前回の8月に続いて、
https://arukuno.seesaa.net/article/201108article_7.html
このシリーズ5回目になります。
参加者はリーダーのSugarさん、遊子さん、ケンさん、まゆたさんとアルクノ。
まゆたさんは遊子さんのお仲間で今回初参加ですが、テント担いで日本アルプスを何度も経験済みの健脚さんです。
二ノ瀬から高雄までは京都一周トレイルの地図によると距離は15.4kmで、神戸からの日帰りには丁度いい感じかと思います。
今回も少し寄り道があり、誤差範囲ですがトータルは15.8kmになりました。
高雄に到着後、まゆたさんがかなり歩いたんとちゃう?と言ってましたが、私たちにとっては平均的な距離でした。
当初Sugarさんは清滝まで行くことを考えていたが、そうすると20キロになり、次回最後のゴールまでが短くなるのでバランスを考えて高雄で切る事にしました。
コースは叡山電車・二ノ瀬駅~夜泣峠~向山頂上~山幸橋氷室口~盗人谷一の橋~小峠(昼食)~氷室神社鳥居~沢池~福ヶ谷林道~高雄バス停です。
私は神鉄から新開地駅で阪急に乗り換えですが、そこでバッタリ遊子さんに。
そこから十三乗り換え~阪急・河原町駅下車(徒歩)~
京阪・祇園四条駅~出町柳駅(徒歩)叡山電車・出町柳駅へと向かいます。
前々回の京都一周トレイル・比叡山から大原まで(2011.07.06)とスタート地点への経路が同じで、電車の乗り換えは経験済みということで出町柳駅集合となりました。
ここに弁当屋さんがあるので本日の昼食とお茶を購入。
駅前には、Sugarさんとケンさんがお待ちかね。
(2段階に拡大させると駅名も読み取れます)
7月は1番線の八瀬比叡山口に向かったが、今回は3番線の鞍馬行きに乗車して二ノ瀬で下車します。
携帯で連絡を取り合っていたまゆたさんが途中の駅で同じ電車に乗り込む。
これで全員集合となって、二ノ瀬で下車(9:55)。
駅から狭い階段下り、鴨川の上流になる長代川沿いに更に上流へ向かう。
「ベテランさんに案内して頂きましょう」と、遊子さんがまゆたさんに地図を渡す。
「エーッ! はじめてやのにそんなんわからへんがな~」(バリバリの大阪弁)と地図を見ながら渋々先頭を歩き出す。
遊子さんはSugarさんとペチャクチャおしゃべり。
その後ろでケンさん周囲の確認。
最後尾で撮影するのがアルクノ。
しかし、地図で逐一確認せずともこのように道標があるので、
トレイルコースに入ればOKです。
それでもコースを間違えたりする私達ですが、迷い道を修正しながらここまでやってきました。
前回の8月、歩き終えての打ち上げで全員の血液型がO型であることを知った訳ですが、遊子さんが確認すると、なんとまゆたさんもO型!
気の合いそうな仲間が集まったとも言えますが、無作為に選んで5人がO型になる確率は約1千分の1!
奇跡のチームです。
行け行けドンドンのO型が集まるとデンジャラスなチームになりますが、そこは歳の功でカバーです。
また話が斜めにずれチャイました。
標識49に枝道があるが、
ここを行くと「二ノ瀬ユリ」から貴船山に登るそうです。
私達は直進して夜泣峠へ向かう。
砂防ダムへの階段登って、小さな木橋を渡ると、山道になる。
倒木を乗り越えて登っていくと、左に小さな砂防ダムが作る連続の滝がある。
落葉のふかふか道からジグザグ坂を登って行くと標識50の夜泣峠がある。
風が通るので涼しいが、夜泣峠の写真を撮るのを忘れチャイました。
峠の東海自然歩道の駒札には、昔、幼少の惟嵩親王が乳母に抱かれて二ノ瀬に越えられるとき、ここで一夜を明かされたが、親王が夜泣きをされたため、峠の地蔵様に願を掛けたら泣き止まれたところから、夜泣峠と言われるようになったとある。金久昌業氏の「北山の峠」には、乳母が峠の松の樹皮を枕の下に入れたところ泣き止んだとあり、以来、この松の樹皮を煎じて飲めば、夜泣きに卓効があるという説を紹介されている。
惟嵩親王とは平安時代の文徳天王の王子で、皇位継承に破れ山々を放浪された経緯から、山村の人々の崇敬を受け木地師の祖としても伝えている。北山にはあちこちに惟嵩親王にまつわる伝承が多い。(京都一周トレイル委員会コース説明より)
小休止して進むが、標識は50-1から枝番が3つある。
半日陰の樹間を歩き、
標識50―3で右からの道と合流する。
標識51は枝番が4つあり、51-3がピークになっていて向山頂上。
南の一角だけ開けているので休憩する処です(10:43)。
ここからの下りは急で落葉が濡れていると要注意。
昨日の雨で濡れ落ち葉が沢山ありました。
標識51-4を過ぎるとなだらかになり、ベンチのあるピークを過ぎると、
遊歩道のような道になる。
再び木の間から眺望が開けるが、
そこの標識52-3からが急坂下りとなる。
下ると散策路と標識があるが、かなりハードな散策路です。
問題は下った先にある標識54-1
増水していて川を渡れません。
踏み跡があるので少し遡ると、飛び超えられる場所がありました。
飛んだ先で少し苦労するが何とかトレイルに合流する。
