「はんこ立て」に「眼鏡置き」ときて、次に日本人が所持しているもので多い物は・・と考えて、じっと手を見る。
腕に時計が巻かれていたので、これだ!
と、直ぐに取り掛かりました。
腕時計をしている人で、木工が好きな人はどれくらい居るのだろう。
相当の人数だろうと思います。
その人達にお届けします。
取りかかかったのは、1月20日。
ボールペンでイメージを書き込んでいるが、仕上げていくうち、似て非なるものに変わっていきます。
翌日、鋸で上部をカットする。
イラスト部分は容赦なく切り落とされる^^)
23日には下部もこうなる。
ここで、大阪の通天閣に似ているような気がしてきた。
この形を見てイメージが固まってきたので、
各種彫刻刀を用いて削り込んでいく。
翌24日に原型が出来ました!
ここからが長いのですが、途中はカットします。
細かい所を少しずつ、全体のバランスを見ながら削っていく。
彫刻刀で削り終えると、スチール鑢にサンドペーパーと繋いで仕上げます。
2月3日、ソフトな感じに仕上げました。
上から見ると、4本の腕先だけが原型を留めています。
下部は四角錐が膨らんだような形ですが、上部とは角度で45度捻っています。
小女がスカートを穿いているようにも見えるが、そのイメージは作り手から見る人へバトンタッチします。
自由に想像してみて下さい。
使用例です。
熟年ともなればフォーマルウォッチにスポーツウォッチ、
カジュアルウォッチに景品の時計などもお持ちでしょう。
上部4面に時計を彫りこんでもいいわけですが、やめました。
人の顔のように思えてきて、そのままの方がいいと思ったのです。
この記事へのコメント
tyouyuu
角材からの削り出し、大変でしたね。
ご苦労様です、毎度のことですが作りだす物の発想が面白くて、興味深く見せて頂いております。
一材の削り出しで拘りを感じますが、腕の目が切れる所は強度的に弱いので別材を差し込んで削り出す方法もあるかなと感じました。
生意気なコメントお許し下さい。
アルクノ
ご意見も重ねてありがとう御座います。
過去の作品でもそうですが、私は一材からの削り出しに面白みを感じています。
この4本の腕は、世界のあらゆる腕時計を支えられる強度を持っています
確かに桜材等では強度が無いので、穴を空けて丸棒を通す方法がいいと思いますが、クロスする場合は2箇所の穴が必要になります。
結果、デザイン性が問題になります。
4本の腕を差し込む場合はその穴の強度が問題になります。
tyoyuuさんの言う強度を保つ方法としては、この腕を上に伸ばした形で一材から削り出す方法がありますね。
これからもご意見などありましたら、宜しく御願いします。
今後の参考にさせて頂きたいと思います
KURI
一度腕時計をすると、山用と町用とおしゃれ用とと欲しくなるものですね。まだ一つしか持っていませんが、これから増えそうな予感です。
そんな時にこういったぬくもりのある逸品はいいですね~。今回も難しい形なのにお見事です。
アルクノ
KURIさんも腕時計派になりましたか。
私も山歩きするようになってから、必ず腕時計を装着しています。
以前はデジタル派でしたが、経過時間が一目で解かるアナログ派に進化(?)しました。
褒めて頂いて恐縮します。
もし、腕時計がどんどん増えてくると、蛸の8本足もありかなと思っています。
蛸足配線はいけませんが、蛸足の腕時計スタンドは家族用にいいかも知れません。
ここでも、アイデアを捻っています
風子
暇があってもボォーっとして時間を過ごすことの多い私ですが、アルクノさんは山歩きの合間合間にこのような作品を作られたり・・ホント、感心です
ただ、こうやって良い作品になるのでやりがいもあるのでしょうけど・・
なにか編み物でもと思うばかりで、いっこうに重い神輿の上がらぬものぐさな私です
アルクノ
足を動かしていない時は、
手を動かしています^^)
でも、今日みたいにボォーっとしている時もあるんですよ。
音楽は聴いたりしてますが。
重い御輿はなかなか一人では上げられないので、思いを同じくする人と一緒に上げる手もありますよ
yoppy702
確かに、女の子がスカートをはいているように見えます。それも…オランダの少女が民族衣装を着ているような…
と言っても、オランダって行った事ないんですけどね。
腕時計スタンドって確かに要りますね。
ボクは、アルクノさんのような技術がないから、どうしているかというと、S字フックを取り付けて、そこに掛けています。
味気ないですよ。(^^ゞ
アルクノ
オランダの少女ですか、なるほどですね。
具体的なイメージを紹介して頂いて感謝します。
フックに掛ける場合だと、カラーコーティングの針金をラジオペンチで動物など引っ掛ける形に細工する方法がありますよ。
どうですか?
かっぱちゃん
1本の木からこのように切りだすのは大変だと思います。表面もすべらかですばらしい技術ですね。
私には、スカートをはいた小さな女の子のように見えます。
赤ずきんちゃんみたいなかんじです(*^^*)
アルクノさんは、素敵な時計をお持ちなのですね♪
私も以前は、腕時計をしてたのですが(キャラクターやお花のついたやつ)携帯電話を持つようになってからしなくなり、腕時計はしまったままどっかに行ってしまったようです(^^;)
アルクノ
褒めて頂いて恐縮します。
「赤ずきんちゃんみたいなかんじです」か、かっぱちゃんらしい表現ですね。
時計は、ドルチェとタグホイヤー、
カジュアルウォッチはスイスのスウォッチで、裏がスケルトンになっています。
今は腕時計をしていないのですか。
キャラクター腕時計の捜索願を出さないといけません♪
携帯スタンドも考えないといけませんね
ぴよっち
気持玉「面白い」の3番目は私です。
アルクノ
通常は使用例の上の写真の状態です。
手前に二つぶら下げて時刻を見るようにしています。
スチールベルトの場合だと、
写真で示しているように、ぶら下げた時にベルトの先が下に接するように腕の高さを設定しています。
ですので、安定性はいいほうだと思います。
更に四角錐を45度捻った形にしているのは、
4本の腕に下げた時計が真っ直ぐに下がるようにする為と接地面を広げて安定性を増す役目の両方でそうしました。
最初のイメージ書き込みはほんといい加減です。
4本の腕だけが基本路線で、あとは作りながらイメージを固めていきました。