参加は何時ものモクさん、ミドリさん、アリマさんとアルクノ。
抱いた地図です。
クリックしてご覧ください。
(以下の写真もクリックすると大きくなります。)
今回は街中ですのでルート説明の記述は簡単にして、訪れたポイントの写真が主体になります。
9時半ごろ三田駅に集合して、神鉄スタッフさんからタイトルに書き入れた2ヶ所の有力情報を仕入れ、4名がスタートする。
最初に訪れたのは、スタートの三田駅から歩いて15分位の所にある「旧九鬼家住宅資料館」。
土間から靴を脱いで上がると、時代劇に出てきそうな暖房器具が置いてあります。
火は入っていませんが^^。
次に、見事だと思ったのは、この文箱。
上の箱を少し大きくして、乗っけていている形です。
その関係で上下シンメトリーではありませんが、バランスのとれたデザインになっています。
材質感を残した紅い下地塗りの上に、漆黒が光っています。
ハートマークもあるので、明治の時代に作られた女性用ではないでしょうか。
これを拝見できただけで、今回来た価値があると思いました。
建物内外全ての撮影は自由なので、太っ腹の管理者さんに感謝です。
水墨画が掛けられた大きめの床間の、
横にある造りです。
この九鬼家住宅は明治初期に建てられ、平成10年には兵庫県重要有形文化財に指定されています。
その関係で、保存にあたっては85%が元のままであることが要求されます。
その為、柱をそっくり替えることができずに少し継ぎ足したような所もありました。
古い建築物なのに耐震性も要求されるので、押入れの中は改造してこのようになっています。
古びた箪笥は、古びたまま置かれていましたが、
耐震補強は必要がないほどに、頑丈そうでした^^)
室内から眺める庭にある蔵です。
天井から下がる裸電球と趣のあるフードですが、この白熱電球もこれからは保存しておかないといけませんね。
我が家でも蛍光灯電球に、更にLEDへと時代は動いており、白熱球の生産中止はすぐそこまで来ています。
縁側から見た庭と外塀です。
土間に降りると昔のままの駕籠が置かれていた。
庭に出て、裏から2階を見上げます。
明治8年頃に建てられた擬洋風建築といわれるもので、所謂和洋折衷です。
洋風の2階ですが部屋の中は畳敷で、土壁のままではなく壁紙を使っているそう。
よって、2階の内部も和洋折衷ですね。
この建物は三田藩家老職を代々務めた九鬼家の住宅として建てられました。
設計は当主であった九鬼隆範(りゅうはん)自らが行い、その設計図面も残っています。
その九鬼隆範(1885~1908)について少し記述しましょう。
隆範は天保6年、越賀六兵衛の三男として三田屋敷町に生まれ、藩校造士館に学ぶ。
砲術及び用兵学を幕府兵学者や勝海舟に学んだという。
後に川本幸民の三田英蘭塾にも学ぶが、その能力が認められ家老九鬼隆継(たかつぐ)の養子になる。
鉄道創始の功労者佐藤政養に従って鉄道技術官となり、各地の鉄道の測量や設計に従事することになる。
明治41年に風邪をこじらせて亡くなったとあるが、享年74歳。
内覧を終えて外へ出るとき、案内してくれた方の操作でしたが、このように玄関の戸が上下に動くのです。
重い戸が軽く動かせるのは、この上に滑車があって、この戸と同じ重量の砂袋でバランスをとっている為ということです。
設計者、九鬼隆範の頭の良さが光っていると思いました。
お礼を述べて外へ出ます。
外へ出ると開館時期が書いてありますが、秋季は11月30日迄で、冬期は12月25日からです。
(詳細はクリックしてご覧ください。)
本日12月1日ですが時刻を早めて特別に開館しているのは、神鉄ハイキングスタッフさんの力添えがあってのことでした

そこからすぐの所に三田城址があるが、
現在その敷地は三田小学校になっている。
角には三田藩最後の藩主になった九鬼隆義のことが書いてあります。
これもクリックしてご覧ください。
白洲退蔵の抜擢や川本幸民の重用など、人材育成に尽力したことが書いてあります。
白洲退蔵は三田藩の財政を立て直した立役者でした。
関連して、白洲退蔵の孫、白洲次郎についも記述していますので興味のある方はこちらをご覧ください。
https://arukuno.seesaa.net/article/201010article_12.html(過去ログです)
天満神社に立ち寄ったあと、真言宗 如意山 金心寺(こんしんじ)に向かいます。
身長が様々な石仏や地蔵さんが整列して迎えてくれました。
ここの御詠歌です。
三田を三つの田なぞらえ、植えたものの成長を歌にしています。
その成長を願うのでは無く自らが成長していくことを誓っているようで、いい御詠歌だと思いました。
境内を廻ると、終わりゆく紅葉がまだ光っていました。
この空洞の下には地面までが露出しており、
朽ち果てたようなお姿ですが、
どっこい、まだ生きていて枯葉を何枚か付けていました。
通常であれば伐採するのでしょうが、命あるものを大切にしている住職さんの想いが感じられたような気がしました。
新たに整備された公園を下って、心月院に向かいます。
公園の時計は、丁度10時半でした。
途中、新鮮野菜や果物を販売している、「たかちゃん」に立ち寄ります。
車でピーポー鳴らしながら我が家の近くまで販売に来てくれる焼き芋は一個500円ですが、ここは200円!