標識54-2を過ぎると発電所を囲むフェンスに出る。
川べりに出ると橋があり、
渡ると標識54-4がある。
すぐ上の雲ヶ畑街道(大岩街道)の山幸橋(発電所入口)標識55に出る(11:35)。
その道路向かいに標識56があるが、
そこが山幸橋氷室口。
5分ほど坂を登った先に標識57があるが、これは23年1月に雷の直撃でこの標識のみ全焼したらしい。
谷間に設置しているのに、です。
だからこの標柱だけが真新しい。
丁度トレイルランも実施中のようで、ランナーに追い抜かれました。
害獣避けの電流策をV字に進んで、
この畑の向こう側へ回り込む(11:42)。
(これは振り返って撮影したもので、向かって左側へ行くことになる。)
そこから6分でこのような橋を渡る。
盗人谷一の橋と書かれているが、トレイル委員会が5年程で架け替えているらしい。
このあと暫らく歩くと川へ下ったのち、二の橋(12:02)。
三の橋と続く(12:04)。
これらも、トレイル委員会苦心の作だそうです。
途中倒木が沢山あるので要注意。
盗人谷三の橋を過ぎ、急坂に入った辺りで、青年に出会ったので昼食場所がこの先にあるか訪ねてみる。
トレイルランに挑戦中だったが立ち止まってくれて、地図まで広げて確認してくれました。
礼を述べると、急な坂が続く道を走り去って行きました。
標識61から、かなり歩いて小峠の62に辿り着く(12:24)。
ここを昼食場所にします。
登り始めた途中でふたばの豆餅をSugarさんに頂いて、更にまゆたさんには飴ちゃんまで頂いて、カロリー補給と休憩を入れてのトレイルだったが、メインディッシュを頂く時が来ました。
私は出町柳駅で買った弁当ですが。
食事中、遊子さんには大きな栗の甘露煮を頂く。
美味しかったです。
このように渋皮を綺麗に取り除くのは大変な作業ですが、10キロも作るそうです。
食後一人でフカフカの山に少し登ってみる。
この峠から分岐して、満樹峠を経て十三石山へは40分の道程らしい。
その満樹峠、昔は大樹が満ち満ちていたという説と、峠で饅頭を売っていたのでと言う説がある。
更に、牛若丸が鞍馬の山で修行中に長者の娘である満樹姫の所へ夜な夜な通ったという言い伝えもあるそうな。
色んな修行をしていた、と言うことか。
2~3分登るとこんな状態で下に居る仲間の様子が分からない。
戻って、まゆたさんがバーナーで沸かしたお湯で作った美味しいコーヒーを頂きました。
そこから下ると、あっけなく民家の前に出て、
標識65を過ぎると左に氷室神社の鳥居が見えてくる。
暫らく舗装路を歩くことになるが、分岐を右に入ってダラダラ登ると左に氷室配水場の標識がある。
標識57-1は「氷室別れ」で、本来は↓下へ進んで京見峠~沢池へ向かう。
行って見ると、標識68があってそこから山に入るようになるが、マツタケ収穫作業中は立ち入り禁止になっていた。
迂回路の説明があるがあまりに遠回りなので、200m戻って氷室別れから分岐を反対側へ向かう。
これが冒頭の部分に書いた寄り道と言うことになる。
氷室別れから5分で「山の家はせがわ」があり、
そこを入る。
車の轍もある広い林道を登ると小さなログハウスの京見山荘がある。
そこに標識70があるが見晴らしの良い所です(13:53)。
氷室別れからここまで、マツタケの時期に山道を使う迂回路と言うことになる。
標識72の辺りから木の根っこを登る楽しい場所があります。
標識76に上の水峠があり、少し行くと京都市内の展望が開ける。
標識77を過ぎると下を走る舗装路と合流して
更に下るが、その林道の先で標識80のある沢池に辿り着く(14:40)。
この辺り一帯が縄文時代の沢池遺跡だそうです。
池の畔をカップルがいい雰囲気で歩いていました。
露出した木の根っこ暫らく登ると、
標識82の「ほとぐり峠」があり、その先で水平道になって、最後の急坂下りとなる。
流水でえぐられた所もあるので要注意。
その下りも10分ほどで終わって、標識85から福ヶ谷林道を下る。
杉の美林が続くが、これが高級和風建築資材として使われる、北山磨き丸太になるそうです。
やがて林道は終わり、
この先で車道に出て左へ。
錦水亭を過ぎるとJRのバス停は直ぐにある。
しかし私達は持っているカードが使える市バス利用なので、この先10分ほど歩く。
その前にチョット一杯。
私とケンさんは中瓶で女性二人は缶ビール。
まゆたさんは、車なので我慢のお茶です。
16時13分に店を出て、
少し色付き始めた山肌を眺めて、
緩やかなワインディングロードを、
昔、単車で走っていた事を思い出しながら歩いて行くと・・。
市バスの高雄バス停に到着です(16:19)。
烏丸へ向かう16時28分発のバスで帰ります。
1時間ほど後部座席でおしゃべり。
車のまゆたさんとは下車後別れ、Sugarさんとは駅のホームで別れ、特急に乗った3人が神戸の三宮へ向かいます。
またしても三宮高架下市場です(18:51)。
遊子さんはお初ですが、大変気に入ってもらえたようです。
午後6時を過ぎると生中が100円アップの299円ですが、それでも安い!
