冬の摩耶山を歩いて眺望を楽しむ(2012.01.12)

順位 153位 アクセス数1184(2019.6.30調査)

自宅周辺に雪は無かったがこの冬一番の冷え込み、ということで期待を持って出かけました。
結果的にはアイゼン不要の山歩きとなりましたが。
今年の六甲は乾燥していて、雪も降らないという事なのでしょうか。
メリットは、視界良好だった摩耶山からの眺望と、滑ることもなく楽に歩ける薄い雪道でした。

コースは神鉄・谷上駅~炭ヶ谷道~獺(かわうそ)池~マムシ谷~シェール道~穂高湖~天上寺~掬星台=摩耶ロープウェイ=虹の駅~上野道~神戸高校~阪急・王子公園駅=三宮駅~三宮高架下市場(居酒屋)で、後半は先週と同じですが初心者向けのコース設定となっています。
またかとお思いでしょうが、最後は打ち上げ場所です^^)

谷上駅9時20分頃のスタートで、ゴールの王子公園駅は3時半となりました。
アリマさんが「6時間も歩いたのよ!」と言っていたが、「休憩だらけで、正味歩いたのは3時間でした」と説明しました^^)
補足として「3分歩いて5分の休憩でした」と付け加えると、「5分歩いて3分の休憩です!」と、訂正されてしまいました^^)


参加者はミドリさんとノンさんを加えての4名です。
先週の健脚グループと違って、ノンビリ歩きのグループになります。
ですので、途中経過の時間はあまり参考にしないようにお願い致します。
歩数は2万3千歩で、歩いた距離は10km強でしょうか。

3名の女性と年始の挨拶を済ませ、谷上駅を出て東に向かいます(9:17)。
高架を潜って住宅地を登ると、自宅より標高は低いのですが、山が近いので少々の雪があります。
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高速道路の橋脚を縫うようにして上がる道もあるが、住宅地の端っこから川筋を上がると炭ヶ谷道起点があります(9:33)。
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そこに「炭ヶ谷道案内図」があるが、確認したい方は防水手袋で雪を除去してご覧になって下さい^^)
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分かりやすい道なので、地図は不要だと思います。

階段を上がらず、左の細いコンクリート道を登ります。
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ハイキング道と看板があるところから山に入ると、落ち葉だらけの道です。
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暫く歩いて、閉鎖されている高速の誘導路を横切ると、入口に「炭ヶ谷」と表示がある。

堰堤を乗り越える為、
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(10:01)何度か急坂を登って、
九十九折を上がると・・、炭窯跡がある(10:21)。
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その先、道がなだらかになると、下から上がってきた谷と合流します(10:30)。
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ここで小休止。
ここまでの途中、小休止は幾度もしましたが。

谷を流れる水はほんの少しで、靴が濡れることもありませんでしたが、
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樹氷もありませんでした^^;

雪の少ないドライブウェーに出ると、
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チェーン無しの車がビュンビュンと走っていました。
ガードレールの切れ目から入ると、
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獺池があります。
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先週六甲縦走路脇で、同程度の広さの三国池は厚い氷で覆われていました。
ここの湖面は半分が薄氷となっていただけでしたが、その横からマムシ谷を下ります。
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更に堰堤を超える為、アップダウンもあります。
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落ち葉に覆われた小橋を渡った先で、クマザサが雪に覆われた光景です。
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と言っても、雪は薄くてアイゼンは不要でした。

川の置石を渡って、落ち葉と雪を踏みながら進むと、木橋を通るところがある。
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ここも雪が薄くて滑ることは無いが、慎重に歩きます。
上がると、広い林道に出る。
このような道でものんびり歩きのお三方なので、振り返って待ちます。
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曇天予報は大きく外れて、穏やかな晴天となりました。

堰堤手前の東屋でまた小休止して(11:47~)、橋を渡ります。
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厳冬期に入るとこの堰堤も氷瀑となりますが、目立つのは氷柱でした。
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この堰堤右から穂高湖へ上がる道は、女性向きのなだらか路になります。
男性グループは左からのアップダウンを進んでください。

「六甲・摩耶 こもれびの道マップ」がある所から、
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階段下ると直ぐ穂高湖です。
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「雪と氷に閉ざされた」と言うほどでもないが、寒々とした湖面です(12:01)。
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あと数日で、
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湖面全体を氷が覆う事になりそうですね。
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この穂高湖を眺めながら昼食にしました。
私は甘いチョコパンとスーパーカップ麺!

