山で出会う獣に対処する為、護身用ナイフを作りました。
神戸近郊の山では猪がよく話題になりますが、山中獣に襲われる事件として新聞やテレビ報道に登場するのも殆んど猪です。
対処法として考えたのは、両手でナイフをしっかり持って突進してくる猪に真正面から立ち向かい、その突進力を逆手にとって顔面めがけて突き刺すと言う方法です。
その為先端は鋭利にして頑丈で折れにくくする必要があります。
あくまでも突くことを目的とした木製ナイフです。
台風12号接近中ということで出かけられず、作り始めました。
台風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
材料は何時も通り庭木を剪定して得た、堅くて丈夫なシラカシの枝です(写真はクリックすると大きくなります)。
これは樹皮を削り取り、ペーパーがけをした後、ひび割れしにくいように透明ニスを塗ってゆっくり乾燥させたものです。
クラフトナイフである程度削り、ボールペンと定規で中心線を引きます。
細かい部分は彫刻刀も使用して削ります。
1日目はここまで(9/3)。
そのサイドビューです。
2日目の写真がありませんが、サンドペ―パーとヤスリで先端を鋭利にしながら滑らか仕上げにする。
3日目はハンドル部分に紐通しの穴を開ける(9/5)。
日中はウォーキングを実施したので完成が夜になり、
翌朝それを撮影。
先端はダガーナイフのようにしています。
切っ先は鋭利にしていますが、こすっても手が切れるようなものではありません。
手元を厚くしていているので、かなり丈夫です。
その手元の刀身は11mmと厚いので怪力の私が(?)曲げようとしてもびくともしません。
ハンドル部分は細工しておらず、多少の凸凹がグリップ性を保ってくれます。
全長は265mmです。
木製なので銃刀法違反には該当せず、電車・バスでの持ち運びもできると思います。
ただ、飛行機は手荷物検査が厳しいので機内持ち込みはしないほうがいいでしょう。
頭の中のヒントを形にしましたが、本当にこのような物で猪と戦う気持ちがあるのか、と問われると?です^^。
自宅納戸にはこのナイフよりはるかに太くて、身の丈を超す自作木製(シラカシ)の杖が数本あります。
携帯には不便ですが、それを持参して山に向かう方がより安全と言えますね。
お遊びで簡単に作れるアイテム、としてどうだろうかと思って紹介しました。
この記事へのコメント
ぴよっち
興味深い記事と 自分のブログへのコメントと気持玉ありがとうございました。
もしかしてアルクノさん..... 男性ですか?
アルクノ
推察どおり男性です。
ぴよっちさん麗しいお顔ですね、初めてブログで拝見しました。
私はちょくちょくですが、山歩きの過去ログにむさ苦しい髭面を晒しています。
木工でのナイフ関係は、日本刀にペーパーナイフ、ダガーナイフに狩猟用ナイフと色々作っていますので、今回のこれは簡単に出来ちゃいました。
神戸は猪に対処すれば事足りますが、長野は色んな動物がいて大変ですね。
今度は熊対応護身用ナイフでも作って見ましょうか?
風子
本当にアルクノさんは器用です・・さっさとココまでのものを作りあげられてしまうなんてさすがです
今までに作られた作品を集めて、個展でも開けそうですよ
六甲山で、いのししに遭遇したことは、随分前にありますが、大勢だったのでいのしし君も襲来してきませんでしたが、単独走行なんかで、いきなり出没したら怖いでしょうね・・
ただ、そのナイフを使わないといけない事態にならないのがベストですね・・o(^▽^)o
アルクノ
確かに、この程度の木工ナイフであれば簡単に作れるようになりましたね。
個展など夢の世界ですが、見てくれた方の参考になればと思っています。
六甲での猪はほんとよく見聞きしますね。
私は山を下るとき、川縁で寝そべっている猪を見たことがあります。
夜の住宅街をノソノソ歩いていたり、市ヶ原ではご老人が餌をやっていたりと、まるで市民権を獲得しているかのような振る舞いでした
でも、猪が居そうな場所での山歩きには鈴を沢山付けてジャラジャラと鳴らしているので、たぶん猪君もうるさいのが来たと逃げている事だと思います。
ケン
花咲か爺
通り過ぎました。やれやれでした。
アルクノ
猪を仕留めるのは私で、捌くのはケンさん担当で宜しく御願いします。
たぶん数人では食べきれないので、忘年会も100人位収容できる会場をそろそろ予約しておかないといけませんね
アルクノ
六甲ロックガーデンから風吹岩や横池は猪の出没地として有名です。
大抵通り過ぎますが腹を空かせていると狙われるので、猪用のお弁当も用意しておかないといけません
無事で何よりでしたね。