料理も充分頂いてお開きになりました。
京都に姉妹店があると聞いたので、何時かまた利用できるといいですね。
次回11月でこのシリーズは終了予定です。
O型五人衆で、また別バージョンを続けましょう。
この記事へのコメント
風子
六甲山系だけではなく、京都のほうも歩かれるんですね・・馴染みの皆さんとの楽しい山歩きは最高でしょう
叡山電鉄出町柳駅・・私ももう一昨年前になるかな・・貴船~鞍馬への階段ばかりの急坂を歩くバスツアーに行ったことあります・・
アルクノ
この時は私だけ半袖でしたが、肌寒さを感じました。
でも、楽しい仲間とのハイキングには最適なシーズンです。
この京都一周トレイルも次回の秋真っ盛りで終わりです。
そのあとは冬の京都をお届けできるかもしれません。
KURI
私もそのうち同じコースを追いかける予定です。
全員O型ですか!
私はB型ですので、きっと相性はいいはず。
最後まで読ませていただいて、なんだか自分も一緒に楽しく歩いた気分になっちゃいました。
アルクノ
このグループ、「O型歩こう会」にしようと言う話もあります
KURIさんはB型で追っかけてきてください。
私達(特に私)は歩くのが早過ぎるようで、新加入のアルピニストがフーフー言ってます(笑)
KURIさんのレポートも楽しみにしています。
てくてく
フィニッシュ間じか、朗報楽しみにしています。
てくてく
アルクノ
今回はあまり汗もかかず、水分補給は500mlで残りました。
ビール補給はたっぷりになりましたが
次回は紅葉で有終の美を飾りたいですね。
その紅葉で動けなくなると言う話もあるので、Sugarさんが別ルートを考えているようです。
yoppy702
落ち着けるところありで、
素敵なコースですね。
そろそろ、京都のお山も
秋色になってきて、
これから、紅葉のシーズンですね。
5人がO型になる確率は約1千分の1…
因みに、私もO型です。(^^)
アルクノ
オー! yoppyさんもO型ですか、なんかそんな感じもしていました
盆地の京都をぐるりと廻るので、京都市内を眺めながらの山歩きは風情があります。
今回は秋支度を進めているトレイルコースでしたが、秋真っ盛りになるとどんな風景かと、今から楽しみにしています。
遊子
ありがとうございます。
一緒に行ったので、毎度楽しみながら読んでいます。
「O型五人衆」(@_@;)ビックリですよね~
よくも、まぁ、集まったもんです。
Sugarさんが買ってくれた「出町柳ふたばの豆もち」も美味しかったですね。
高雄・・初めて行ったんですけど、あれが紅葉になったら凄いでしょうね♪
お疲れ様でした。
アルクノ
「O型五人衆」は私もビックリです。
この会、「O型五人衆」でもいいですが、今後更に増えるかもしれないので「O型と歩こう会」でどうでしょう
「出町柳ふたばの豆もち」のお味は最高でした。
頂いたあと、私の歩くペースが上がっチャイました(笑)
次回の紅葉も楽しみです♪
ケン
最後の舗装林道は、ちょっと疲れました。
三宮市場は、酒飲みの、新メニューの参考になるので、また行きましょう。
アルクノ
私は『「ほとぐり峠」があり、その先で水平道になって、最後の急坂下りとなる』の場所より、ケンさんの言う舗装林道下りの方が疲れチャイました
三宮高架下市場でのメニューは、ケンさんの酒の肴にも丁度いい研究場所ですね。
是非また行きましょう。
花咲か爺
アルクノ
このコースは急坂下りが何箇所かあるので、ある程度登山経験のある方がいいでしょうね。
私はストック無しでしたが、Wストックで行けばかなり安全だと思いますよ。
しかし、京都らしい風景に浸りながらのハイキングは気持ちのいいものです。
歩いている人は少なくて、トレイルランナーの方が多かったですね。
やまや
アルクノ
前回かなり疲れた8月と違って快適なトレイルでした。
今回のコメント欄は血液型発表の場のようになってしまいましたね
まーちゃん
帰省時に、あちこち歩いてますが、京都にいながら展望が良くて交通の便のよい六甲に足は向きます。この記事見て北山も歩いてみようかな?なんて思いました。
アルクノ
六甲は色んな表情があって楽しめる所ですね。
私は京都一周トレイルも北山歩きも初体験なので、新鮮な気持ちでのハイキングでした。
まーちゃんさんにそう言って頂けると嬉しいですね。
歩かれると、また京都の魅力が発見できると思いますよ。