アリマさんが一個購入して4つに切ってもらい、直ぐの心月院へ。
珍しいお話が色々伺える住職さんはいませんでしたが、
その縁側に座って、4分の1のほこほこ焼き芋を頂きます。
ここまでのエネルギー消費はほんの僅かですが、カロリー補給です^^)
トイレ休憩も終えて元来た道を下ると、横幅LLサイズのスタッフMさんが、丸ごとの焼き芋を頬張りながら笑顔で登ってきました。
「ちょっと量が多いで~」と言いながら。
多分、全部食べるのでしょう^^)
締めに立ち寄った場所は、「さんだ歴史資料収蔵センター」です。
入館するとき、直ぐ桜茶をご用意しますからと言われる。
何時もここを訪れるのを楽しみにしていますが、その都度種類の違う三田の歴史に関係するものを展示しています。
今回は近代に入ってからで、三田特有の物というわけでは無かったのですが・・。
私は知らないが、他界した母が見たら懐かしいと思うかもしれない昔のあかりの道具達。
次はかなり古い教科書の展示。
こちらの方は触って見ることができる戦前の教科書、復刻版。
参加者の一人が、私が使っていたのはコレ!と言って取り上げていました。
撮影するため、頂いた桜茶を横に置いていますが、塩味が効いた香り高いお茶でした。
さて、ここでクイズです。
マッチ棒を3本動かして四つの四角を三つにしてください。
マッチがなければ、同じ長さに切った紐を使ってもいいでしょう。
たとえ正解しても、お茶も出ませんが・・。
このように頭を使う遊びは昔からあったようです。
そこから帰路へ。
途中、通過する小寺公園は小寺泰次郎の出生地でこのような看板が立っています。
(拡大すると読みやすくなります。)
神戸の発展にも尽力した小寺泰次郎の屋敷跡は兵庫県庁の直ぐ北にあり、相楽園として公開されています。
春のツツジや秋の菊花展で市民に親しまれている相楽園です。
この公園で、先程のスタッフMさんグループがお食事中でした(11:35)。
今日は距離が短いので全然疲れませんね~と言うと、羽束山へ登ってきてくださ~いと言われちゃいました。
羽束山は三田駅から山頂まで所要2時間ぐらいの山です(今年6月の過去ログにもありますが・・)。
勿論その山に登ったりはしませんが、ゴールの三田本町駅に立ち寄ったあと、昼食場所を求めて彷徨い歩く。
今回は終了時刻が丁度昼になると思い、前もって配っておいた予定表に従って各自弁当を持参していないのです。
丁度良さそうな寿司を主とした和風レストランがあったので入る(11:57)。
4人部屋の半個室の様なところへ案内されました。
アリマさんと私、各々日本酒は決まったが、メニューが多すぎてあれこれ迷うこと約10分。
頼んでからも、混んでいたので料理を持ってきたのは約30分後。
私は燗酒のアテに、にぎり寿司!
