呼ばれていますが、全くの別物です。
途中に分岐が多く、未だに何処をどう登っているのやらよく分からない状況ですが、城山や東ノ峰への道標を頼りに進むと崩落現場に辿り着きます。
後は昼食場所に向かうというお手軽ハイキングです^^)
ただ、この辺りを探索している他の方のブログを色々と覗いて見ても、この崩落現場の写真が無いので、私がしつこく紹介している次第です^^)
痩せ尾根ごと崩落しないうちに山歩きが好きな方は是非登ってみて下さい、と云うような事を上記2月の記事にも書いています^^)
Tomyさんからは
>次の分岐には、直進すると「谷上」、左が「ウナギの手池1.5H」と書いてある。の西側 100m行かないところに分岐があり、ここを北に進むと東ノ峰へ続きます。判りにくい分岐がいくつかありますが、テープと地図を頼りにぜひ一度登ってみてください。東ノ峰山頂から青葉台に降りる道も絶景でお勧めです。
とコメントを頂いていますが、まだその山頂には訪問できていないのです。
このコースは、太陽と緑の道でもなく、丹生山系縦走路からも外れているので、Tomyさんが設置している可愛い道標だけが頼りです。
神戸市が作製した太陽と緑の道のルートを表示している「文化・リクリエーションマップ(非売品)」にはルートも山名も無く、ピークに516mとだけ記されています。
北区民まちづくり会議が作製した地図にはその山頂表示さえ載っていません。
神戸市の行政や区民会議からも見放された、可哀想な山と言うことになります。
市の予算を使ってルート整備などを行う予定も無いようで、維持管理もされていません。
でも、人が歩いた踏み跡は沢山残っていて、さほど危険な道でもないのです。
ネット検索すると東ノ峰(北峰)には祠があるようで、南へ急勾配の尾根筋を下るルートは見晴らしも良く、絶景とあったので何れ挑戦してみたいと思います。
でも、この東ノ峰には山頂三角点が無いようです。
前置きが長くなりました。
参加6名が箕谷駅に集合して、スタート(9:46)。
登山口までは過去ログにあるので省略しますが、途中ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)があったので紹介します。
この花は一本の茎から3度咲くということをモクさんから教わりました。
登山口に到着したのは丁度10時。
直ぐ、このような表示を目にする事になるが、
これを頼りに登っていきます。
時々蜘蛛の巣が顔にへばり付くので、先頭の私はストックを振り回して進みます。
何度登ってもこのルートでいいのか、と思うほど特徴の無い山道ですが、
見覚えのあるこの石垣を見て、やっと安心します(10:19)。
よく見ると竹田城の穴太積み(あのうづみ)とは違って雑な作りですが、お城建築当時予算が不足していたのでしょうか^^)
この上が平たくなっていて、屋敷跡のような雰囲気です。
歩いていくと、他にも山中に不自然なくらい平らな所があってこの辺りにお城があったのでは、と思います。
勿論そのような表示は何も無く、雑木が沢山生えていてほったらかしの状態です。
お城を構えていた山々は全国に沢山あったと思いますが、このように放置されているのが殆んどなのでしょうね。
その屋敷跡から5分で山肌が露になった所へ出て、
滑り落ちそうな斜面を進むと、
その先で広場のような所へ出る。
目の前に花折山の尖った山頂がある。
その後方には、稚児ヶ墓山から丹生山までの丹生山系も繋がっている。
ここで6分ほど小休止をとる。
ここから左へ下って行くと、
木に赤いテープがぶら下げられているので、それに従って行けばOKです。
シダで覆われた道が何度も登場するが、
その先に崩落現場がある。
数歩ずつ進みながら直下を撮影したものだが、
この急斜面は深い柏尾谷まで直で繋がっています。
皆さんの足元に注意を促しますが、「ホ~!」とか「ヘー!」とかのお言葉を頂きながらゆっくり通ります。
その先にも痩せ尾根があるが、それを過ぎると急な登りになり、分岐は右へ上がるようになる。
繁茂するシダを掻き分け、ひとしきり登ると峠のような所へ出て、
その先はなだらかな下りになる。
次の分岐がこれです(11:16)。
これが東ノ峰へ進むポイントで、前述のコメントを引用すると「100m弱戻ったところに分岐があり、ここを北に進むと東ノ峰・・」と言うことになります。
でも、次回という事で行きませんでした。
そこから、「ウナギノ手池」と書かれた左へ緩やかな下りになる。
その先で水平道になると、脇に境界のようなものが打ち込まれている。
外側に200番代の数字が書かれたプレートが張られていて、進む方向にその数字が下がっていく。
次の分岐は直進ですが、
更に分岐があって、そこは左へ下る(11:41)。
(分岐にある表示が壊れているので要注意。)
長い下りですが、この辺りだったか植物博士さんがキノコの植物採集です。