食後、杣谷峠に上がってトイレです。
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厳冬期には男子便器に、氷瀑が形成されます^^)

少し雪が残る歩道を歩くと、六甲山系の裏に広がる丹生山系が眺められます。
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15分ほどで天上寺の入口に到着。
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山門を潜ると、日差しを受けているにもかかわらず、手水の氷は厚くなっていました。
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先週この氷を叩いたが、多少ひん曲がった柄杓は片付けられていました。

手水の前、摩耶夫人像のある天竺堂です。
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ガラスにレンズをくっつけて撮影してみると・・、
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肉眼よりも、くっきりと内部の詳細が明らかになったので驚きました!
抱かれているのはお釈迦様ですが、その母君には母性が溢れ、麗しくも美しいお姿です。
どうぞ、クリックして御覧ください(撮影禁止では無かったのでカメラに収めました。)
脇の立て札に記されていますが、これは関西にお住まいのインドの方々の善意が発端になったそうです。
インドにゆかりの深い天上寺の焼失(昭和51年)を悲しみ、その復興の一助になるようにと摩耶夫人像の奉納を発願されたそうです
更にこの仏母像はインドと日本の国際友好親善、並びに文化交流~世界平和実現への願いが集約されたシンボルとしてあります。

作者は著名なインドの彫刻家、ラム・ラタン・ジャイミニだとの事で、大理石で作られています。
私はこの写真をまじまじと拝見し、
あろうことか、
母君の摩耶夫人に一目惚れしてしまいました(お許し下さい)。

長い階段を登って、
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境内に向かいます。
上がると、「無事カエル」ちゃんが風邪ひかないようにとマフラーが巻かれていた。
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境内の端っこから淡路島と明石海峡大橋がぼんやりとですが、眺められます。
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他には誰もいないが、参加者3名のお参りです。
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登って来た階段を下らずに本堂左から上がると、お寺専用駐車場の奥に凛々しいお顔の不動明王が座していました。
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更に上がると、企業、団体、個人名を記した石柱が並んでいます。
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これは現在史跡公園となっている所に在った天上寺が消失してから、多くの方々から寄せられた浄財に感謝を込め、昭和60年5月の落慶以降に寺側が設置したものです。
最高額は一千万を超えていました!

オテルドマヤ駐車場を通り、その脇を上がって、掬星台に向かいます。
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大阪湾を隔てて、和歌山方面まで見通せました。
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先週にも紹介した木彫りですが、摩耶ロープウェイ乗り場です。
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15分待ちで14:00発のゴンドラに乗り込む。
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視界良好で、到着駅の「虹の駅」がはっきりと確認できました。
5分間の空中散歩ですが、高所恐怖症の方は暫く目を瞑っていて下さい^^)
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この鉄塔を過ぎると、ケーブルがしなっているので急降下となります。
すれ違うゴンドラには男性お一人様しか乗っていませんでした。
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まもなく、虹の駅に到着します。
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階段と急坂の上野道を下って、
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見晴らしの良いここで小休止(14:42)。

先週と同じですが、更に下って、神戸高校の正門を過ぎて、王子公園駅になります。
三宮駅まで阪急電車に乗り、「三宮高架下市場」(居酒屋)で二度目のミニ新年会です^^)
オーダーしたのは[「やみつきキャベツ」と「大根サラダ」に「ピリ辛するめ」、
「にんにく丸揚げ」に「焼き鳥盛り合せ」でした。
各々分け分けして、各人適当量を飲みました。
私の適当量は生中4杯でしたが、割りで1100円!

