近江富士(三上山)と近江富士花緑公園(2011.12.15)

順位 9位 アクセス数5259(2019.6.30調査)

三上山(みかみやま)は滋賀県野洲市に座する標高432mの山です。
本年4月に実施した京都一周トレイル第2回で比叡山から坂本へ下った時に、駅のホームからその秀麗な姿を眺め、何れ登りたいと思っていました。

ケンさんが滋賀県野洲市観光物産協会から取り寄せた案内パンフレットにはこうあります。
「三上山登山道は中高年者にとっては中級レベルの山。山頂までの登山ルートは三上側から表登山道と裏登山道の2ルート、近江富士花緑公園からは1ルートが整備されている。いずれのルートも登山口から山頂までは約40分で、誘導看板をはじめ急坂には丸太階段や手すりなどが設置されている。・・」
更に表登山道については「進入路から登山口の妙見堂跡までは石段が続く。山頂付近は急坂や岩場が多いので健脚向き。」とあり、
裏登山道については「進入路から登山口の天保義民碑までは舗装路。表参道よりはゆるやかでファミリーや初心者向き。」とあります。
ということで、裏参道を登って近江富士花緑公園へ下るルートをとることにしました。

コースは、JR野洲駅→滋賀バス(9:00)→御上神社(みかみじんじゃ)前下車~御上神社~裏登山道~打越~三上山(昼食)~花緑側登山道~花緑公園~西ゲートバス停→滋賀バス(13:38)→JR野洲駅。


予めケンさんに青春18切符を購入していただき、JR神戸駅に5名が集結。
駅への出入りはその切符を提示して、金魚の糞のように連なって行けばOK!
7:16発京都方面への新快速に乗車する。
大阪へ向かう通勤電車のようで、満員ギュウギュウ詰め状態です。
私たちは遊びに行きますが、お勤めの方はご苦労さまです

尼崎で大勢の通勤客が降りたので、女性3名が着席。
私も次の大阪でそのボックス席に座り、4名が歓談できるようになりました。
ケンさんは隣のボックスに座っています。

大阪から大きなバッグを持った観光客が乗車してきました。
敦賀へ向かうらしく、車内放送を聞いてパニクッています。
「京都駅で切り離しを行います。敦賀へ向かうのは後ろ1号車から4号車、長浜へは5号車から8号車・・」
乗車しているのは5号車なので車内放送をよく聞けば分かるのに、前へ行けばいいのか、後ろへ行けばいいのかと意見が飛び交い、慌てています。
私が「京都で降りてゆっくり後ろへ行けばいいですよ、切り離しから発車まで時間があるので大丈夫です♪」と教えると安心して落ち着きました^^。

徐々に乗客も減ってきて、野洲駅で降りますが、なんとケンさんが寝てる。
揺すって、起こして、下車した5名が改札に向かいます。
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駅の時計は8時49分でした。
(以下の写真もクリックすると大きくなります。)

9時発、北山台団地行き滋賀バスに乗車します。
220円払って御上神社前で下車。
乗車は5分間だったので、歩いても苦にならないくらいの距離だと思います。


いつものように前置きが長くなりましたが、ここからがスタート。
その御上神社鳥居の脇に神社の由緒などが書かれた看板があります。
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オリジナル写真ですので興味のある方は拡大させてお読み下さい。
御上神社は三上山を神体山とし、天御影之神を祀っています。
本殿は国宝で、拝殿や楼門は国の重文に指定されています。
その国宝とある本殿を拝見したいと思いました。
鳥居を潜って、
平坦な舗装路を歩きますが、ここで本日の参加者を紹介します。
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右からモクさん、ケンさん、アリマさん、ミドリさんです。
後ろでカメラを持つのは、毎度実況中継担当のアルクノ。

私がささっと前に出て参道を撮影しますが、よく手入れされた落ち着いた雰囲気。
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社務所はまだ閉まっている感じでした。

