須磨寺から梅の咲く須磨離宮公園へ(2012.03.21)

各地で梅の花が満開との情報を受け、神戸の名所、須磨離宮公園へ観梅に出かけました。
今年は清盛ブームと言う事で、源平の戦いで縁のある須磨寺も加えました。
須磨離宮公園は山陽・月見山駅が最寄り駅ですが須磨寺からの方が断然分かりやすいのでそうしました。

歩く距離はほんの少しなので、午後から出かけることに。
須磨寺駅下車です(14:16)。
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山陽電鉄は宣伝が上手で、このような看板がある。
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清盛の甥にあたる敦盛(あつもり)の事も書かれています。
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神戸電鉄も見習って欲しいものです。
義経道や鵯越の逆落しなど源平の戦いに重要な役割を担った場所が沿線にあるのに、神戸電鉄藍那駅や鵯越駅にはこのようなものは何も無いのです。

駅を出るとお祭りのように出店が連なっています。
須磨寺商店街と掲げられた処を潜ると交差点があり、お参りを済ませた方が大勢下ってきます。
駅を出て10分ほどで須磨寺です。
その手前に神戸震災地蔵尊があり、
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延命地蔵尊もある。
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龍華橋を渡ると仁王さんの立つ山門です。
入ると右手に千手観音像があり、
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その前には「祈り 安らぎ 夢」とタイトルが付けられた、(平成13年作)石の群像がある。
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この須磨寺は、さほど広い境内ではないのに所狭しと色んなものが並べられています。
いわばお寺のテーマパークのような雰囲気があります。
これは弘法岩で、人の顔に見えなくも無い?
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失礼だが、ゴリラの様でもあります。

更に上がるとこのような像が。
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駅の看板2枚目を拡大して読んでいただくとその詳細が分かります。
須磨の海岸を現していて、砂浜や波打ち際の表現が見事です。
直ぐ左手に宝物館があり敦盛の残した品が展示されています。
青葉の笛は写りが悪く、なんだか良く分からないので、彼が着用していたとされる鎧をお見せします。
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まるで子供のようで、武士とは縁遠い風貌の敦盛像です。
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場所が狭くて全体が入りませんが、本堂です。
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その横に新しく出来たような大師堂があり、中に弘法大師様が座しています。
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奥の院に向かう参道には奇妙な狛犬が座っています。
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東南アジアの何処から取り寄せたのでしょう?と思ってしまいました。
そこを上がると5匹の猿が座っています。
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「みざる」「きかざる」「いわざる」は知っていますが「みてござる」に「おこらざる」については、きかざる^^)ですね。

次にニューキャラクター、亀の背に乗るのは「きんぽとん童子」
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「きん(金太郎のように健康で)
ぽ(浦島太郎のように夢を持って)
とん(敦盛のように心優しく音楽を愛して欲しい)
との願いを込めて子供を守ってくださる金浦敦(きんぽとん)童子です」
と、書いてあった。
かなりユニークな御住職さんのようで、一度お会いしたいと思いました。

そこから直ぐ、若干16歳で熊谷直実に切られた敦盛の首塚があります。
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胴体とは切り離され、胴塚は一の谷にあると書き記されていました。
その前にある戦没者慰霊碑にはスピーカーが設置されていて昭和歌謡が流れていました。軍歌のようなものもあったので雰囲気的にはいいのかもしれません。

更に奥に行くと簡易西国三十三ヶ所巡りができる所がある。
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一番右が那智山です。

ここから引き返すが、戻ると三重塔の横から四国八十八ヵ所巡りも出来るようになっています。
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境内の端まで来ると奇妙なものが。
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これは「文殊菩薩 写経輪堂」と書かれたお堂で、腰にある取っ手を軽く押すとグルグルと廻ります。
調子に乗って廻すと、目も廻ってフラフラになりますのでご注意下さい。
塀の前に立っているのは福禄寿様でここから七福神巡りも出来るそうです。
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えびす様は普通神社に祀っていますが?・・。
納経所で専用の納め札を購入してお参りするようになっています。
無料でお参りも出来るが、ご利益を得るにはお札が必要と思います。
更に十三仏巡りもあって、寺のテーマパークといった意味も分かるかと思います。

