今回は、気温は低いが風景は春のような六甲山系でした。
積雪情報を期待して検索される方には残念な結果をお伝えする事になります。
考え方を変えれば、春の先取りハイキングということになりますが、アイゼンはザックの中で冬眠したまま目覚めることはありませんでした^^)
コースは、阪急王子公園駅~青谷道~摩耶山史跡公園~掬星台(摩耶山)~天上寺~六甲縦走路~六甲ガーデンテラス~ロープウェー六甲山頂駅(乗車)ロープウェー有馬温泉駅~神鉄有馬温泉駅で、歩いた距離は約12kmのビギナーコースになります。
ガーデンテラスは2時頃だったので、そこから休憩後に紅葉谷を下っても4時半には有馬温泉駅にゴールできますが、皆さん「もう充分に歩いた!」と言う事でロープウェーを利用しました。
参加は遊子さん、ミドリさん、ケンさんとアルクノ四名。
遊子さんはミドリさんと初対面なので、集合場所の阪急王子公園駅西口でご挨拶


スタート時の撮影を忘れたので正確な時刻は分かりませんが、駅前の信号渡ったのは9時40分過ぎ。
王子動物園の前を西に向かうと、神戸文学館があり、その角を北へ上がる(9:47)。
ここから真っ直ぐ山へ向かって登っていくと青谷道の登山口になる。
横切る車道の交差点を渡ると海星女子学院で、その塔の上には雲一つ無い青空をバックにキリストを抱いたマリア様が立っていた。
更に真っ直ぐ上がると良い訳ですが、ガーデンテラスで食事と勘違いした遊子さんは弁当の持参をしていませんでした。
そこで、ちょっと横道へ・・。
ここで食材を調達して、右へ。
この周りにはパン屋が3軒もありました。
お弁当忘れた方は、どうぞ此方へ^^。
歩いたことの無い道を少しウロウロして、本線へ。
遊子さん、この道は初めてと言う事で妙光院に入ります。
階段上がると馬頭観世音菩薩がある。
「・・動物愛護の本尊で動物の安全と健康を守護し、又没後の慰霊を誓願とし給う」と立て札に書いてあった。
妙光院を上がると直ぐ摩耶橋があり、その前に青谷道の石柱が立っています(10:09)。
橋を渡って、分岐を左へ登る道が青谷道ですが、直ぐ地図看板がある。
青谷道を登って上野道と合流した後、史跡公園を経て、昼食場所の掬星台へ向かいます。
コンクリート舗装された細い道を10分ほど上がって行くと左手に観光茶園がある(10:20)。
その先、土道に変わって南無不動明王と赤い幟が立ち並ぶ所を過ぎると、暫らくして水飲み場がある(10:36)。
阪神大震災以降に水が出るようになったそうだが、ここで小休止。
寒暖計の気温は3度でした。
大日大聖不動明王と立て看板のある処から山道になります(10:41)。
雪は無いが岩肌が凍結している所があって、注意しながら登る。
ここから石の階段だらけの登山道になります。
神木でしょうか、2月なのにまだ注連縄が飾られています(10:44)。
この先がしんどい所ですが、九十九折の坂と石段登って旧天上寺の山門です(11:11)。
老朽化が進んでいるので補修工事をするのでしょうか、フェンスが張られていました。
ここからは石段がたっぷりあります。
これを登った先にも更に続いているのです。
でも、山門から6分で摩耶山史跡公園です。
炎上した名残でしょうか、大木が黒焦げになって残っています。
最後に石段登って、山上へ出ると、
六甲縦走路と合流します(11:31)。
直ぐ掬星台ですが、標高690mから眺める東方角に六甲アイランドがある。
ここからアップダウンを経て標高880mのガーデンテラスへ向かうが、ガーデンテラスからはこの六甲アイランドが真南になります。
日当たりの良い掬星台だが風が冷たいので、この大屋根の下で昼食にします。
優しい登山客が多いのでしょう、ここは雀の餌場になっています。
ケンさんが、パンの切れ端を投げると数羽が取り合っていた。
私もカップ麺が仕上がるまでアンパンを齧っていますが、少し投げると健康優良児のような太った雀が群がります。
ベンチの下では野良猫でしょうか、我が世の春と言いたげに、丸々と太った体を転がしていました。
その猫ちゃんにさよならして、オテルドマヤの前を通って、裏道から下ると天上寺です。
境内は造園工事中でしたが、工事車両越しに見えるのがお釈迦様の母君である摩耶夫人を祀っている摩耶堂です(12:12)。
本堂はこの左。
前回遊子さんと1月5日に来たときは雪で遠くが見えなかったが、本日は須磨から明石海峡大橋~淡路島まで望めます。
菊水山までの位置関係を説明しましたが、その写真を撮り忘れちゃいました^^;
興味のある方は天上寺まで足をお運び下さい