東京ディズニーランドから、はるばる飛んできたミミーちゃんのビニール風船が破れて木に引っ掛かったままですが、
格好の目印になっています。
ここから直ぐ急坂になるが、モトクロスバイクのタイヤレーンに落葉が積もり、フカフカ下山道になっています。
そのレーンに沿って、女性も男性もシャナリシャナリとモデル歩きをして頂きました^^)
楽しい下り道は数十メートルで終わって十字路に出るが、昼食場所は右方向になる。
泥濘や小池を避けて、小石の上を飛んだり木に捉ったりと、ここも楽しく歩けるところです。
ゴロゴロした下りになってくると、
右に枯れた川原が現れる。
丁度12時でしたが、そこが昼食場所になります。
永らくお待たせしましたが、ここで参加者の紹介をします。
右端から、モクさん、ケンさん、植物博士さん、アリマさんに六子さんです。
派手なシートは私の物で、平たい石の上に置いてあります。
勿論見晴らしは全くありませんが、新緑もおかずにして弁当を頂きます。
自作の木製ストック君には、長めの休憩をとってもらう。
女性3名からお菓子のデザートも頂いて席を立ちます(12:35)。
水が流れていないので前回よりも歩きやすいが、
崩れそうな倒木もあるので、ご注意下さい。
でも、数分下ると忽然と水が湧いてくる。
小川を渡ったり、ミニ岩場を下ったりと、ここも楽しく歩ける所です。
下り始めて15分も経つと兵カン連絡道に出る(12:51)。
山深き所を探索するような、アドベンチャールートは無事に終了しました。
アリマさんやケンさんのようにWストックにするとより安全に歩く事が出来ますね。
もし、ここから登ろうとする方は、「ハラノ34 ゴルフジョウ48」と表示がある右の電柱を目印にして下さい。
車道を1キロほど下ると、
民家が見えてくるが、見上げると藤の花が満開でした。
下り終えて、コーナンの裏を左に向かうと谷上駅ですが、植物博士さんは箕谷に車を置いているので別れます。
ケンさんは谷上駅からバスで三宮方面へ。
残った4名が駅のホームへ上がります。
お疲れさまでした。
12日の琵琶湖一周でまたご一緒しましょう

最後まで見ていただいてありがとう御座いました

この記事へのコメント
風子
アルクノさんの詳しい説明で、そこを一緒に歩いてきたかな気分にもなってしまいます
竹田城は勿論知りませんでしたが、それにしてもお城って、敵からの攻撃をできるだけ剃らさんがためなの山も奥深くに建つものなのですね
つわものどもが夢の跡、そこにお城があったとはとても想像できないような・・
一本の茎から3度咲くということは勿論シーズン中にですよね?
このアヤメの種類だけかしら?
アルクノ
この城山、謂れや盛衰を調べても確かと思えるようなものは無いので良く解らないのですが、お城があったのでは?と言う雰囲気だけが残っています。
道も荒れ果てて、鬱蒼としています。
冒険心の強いお子様には受けるかもしれませんね
花のことは、私に質問しないで下さい
受け売りですが、このジャーマンアイリスは花が落ちた所にまた花が咲いて、それが落ちるとまた咲くそうです。
それも短期間にです。
三度咲きの植物が他にあれば、何方か教えて下さい
yoppy702
それに、なんたって、「崩落現場」。
これは、ゾクゾクします。
お仲間も、堪能された事でしょう。
「まとわり付く虫を追い払う団扇」ですか…
なるほど、これは、必需品かもしれません。
φ(..)メモメモ
「ミミーちゃんのビニール風船」
2月の記事の中でも、記憶に残っている一つです。まだ、残っていたんですね。
今の季節、新緑と日差しがとても気持ち良さそうです。
こんなに素敵なコースがメジャーではないなんて、残念な気もしますが、目印もあるとの事なので、穴場としては、かえって良いのかなぁ…
ジャーマンアイリスの季節になったんですね。
もうちょっとしたら、1年の折り返し、早いですね。
アルクノ
yoppyさんには2月の記事にもコメントいただいているので、良くご存知です。
虫がいない分2月の方が快適でした
ここはシダが多いことでも分かるように、湿気が多く昆虫にとっては快適空間のようです。
この時期に低山歩きをされる場合は、是非ザックに団扇を入れておいて下さい。汗をかくと更に虫が寄ってくるので重宝しますよ。
「崩落現場」の賞味期限は何時までか分かりませんが、大型台風が何度かやってくるとやばいと思います。
仲間は感嘆詞の連発でした。
「ミミーちゃんのビニール風船」は破れて中に水が溜まっていました。多分カラスが突付いたのでしょう。
目印として、もっとしっかり括りつけておけばよかったデスね
この記事を読まれた方が興味をもって訪れてくれたらと思っています。
沢山の人が歩くと、更に踏み跡がしっかりしていいのです。
コース上にこのような花があると癒されますね。
同じコースでも、季節の変化をお届けしていきたいと思っています。
てくてく