ただ宝物館も入館無料で、紹介したもの全て無料で見て回ることが出来ます。
ご利益が沢山欲しい方には数多くのポイントがあるので全てお賽銭と共に廻ると良いと思います。

山門に向かいますが、駄目押しのようにお釈迦如来石仏と十六羅漢石仏があります。
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お賽銭箱も沢山ありますね。

山門を潜り外へ出ると龍華橋の手前に各所への距離表示がある。
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離宮公園へは700mとあるが、それが大げさと感じるぐらい近い距離にあります。
少し下って左へ路地を入ると車道に合流する。
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右に天理教の広い敷地を見て上がると、
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大きな陸橋があり、これを渡ると離宮公園です。
入ると、トイレの前に巨大な印度杉(ヒマラヤスギ)がある。
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その前を通って、噴水広場への階段を上がるとこうなります。
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そこから植物園とある方へ向かうと短いトンネルがあり、抜けて階段下ると車道を渡る陸橋がある。
陸橋を渡った先が植物園で、ジュウガツザクラが少し咲いていた。
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広場の奥には梅の盆栽があったので、
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その代表さんを紹介します。
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そこから梅園は直ぐです。
ここの梅園はさほど広くは無いが多品種の梅があって、梅の名前を覚えるにはいいところです。
プレートと一緒に紹介します。
最初に「思いのまま」
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次に「寒紅しだれ」
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これは「玉牡丹」(ギョクボタン)で
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「道知辺」(ミチシルベ)なんて知りませんでした。
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夜に眺めると美しいのでしょうか「月影」
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「月影しだれ」なんてのもあります。
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こっちはその色違いですが、
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蕾も多くて満開とは言えませんね。

菜の花が満開だったので豪華に、
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スイセンもあったのでそれも加えて、上から枝垂れも。
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最後に赤の「月影しだれ」です。
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降りて行くと直ぐ東出口があります。
出て左(東)に暫らく歩き、「珈琲屋 まぁーま」とある角を右に下ると左側に東須磨駅が見えてきます。
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東出口から東須磨駅まで10分の距離でした(15:57)。

最後まで読んで頂いて、ありがとう御座いました。

この記事へのコメント

  • 風子

    私は須磨あたりへは車で行くばかりですが、電車で行ってのんびり見て歩くのもいいですね
    近所に住む温泉好きな友人と、2号線沿いの日帰り温泉に行ったついでに、須磨離宮公園だとか須磨浦公園、須磨水族館、マリンピアとかけっこう行きました
    須磨寺辺りは清盛関係で今年はTVでもよく紹介されていますね・・NHKの夕方の神戸版のニューすでもよく出てまきますのでちょっと興味もあります・・いつもは車で通りすぎるだけの須磨寺も一度訪れてみたいです
    2012年03月22日 11:38
  • アルクノ

    風子さん、気持ち玉もありがとう御座います。
    この辺りは須磨でも人通りの多いところですね。
    大河ドラマと山陽の宣伝効果で例年以上の込み具合でした。
    須磨寺駅南にある網敷天満宮も須磨寺からは600mと近くにあるので、お勧めです。
    散策されて、ブログでアップは如何でしょうか
    須磨寺は全部紹介しきれていないので、まだまだ見所があると思います。
    2012年03月22日 16:44
  • yoppy702

    まさしく、お寺のテーマパークですね。
    須磨寺の名は以前から知ってましたが、こんなお寺だとは、想像できませんでした。スゴク、興味が沸きました。

    敦盛と直実の一の谷の戦いの様子がイイですね。
    昔…大河ドラマで、舟木一夫が(ムッチャ古いです)敦盛を演じていて、討たれるシーンを延ばしたという話を聞いたことがあります。そういえば…当時のこのドラマは見てましたね。今回の清盛も、第一回からずっと見てますが…

