昨年は聴く事が出来ず、会場の兵庫県公館を訪れたのは2年前の初回でした。
このブログを始める前でしたが第1回を鑑賞したときの印象は、技量や技を競い合うコンテストというより、いかに「おやじ」になりきっているかを量るような大会でした。
神戸市文化振興財団発行のKOBE情報8月号には、TOPIC 1 Japan Student Jazz Festival 2011の横にTOPIC 2としてこの「おやじジャズバンドコンテスト」のことが書いてありました。
「ひと味違う大人のジャズ ジャズ愛好家の多い団塊の世代を含めた40歳以上のジャズ演奏家が、自慢のナンバーで熱い戦いを繰り広げる、大人の粋な演奏をたっぷり聴いてみよう。」とあります。
場所は兵庫県公館で入場無料の開演は13時から。
同じく団塊の世代でジャズ愛好家の方と二人で聴きに行きました。
地下鉄県庁前に着いたのは11時過ぎ。
この辺りの食堂は11時開店ですが、韓国風料理屋に向かいます。
蛸キムチをアテに二人共ビールを飲みながら、私はつけ麺、同行者はご飯もの。
県公館に着いたのは11:48
(以下の写真はクリックすると大きくなります。)
11月20日に神戸マラソンがあるので、その宣伝用団扇を担当の方が配っています。
12:30に開場ですが、暑いので年配の方が熱中症になってはいけないとして、館内に並ぶようにしてくれました。
しかしお役所なので、きっちり12:30にスタッフが配るプログラムとアンケート用紙を受け取りながら会場へ入場となりました。
いいリスニングポジションを確保できましたが、
演奏中の撮影にはやや不向きでした。
ラジオ関西の三浦紘朗さんによる挨拶ですが、私の斜め前に座っておられるのは有名なジャズ界の大御所、小曽根実さんです(13:01)。
今年77歳になられるとか。
審査委員長として座っています。
10バンドの出場があり、各チーム2曲の演奏で持ち時間は8分。
終了後15:05からゲストの演奏があり、15:30から表彰式。
最後に小曽根実さんをピアニストに迎えて、参加バンドのピックアップメンバーによるセッションがあります。
トップバッターは、Rainbow Seeker Quartet
リードギターにベースギター、ピアノにドラムスです。
練習時間があまり取れなかったのでしょうか、リズムのずれが目立ちました。
ドラマーが正確にリズムを刻んで皆を引っ張ることが大事だと思います。
曲はOne Note SambaとSamba Paradox
(バンド名と曲名は全てプログラムから引用しています。)
演奏後ピアニストさんが次のバンドの音調整の間、インタビューを受けていました。
2番手は、The Kobe Swing Tones
このコンテストのために結成されたバンドだそうです。
ウッドベースを含むリズムセクションにテナーが絡みます。
ヴォーカルは朗々と歌うフレディー葉山さんでした。
テナーの本格的なサウンドが光っていて、私的にはナイスプレイヤー賞!
曲はYou Do Something To Meと或る恋の物語。
3番手は、曲名のようなJust In Time
癖のあるヴォーカルがひっかかるようで気になりますが、それがこのバンドの魅力のようです。
ギターをもう少しレベルアップできればテナーが引き立つように思います。
曲はOur Love Is Hear To Stayと素敵な貴方
ムード歌謡のような楽しいジャズでした。
4番手は、M’z BLANKEY
ヴォーカルとギターのデュオで、そのヴォーカルはShieさん。
スウィング感と表現力更に声量があって素晴らしく、歌う表情もプロ風です。
発音も抜群でした。
曲はLullaby of BirdlandとSTAR DUST
歌い終えてのインタビューでは書道家と言っていましたが、ホント?と思ってしまいます。
自分の声で音楽を描くように歌っていると言っていました。
札幌で活動しているそうですが、時々神戸にも来て欲しいですね。
5番手は、Kobe Swing Vets
獣医さんで結成されたチームで、第1回で聴いた事を覚えています。
ギターもGoodですが、
アルトがかなり上達していました。
曲はBillie’s BounceにハービーハンコックのCanteloup Islandと選曲も凝っていました。
6番手は、サンド・ストーム
40歳以上という条件はクリアしているのでしょうが、若々しい風貌のバンドメンバーでした。
ウッドベースの入ったリズムセクションに絡むのはテナーさんとヴォーカルもこなすギターさんが加わりますが、写真がうまく撮れませんでした。
定番のナンバーなのでしょう、手馴れた演奏でROUTE 66とTEQUILA!
