今年やっとアイゼンを装着しての雪山歩きができました。
1月は六甲へ4度も登って、池の氷は幾度も見たのに雪は薄化粧だけでした。
と言う事で、京都の愛宕山へ(昨年からの計画ですが・・)。
参加は発案者の遊子さんに、Sugarさん、Nさん、mayutaさんとアルクノの5名です。
mayutaさんと私が男性で、Nさん以外は全員O型。
奇跡のO型五人衆として京都一周トレイル第5回「二ノ瀬から高尾」で紹介しましたが、その重鎮のケンさんは今回不参加です。
なので、今回はO型四人衆+Nさんということになります。
2日前に風邪を引いちゃった遊子さんは、病み上がりと言う事で体力は回復途上にありました。
遊子さんからの要望で、無理をせずコース途中の水尾わかれから水尾荘へ下って休憩をして、私達を待っていただく事になりました。
そのコースは清滝バス停~水尾わかれ~愛宕神社~水尾わかれ~水尾~水尾荘と言う分かりやすいものです。
清滝からは参道を歩いて登ります。
愛宕山山頂には行きませんでしたが山頂は神社奥にあり、その標高は924mで六甲山頂より7m低いことになります(調べると、一般の人は山頂には入れないそうです)。
参道の道幅は広くて、交差したり追い抜いたりするのにも気が楽でした。
自由に歩ける感じですが階段が非常に多いです。
水尾わかれから水尾への下りは、やや道幅が狭いが階段は無く変化の無いダラダラした道です。
歩いた距離ですが、
バス停から直ぐの清滝川を渡った先にある鳥居から神社まで4.2kmとの道標があります。
水尾に下ると、神社へは3.5kmとあります。
バス停からゴールの水尾荘までは合計約8kmになるので、私達の山歩きの中では短距離コースになります。
バス停スタートは9:37で神社到着は11:50でした。
神社で参拝・軽食・休憩の後、下山開始は12:10で水尾荘到着は13:20になりました。
下りの方が距離が短いという事を差し引いても、下山は快調だったことが分かります。
水尾荘では柚子湯に入浴してちょっと遅い昼食(宴会)+休憩でした。
送迎ワンボックスカーの順番待ちもあって水尾荘で4時50分までの滞在です。
このブログ記事では私にとって3度目の楽しい鍋を囲んだ新年会という事になりました。
長い前置きになりましたが、ここからが本題になります。
遊子さんと、私が阪急嵐山駅で落ち合います。
清滝行きバスに乗車しますが、途中Sugarさんとmayutaさんが乗ってきました。
若い女性が運転するほぼ満員のバスは20分強で清滝に到着。
乗客全員が登山客で、これまた全員が愛宕山に登るようです。
次のバスでNさんも到着して、バス停奥にあるトイレを拝借して、準備後スタート(9:37)。
登山道が二つあるようですが、この先で合流します。
Sugarさんのお勧めで左の下る道を行きます。
本日の参加者です。
左からSugarさん、mayutaさん、遊子さんに、Nさんです。
その後ろでカメラを持つのは実況中継担当のアルクノ。
左へ清滝川を渡るが、その渡猿橋に京都一周トレイル西山コース標識1があります。
そこから2分でこの鳥居ですが、
ここに愛宕神社4.2kmと道標があります。
鳥居から7分でお助け水がある。
試しに飲んだのはmayutaさんだけで、まだお助けは要らない参加者です。
更に5分で火うち権現跡がある。
ここに朱塗りの社があって愛宕社と同じ火の神「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀っていたそうです。
そのあたりから、本格的な階段の登山道になる。
私達のスタート地点では無いが、一の鳥居(平野屋)から神社まで50丁と言う事で丁目ごとに地蔵さんが参道脇にあります。
建立年代は分からないそうですがこれは20丁目のものです。
またその地蔵さんの前には茶屋もあったとかで、この石垣はその名残だとか。
昨日の雪の名残でしょうか、ドロンコ参道になっていますが、
私はどの辺りでアイゼンを付けることになるのだろうか、と考えています。
親子連れで歩いて御参りする人もあることを考えて、このような地蔵さんを建立したのでしょうか。
そこから直ぐ私達の中間点ではないが25丁目になります。