その先にある楼門です(9:13)。
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左右に弓を持ったお方が座っていました。
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神社内で鳥の巣などを作られては困るとして見張っているのでしょうか。
中に入ると拝殿前ではお正月に備えて大掛かりな準備をしていました。
その奥に国宝の本殿があります。
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建立年代は明らかでないそうだが、鎌倉時代のものと推定される見事な屋根の造りです。
手前にも社があるが、その右脇には小さな三宮神社がある。
角度を変えて撮影。
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神社を出ると大きな駐車場がありトイレも完備されていました。
年が明けると大勢の参拝客で賑わうのでしょうね。

目指す山を右に見て進むと、
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登山道への案内標識があるが、三上交差点の向こうにコンビニも見える。
そこで私はワンカップの日本酒2本とおにぎり2個を購入。

交差点を渡っても道標は整備されており、地図を広げる必要もないほどです。
何時も街中で迷子になる私には嬉しい取り計らいでした。
道標に従って舗装路を歩むと、
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天保義民碑がある。
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この天保の熱(ほとおり)と書かれている写真も縮小していないので拡大させてご覧ください。
「天法13年(1842年)当地で起こった天保一揆の犠牲者を顕彰し、その義挙の精神をいつまでも後世に伝え、義民の遺徳を偲ぶために保民祠は明治26年(1893年)に天保義民碑はその2年後に建てられた・・」との説明が脇に有りました。
これがその保民祠で、
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次に天保義民碑です。
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そこから直ぐ山道になるが、登山口には大掛かりな猪退けの柵がある。
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この山、俵藤太むかで退治伝説の舞台になったそうで「むかで山」としてもあるそうです。
ここから山頂までは1.3kmで、山頂から花緑公園までは1.5km。

入って直ぐに分岐があって、(表示がある)右が裏登山道です。
なだらかな道から徐々に急坂になっていく様子がこれらの写真でお分かり頂けるでしょうか。
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この辺りまでは楽しい山歩きでした。
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この上に打越があって、汗を拭うため5分間の小休止(10:01)。
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ここまでの道は、地図によると「女山の谷」とある所に横たわっています。
その女山はここから直ぐ右にあるが、登りませんでした。
直進して向かうのは中段の道で、ほぼ等高線沿いにこの山を取り巻いている周遊路です。
山頂に向かわず、ここから花緑公園に行くことができます。
人気のある山のようで、短い休憩中に何人ものハイカーが行き交いました。

左に向かうが、ここからはハードな道になります。
地元の方が言う「幼稚園児も登る山ですよ♪」はチョッと信じられない。
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もしかして、この地方ではマッチョな幼稚園児が多いのだろうか、とさえ思ってしまいます。
「緊急連絡ポイント C-―4」とあるところは平坦なので、また休憩です。
上がってくる山友を待ちます。
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チェーンを掴んでよじ登ったあとも岩場が続きます。
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地元の方はこのような山道を「ゆるやか」と言うのでしょうか!
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ここで私達よりやや若い女性2人グループに出会います。
地元の案内パンフレットに書かれている内容に?の私は、花緑公園への下り道について聞いてみます。
心配げな私の思いを察してか「階段が多いけど大丈夫、大丈夫!」と言うことでした。
花緑公園から来たのではなく「下に車を置いてあるので同じ道を下ります」と・・。
「気を付けて」と言って別れますが、直ぐ小さな祠のあるピークに出る。
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山頂ではなく、下ると「苔が谷」と呼ばれる所がありました。
この岩の上に立つと、
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下界が望めます。
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登りつめると御上神社奥の院としての祠があり、御神体のような岩もありました(10:47)。
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その下には展望台と表示がある急坂の岩場に絵地図があった。
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表登山道はこの岩場を登ってくることになるので、こちら側を選択しなくて良かったと思った次第です^^)
遠くを眺めると、琵琶湖の向こうにぼんやりとした比叡山が座している。
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4月でしたが、今立っているこの山を眺めた坂本駅はどの辺りでしょうか。

