案内パンフレットには、-NPO法人 日本氷彫刻会 全日本コンテスト-とあります。
昨年の第7回六甲山氷の祭典、2月10日初日の様子は此方を御覧下さい。
https://arukuno.seesaa.net/article/201102article_4.html
私達は、ロープウェイで上がって観賞後ロープウェイで下るのでは面白く無いので、谷上駅から炭ヶ谷道を歩き、穂高湖へ上がって六甲縦走路に入り、会場のある標高880mの六甲ガーデンテラスへ向かうことにしました。
コースは、神鉄谷上駅~炭ヶ谷道~かわうそ池~マムシ谷~シェール道~穂高湖堰堤~穂高湖(昼食)~六甲山牧場~三国池~丁字ヶ辻~前ヶ辻~記念碑台~六甲山小学校~神戸ゴルフ倶楽部~みよし観音~六甲ガーデンテラス(休憩)~六甲山氷の祭典~六甲有馬ロープウェイ乗車~有馬温泉駅です。
9時35分スタートで六甲ガーデンテラス近くに到着したのは14時20分でした。
26日の初日は、朝から準備をするので開場は午後3時からとなります。
それに合わせる為、ハイキングのあと会場へ向かうという設定にしたのです。
参加は京都からおこしやすのSugarさん、神鉄沿線からミドリさんとアルクノです。
Sugarさんとミドリさんは初対面なので紹介の後挨拶を済ませ、9時35分にスタートして谷上駅から東に向かいます。
高架を潜って住宅地の端から炭ヶ谷道へ・・。
穂高湖までは、「冬の摩耶山を歩いて眺望を楽しむ(2012.01.12)」と同じコースなので、詳細は此方を御覧下さい。
https://arukuno.seesaa.net/article/201201article_4.html
スタートからの所要時間では前回と比べ穂高湖に40分ほど早く着きました。
それだけ参加者が元気だったと言えます。
前回と2週間を経て違っていたのは、気温が低くなっていたが雪が意外に少なかった事です。
六甲縦走路に入って、会場までのコースでもほぼ同様でした。
アイゼンは絶対忘れないようにと伝えていましたが、
結果的には必要無かったのです^^;
氷の祭典で展示している彫刻作品は其々が素晴らしく、今年も感動させられました。
初日のせいか観客が少なかったのでじっくり眺められ、アングルを考えながら撮影出来ました。
ただカメラの性能があまり芳しく無いのでその点は御容赦下さい

前置きはこれ位にして、ここからが本題です。
穂高湖堰堤では氷瀑が形成されていました。
材木をこのように取り付けているのは氷瀑を成長させる為なのでしょうか。
スタートして時間も経っているので先に杣谷峠のトイレに向かいます。
2週間前には無かったが、その男子トイレには予想通り氷瀑が形成されていました^^)
洗面手洗いには見事な氷の結晶もありました。
ただ穂高湖の氷は2週間前と比べて少なくなっていたのです。
湖岸に少しあっただけ。
このちぐはぐな現象をどう考えたらいいのでしょうか。
氷は無いが、前回より寒い穂高湖で昼食です。
私は菓子パンを頬張ったのち、カップ麺をすすります。
食後ミドリさんからホットなインスタントコーヒーを頂きました。
Sugarさんからは携帯カイロも頂きました。
この時ばかりは「冷たい」は「爪が痛い」からきたものだと言う事を実感していたので、とても嬉しかったです。
休憩時間を長くすると体が冷えるだけなので、早々に片付けて上がることに。
再度杣谷峠のトイレを拝借して、六甲縦走路に入ります。
しかし、話し込んでいるうちに車道から縦走路へ入る道を通り過ぎて、六甲山牧場まで来てしまいました。
そのような場合でも牧場前の「歩道 丁字ヶ辻へ」と表示のある階段を上がれば大丈夫です。
上がって13分ほど歩くと、六甲縦走路に出会います。
東屋がそれで、左へ車道を渡って階段上がると三国池になる。
湖面は全面凍結していて分厚い氷が覆っています。
雪も降っていたが、風邪でビュービュー湖面を踊っていました。
ストックでガンガン突付いてもヒビも入らず、スケートリンク状態でした。
丁字ヶ辻へ出て、暫らくドライブウェーを歩きます。
前ヶ辻を過ぎて記念碑台の前にある池ですが、凍った湖面に雪が積もって真っ白になっていました。
六甲山小学校の前を登って神戸ゴルフ倶楽部へ向かいます。
ゴルフ場脇の雪は少量でしたが、泥濘状態です。
ネットフェンスを潜って進み、みよし観音前から上にある階段登ると広場に出ます。
グラニットカフェーですが、カラフルな女性3名が休憩するようです。
そこからの眺望ですが、冬雲が空を覆って寒々としている眼下の六甲アイランドです。
暫らく風景を眺めておしゃべりですが、体が冷えてきたのでガーデンテラス・セルフの食堂に入ります。