    西国三十三ヶ所巡り、四国八十八ヵ所巡り、七福神巡り…
    須磨寺駅ですね。( ..)φメモメモ

    梅の盆栽、素敵に仕上げられていて、真っ盛り。
    梅の種類…なんど見ても聞いても覚えられません。自分の記事の中でも、白、紅、ピンクの区別しかしてないので…来年は、きちんとメモしてみます。

    今年も、ようやく、梅の時期が来たって感じです。これだけ咲いているのは、今年初めて見ました。
    2012年03月22日 21:01
  • アルクノ

    Yoppyさん、何時も丁寧なコメントと気持ち玉をありがとう御座います

    以前のも、今年のも、大河ドラマを見ているのでしたら、是非須磨寺へ一度お越し下さい。
    小さなお子様も楽しめる所で、春休みになると親子連れの方も来られます。

    西国と四国、両方あるのは私も見たことがありません。
    ご利益マニアの方は、なんとしてもここへ来てほしいですね

    須磨離宮公園は春の梅~夏の薔薇~秋の紅葉~と冬以外は楽しめる所です。
    須磨寺とセットにするのがお勧めです。
    yoppyさんや他の方のブログを見て、ここの梅を紹介しなければと思いました。
    2012年03月22日 21:28
  • てくてく

    平家ゆかりの地のご紹介、参考になります。
    盆栽の梅いいですね。仕立てるのは大変でしょうが・・・
    歴史散歩お疲れ様でした。^ ^
                        てくてく
    2012年03月23日 17:27
  • KURI

    敦盛と言えば真っ先に思い浮かべるのが信長が好んで舞った「人間50年・・・」っていう幸若舞ですが、そのあらすじさえも知りませんでした。今回アルクノさんのブログを読ませていただいた上で平敦盛の話を読んでみましたら、なかなか泣ける話なので感動しました。
     「人間50年・・」の一節は、敦盛の首をはねた直実が出家した後に世をはかなむ場面なのですねぇ。私もあの一節は大好きです。
    2012年03月23日 18:11
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとう御座います。
    近いので、訪れてみては如何でしょうか。
    須磨寺に御参りするご婦人が多いのに感心しました。
    敦盛ファンが多いのでしょう。
    離宮公園で一番綺麗だったのは盆栽の梅だったような気がします。
    梅の名前がこんなにあったとは知りませんでしたが、私のお気に入りは「月影しだれ」でした。
    2012年03月23日 19:55
  • アルクノ

    KURIさん、何時もありがとう御座います。
    この平敦盛と熊谷直実の名場面は能や謡曲、歌舞伎の題材にもなり、私も農村歌舞伎で観ました。
    このあと直実が出家した気持ちも分かったような気がして、子供も演じる農村歌舞伎には泣かされました。
    KURIさんの言われる、信長が好んだ舞とは「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を享け滅せぬもののあるべきか」の一節ですね。

    直実は建久元年(1190年)法然の勧めにより、高野山で敦盛の七回忌法要を執り行っていたそうです。
    ネットで調べて知りました。
    2012年03月23日 20:02
  • 六甲のあお鬼

    離宮公園も梅の種類が多いんですね。
    私は毎週、岡本梅林公園まで足を延ばしていました。
    須磨寺は変わったもの(失礼)が沢山あって楽しいですね。
    私のブログでも紹介させてもらいました。
    よかったら梅の写真も覗きにきてください。
    http://ao-oni.asablo.jp/blog/
    2012年03月31日 15:27
  • アルクノ

    六甲のあお鬼さん、コメントありがとう御座います
    岡本梅林、見せて頂きました。
    種類が多く、来年は是非訪れたいと思いました。
    須磨離宮と須磨寺は是非セットでお立ち寄り下さい
    2012年03月31日 17:24

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Tracked: 2014-11-29 16:14