そこに「なか屋」という茶屋兼宿屋があった。
興味深い事が書いてあるのでクリックして御覧下さい。
この「なか屋」は愛宕ケーブルが開通した昭和初期、私達がスタート時に渡った渡猿橋の畔に移転されて現在も営業しています。
開業した昭和4年当時は東洋一の長さを誇った愛宕ケーブルだが昭和19年に廃業となりました。
当時珍しかった愛宕ケーブル(2.3キロを11分)には何時も長蛇の列で、定員84名の2両編成に倍ほどの客を詰め込んだりして度々止まったとか。
そこから10分ほどで雪が目立つようになったのでアイゼンを取り出します。
mayutaさんだけ6本爪で他は4本爪の簡易アイゼン。
久し振りなのかスノーシューが専門なのか、取り付けに手間取っている三千mクラスハイカーのmayutaさんです。
この先標高が高くなると雪深くなって気温低下で手も悴むので、まだ雪が浅いときにアイゼンを装着する方がいいです。
そこから10分で30丁目の休憩所(10:43)。
時間的には私達の中間地点です。
直ぐバリバリ雪からサクサク雪に変わっていきます。
僅かの標高差ですが、あっという間に雪道になります。
ここだけ水平道になるところですが、前を行くsugarさんとNさん。
後ろはmayutaさんと遊子さん。
ガスってきて、雪山らしい雰囲気になってきました。
ここは7合目付近です。
ここにカワラケ投げのことを記した看板がある。
現在は植林で見通しが悪いが、当時は淡路島まで見通せたようです。
深い谷に円盤状の物を投げて遠くに飛ばすのを楽しむカワラケ投げですが、大念仏狂言「愛宕参り」にも取り上げられているそうです。
7合目を過ぎるとサクサク雪が多くなり、ガスで見通しも悪くなります。
この写真の2分後に水尾わかれと言う分岐(11:14)。
遊子さんとは冒頭に書いた理由で、ここで別れます。
更に3分後「ハナ売り場」になるが、神社まではあと1.1km。
雪の量が更に増え、地蔵さんも冷たいと思うが、手を合わせて登っていく。
黒門に到着です。
これは白雲寺の京都側の惣門で、ここから境内には六つの宿坊が建ち並んでいた。
愛宕山は江戸時代白雲寺が実権を握っていたが慶応4年(1868)神仏分離令によって潰された。
神社まではあと450m。
少し上がると霧が広がる中に樹氷が見えるようになる。
杉の樹氷もいいですね。
暫らく撮影スポットが続きます。
神社へはこの長い階段を登らないといけません。
あと一踏ん張りです。
やっと鳥居の向こうに神社の門が見えてきました(11:50)。
先頭のNさんとSugarさんを撮影するmayutaさん。
お賽銭を入れて本社にお参りします。
境内の写真2枚ですがかなり寒いです。
体内エネルギー枯渇の状況なので、何か食べないといけません。
休憩所には薪ストーブがあったのでカレーパンを齧りながら暖まりました。
皆さんも何か口にしている。
下り始めます(12:10)。
ややピンボケですが脇に張られた紐です。
水平方向、風に向かって3センチほど伸びているのは明らかに樹氷です。
背景にある高木の大小の枝にも樹氷が付着しています。
その手前には樹氷も見られる杉に雪が乗っていました。
こんな雪でもアイゼンのおかげで安心して下れました。
この下にトイレがあるが、その前の雪原と樹氷です。
12時40分に水尾わかれまで戻って、右へ下ります。
見上げると山肌に綺麗に枝打ちされた杉が林立しています。
眼下にもありました。
やや急なところもあるが、大体が変化の無いこんな坂です。
小石で足がクネクネするので、この辺りでアイゼンを外します。
山道が終わって、下った所に遊子さんが待っていました(13:15)。
更に柚子の木が沢山植わっている所を下って左へ曲るが、そこに愛宕神社3.5kmと書いてありました(13:13)。
水尾荘への階段ですが、庭には靴洗い用にと蛇口に長いホースを取り付けてあります。
その庭にも柚子が植えてあり、見上げると
雪雲にけぶる愛宕山があった。
玄関前の狸さんに挨拶して上がります。
柚子湯に入って汗を流した後、部屋に戻ると皆さんお待ちかねでした。
アルクノは多少早いかもしれないが、お風呂はゆっくりなのです^^)
鍋の用意をして頂き、具材を入れ、
鶏も入れて、ビールで乾杯して鍋の始まりです。
