過去、3月・4月・7月・8月・10月と回を重ね、六分割してやっと歩き終えたことになります。
第2回(4月)の「京都一周トレイル-銀閣寺から比叡山まで(2011.04.13)」は現在私の記事の中ではアクセス数トップ3で、沢山の皆様に見て戴いて大変感謝しています。
ここにお礼を申し上げます

前回の二ノ瀬から高雄へはこちらをご覧ください。
https://arukuno.seesaa.net/article/201110article_7.html
慣れない為の迷い道や観光を兼ねての寄り道もありましたが、結果的には主導したO型衆の大雑把で明るい性格がもたらしたハイキング行脚だったように思っています。
幾多の苦しみを経たのちに喜びがある「人生行路」のようなハイキング&ウォーキングにもなりました。
最終回になった今回もそのようなことが凝縮されていて、よくよく考えて設定している京都一周トレイルだなぁと思った次第です。
当初、この京都一周トレイルを甘く見ていた私ですが、ゴメンナサイと言いたいです。
また、このシリーズを読まれた多くの方が、チャレンジされることを切に望んでいます。
この最終回に撮影した写真は264枚で、厳選しても1回の記事には収まりきらない為、前編と後編に分けました。
前編は高雄から昼食場所の化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)迄。
後編は化野念仏寺の境内散策から苔寺ゴールを経て阪急上桂(かみかつら)駅迄を記述します。
今回のコースは阪急・西院駅9時集合→(駅前)京阪バス・西王路四条9:11発・8系統高雄行=(終点)高雄下車(9:47)~神護寺(じんごじ)~清滝~六丁峠~化野念仏寺(昼食)~嵐山・渡月橋~松尾山(山頂はパス)~苔寺~阪急上桂駅(15:36)→打ち上げです。
歩いた距離は、「松尾山」山頂巡回路を差し引き、コースには含まれていない「神護寺」山門往復を加えて、約16kmになります。
天候は曇りでしたが、自宅を7時時過ぎに出て最寄駅に向かう。
西方面から参加の遊子さんと落ち合ったわけではないが、ネット検索で乗車時間を決めている二人なので前回同様新開地駅で合流することになりました。
見ると足元が真新しい赤を基調にした登山靴。
軽いトレッキングシューズではなく、春夏秋とスリーシーズンは使える登山靴だそうです。
日本アルプスにも登るようになり「山ガールさん」なんて呼ばれる軽いハイカーではなく、これからは重いテントも担ぐことになる山女を目指しているそうです。
(そうですよね^^)
話し込んで、乗り換えの十三駅を乗り過ごしそうになりましたが、無事下車して京都線に乗り換え、西院駅で下車。
直ぐ近くの西王路四条バス停でリーダーのSugarさん&このトレイル初参加でSugarさんの(携帯)タダ友のNさん、更にケンさんも待っていました。
今回の参加は以上5名になります。
Nさんは昨年の播磨アルプス縦走(2010.10.23)に参加していて、私は直ぐに分かりましたが、説明しないと分からない参加者も。
ということで全員が顔見知りでした。
Nさんの血液型がB型ですが、結束が堅いが心も広いO型4人衆なので直ぐNさんを受け入れ、和やかな京都トレイル最終回になりました。
前置きはこれくらいにして本題に入ります。
(写真はクリックすると大きくなります。)
少し遅れ気味に来た高雄行きバスに乗車して、終点で下車します(9:47)。
紅葉の
残骸が沢山残っていたバス停です。
やや戻って、宿の横から下るが、その下に観光地図があります。
見上げると枝しかありませんが、落ち葉となって階段に敷き詰められた紅葉を踏みながら下ります。
うまい具合に今日の参加者が整列してくれました。
前から、京都一周トレイルの地図を眺めるナビ担当の游子さん、グループ重鎮のケンさん、リーダーのSugarさん、トレイル初参加のNさんです。
その手前でカメラを持つのは、実況中継担当のアルクノ。
この地図看板の横に北山コース標識90番があります。
更に、立て札には高雄神護寺まで約10分とあります。
ここからのトレイルは平坦な道が続くので上ってみましょう、ということになりました(10:03)。
長い階段が続くが
一気に登って、7分後には門の前。
「準備運動終了」と私が言って、入門はせずに下ります。
下りでは余裕があるので、周囲を見回しながらになります。
これは硯石ですが、弘法大師の空海がこの寺での講義用テキスト作成に使用した物ではありません^^)
大師様がここで墨を沁ませた筆を対岸に投げると、見事な漢字四文字を額に書き上げたと言われています。
大層ファンタジーなお話ですね。
その前に硯石亭がありますが、ファンタジーな甘酒や冷やしあめが頂けるかも知れません。
階段を下り終えたのは10分後で、上りより下りの方に時間を多く要する私達でした。
ここから清滝までは3.2km。
右下を流れる清滝川を眺めながら林道を歩くようになるが、このようなコンクリート橋が二ヶ所ありました。
ここに鉄路が敷かれていたのでしょうか?