時間的にはまだ早いが、ここで昼食です(10:55~)。
皆さん、朝5時前後の起床なので、お腹の気持ちとしてはいい頃合でしょうか。
寒かったが後ろの樹木が風よけになりました。
カレーうどんにお湯を注いで5分待っている間に、スタート時コンビニで購入したおにぎり2個を頬張ります。
あったかカップ麺を食べ終えると、ミドリさんとモクさんから大振りのみかん。
アリマさんからはお菓子とスティックパン。
満腹になって下山です。

曇天でしたが、立ち上がると雲の間から光が射し込んでいました(11:21)。
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戻って、奥の院から
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左側に本来の山頂があります。
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ここで集合写真を撮影したが、後日お渡しします。

この先で急坂階段下りがあります。
選んだ一般コースにもチェーンが取り付けられていました。
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2コースある内の「健脚」は階段で直に下るコースで、「一般」は階段もあるが水平道もあり、「健脚」を横切りながらのジグザグコースになります。
これが水平道ですが、
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この先で階段下って、健脚コースと交差します。
交差するとき、この「健脚」階段をジョギングするように下る女性がいました。
追っかけるようにして、下った先でお話を伺うと、一呼吸おいてまた山頂へ向かうそうです。
私と同世代のような地元の女性でしたが、昨日も登りました、とのことです。
ドヒャー&ドヒャーです。
このとき、「幼稚園児も登りますよ♪」の言葉があながち嘘では無いような気がしてきた。
ここにお住まいの方々は私達とはレベルの違うタイプのようです。
下ってくるケンさんとモクさんですが、その後ろ、スタスタ登って行くのがその方です(12:04)。
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右に登山案内板があるが、ここから先は幼稚園児どころか幼児でも歩ける平坦で広い道でした。

もう安心と、屋根のある休憩所で一休み。
ここでやっとお酒の出番が回ってきました^^)
270mlのジャンボ・ワンカップです。
モクさんにミドリさんはご遠慮ということなので、ケンさん・アリマさん&私で分け分けします。
楽しい休憩を終えて席を立つところ(12:18)。
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花緑公園に着くとロッジがあります。
これは比良邸ですが、
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個人の御宅ではなく、施設利用を申し込めば宿泊や休憩ができるそうです。
下に雲仙や伊吹と書かれたロッジもありましたが、月曜日が休館日です。

トイレもあったので拝借します。

BBQ設備のある横を進むと右手に植物園への木橋があったが、今は何も無いでしょうと通り過ぎます。
その奧、広い公園内にある藤棚でバスの時間まで休憩です。
幼児とそのお母さんが散歩していました。
公園内で撮影した近江富士二景(12:37)。
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アリマさんとミドリさんは、遊び足りないのか、エネルギーがあり余っているのか、アスレチックス遊戯で体を動かしています。
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モクさんの万歩計で確認してもらうとここまでの歩数は13300歩。
湊川駅から集合場所の神戸駅まで約1.5kmを歩いてきたので、本コースの御上神社バス停からここまでの距離は、約5.5kmでしょうか。
消費エネルギーは271キロカロリーと表示しています。
ここでの休憩中もあれこれ食べながら、ケンさんからはホットココア。
摂取カロリー合計はその数倍になっていることでしょう^^)

西ゲートのバス停で、13:38発滋賀バスに乗車してJR野洲駅に向かいます。
代金は350円でした。

野洲駅で14:00発の播州赤穂行き新快速に乗車しますが、ガラガラです。
女性3名とは別のボックス席に座り、ケンさんと私でミニ宴会。
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2本買っていて良かったと思った次第です、
アテもあるんだったら、3本買っておいても良かったデスね。

