鍋蓋山山頂へは向かわなかったが、その手前に七三峠を通って兵庫区へ下る道があるので行ってみることにした。
滑りやすいおっかなびっくりの処もあるが、尾根歩きで雰囲気が良い道です。
合わせて、修法ヶ池からあまり人気の無い再度山(ふたたびさん)へも登ったので紹介します。
ルートは神鉄・鈴蘭台駅~親和女子大前~神戸聖地霊園~再度公園・修法ヶ原池~大竜寺~再度山~再度越~六甲縦走路~七三峠~二本松林道出会い~平野谷川沿い~皿器谷~五宮神社~五宮町バス停です。
このルートをそのまま歩くには分岐が沢山あってかなりややこしいです。
土地勘があって山道に慣れていないと、この通りに歩く事が出来ないかもしれない。
鈴蘭台駅スタートは11:10で、修法ヶ池で昼食をとり、五宮町バス停到着は15:30でした。
実はその日の夜、太陽と緑の道の業務連絡会があるというので鈴蘭台から三宮まで歩く行程で山歩きを取り入れたわけです。
連絡会は18:30からだったのでもっと山歩きが出来たのですが、下山後はのんびりウォーキングにして、五宮町バス停から水の科学博物館~花とみどりの町推進センター~兵庫県庁前~三宮・天亭(夕食)~神戸市役所前~業務連絡会会場へと向かいました。
246枚撮影した写真を整理中ですが、後半は後日アップします。
本編スタートです。
鈴蘭台駅から東へ坂を登って10分ほど歩くと親和女子大前です。
更に登って下ると有馬街道の愛称で呼ばれている国道と交差する。
ここを上がること約20分、神戸聖地霊園の前を通過してやっと山道に取り付く。
緩やかな道を右へ向かうと、
暫らくして左に再度公園への分岐がある(直進すると鍋蓋山)。
泥濘道を下るとトイレの前に出て、その先に修法ヶ原池がある。
グループで来たときはここが絶好の休憩場所です。
単独ですがここで昼食にします(12:06~)。
池の風景を眺め、春の陽光を浴びながらの食事です。
傍らでは鯉が泳いでいました。
食後公園駐車場へ向かうが、ボランティアの方がなにやら打ち合わせをしていました。
その幟を撮影しようとしたら、一人の方が親切にもこのように持ってくれたのです。
風ではためいていたので撮影に苦労している私を見かねてのことでした。
ありがとう御座います。
横に森の作業所があり、風楽山荘ではボランティアの方による作品も展示していますので、もし立ち寄られることがありましたら御覧下さい。
これもボランティアの方達による力作です。
今は閉店しているが、池の畔に建つ(昼食場所から眺めた)お店の前に駐車場があります。
駐車場奥から山道になり、
直ぐの分岐を左に向かうと大竜寺は12~3分後です。
この分岐を左に行くと大竜寺。
境内へ上がると、山歩きが好きな方の作品でしょうか、こんな祠がありました。
本堂にお参りします。
その本堂脇に「奥の院大師道入り口」と表示があります。
急階段を上がっていくと
奥の院がある。
登り口から5分でした。
その横から本格的な山道になって、直ぐ貴姫大御神と彫られた大きな石柱があるが、
囲われているのは小さな祠なので、ちぐはぐな感じがしました。
道が崩れかけの場所には梯子も設置されているが、
この上にはロープも設えてあり、この道は下りたくないなぁと感じながら、えんやコラショと上がると再度山山頂です(13:25)。
初めて登っても再度山(ふたたびさん)とはこれ如何に^^)
これは弘法大師(空海)が唐へ旅立つ前にその安全を大竜寺に祈願したが、無事帰国してそのお礼参りにこの山へ再度登ったということから来ています。
木が茂っていて眺望がありませんが、北鈴蘭台方面が木立の間からチラチラ見えます。
眼下にある修法ヶ原池が全く見えないのが残念です。
幸いにして、なだらか下山道があります。
しかしそれは最初だけで、急坂九十九折になり、ロープや段差の大きい石段もあって冷や汗をかきながら下ることになる。
でも、元来た道を下るよりはましでしょうか。
下山開始後9分で水平道に取り付く。
その石柱には神戸市界七十七号と彫られていた。
そこを右に折れ、鍋蓋山へ向かう。
