護身用ナイフシリーズは昨年10月にType5まで作製し、同月その塗装も実施して一旦終了しましたが、この度復活しました。
過去の作品も全て木製ですが対猪用に始まって、熊用、痴漢撃退用、セクハラ上司撃退用、家族を守る為の大型ナイフと5種類の護身用ナイフを作りました。
今回は敵を限定せず色んなシチュエーションの護身用だけに徹したナイフで、対戦相手のダメージを深くしないようにと考えました。
命を大切にする人向けの護身用ナイフです。
ナイフメーカーさんがこのナイフを製造販売する場合は、ご一報下さい。
細かいデザインの事など相談に乗りたいと思います^^)
それは、百均で購入した角材を眺めてふと思いついたのです。
(サイズ・35×35×420mm)
過去の作品は全て庭木のシラカシを材料にしているので、実用に耐える強度を持っていました。
が、今回のものは加工が簡単でしたが、木質が柔らかくて爪で押さえると傷が入ります。
百均で販売しているものは端材から作っているので強度が其々違います。
同様のものを作られる場合は硬い木を選んだ方がいいと思います。
2010.年8月にアップした「木彫り・バラの制作過程」では百均で購入した材料を使用したが、非常に硬かったので細かい仕上げができた事を思い出します。
その制作過程を、時系列に写真を並べて説明します。
1日目(2/5)
まず4面に基準線を書き入れる。
2日目(2/6)
工作ナイフと彫刻刀のキワ刀や平刀を用いて、持ち手の部分(ハンドル部)を丸く削る。
4面の中心線に沿って彫刻刀の三角刀で切り込みを入れる。
先端部分に4本のクロスラインを書き入れ、削り取る部分と中心を示す。
3日目(2/7)
キワ刀で大胆に削っていく。
4日目(2/8)
ほぼ形ができました。
普段の山歩きも実施しながら、その5日後です(2/13)
鉋ヤスリとサンドペーパーで仕上げます。
先端部分、クロスラインのセンターは芯を示しているので、最後まで残しておく。
削り終えました。
この護身用ナイフType6は断面が十字になっている両刃の剣ということになります。
ハンドル部のクローズアップです。
その翌日より塗装開始(2/14~15)
先端部のクロスポイントを削り取り、
「との粉」塗装を施す。
その後、水性ウレタンニスで下塗りです。
ハンドル部も塗って、乾燥後軽くペーパーがけをします。
翌日も塗り重ねて、下塗りは終了。
ブレードの塗装(2/16~17)
金属に見せる為の塗装を行なう。
塗料はアサヒペンのメッキ調スプレー「クロム」(300ml)で、ホームセンターで千円程度でした。
風の無い日に、本体より10センチ程度離してスプレーを動かしながら、薄くまんべんなく噴霧する。
乾燥後、数回行なう。
ハンドル部も同様に塗装したが、ちょっと不自然な感じなので剥ぎ取ることにした。
削り取ると、最初の水性ウレタンニスによる下塗りが木目に染み込んでいて、程よい色調になっていました。
このことから、着色ニスを数色使う事でカラフルな木目調にもできるのではとのヒントを得ました。
ハンドル部はニスで下塗り後(2/18)、
透明漆で仕上げる(2/19)。
漆はまだ乾燥途中だが、フラッシュを光らせて撮影。
この護身用ナイフ、
対戦相手の体を切り落としたり絶命させたりする事は出来ませんが、傷を負わせられます。
敵の戦意を喪失させる事が目的です。
でも鋼鉄製の場合、その構造から強度と破壊力は抜群です。
敵が持っているナイフを叩き落とすことや、場合によっては対戦相手の剣を叩き割ることも可能です。
私のオリジナルですが、戦闘型ロールプレインゲームのアイテムとして登場しそうなデザインでもありますね。
この記事へのコメント
かっぱちゃん
ホントにゲーム上のキャラクターが持っている近未来の武器のようです。
光線とかが、しゅるる~と出そうです。
アルクノさんの技術をもってしたら、映画やドラマの小道具などもいけそうですね(*^^*)
アルクノ
今回、何処にも無いニュータイプの剣を作ってみました。
「光線とかが、しゅるる~」ですか・・、更に改良を重ねたいと思います
yoppy702
あの角材が、よくも、こんな風になるものですね。
見ていて、感心しました。
というより、ビックリしました。
十字型に削るのって大変でしょ?
それに、透明漆を塗った後のこの輝き…
このナイフ、目の前に出されたら、
本物と間違いますね。
アルクノ
材料が角材なので、四隅の先端をそのまま残せば十字型に削れるって考えました。
木質が柔らかいので、最初は割いていく感じで一気に削れましたよ。
かなり軽量級なので、持ってみると木だと直ぐに分かっちゃいます
風子
いやはや、お見事なもんです
手先が器用でいらっしゃるの勿論ですが、こんな風にしようというアイデアのヒラメキもあるんでしょうね
山を歩いて無い時には、こういったモノの手作り・・本当に充実した日々をお過ごしなのが、いいですね・・寒いからと、休んでいたプールへ今日あたりから行ってみようと思ってます
KURI
バランスよく上手に削られますよねぇ。いつも感心してばかりです。
「独鈷杵」で画像検索されますと、いろいろカッコイイ法具が出てきます。細かい彫刻が難しそうですが。
ふぉるま
出来上がりを見たら まさか木製とは思えませんね
息子達が見たら 喜びそうです
均等な形にしたり削ったりと 難しいのでしょうね
キラキラしていて カッコイイです
アルクノ
この角材はずっとほったらかしでした。
眺めていたらふと思いついたので、直ぐ制作にかかっちゃいいました。
大体、足か手かどっちか動かしています
じっとしているのが出来ない性分なのかも知れませんね。
今日は春みたいな気候だったので近くを歩いてきましたが、風子さんはプールで体を動かして健康増進ですね。
頑張って下さい
アルクノ
密教の法具で「独鈷杵」ですか、全然知らないので後で調べておきます。
細かい彫刻は苦手なので、こういうシンプルな物の方が私に合っているようです。
オリジナル性を重視しているのでアイデア待ちですが、そのうちまた新作を発表したいと思っています。
アルクノ
手作りアイデアウーマンのふぉるまさんにそう言われると嬉しいですね。
角材から作ると、四隅の角がそのまま正確な形を示してくれています。
あとは削った厚みを揃えて滑らかにする位なので、意外と簡単です。
息子さん達がこれを見て、作ることもできると思いますよ。
tyouyuu
この状態まで仕上げるのってアルクノさんの何事も
キチンとこなす性格なのでしょうか?!
木でこのような物を作られる発想も素晴らしいです。
アルクノ
今回はそのように見えるかもしれませんが、結構いい加減な感じで作っています
アイデアだけは大事にしているので、その点を褒めていただくと嬉しく思います。
何時もの事ですが、次回作は何時になるか分かりませんのです