階段降りて歩道を下ると杣谷峠で、その先に六甲縦走路への取り付きがある(12:38)。
上がると神鉄ハイキングのステッカーが1枚取り残されていました。
多分1月26日からの「六甲山氷の祭典」の時に実施したハイキングの案内標識で、最後尾担当の方が剥がし忘れたのでしょう。
来年実施の時までこのままにしておきます^^。
LLサイズのスタッフMさん、宜しく御願いします

そこから続く階段にヒーヒーハーハーと息を切らして、登った先にある東屋で休憩。
車道を渡って更に階段登ると三国池ですが、何故か通行止めになっていました。
誰か、スケートリンクと勘違いして池に落ちたのでしょうか。
この陽気で氷が薄くなっていたのかもしれませんね。
六甲縦走路路を更に進むと丁字ヶ辻です(13:15)。
前ヶ辻を過ぎて、記念碑台の前を上がると六甲山小学校です(13:32)。
その前の緩やか坂を登ると神戸ゴルフ倶楽部ですが(13:39)、
2月とは思えない!
雪が一粒も無い、カラカラに乾ききった駐車場です。
みよし観音前を上がるとガーデンテラス(13:56)。
その駐車場ですが、張られていたロープにツララが下がっていました。
雪は無いが気温は低いと言う事なのでしょう。
一応ここがゴールなので、セルフのお店で休憩にします。
2時半を予定していましたが、本日の皆さんは健脚なので2時に到着です。
私は何時ものビールに豚マン。
ケンさんも同じなので、乾杯!
女性お二人は甘酒と善哉でした。
休憩後、紅葉谷を下っても4時半には有馬へ辿り着くが、皆さんロープウェーが良いとの事デシタ。
空中散歩もいいものです。
運行は20分置きで、毎時10分、30分、50分です。
(冬季は4時50分が最終)
2時半のゴンドラに乗る事を決め、その10分前に席を立つ。
その下の駐車場が氷の祭典の会場でしたが、その残骸でしょうか。
それにしては量が少ないですね。
駐車場の向こう側にはこんな氷の山が。
しかし、彫刻作品と思えるようなものは一つも無く、作品を作る為に削り落とした氷の欠片のようでした。
多分、展示を終えた氷の彫刻をこんな所に置き去りにするのは作者に対して失礼なので、神戸の海まで運んだのだと思います。
私も、感動した作品をこんな場所に曝け出すのは心苦しいです。
氷点下の環境なので、これらの氷は昇華し終えるまでこのままずっとここに残ることになります。
ロープウェー乗り場です(14:22)。
980円の乗車券を購入し、2時半発のゴンドラに乗り込みます。
12分間の空中散歩。
尾根に立つ鉄塔を乗り越えて緩やかに下って行きます。
これは2番目の鉄塔。
次の尾根までは距離があります。
鉄塔の下には深い谷が横たわる。
もう直ぐ中間点で、向こうからゴンドラが迫ってきます。
この鉄塔の向こう側には深い紅葉谷が眼下に広がる。
130mの深い谷です