とても美味しかったのですが、量が多すぎて食べ切れませんでした。
時間がたっぷりあるので、食べながらmayutaさんの駄洒落にも舌鼓を打ちます^^)
一つ披露しましょう。
これは家紋ですが、かもん、かもん、と言うとアメリカ人が寄ってくるそうです。
更に池に泳ぐ鴨を眺めてカモ、カモ、と言うと日本語の分かるアメリカ人が笑ったそうです。
お分かりでしょうが家紋と鴨とこっちへカモンを引っ掛けています。
床の間の布袋さんもそれを聞いて笑っていました。
5時ちょっと前に店の車に乗せて貰い、10分でJR保津峡駅に到着です。
亀岡方面のmayutaさんは反対ホームなので改札通って別れます。
次の嵯峨嵐山駅でSugarさんと私は下車し、遊子さんNさんともお別れです。
阪急嵐山駅に向かいます(17:14)。
天龍寺を左へ向かうと、渡月橋への道になりますが、お洒落なお店に灯りが灯っていました。
渡月橋を渡って左へ向かうと、砂利道にある時計は4時半。
前方にあるのが比叡山ですとSugarさんに教えていただいて、阪急嵐山駅に着いたときには日も暮れていました(15:37)。
この記事へのコメント
yoppy702
友人に連れられて登った事があります。
その時も、雪深かったですね。
でも、連れられて歩いていたので、
どこを歩いたのか、記憶が…
雪山はイイですね。
静けさの中を歩くのも好きですし、
周囲の銀世界にウットリします。
今回は、O型四人衆だとか。
五人目のO型として、
この記事を読ませて頂きました。(^^)
登山の後のお風呂…
身体も冷えてるし、最高ですね。
それに、お鍋に熱燗(多分…)
いや、最高の最高 (^^)
家紋、にカモ
いや~笑わせて頂きました。
アルクノ
一般的には参道を歩かれる方が多いようです。
雪と樹氷は風景を一変させますね。
私も冬は近郊の雪を求めて歩いています。
yoppyさんもO型ですね。
この雰囲気は分かっていただけると思います。
この時は瓶ビールでしたが、注いで、注がれ、ていくら飲んだか良く覚えていないのです
何時になるか分かりませんが、公表できるようなネタを仕入れたらまたご紹介します
KURI
境内はどう見ても寒そうですね。外でコンロで調理するのは無理でしょうかねぇ。ストーブ付きの部屋や、境内にも屋根付きの休憩所がありましたが、火は使えそうもありませんしね。もし行くとしたらお弁当か、アルクノさんのように頑張って歩いて下山後に暖かい食事って感じでしょうかねぇ。
お疲れさまでした。
彩
アルクノ
是非アイゼンで登ってみてください。
今回参加の女性も、昨年ですが六甲でアイゼンデビューしたのち、アルプスまで挑戦するという事態になりました。
人をやる気にさせるアイゼンです
気温は7合目を過ぎると氷点下でした。
神社境内はとても寒いので、ストーブはありがたいです。
コンロはダメで、お湯でカップ麺ぐらいでしょうか。
今回の宴会場所は4人以上での予約が必要ですが、ゆっくりできるいい所でしたよ。
アルクノ
気の合う仲間と一緒に登るのは楽しいものですね。
何時までも続けたいと思っています。
滋賀の山では、飯道山、小谷山、三上山に登りました。
遠いので青春18切符を利用して行きます。
何処へ行くかわかりませんが、次は夏頃になると思います。
momi992
お疲れ様ですが、次回も楽しみにしています。
goki
凍てついた雪道、皆さんで楽しそうに
寒さなど何処かに飛んで行ってそうな
感じです。そして、風呂に入り
暖まってから今度は中から暖めて
楽しかった様ですね。
アルクノ
私も本格的な雪に興奮しました。
この時期、雪が普通のmomipapaさんのお宅が羨ましく思っています。
2月も、雪を目指していますのでご期待下さい。
アルクノ
gokiさんの仰る通りです。
止まると寒いですが、歩いていると暖かくてとても楽しいです。
風呂は柚子の香りがリッチな気分にしてくれました。
でも、楽しい駄洒落付きの新年会は初めての経験でした
ケン
今日、モンベルから修理完了の連絡を貰ったので、2月のハイキングには参加させて頂きます。
アルクノ
2月は是非一緒に行きましょう。
六甲も、そろそろ雪山になりそうですよ。
マリリン
雪の中のお宮さんの、綺麗なこと!!