先ほど上がってきた道、再度公園と書かれた道標を過ぎて、暫らくアップダウンを行くと左に眺望の良いところがある。
山の稜線に隠れて向かう所の三宮は見えないが、神戸空港が薄ぼんやりと海上に浮かんでいた。
こうした丸太による段々もボランティアの方によるもので、
森林管理で伐採した間伐材を材料にしている。
年々土が流出していますが、これで何とか食い止めようとしています。
ここを上がると直ぐ鍋蓋山だが、山頂をカットして七三峠へ下る。
荒れた道だったのでしょうか、丸太の土止めで歩きやすくなっています。
下りきるとスカイラインのような尾根歩きになり、
暫らくは天上人になった気分で歩く事が出来ます。
また神戸市界の石柱がある。
昔の神戸市は東西に細長く六甲山系の南に広がる都市だったが、この北側が北区となって併合され視界も広がりました^^)
この直ぐ下に七三峠の道標がある。
左の極楽林道はその先で二本松林道に合流するが、二本松林道・平野谷とある方へ下る。
暫らく行くと分岐があるがどちらも二本松林道と道標にあって迷うところです。
左は登っていくようなので右へ向かいます。
地図で確認すると平野防火線尾根とあり、アップダウンがあって変化に富んだ道です。
暫らくは楽しく歩けるところ。
鉄塔まで登ると、その先に休憩できる場所がある(14:26)。
そこから下りになるが、木立の間から右方向に菊水山が見えるその先で、我慢ガマンの滑りやすい急坂になる。
それも約10分で終わって二本松林道に出会う(14:46)。
右へ下ると天王谷・祇園神社で、左は猩猩池だが、平野谷・祥福寺1.5kmとある方へ下る。
道標には後ろに向かって鍋蓋山2kmとも書かれていた。
ここは五叉路になっていて、もう一本は天王谷へ到るとある。
地図で見ると破線表示になっていて、あまりお勧めできない道かもしれない。
暫らくは簡易舗装路で、堰堤脇を下っても歩きやすい道が続く。
左は深い平野谷です。
道標に五宮へ1.8kmとある辺りですが、左の谷はまだ深く抉れている。
そこからダラ下がりに降りていくと、倒木を乗り越えて川原のようなところへ出る。
このやかんは皿器谷であることを告げているのでしょうか。
倒木ですが自然がこのように飾り付けていました。
風が吹けば倒れそうな物置小屋を過ぎると、お渡り下さいとゴザが敷いてある橋がある。
下が見えないので余計に不安になるが^^;、
勇気を出して渡ると、今度はおどろおどろしい建物が並んでいます。
更に勇気を出して進むと、楠木谷砂防ダムを過ぎて街中へ飛び出る。
下ると、さっきとの落差は一体どうなっているの?、と言うような近代的で豪奢な住宅が並んでいます。
ここは兵庫区五宮町で直ぐ下に五宮神社がある(15:22)。
祭神は天穂日命(あまのほひのみこと)で生田大神のお供の神だそう。
一宮から八宮まで八社ある内の一社ですが、平野一帯の氏神様として祀られています。
ここ兵庫区には南西方向に七宮神社もあります。
しかし、中央区にある三宮界隈が一番賑わうところで駅名にもなりました。
神戸といえば三宮の繁華街と言うことになります。
100m細い路を下って幹線道路に出ると、角に五宮神社と大きく看板があります。
道路向かいには「古書片岡」とかかれた古本屋もあって、ここから登る場合は目印にしてください。
バス停五宮町は左、直ぐ近くにあります。
平野交差点は右へ300mほど行った処で、そこから坂を登ると祇園神社です。
最後まで見て頂きありがとう御座いました。
この記事へのコメント
yoppy702
一宮から八宮まであって、その中の三宮だったんですね。
昔から、三宮、三宮と言っておきながら、お恥ずかしい…全く知りませんでした。(^^ゞ
「初めて登っても再度山…」で、笑わせた頂いた後で、再度山の由来。先日、摩耶山も初めてその名の由来を知りましたが、こういう由来を聞くと、行ってみたくなりますね。そして、ここが、そうなのか…と感慨深く(?)なってみたい気持ちです。
再度公園も行った事はないのですが、一度、行ってみたい場所の一つです。紅葉が綺麗だったんですね。(記憶が間違っているかもしれません。)