元気のいいヴォーカルが好感の持てるものでした。
7番手は、CLUB KAORIKA
カオリンさんと
リカさんによる
ピアノとヴォーカルのデュオです。
カオリンさんがテーマソングまで作って、ジャズバンドと言うよりコミックバンドのようです^^;
歌うYesterday Once Moreも、日々の生活の愚痴ばかり並べて、あの日は良かったと懐かしんでいました。
全てカオリンさんが作詞したそうで、原曲とは関係のない替え歌でした。
笑って貰うことを良し!としているようです。
2曲目のムーンライトセレナーデはスイング感があまり無かったですが、楽しく演奏していました。
8番手は、Grapefruit Moon
リズムセクションにヴァイオリンが加わり、ヴォーカルが入るというクラシック風ジャズでした。
サウンドオブミュージックからMy Favorite thingsとCalling youを演奏していましたが、情景描写力では○でした。
9番手は、御影ジャズランチクラブ
ギターが2本入る珍しい布陣で、両者ともソロパートが見事でした。
ヴォーカルですが、
ホギーカーマイケルのNEARNESS OF YOUではしっとりとした歌唱で、ルイアームストロングのL―O―V―Eでは楽器に見立てたスキャットが素晴らしかった。
発音が分かりやすく、リズム感のある発声でとても聴きやすかったです。
ラスト10番手は、カルパッチョス
ここもヴォーカルが光っていましたが、
ラテンダンスナンバーのSwayが特に良かった。
発音も良くてノリノリ。
2曲目はFrim Fram Sauce
次にゲストの演奏。
キャンディ浅田with大西ノリフミですが、まずは大西さんのソロギターです。
流れるように華麗な演奏はティーフォーツー。
次にキャンディ浅田さんが登場して、色んな曲を歌ってくれました。
テネシーワルツもケセラセラもドリスデイで良く聴きましたが、キャンディさんが歌うとキャッチーで可愛く、メロディアスな曲になります。
サプライズでしょうか、花束を貰って、笑顔での歌唱でした。
ラスト曲はフライミーツーザムーン。
表彰ですが、最初は6番手のサンド・ストームで審査員特別賞を受賞。
この人がギターもこなすヴォーカリストですが、小曽根さんに「テキーラ!」はもっと低い声でと、言われていました。
次は5番手のKobe Swing Vetsで、獣医さんグループ。
ラジオ関西賞を受賞です。
次は10番手のカルパッチョスで、歯科医さんグループ。
神戸市長賞を受賞。
最後はグランプリの県知事賞!
9番手の御影ジャズランチクラブが受賞しました。
このバンド、当初出演の予定をしていなかったそうですが、県から頼まれてのことでした。
出演して良かったですね。
受賞された皆様、おめでとうございます。
選ばれた優秀バンドは、「六甲山夜景ジャズライブ」に出場するそうです。
会場は六甲ケーブル山上駅にある展覧台で、開催日は2011年、10月8日、15日、22日、29日の各土曜日です。
17:00と17:45の各2回あるそうですので、チョット寒いかもしれませんが、演奏のあとは100万ドルの夜景も楽しめると思います。
最後に小曽根さんをバンドマスターにして、本日の参加者からピックアップされた人達によるセッションです。
演奏するのは、On The Sunny Side Of The Street
Shieさんも選出され、その笑顔が輝いていました。
体系はそれなりですが、チャームポイントのおへそがとても魅力的です。
私が選んだナイスプレイヤー賞のサックスさんも。
テキーラ!と叫んだ方は、ギターに心を込めて。
ラストにサービスショットです。
Shieさんには私からベストヴォーカル賞を授与しましょう

4時過ぎにお開きになり、そこを下って、元町駅に向かいます。
同行者と二人での打ち上げはここで。
本当のお開きは5時40分になりました^^。
この記事へのコメント
ケン
素人の演奏も、なかなか良いものと思います。
前日は山を楽しみ、翌日はジャズを聴き、羨ましい日々を送っていますね。
アルクノ
山が好き、ジャズも好き、と言う仲間はなかなかいないので、来年は是非一緒に行きましょう。
バリバリのジャズではなくて、どちらかと言えばポップス系ですが、楽しい演奏でした。
soreiyu
ジャズにもいろいろありますが、ピアノの弾き語りが好き!
ジャアズに弾き語りってあったっけ?
アルクノ
このコンサートは肩の凝らないジャズばかりで、楽しめます。
ピアノ弾き語りですね、ありますよ。
私の好きなDiana Krallがお勧めです。
5枚持っていますが、スタンダードナンバーを集めたアルバムHhe Look of Loveなんかどうでしょう。
媚びないナチュラルヴォイスが心に届くと思います。
風子
アルクノさんはジャズがお好きですものえね・・生で楽しめて素晴らしい1日となったことでしょう~o(^▽^)o
アルクノ
ハイ、予想通り行ってましたね
楽しい1日も当たってます。
この内容はラジオ関西で放送される予定です。
日時は9月13日(火)20:00~21:00です。
ラジオは映像が無いので、このブログ記事を見ながらだと臨場感あるかも
てくてく
なかなか専門的な批評、すごいですね。
山歩きから、工芸、ジャズなどなど、幅広い趣味をお持ちで、感心しています。
てくてく
アルクノ
専門的な批評だなんて、照れます。
長くジャズを聴いているので、自然と分かる様になりました。
同行者も、ほぼ私と同じ意見でしたよ。
グループにしか賞が与えられないので、私が勝手に個人賞を設定しましたが、
主催者側が見てくれたらと思います。
山と工芸とJAZZ、
三点セットでこれからも宜しく御願いします
降魔成道
代わりに「神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテスト」を知りました。神戸市とその近郊の女性ヴォーカリストのコンテストみたいですね。たなかりかさんが出演されるようで、私は彼女の歌った宇多田ヒカルさんのFirst Loveが気に入っています。
アルクノ
このイベントは、高校生のJSJFと日程が重なるようになり、
その後は行かなくなりました。
もう実施されていないと思います。
新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストで優勝すると、
翌年の新開地音楽祭に出演する事になっています。
これも最近は行っていませんが、
ブログ検索窓に「新開地音楽祭」を入力すればその様子が出てきます。
私は良く知りませんが、「たなかりか」さんを御存じですか。
最近の優勝者では富士通テンの社内ビッグバンドに所属していた女性、
坂田雅枝さん(結婚して長島雅枝に)が印象に残っています。
Sax奏者ですがそのヴォーカルで優勝して、プロに転向しています。