すばらしいですね
下界へ下りてくると、こんなにも雪がないものなのですね
歩かれたアルクノさんたちが、一番驚かれているでしょうけれど
というか、何回も経験済みで驚かれないですか?
まるで、若狭と関西みたいですね
アルクノ
嬉しいですね。
雪は、日本的なものを更に美しくするようですね。
登山口の説明には山頂へ登ると気温が10度低くなります、と書いてありました。
この時期に下界が雨なら、神社では雪になります。
マリリンさんの住むお家は、戸を開けると雪が一杯あるので羨ましく思います。
私だったら、毎日玄関でアイゼン装着してお出かけします
風子
京都とはいえ今冬は、降雪量も多いようですね
アイゼンをつけて・・本格的な雪山歩きですね・・でも皆さん日ごろから鍛えておられる方ばかりだから・・雪道を楽しまれながら登られたことでしょう
水尾荘ってお風呂にも入れてお食事もできる素敵なところのようですね・・皆さんでつついたお鍋がことの他美味しかったことでしょう
アリクノ
この前日、神社の積雪量が15センチと遊子さんから聞いたので期待を持って登りました。
雪を喜ぶなんて子供みたいですが^^)、実際これ位の雪があるほうが歩きやすいのです。
六甲はいまだに雪がほんの僅かしかありません。
今日も期待を持って、紅葉谷から氷の祭典の片付けをしていたガーデンテラスへ登りましたが、アイゼン不要でした。
雪のある、愛宕さんを羨ましく思います
お風呂のあとの宴会が目当てで参加しました
が、鍋が美味しかったです。
仲居さんの「ごゆっくり」の言葉通り、かなりゆっくりしてしまいました。
ふぉるま
横浜の海沿いをお散歩して海風が冷たいね~なんて・・・それどころの寒さではなさそうですね
信楽焼の狸さん 佐賀の祖父宅の庭に もっと大きい狸がありました
焼き物好きの祖父が 滋賀に住む叔母を訪ねた際 買ったものです 立派な庭でしたが子ども心に狸の存在が不思議でなりませんでした
柚子湯 暖まったでしょうね
アルクノ」
この京都市右京区の愛宕山山頂にある愛宕神社は全国900社ある愛宕神社の総本社だそうですよ。
ハイ、山頂は氷点下何度の世界です。
色んな大きさの信楽焼き狸がありますね。
神戸市北区に衝原湖がありますが、その湖に注ぐ川の畔に箱木千年家があります。その前にある狸さんはビックリするぐらいの大きさです。
その姿を不思議に思うのは当然で、実際の狸はあんなにお腹が大きく無いですからね
柚子湯の香りが素敵で、
長湯になってしまいました^^;
てくてく
神社前の石段、比較的雪が少ない様で良かったです。多いと、溶けて、凍って・・・アイゼン履いていてもヤバイ^ ^
柚子湯と鍋、いいですねえ~~
^o^
お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
神社前の雪はサクサクで、凍っていなかったので良かったです。
しかし、寒かった~
今回の宴会場は、部屋が広くて時間もゆっくりとれたのが最高でした