プラス、暖かいうどんのセットでした。
半日でしたが、今日も楽しいウォーキングで、歴史の勉強にもなりました。
スタッフのMさん、これからも宜しくお願いします

私は宣伝にこれ努めますので、魅力ある企画をお願いいたします

長文を最後までご覧頂き、ありがとうございました

この記事へのコメント
うらしまおばさん
アルクノ
気の合う仲間は、ほんといいですね。
でも、一人で歩くことも結構多いんですよ。
自宅では一人で木を削ったり・・。
このようなタンス、母も持っていました。
捨てちゃいましたが、リフォームすることもできるそうで、置いときゃ良かった^^;
らんたん
ウォーキングされた後、気の合う友達との一杯と食事の楽しい様子が想像出来ます
アルクノ
仰るようにこの文箱、とてもモダンでオシャレだと思いました。ハイカラと言ってもいいですね。
何時もアルコールで締め括っていますが、最近量が増えているので・・。
でも、気にせず、楽しく飲んでいます
KURI
日本人の技術はやはり世界に誇れますよねー。
KURI
すみません、修正します。m(_ _)m
てくてく
九鬼家なかなか良く保存されていますね。訪れてみたいです。
てくてく
アルクノ
その群馬県富岡市の「富岡製糸場」も見てみたいですが、当時このような建築物が全国に何棟かあったそうです。
洋風を取り入れつつ日本古来の技法も織り交ぜているのは当時の大工さんが優れていた所だと、案内してくれた方が言っていました。
二階の壁や天井の壁紙には日本的な襖紙(ふすまがみ)が使われているそうです。
設計図面まで残っているのは稀で、貴重ということになったのだと思います。
アルクノ
冬期は12月25日から1月末迄、春期は3月1日から4月6日迄で、月曜は休館日となっています。
本文に記載していませんが、土日祝日は年中開館しているそうです。
古いブラウン管テレビもあるので昭和の香りも残っています。是非訪れてみてください。
風子
こういった古民家などを観るのは好きです
昔の生活用品とか、コモノなどを観て当時を偲ぶのがなんとも、好きです
前記事のことですが、こむらがえりは就寝中には、時々おこったことはありますが、歩いててもなるものなんですか?・・
あの日おこったのは、就寝中のこむら返りとは違った感じでしたが・それに、その日は何度も何度もその症状が襲ってきて、それ以後恐怖な思いはあります・・
アルクノ
昔の住宅や道具を見るとその時の生活も想像できますね。
最後の三田本町駅へはちょっと寂しい商店街を通りますが、古い建物もあって雰囲気がいいです。
あちら此方に写真のような立て札があり、自然と歴史の勉強もできます。
このコースであれば、足への負担も少なく、安心して歩けると思いますよ。
こむら返りは歩いていてもなるんです。
筋肉は伸ばしたり縮めたりを交互にするほうがいいみたいですが、山登りはひらめ筋を伸ばしっぱなしになるので、その反動で起きるようです。
風子さんの場合は、痙攣でしょうか。
マラソンランナーがリタイヤする原因のトップランクに入っているようですが、オーバーペースになると筋肉内部のエネルギー枯渇で発生するようです。
筋肉が発する赤信号なので、休憩すれば黄色から青に色が変わると思いますよ。
山歩きはマイペースが一番です
軽いアップダウンから再開されてはどうでしょうか。
yoppy702
仕事で時々行くので、
大変興味深く読ませて頂きました。
「耐震補強は必要がないほど…」
ホント、昔の家具って頑丈そうですね。
一生どころか、代々、その家に受け継がれていく品物ですね。
玄関の戸が上下に動くというのは、初めてです。
こんな造りがあったんですね。
マッチ棒クイズが、昔からあったなんて
これもビックリです。
歴史のある町を歩くのって、
目から鱗って感じですね。
アルクノ
仕事で行かれるのでしたら、是非、足を伸ばして訪れて見てください。
心月院は自由に中に入れるいい所です。
住職さんがいれば色んな話も聞けます。
昔の家具は頑丈で、くるいも無いそうです。
アンティークな家具屋で売ってないんでしょうかね。
私もひとつ欲しいです^^)
この玄関の戸は、自然に落ちてこないように、ストッパーの横棒まで設えてありました。
マッチ棒クイズは、明治から昭和初期の教科書があったぐらいなので、そんなに昔とは言えないかもしれませんね。
でも、歩いているだけで、歴史の勉強になるコースでした。
M
アルクノさん、マラソンの応援メッセありがとうございました。沢山、楽しんでまいりました(笑)
今回は平地ウォークなのですね。
史跡や古い家屋などを見て廻るのも良いですね。
ここ最近、めっきり寒くなりました。
風邪などひかずウォーキング楽しんでください。
アルクノ
マラソンの完走、おつかれさまでした。
山も平地も好き嫌いなく歩いています(笑)
歴史の勉強をしながら歩くのもいいですね。
ただ寒くなると、汗をかいたあとが問題で、休憩中は体を冷やさないように気を付けたいと思っています。