私は中華+和風で、肉まんと燗酒。
女性お二人はうどんでした。
店内はガラガラで、親子連れとカップルと私達だけ。
体も温まったので、先に近くのロープウェイ乗り場に向かって乗車時刻の確認です。
15時50分のゴンドラに乗車する事を決め、「六甲山氷の祭典」会場へ。
500円払って入場したのは15時4分でした。
約40分間の観賞タイムです。
まず目に飛び込んできたのはタイトル「激」
これは神戸市長賞を獲得した第二位の作品。
竜と猛獣が戦っている動きのある作品です。
次は天使のような「マーメード」
波と泡の表現が独特です。
続いて大型作品は「怪獣あらわる」
大き過ぎて、この写真では形が良く分からないと思います。
横の募金箱も氷でできていました。
次はダイナミックな「いざ巌流島」
デッサン力と構図が素晴らしい「木馬と子供」
何も賞を取っていない様なので、私が「躍動感があるで賞」を差し上げます。
特選第三位はダイナミックな「大太鼓」
その太鼓にはKIZUNA龍と書いてあります。
ここまで見てお分かりでしょうが、背景にある鉄骨が無粋ですね。
これを黒布で覆うとか幕で仕切るとか出来ないものでしょうか。
以前屋外で展示をしていたのですが、雨で解け中止になった事がありました。
それでガーデンテラスの地下駐車場を展示場にした訳ですが、雰囲気も大切なので何とかして欲しいです。
続いて「一筋の光」
無冠なので、「ファンタジー賞」を差し上げます。
次の作品「闘士」でフラッシュのオン・オフについて写真で説明します。
これはオフ状態。
周りのライトを活かした写真になります。
次はオンにした場合。
照明は抑えられ、氷の質感は出ますが暗くて沈んだ感じになります。
フラッシュはオフにするのがお勧めですが、手ブレに注意してください。
会場は周りの氷で冷凍庫のようになっているので、手がブルブル震えそうになります

次は芸術的な「森の精・傷ついた翼」
作品の設置間隔が狭いので、アングルを確保しようとすると隣の作品が写り込む場合があります。
先日訪れた同じ兵庫県産出の丹波竜に対抗して「六甲ザウルス」
「こんな恐竜あったらいいで賞」を授与します。
竜繋がりで「ドラゴン」です。
次にグランプリを勝ち取った優勝作品「世界に羽ばたく」です。
氷の質感も見てもらう為、フラッシュオンも追加で撮影。
このとき、私がインタビューを受けるハメに。
「毎日放送です」とカメラマン兼インタビュアーの女性が目の前に。
これらの作品を素晴らしいと思っているので正直な気持ちを述べました。
放送は1月27日と言っていましたが、他にもインタビューを受けた方が居られるでしょうから採用されるかどうかは分かりません。
次は特選第五位、スカートが風にひらひらと揺れている「風に吹かれて」
内部をくり抜いて彫っている技法が見事なので「ハイテクニック賞」も重ねて授与します。
今回は恐竜も含めて竜に関する作品が多かったのですが、その代表作として特選第四位の「昇竜」を紹介します。
この氷の祭典の更なる発展を願っています。
私の独断と偏見による作品紹介は以上で、あとはおまけです。
これは氷のかまくらで「六甲山小屋」
心まで冷えるといけないので、仲のいいカップルは入らないほうがよさそうです。
写真撮影用の「スイートスポット」にはお尻が冷えないように発泡スチロールが置いてあります。
ここで本日参加者の写真も撮影したのであとでお送りします。
アトラクションとしての氷釣りはお二人も参加。
氷の滑り台や、
氷の輪投げまでありました。
遠方の方はこの写真で楽しんで頂いて、近郊の方は29日(日)迄ですのでどうぞ訪れてみて下さい。
駐車場は限られていて道路凍結などの危険もあるので、電車・バス・ケーブル・ロープウェイなどを利用した方がいいです。
ケーブル往復と山上バスフリー乗車券をセットにした割引入場券も販売されています。
昨年は2月10日から13日だったので、開催日程は毎年異なるようです。
私達はギリギリ15時50分発のロープウェイに乗り込み、12分間の空中散歩を経て有馬温泉駅に下りました。
この記事へのコメント
goki
初めまして、気持だま有り難う
ございました。
氷の祭典、素晴らしい展示作品の
数々ですね、思わず驚嘆いたしました。
トイレからが素晴らしいですね。
今後も宜しくお願い致します。
アルクノ
トイレは見て頂く方へのほんのユーモアでしたが、恐縮します。
氷はやった事ありませんが、彫刻も趣味としているので私も素晴らしい作品の数々には驚嘆しています。
これから宜しく御願いします。
彩
テレビで見ました チェンソーと鑿で氷を削っておられるのが流れてました。
氷の滑り台 氷の彫刻見事です。
現物はもっと良いでしょうね!