アリマさんの防水&防寒手袋購入に中央区役所南にある「好日山荘」までお付き合いして、
今回は記憶が確かなまま、自宅に「無事カエル」事ができました

この記事へのコメント

  • 風子

    それほどの雪の量ではありませんが、それでも薄っすらと雪化粧した山々はやはり寒そうですね
    ただ歩くには良い季節かもしれません
    掬星台というと、多分去年もコメに書いたと思いますが、あのアルピニストの野口健さんに出会ったことが思いだされます
    摩耶のロープエィーにはまだ乗ったことがないんですが、天気さえよければ抜群のパノラマが広がりますね・・
    2012年01月14日 22:51
  • アルクノ

    風子さん、いつもありがとうございます。
    登山道は人が殆ど居らず、寒々としていました。
    実際、雪のあるほうが寒くないかも知れません。
    私も、野口健さんには会ってみたいと思っていますが、昨年摩耶に上がる時、イランの方に出会ったことを思い出します。

    摩耶ロープウェイ、真夏は夜まで営業しています。
    六甲山よりここからの方が夜景は綺麗です。
    1000万ドルの夜景はお薦めですよ。
    2012年01月14日 23:22
  • yoppy702

    全く無知だったのですが…
    摩耶山という名は、空海が天上寺に摩耶夫人の像を安置した事に由来するんですね。何気なく、摩耶山と言ってましたが、初めて知りました。
    一目惚れ…とても、良く解ります。(^^ゞ

    「3分歩いて5分の休憩」、「5分歩いて3分の休憩」のやりとりはイイですね。こんな歩きもとても楽しそうです。
    「のんびり歩きのお三方なので、振り返って待ちます。」の後の写真がとても素敵です。

    アイゼン不要でも、結構、薄雪があり、池面も薄氷ありで、かなり冷え込んでましたでしょ?
    やっぱり、こいう冷えた身体には、打ち上げは必要ですね。
    2012年01月15日 16:06
  • アルクノ

    yoppyさん、気持ち玉もありがとうございます。

    私の一目惚れの気持ちを理解して頂いて、とても嬉しく思います
    空海が持ち帰った摩耶夫人像は昭和51年にお堂と共に焼失しましたが、ご本尊なので作り替えられました。
    ですので、この大理石像はご本尊ではありませんが、私はご本尊様と申しても過言ではないと思っています。
    インドの彫刻家、ラム・ラタン・ジャイミニさんは手放すときに涙の別れではなかったか、とさえ思ってしまいます。
    それほどに作者の優しい愛情を感じ取ることができます。


    このグループでは、思ったことをそのまま言い放つアリマさんがリーダーなのかも知れません。
    私もタジタジです
    風も無かったので普通のペースで歩いていれば寒くはないのですが、度々の休憩で体が冷えました

    打ち上げは春夏秋冬ですが^^;
    この時は温まりましたね。
    2012年01月15日 16:50
  • うらしまおばさん

    無事カエルちゃんのマフラーがいいですね。カエルの首ってつるんとして何にもないから寒そうだもの。
    2012年01月15日 18:44
  • KURI

    見下ろした大阪の街並がくっきりと見えて美しいですねー。これの夜景を想像すると、1000万ドルと評されるのも理解出来ます。
     摩耶夫人像もなんと自信に満ちあふれた美しい表情なのでしょう!
     不動明王もイケメンですし、マフラーをしてもらったカエルまでイケメンに見えてきます。

     生中4杯で1100円は安いです。そして、適当量が4杯は多いです。(^_^)
    2012年01月15日 19:04
  • アルクノ

    無事カエルちゃんのマフラーは、心優しいうらしまおばさんの様な方が巻いたのだと思っています。
    気持ち玉もありがとうございます。
    2012年01月15日 19:42
  • アルクノ

    KURIさんの所からだと、1000万ドルの夜景を眺めると、何処かでお泊りしないといけませんね。
    でも、それだけのお値打ちものですよ。
    私の注目点を色々と挙げてもらってありがとうございます。摩耶夫人像を見る為にも是非お越しください。

    私が4杯も飲んだので、他の方は割り負けしています
    でも一人で来ても、お安いので安心して下さい。
    2012年01月15日 19:52
  • てくてく

    好天と薄雪、穂高湖も一部凍っていて、絶好の山歩き日和でしたね。
    天上寺も立派になっているので、拝観も楽しいし^_^
    又、又、で云う事なし。
    ^0^
                        てくてく
    2012年01月16日 20:00
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとうございます。
    雪が少ないのが残念でしたが、周りは冬景色が広がっていましたよ。
    何度も訪れている天上寺ですが、今回も楽しませて頂きました。
    これで、生中4杯は私にとって当たり前のこととなりました
    2012年01月16日 20:18

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