歩きやすい林道を進むと、
標識91(10:40)があり、下って対岸へ橋を渡る。
そこからは川沿いを歩きます。
約10分後には川筋と別れて山に向かう。
標識92で折れて、さらに登ると舗装路に出ます。
舗装路に上がると、「京都一周トレイル北山西部案内図」の看板があります(10:57)。
ここから清滝までは0.7kmで、平坦な林道歩きの後、清滝・金鈴橋の前に標識94がある。
その右に愛宕山登山道があり、これから登るという方が立っていました。
私たちは来年、愛宕山に登ることを計画しています。
休憩後古めいた町中を歩き、トレイル委員会の説明には猿渡橋とある「西山コース」がここから始まる。
清滝バス停はここからの階段上にあるらしい。
西山コーススタートの標識1がある清滝川に架かる「とえんきょう」と書かれた赤い橋を渡って右に下る。
下ると清滝のことを詠った与謝野晶子の句碑があった。
せっかく下ったのにその先で階段上がって鉄橋を渡って、また対岸へ下ります。
対岸には西山コース標識2がありました(11:21)。
この辺りから、私達に対向して歩いてくる多数の人に出会うようになる。
なかには一眼レフを抱えて来る人も。
川縁には焚き火をしながら食事中の人もいました。
明神谷の橋を渡ると、
標識3があるが、そこから暫く岩だらけのゴツゴツした道を歩くので、滑らないように注意したい。
川の水が綺麗で見とれてしまうが、岩場歩きなので足元はしっかり見て行かねばならない。
水平路になった先に標識4があり、増水時に流されないようにと架け替えられた低いコンクリート橋を渡る。
ここで再度、参加者の紹介です。
左からリーダーのSugarさん、Nさん、游子さん、ケンさんです。
上がると舗装路に出てこのような東海自然歩道を示す道標がある。
東海自然歩道は東京の高尾まで続いているそうです。
道標は京都一周トレイルと合わせて確認しましょう。
ここからジグザグに舗装路を歩いて標高差100mの六丁峠を目指す。
ある程度上がると保津峡の素晴らしい景色が眺められます。
上り詰めたところに標識6があるが、そこが六丁峠(12:03)。
なだらかで歩きやすい舗装路を下ると急なカーブの左手に標識7がある。
嵯峨天皇皇后嘉智子(壇林皇后)嵯峨陵参道とあります。
やがて、町中へ降りてきます(12:14)。
標識8は鳥居本といわれる所で、時代劇に出てきそうな雰囲気ですが、
鮎料理で知られる有名な平野屋です。
手前には高級車が止まっていた。
「雪が降ったら綺麗だろうな」と思いつつ、シャッターを切っているのでしょうか?
遊子さん。
葺き替え作業中の屋根もありましたが、職人さんはお食事中でした。
歩いているのは観光客ばかりで、
私達のような格好で歩いている者は居ませんでした。
化野念仏寺を通り過ぎようとしましたが・・、
ここはSugarさんのオススメで、遊子さんも写真を狙っていて、私も昼食場所にどうだろうか、と言うことで入ることにしました。
入場料は500円です。
化野念仏寺は浄土宗の寺ですが「この境内にある八千体と言われる夥しい数の石仏や石塔は明治36年頃、化野に散在していた多くの無縁仏を掘り出して集めたものです。毎年8月23日と24日の地蔵盆に行われる千灯供養は幽玄な夏の風物詩である。」
と京都一周トレイル委員会の説明にあります。
入るとまだ紅葉が残っていました。
お寺なので鳥居じゃ無いと思いますが、この王と表示しているような建造物の向こうにベンチもある広場で昼食です。
紅葉ワンポイントを眺めながら・・。
12月に入ると私はカップ麺がランチになります。
「お湯を注いで3分待つ」と発すると、ケンさんが「待っている間に・・」と、巻き寿司二切れをくれました。
美味しかったです。
昼食後の境内散策は後編で紹介します。
この記事へのコメント
遊子
最後の京都トレイル。
水際を歩き、杉林を歩き、竹林を歩き、
清々しいハイキングになりました。
ありがとうございました。
で、、東海自然歩道
http://www.tokai-walk.jp/index.html
一回5H位の日帰りでコースがあります♪
なんだか、嬉しくなりました(笑)
アルクノ
京都トレイル最後にして、最高のハイキングだったのではないでしょうか。
アハッ、早速「東海自然歩道」の準備ですか(笑)
遊子さん、アルプス歩きの合間を縫って、日帰りで、行く訳ですね♪
後編は暫くの後、仕上がりますので・・。
てくてく
いよいよ、トレイル・ゴール間近ですね。
てくてく
風子
ソレを厳選、また厳選して最終的に10枚~20枚までに絞ります
ただ、その作業もけっこう手間なので、「こんなことなら写さなきゃよかった」と毎回反省しながら、またもやイッパイ撮ってしまいますo(^▽^)o
以前やっていたスライドショーがあれば、そこでまとめることもできたのですが・・
アルクノ
紅葉がほぼ終わっていたのが残念でしたが、なんとかゴールまで辿りつけました。
アルクノ
風子さんのお気持ちもよくわかります。
私のように写真を撮り過ぎるのも考え物だと思いますが、これも性分でしょうか。
私は歩いた道程を写真で説明しようとしているので、数多く撮れば選択の自由があり説明がしやすいということもあるんです。
しかし、今回は写真の整理と執筆にかなりの時間を取られちゃいました
yoppy702
それまでは、安易な歩き程度の感覚だったのですが、少しだけでも歩いてみて、面白い、楽しいコースが用意されているんだと感じました。
アルクノさんの記事を読んで、写真を拝見していても、その事がよく解りました。
さて、後編に向かって歩いて行きます。
アルクノ
皆さんに「京都一周トレイル」を歩いて欲しいと思っています。
この記事を読んで歩かれる方が増えれば、それこそ私の望んでいることなのでとても嬉しいことです。
でも、後編はちょっと厳しいコースが待っていますよ。
うらしまおばさん
アルクノ
そうですか、感受性の強い人はそう感じるのでしょうね。
八千体ですから、そういう気持ちになるかもですね。
落ち葉を沢山被って、寂しげでした・・。