京都から混んできましたが、私はザックを抱えてウトウト居眠りしてしまいました。

神戸駅で、ケンさんとは来週の忘年会も宜しくと言って別れます。
ケンさん、発案と調査、資料の取り寄せと切符購入もありがとうございました


ダラダラとした長文を最後までお読み頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント

  • てくてく

    霞んでいますが、琵琶湖・比良山よく見えていて、いい眺めですね。
    中腹から岩道の急登、下りは急降下、気の抜けない山歩き、お疲れ様でした。
                        てくてく
    2011年12月17日 09:44
  • KURI

    「幼稚園児でも」というのは本当の話で、よく見かけます。特に最後の岩場のあたりは好きなようでジャングルジム感覚で笑顔で登ってます。うちの娘を連れて行った時も、「またあの割れ岩に行きたい!」って言っていました。表登山道にある「割れ岩」は大きな石が半分に割れてその狭い割れ目を通過していきます。
     ワンカップが美味しそう!やっぱりこの季節は日本酒がいいですよねー。(^_^)
    2011年12月17日 11:52
  • yoppy702

    ボクのガイドブックにも、
    三上山は、中級になっています。
    写真を見てると、
    「幼稚園児も登る山ですよ♪」
    ウソデショ~ってな感じですよね。
    仰るように、ここにお住まいの方々はレベルがちがうんですかね…それっと、マッチョな幼稚園児…
    でも、登って面白いコースですね。
    ワクワクしました。(^^)
    2011年12月17日 12:20
  • アルクノ

    てくてくさま、気持ち玉もありがとうございます。
    この山の形を見れば急登と急降下は仕方ないとは思いましたが、ハードでした。
    時間的にも遠いので、私はこれ一座で十分でした。
    2011年12月17日 13:08
  • アルクノ

    KURIさんの娘さんもお気に入りの山ですか!
    「小学生並びに幼稚園児でも登れる山」としてインプットするようにします
    狭い割れ岩を通るわけですね。
    何時か表登山道も挑戦しないといけません。

    もうビールは寒いので、ワンカップが登場するようになりました^^)
    その内、焼酎お湯割りが登場するかもデス。
    2011年12月17日 13:21
  • アルクノ

    yoppyさん、気持ち玉もありがとうございます。
    yoppyさんが登られたときに幼稚園児が居ましたら報告お願いします
    裏登山道でも充分にハードで山に登ったという気持ちにさせてくれました。
    また相場振山へ向かう縦走コースもあるようですが、変化があるのでこの山だけでも満足できると思います。
    2011年12月17日 13:31
  • サラ&メル

    三上山を見ては、俵藤太秀郷のオオムカデ退治の話を聞いた昔を懐かしく思い出しました。
    近江平野から立ちあがった見晴らしのよい山ですね。
    2011年12月18日 00:44
  • アルクノ

    サラ&メルさん、気持ち玉もありがとうございます。
    むかで伝説があることは知りませんでしたが、登山口にある案内で知りました。
    退治したおかげでしょうか、登山道ではそのようなものはいませんでした
    見晴らしが良くていい山でしたよ。
    2011年12月18日 09:06
  • アルクノさん
    いつもありがとうございます。滋賀に居ながらまだ三上山は登ってません。申し訳ございません。来シーズンはチャレンジします。
    2011年12月20日 22:35
  • アルクノ

    彩さん、ありがとうございます。
    私も幼稚園児の時はとても無理だったと思いますが、60年以上近県いながらやっと登ったのです。
    是非来シーズンに登ってみてください。
    2011年12月20日 22:51
  • やまや

    近江富士ですよね♪知っていますよ♪車で走っているとピラミダルな山が良く目に付きますね!
    2011年12月21日 00:55
  • アルクノ

    やまやさん、気持ち玉もありがとうございます。
    やまやさんだったら、息子さんと一緒にジャングルジム感覚で表登山道をささっと登ることだと思います。
    2011年12月21日 08:43

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