今回は、前回の「はんこ立て」が
https://arukuno.seesaa.net/article/201111article_1.html
簡単に出来てしまう人向けの実用的な木工細工です。
実用的木工細工シリーズ②ということになりますね。
かつて、メガネをかけてカメラを持っていれば日本人と海外の人に言われていました。
はんこを持っている日本人に比べて眼鏡人口はやや少ないかもしれないが、それでも数千万人はいるはず。
メガネを愛用している方で木工が好きな人もかなりいるはず。
その人達に向けて、眼鏡ケースよりも使いやすいメガネ置きです。
これは、多少アレンジしていますが、以前木彫りを習っていたときに見せてもらった作品のアイデアを拝借しています。
本文で説明しますが、使う彫刻刀は小学生が持っているようなものではダメで、専門店で購入する必要があります。
材料は下半分をカットした琵琶の木の枝です(写真はクリックすると大きくなります)。
メガネのフレームをなぞるようにボールペンで描きいれます。
目のようなものがありますが、私の目はこの辺にあるのかと、いちびって描いたものです。
これを持って戦いに出かけるわけではないので強度は必要とせず、材料は軟らかい木で充分です。
1日でここまで削ります。
使った道具は上から、クラフトナイフ、丸曲12mm、鎌倉刀12mmです。
丸曲は丸刀の先を曲げたもので深く彫り込むときに使用します。
鎌倉刀はその彫り込んだ部分を滑らかに削っていくために使用します。
12mmとあるのはその彫刻刀の幅で、鎌倉刀はすくい刀とも言います。
他に、丸刀の刃が浅いものを浅丸。
浅丸の先を曲げているものを浅丸曲といいます。
丸曲で深く削りすぎるのを防ぐために浅丸曲を使うのもいいと思います。
彫刻刀は各々二千円チョイ位で購入できます。
途中休んでいましたが作業日数3日で完成しました。
現れた木目がトロンとした眼のようですね。
眠くなったときに時にメガネを置くので、丁度いい按配だと思った次第です。
右の方はこれを移動させるとき持ちやすいようにしています。
メガネを乗せてみますが、大事なレンズの表面は木に触れないようになっています。
立ててみます。
メガネを引っ掛けているのはこの部分。
丸曲12mmで削ったあと、鎌倉刀4.5mmで仕上げています。
フレームの大きさやレンズの湾曲などメガネはそれぞれ違うので、御自身のメガネに合わせて作ってください。
ツヤ出し仕上げのようになっていますが、鎌倉刀で仕上げ彫りをしています。
薄皮をめくるように少しずつ削っていくと自然にツヤが出てくるのです。
木に含まれる樹脂が艶っぽい表情を演出してくれました(?)。
おやすみなさいと、メガネを置いて、
昨日から使用しています。
この記事へのコメント
風子
眼鏡おき
私も何をするにも眼鏡の要るお年頃なんですが、外しためがねをあっちへ置き、こっちへ置き肝心な時に見つからなくて、難儀してます
こういった眼鏡置きがあれば忘れることもないかなo(^▽^)o
アルクノ
そのお気持ちよく分かります。
私は四十代から眼鏡のお年頃でしたが、今回やっと作りました
彫刻刀が苦手の場合は、ナイフで削ったあと、サンドペーパーでゴシゴシすればなんとか使えるようになると思いますよ。
yoppy702
アルクノ
これでメガネのお休み場所が決まったので、メガネ君も安心してると思います
実用性のある手作りでは他にハンガー、靴べら、ペン立て、箸、ペーパーナイフ、各種スプーン等があるんですよ。
これからも思いつくたびに作っていきたいと思っています。
うらしまおばさん
実は私もメガネ派。枕元のメガネを置くところがなく困っているもの…不器用な私が作ると木のギザギザでメガネを傷つけてしまいそうですが。
アルクノ
お褒めいただき恐縮します。
眼鏡各々のオーダーメイドになりますので、価格は眼鏡本体といい勝負になるかも知れません(笑)。
ホント、寝るときにヒョイと枕元に置いて、朝起きたら何処へ?ということが私もよくありました。
必要は発明のなんとかですので、うらしまおばさんも頑張ってください。
かっぱちゃん
木の持つ美しさもあって、あたたかみもある素敵な眼鏡置きですね。
使っていくうちに、もっといい色になっていくんでしょうね♪
アルクノ
気持ち玉もありがとうございます。
木のことをよくご存知ですね。
塗装をしなくても、年月を経れば木に含まれる樹脂で飴色に変化していきます。
木工は気が向いたときにしかしませんが、また宜しくお願いします。
ぴよっち
今回のもイイ味出してますねー レンズの表面が木に触れないようになってるところなどホント心憎いです。
アルクノ
こっちの方はハンコ立てと違って、多少気を使いました。
デリケートなモノを乗せるという意味でネ。
でも、一度経験すると今後の作成は簡単なような気がします。