アルクノ
電動工具やノミなどで見事に削っていくのには驚かされます。
これら見事な彫刻は4日間の命しかなく、あとは水に帰ります。
写真として残し、何時までも楽しみたいですね。
yoppy702
中華+和風でも、肉まんと燗酒は合いそうですね。これは、是非、試したいです。
「雨で解け中止になった事が…」以前、屋外でやられていたと記憶していたのですが、こういう事情があったんですね。
いつも見るだけですが、みんな素敵な氷の彫刻です。
シンプルですが、「六甲山小屋」イイですね。この中は、かまくらと違って、やっぱり冷えるのでしょうね。
風子
こんな様子などを観ても、今冬の寒さの厳しさが解りますね
氷の祭典、どれも本当に見事で芸術作品すね・・来年こそはとは思いますが・・
ただ、アルクノさんたちのように、て歩いて登ったほうが身体も温もって、氷の祭典を観るのにも良かったかも・・
てくてく
三国池ほか山上の池、よく凍っていてきれいです。
氷の芸術も、なかなか見事ですね^_^
この時季、熱燗が一番
^0^ ^0^
てくてく
アルクノ
私達グループは、見るだけでは物足りないと言う人ばかりなのでこうなっちゃしますね^^)
肉まんと燗酒ですが、辛子を多く使うとお酒が甘く感じるので試してみてください。
屋内にしたのは、雨もそうですが、もし多雪になったりしたら透明感のある氷の特色が失われるという事情もあるようです。
「六甲山小屋」に入る人は一人も居ませんでした。
冷凍庫の中に入ると考えた方がいいようです
アルクノ
三国池の氷はホント凄かったです。
運ぶのが大変ですが、氷の祭典で使えそうでしたよ。
1月中旬まではそうでも無かったのに、下旬に来て一気に気温が下がりました。
歩いて行かれる場合は、紅葉谷を登って極楽茶屋からガーデンテラスへが一番近いです。
来年こそは、体調整えて訪れてみて下さい。
アルクノ
このような池の光景を見てこれが神戸なの?という方も居られるので、認識を新たにして欲しいです。
地元のお坊さんでも「何処で氷の祭典?」とか言ってましたからね。
またビールも出てきますが、寒い時は熱燗が一番です。
清兵衛
神戸で氷の祭典やってるんですね!
北海道みたいで、何でもある都市なんだと
改めて、神戸の実力を再認識しました。
私は、住みたい街のNO.1です。
アルクノ
第8回目なのでそんなに歴史があるわけではないですが、全国から彫刻家として料理シェフや専門家が来られます。
毎年紹介していきたいと思っていますのでご期待下さい。
かっぱちゃん
あんな大きなものを彫るのは大変な作業だろうと思います。
小屋まであってびっくり。
そういえば、外国(フィンランドだったかな??)の氷でできたホテルをテレビで見ました。ソファもベッドも全て氷で、上にトナカイの毛皮が敷いてあるだけ。どうやって寝るんだろうと思いました(^^;)
田辺聖子さんのファンなので、六甲山は憧れの地です(*^^*)
アルクノ
昨年見たときも、このライトが幻想的でとても気に入りました。
大きなものはまず氷柱を重ねて乗っけて、くっつけてから大工道具のようなもので彫ります。
彫ったあとツルツルにするのは、お湯を浸した布で拭けばいいと思います。
表面に鱗などの加工は電動ドリルで削ります。
説明しているうちに私も作りたくなりました
氷の小屋も入りたく無いのに、氷のベッドなんてとんでもない事ですね^^:
これからも六甲は紹介していきますので、宜しく御願いします。