これからは、蜘蛛の巣が多くなるので、チョット敬遠気味のコースですね。^ ^
新緑の里山歩きは、いいですね。
所で、今回は・・・^0^
てくてく
ふぉるま
山の植物にもお詳しいのですよね
自然に咲く藤がとても美しいですね
顔にへばりつくクモの巣・・・
想像してしまいました
山のクモは小さくないですよね・・・
アルクノ
てくてくさまならこのコースをひょひょいと歩けると思いますが、私の場合、周りの景色が見えないだけに案内していても不安になるんです。
これからは、蜘蛛の巣を絡め取る為にブンブン振り回す長いストックと、虫を追い払う団扇は必携ですね^^)
自宅に近いもので、アルコールは帰宅後タップリと頂きました
生でないのが残念デス
アルクノ
私がこのブログで植物の名前をあれこれ書いているのは植物博士さんのおかげなので感謝しています
あと、モクさんですね。
最後の写真、山のように大きな藤の木に咲く花は素敵でした。
同行者に教えていただいて、カメラを上に向けました
ハイ、山の蜘蛛は大小様々ですが、私の顔にへばりつく前にさっさと避難してくれているので助かっています
木の上から糸を垂らして降りてくる虫もいるので、油断も隙も無いのです。
ストックをブンブン振り回していると、結構いい運動になりましたよ
KURI
でもそれ以外の風景は、私がいつも歩く大文字山に似ていて癒されます。
アルクノ
崩落現場は足がすくむし、お尻がこそばゆくなります
今なら大文字山のように新緑がお勧めですが、6月以降は蜘蛛の巣取りの為に歩く感じになります
かっぱちゃん
山に自然に咲いた藤がきれいです♪
崩落現場は写真で見ても迫力あるというか怖いですねえ(@@)
植物博士さんはきのこにもお詳しいのですね。あの場所では、どんなきのこが採取できたのでしょう♪
アルクノ
今は新緑が眩しいくらいですね。
崩落現場は、ここに台風直撃とならないように祈るばかりです。あと何年眺められるか分かりません。
下るときに見た藤は、見上げなければならないデッカイ木で、、私が「ホ~!」とか「ヘー!」とか言ってました
採取したキノコは木にへばりついている小さなもので、育てる実験をすると言ってました。
残念ながら、食べられないそうです
百年目
ただ、そこから見上げる山は、記事にある花折山ではなく東ノ峰の南峰で、奈落の底は柏尾谷ではなく東ノ峰西面からの谷筋だと思われます。
(崩落個所はGPSの座標によると、N34°46′10″ E135°9′41″のあたり。国土地理院の地図に雨裂記号(!)があります)
細かいようですが、気になりましたので申しあげます。
なお、東ノ峰(516m)から直に下って青葉台に向かう道は展望個所もあり良い道ですが、南峰から南面に降下する道は途中から廃道間近の状態です。一部やぶこぎや迷うことを楽しむのでなければ、避けるほうが吉かと思います。参考にしていただければ幸いです。
アルクノ
私の記事を参考にして楽しんで頂いてありがとうございます。
このようにして貰えるのが私の望みです。
ご指摘の件ですが、信じられないことが書いてあります。
文中に「目の前に花折山の尖った山頂がある。」とあります。
これは稚児ヶ墓山に続く稜線の先にある花折山で、その山を眺めながら登りました。
私は丹生山系を眺めながら生活しているので、花折山の形を見間違えることはないのです。
過去ログには「東ノ峰から兵カン連絡道へ(2012.02.12)」があります。
これに花折山と柏尾谷を上下に写している写真がありますので是非ご覧ください。
それに、東ノ峰西面ではなく北に向かって撮影したものです。
更に付け加えますと、南峰と北峰の間はさほど深い谷ではなく歩ける道ですので再度登られてはと思います。
南峰から南面に降下する道の藪漕ぎは経験済みでが、勧めたくない道なのでこのブログでは紹介していません。
Tomy
長いくだりもありますが、山頂を東側から回り込み北東からアプローチすることになります。
途中もみの木?の巨木があります。
こんな大きな木は他では見た事がありません。
一度幹周りを測ってみようと思っています。
帰り道は百年目さんのコメントがある青葉台へ降りる道がお勧めです。
アルクノ
この時見つけた分岐からはまだ登っていませんが、その内行きたいと思っています。
テープが無くなったらミスコース、であれば行けそうです。
青葉台へ降りる道は、まだ藪が茂っている時に降りて傷だらけになりました。
今ならましに歩けるでしょうか?
暇なときに鎌など持参して、道作りに貢献するのも良しとしないといけませんね。
Tomy
アルクノ
私は、琵琶湖一周や仲間を連れての企画ハイキング、更にその下見。
太陽と緑の道のパトロールや篠山自然の会の参加等色々あって、近くの山には全然行けてないのです
なんとか都合をつけて、登りたいです。
登山道の整備等、歩きやすいように少しでも手を入れていきたいと思っています。