丸太やトーテムポール(?)など、ボランティアの方って、大変ですね。改めて、感謝です。
アップダウンあり、尾根歩きあり、滑りやすい急坂あり…ゴザの敷いてある橋ありで、とても楽しめそうなコースですね。
KURI
トーテムポールもなんだかとても懐かしい。
お昼ご飯は、カップ麺でしたか?愛妻弁当でしたか?アルコールは?そのあたりが気になったりします。(^_^;)
アルクノ
私の持っている知識をフル活用して、神戸の名所の由来を紹介しています
ささやかなユーモアに笑って頂いて感謝デス。
再度公園の修法ヶ原池(しおがはらいけ)の周りは神戸で一番紅葉が素晴らしい所ですので、是非今年の秋はお立ち寄り下さい。
2010年11月にアップしたその記事は私のトップ7にランキングしていて、鮮やかな紅葉は目が覚めるようです。
このカラフルなトーテムポールは再度公園のランドマークタワーで、傑作です
初めてこのコースを歩く方には、ワクワク、ドキドキ、ウキウキ感をお届けできると思います。
アルクノ
このコース、七三峠からの下りには分岐が沢山あって私も全てを把握していませんので、また何れ紹介したいと思っています。
でも、楽しいコースでした。
お昼は豪華カップ麺「ラ王」!でした。
アルコールは下り終えて三宮へ向かう途中、とあるスーパーで調達した「のどごし生」を頂きました
たきあん
私には土地勘が全く無いため読み終えても何処をどう歩かれたのか余程丁寧に読まないと理解出来ないものです。
ビジブルで写真多用は個々には判りやすいが全体像が見えないんですね。いつも感じることなんですが。
「お前はブログもやってないし何処も知らないくせに注文が多いなあ」とお叱りを受ける事もしばしです・・・
これに一枚全体像の見えるもの(地図・略図・道程表等)があればもっとブログも見やすくなると感じました。
写真の量も少し多いようです。少ないと仰せの方もおられるかも。お友達は生意気な奴だとお思いでしょうね。
歴史の勉強もおこたりないし・・・さらに磨きをかけて下さい。下には下もあるが上には上もあります。
アルクノ
この記事は、歩くことに興味を持っている方、神戸のことを知りたい方、ただ写真を眺めたい方を想定して御覧頂いています。
その雰囲気は分かると思いますが、全体像は実際に歩いてみないと分からないのではないでしょうか?
分かりやすいので私の記事をコピーして歩きたい、と仰る方もいました。
たきあんさんがもし興味を持たれたら、コピーをして是非歩いてみて下さい。
コースの難易度はしっかり読まれると理解できると思いますよ。
ブログの仕上げ方は色々あって、其々特色があっていいと思っています。
私のブログの出来栄えは中くらいでいいと思っています。
以前、長すぎるので5分割ぐらいに分けてくださいと仰る方もいました。
次々にネタが生まれるのでそれは出来ません。
研鑽しながら工夫を凝らしてアップしていきたいと思っています。
5月で丸2年になる新参者です。
風子
冬枯れの景観だったのに木々も少し緑を増してますから・・いよいよ新緑の綺麗な季節の到来、
ますます、アルクノさんの腕もなることでしょう
アルクノ
そうです、緑が増えてきましたね。
今日も山歩きをしましたが、枯れ木のような枝から新芽が出ていました。
これから足元には花も咲いてくると思います。
花の名前をあまり知らないのが難点ですが
季節の変化をお届けできる思います。
ケン
4月になったら少し時間が取れそうなので、その節は宜しく御願いします。
アルクノ
今日も春晴れの中、仲間と摩耶山~森林植物園と歩きました。
このコースはお連れしたことが無いので、ケンさんにとって新鮮に思えると思います。
また計画に上げますので是非参加してください。
計画外でご一緒してもいいのですね。
また連絡下さい。
てくてく
新しいコースへのチャレンジ、敬服します。
今後も、気を付けて歩いてくださいね。釈迦に説法ですが・・・^0^
てくてく
アルクノ
ほんと入り組んだコースで、説明するのに難儀しました
この通り歩かれた方には完歩賞を授与します
下りで冷や汗の平野防火線尾根道は登りに使った方がいいみたいですね。