右には、電波塔の建つ標高931mの六甲山頂が見えます。
湯槽谷山(ゆぶねだにやま)の肩に建つ鉄塔を越えると、
斜度30度で、一気に下ります

小さく見えるのが有馬温泉駅です。
前方には岡場に広がる藤原台の住宅地がある。
更に地平線上には、三田から播磨の山々が望めます。
秀吉が愛した有馬の湯ですが、旅館に坊の名が付くのは当時から宿坊があった名残を今に留めているということです。
眼下左に池があるが、釣堀のます池です。
15分ほど歩いて駅前にある噴水池に到着(15:02)。
「友情」を表す彫像にはマフラーが巻かれていた。
お正月には着物を着せられていましたが・・。
参加の皆様、お疲れ様でした。
有馬温泉駅から神鉄に乗車して帰路に付きました。
この記事へのコメント
yoppy702
ホント、春みたい。それも、ポカポカ陽気の。
歩いていて、気持ちの良い天気です。
(写真を見た感じですので…(^^ゞ)
でも…ロープのツララとか溶けない氷を見ると、やっぱり、気温は、かなり、低いんや。
水呑場って、有料ですか?
なんか、綺麗にされていて、これが無料だったら、嬉しすぎます。
天気が良いと眺めがイイですね。六甲アイランドに海が爽やかです。
ハイキングの残りステッカーといえば、スタッフの方って大変ですよね。先頭の方が、ちょこちょこと走っていって、サッ貼って…最後尾の方が、剥がして…そりゃー、剥がし忘れもありますね。
六甲有馬ロープウエイですか?
まだ乗った事がないので、「あー、こんなんやぁー」と、空中散歩を楽しませて頂きました。
それも、素晴らしいガイド付きです。(^^)
像のマフラーと毛糸の帽子…暖かそうです。優しい方がいらっしゃるのかなぁ…確かに、見ていると、なにも付けてなかったら、寒くないのかなぁ…なんて、気になりますものね。
アルクノ
お空は、抜けるような青さでホントに春のようでした。
気温が低いのが玉に傷
ロープは、駐車場を出入りする車で上げ下げしますので、下にある水溜りがツララの原因のようでした。
水呑場は年中無料開放中デス。
以前ここを歩いた時、年配の女性が2リットルのペットボトルを2本抱えて水を汲み取っていました。
聞くと、この水でご飯を炊くと美味しいそうです。
ここから水が出るようになったいきさつもその時に知りました。
六甲アイランドはポートアイランドに比べ、大阪に近いので人気上昇中デス。
このステッカー、スタッフMさんが近日中に剥がしてくれるものと信じています。
私が持って帰ってもいいのですが、暫らくは行き交う人の道案内をして頂きます。
ロープウェーは何度も乗っているので、案内はお任せ下さい^^)
紅葉を上から眺められる秋が特にお勧めですよ。
是非一度乗ってみて下さい。
最後のマフラーと帽子のことで・・、
池の氷が厚いようですが、人が乗っても割れないの?と思いました。
池に入らないとその像まで行けないのです
KURI
日本海側では大雪による被害が出ている中、あるところにたくさんあり過ぎて、ないところにはまったく無いという、こんなところでも「格差」が大きくなっていますねぇ。比叡山もほとんど雪がなくて、アイゼンは買ったもののなかなか出番がありません。
こちらの馬頭観音さまは無茶苦茶カッコイイーですね!とっても躍動感があって今にも暴れ出しそう。
六甲から見下ろす風景は、比叡山から見る風景と似ていますが、街の規模があまりにも違いますし、湖と海ではまた雰囲気が違いますね。
丁寧な解説で、実際に自分が歩いたような気分になれました。
風子
気温の低い山の上ではそうしないと、いつまでも残骸が残ってそれも、やはり美観もそこないますものね
今冬はこれでも雪が少ないのですか・・
というか、関西の山ではこの程度のものなのでしょうか・・
と、いっても今年の日本海側の豪雪も1つには温暖化などの気象の変化でもあると言われてますから、六甲といえども、また降雪量が増えてくるなんてことがあるやらも知れませんね
この時期のロープエィーは冬枯れの景色が寂しげですね・・
アルクノ
六甲で樹氷は時々見ましたが、今年の雪は昨年と違ってほんの少しでした。
ゴンドラに乗っていたスタッフの方が、六甲は寒過ぎても雪が降らないんです、とか言っていました。
私は日本海側に全て取られてしまって、此方には廻ってこないんだと思っています。
この馬頭観音さまですが、嘘かまことか入り口には日本一の馬頭観世音菩薩と書いてありました。
迫力はありますね。
六甲山は神戸市の一部で、ドライブウェーに小学校や郵便局まであります。山上から見る街並みも、街から見上げる山並みも同じ神戸なのです。
神戸市内を散歩している感覚で、色んな山の表情をお伝えしたいと思っています。
アルクノ
2日の日にガーデンテラスからシュラインロードへ向かう途中でしたが、六甲山ホテル前に彫刻作品の一部が転がっていました。
それで、氷の彫刻達を海へ運んだのでは?と思ったのです。
六甲の雪は少ない時もあるようですが、昨年と比べると雲泥の差ですね。気温は結構低いので、湿度の関係もあるのかと思っています。
3月にドカ雪なんてことになるかも知れませんね。
その雪の被った山の風景をロープウェーからお伝えできればいいなと思っています。
やまや
てくてく
旧天上寺の石段、登るのがいやで、くだりばっかりです。^_^:
今年は、寒暖が短い期間で繰り返されるせいか、降っても直ぐ溶けるようですね。
有馬の噴水池が凍っていますね。この池が凍っていると、四十八瀧も凍っている・・・との噂がありますが、本当でしょうか???
てくてく
アルクノ
他の記事も読んで頂いて、気持ち玉もありがとう御座います。
今回はブログ関係の山友と神鉄関係の山友の合流となったので、女性同士ですが初対面の方がおられました。
信州のパフパフパウダースノーは、最近テント泊もするようになった遊子さんからも聞いていますが、憧れですね。
アルクノ
この青谷道から旧天上寺への石段で、摩耶山が嫌いになったという方を私は知っています^^)
今年は、六甲山にしてみれば冬と春が混在しているようで、今一つすっきりとしませんね。
四十八瀧が凍っているのかどうか、今一つはっきりとしませんが、七曲り滝はもう殆んど解けているのでは?と思っています。
3月のベタベタ雪に期待しています
M
アルクノ
風景は春の様相なので、このツララさんにご登場願いました
今日も近くの山に登って、帰宅後焼酎お湯割を頂いている所です。
トレイルに霜柱はありましたが、雪は全くありませんでした
Mさんの今年初のトレッキングは3月ですね。
頑張って下さい。
報告が楽しみです。